2013年12月05日

僕の授業よりも大切なことがあるわけ?

さて昨日は日付が変わるあたりに帰宅し、今朝は7時起床。昨日の反省から、家を出るまでカチューシャの無限リピートを行う。本当はこうするというよりか、歌詞を書き、単語の意味をも調べないと理解につながらないのだが…

久々に動画をあげたついでに、久々に鉄道写真の撮影意欲を湧き立てるような動画を見つけたのでそれもここで紹介しておこう。

列車が見えてくる前からディーゼルエンジンが聞こえてくるあたり、或いはゆっくりと峠道に挑んでいるあたり、とても素晴らしい。石北貨物は冬の様子もまた素晴らしいのだが、ざっと見た限り、音が最も良かったのがこの夏の映像であった。

線路にたまった雪を払うためにラッセル列車が使われているのだが、この豪快な雪の飛ばしっぷりが素晴らしい。

今までずっと、youtubeに上がっている鉄道唱歌第1集にはまともなものが無いと信じていたのだが、昨日ようやくフルバージョンを発見。610としては画像が内容とあまりに乖離している気がするのだが、それは音楽を聴くこととは無関係であるから気にしなくてもよいのだろう。少なくともこの曲を聴き始めてから6年以上は経っているが、未だに私を感動させて止まない最高の曲である。

2限:専門語学(英語)CII
サイエンスをパブリック向けに発表する意義に関するディスカッションを行う。こういうことはやっていると中々面白いのだが、その面白さを楽しめる境地にはなれない。なぜなら、英語が話せないからである。さらに610の場合は中途半端にロシア語をかじっているので、英語で考えているつもりでいつの間にかロシア語が頭に思い浮かんでいたりするわけである。

3~4限:ロシア政治(再履修)
なんと、今日が最終回になってしまった。いつかこの日が来ることは分かっていたが、果たしてこの先、何を心の支えにして生きていけばよいのだろうか…まさか、生物多様性情報学IIIに置き換わったりするのだろうか…

・正しい歴史とか間違った歴史は存在しないと思います
・みんなは本を書って本を読む。それをどう解釈するのはみんなの自由。歴史だって同じ、どう読み込んでいこうか自由です

・今週ものすごく頭にくることがあった。これで私の歴史が終わったなと思った
・秘密保護法が採択されると戦前と同じようになると書いてあるが、その批判は戦前と同じ
・秘密保護法を通そうという意気込みと、それに反対する意気込みは全く同じだ。心から震えたと同時に、心から失望した
・秘密保護法について、それを押し進める人も反対する人もどっちもどっちでいやだなあと思う
・世論調査が世論だなんてあり得ない

・反プーチンを掲げる人は、プーチンにとって大歓迎ですよ
・デモに参加したその結果、気づいたことがあります。プーチンに変わる政治家がいないんですよ
・本当の権力者は、自分の反対者を支持に加える

・いま必要なのは、政治に関心がない人。沈黙、寡黙、脱国籍…
・頭に来ちゃって安いウォッカ飲んで寝たみたいで、僕って日本人じゃないよね?ロシア人だよね?って叫んでいたんだって
・政治になんの興味関心を持たないのが、もっとも政治的に健全な人かなと思うのです。投票日に、政治家よりも身近なボーイフレンド・ガールフレンドを優先する。もっとすごいのは、選挙の日にロシア政治の授業を優先すること!
・国家機密なんて大したこと無いって! ブレジネフ時代の国家機密知ってる?
※酔っ払いがクレムリンで「ブレジネフのバカヤロー!」と叫んだところ、逮捕された。その罪状は侮辱罪ならわかるが、なんと「国家機密漏えい罪」だったのだ、というアネクドート

・「政治家にものをねだるのは当然だよね。あれ、天皇に首相にものをねだらないの? 被災した人は天皇が来て何かねだらないの?」
・ITを使って国家を再構築するのがプーチンのスタイル
・歴史のないところから新しいものはできない
・おじいちゃんおばあちゃんにいろんな昔の話を聞いてごらん、生まれたばかりの赤ちゃんに話を切いてごらん、ものすごく新しいことがわかるよ
・みんなすごいね、パソコン広げてガーって打ってさあ、ものすごいITじゃない、近代的だよね。僕なんてさあものすごいアナログだよね、講義ノートさえないんだよ。黒板もさあ、何かメモがあって写してるんじゃなくて、記憶だけで書いている。僕喋ってることってみんな記憶でしょ、一番非科学的だよね。それをITでさ、パソコンで打っている、欺瞞を書き込んでいるこの落差ってすごいよね
・ここから何が産まれるのか、レポートでAがもらえるって感じかな

・大学が同じだったとか、部活が同じだったとか、職場結婚なんて敗北的な恋愛ですよ。その人が誰なのか、名前も話も知らない全くのインフォメーションが無いとき、ぱっと見たときに体がしびれるような恋愛をしなさいっていつもいっているよね。これがロシア政治のメインテーマだよ!

・モスクワで世論調査をやったら、プーチンの支持率が138%になった。世論調査はインチキだと言ったが、これは正しい
・138%は正しいんだよ。プーチンを支持する強さが、他の人より2倍強いという人が続出したんだよ。だから正しいじゃない

・この教室には2年生か6年生しかいないはずだよ。どっちも単位が必要だから出席している。3年生は、残された学生生活を健全に過ごそうとしていなくなるんだよ
・僕もね、大学生の時に1人ずつ発言を求められた。あれっていやだよねえ!
・でも最後って楽だよ。集団面接で聞かれたときは先に話さず余裕をかます、そうすると勝てるよ。

・ポストプーチンの最有力候補はプーチン
・プーチンを、単なる政治指導者ではなく、神が世俗に送り出してきた天使として、プーチンを神格化する動きが進んでいる
・日本のロシア正教会の信者は僕に総攻撃をしている。悪口を言っているのは僕ではなくロシアの司教で、僕は彼が言った悪口を言っているだけ
・1秒間に32万件のメールが届きました!
・プーチンさあ、ヤバいよね。メールが返信できなくなって、スーパースターじゃなくなる。自分に対する支持信頼が強まるほど、自分の信頼性が瓦解する可能性がある。そこでプーチンは教会を持ち出した
・プーチン対正教会の関係は、ものすごい微妙
・「プーチンなんてどれだけの男だ、ちっぽけな男だ、バカだ」
・(その司教が)十字架を手で隠してるんだよ、世俗権力から十字架を隠しているんだよ!

そしてこれがИгорьからの最後のメッセージ:
僕たちのイメージの中で民主主義国家・自由主義国家がいいなんて、そんな簡単な風にはとてもならない。世界を見て、どこの国が進んでいて、どこが遅れているなんてあり得ない。それぞれの国がそれぞれの有り様を求めて模索している。歴史が発達すれば、同じような国家、同じような社会が発達するなんてあり得ない。なぜなら、世界の一つの地球国家にいくのではなく、それぞれの歴史が持っているものすごい古い部分と、世界での一番新しい部分とを結びつけて新しい未来を描いている。それぞれの国が古いものと新しいもの、を結びつけて自分の国をどうやって構築するかを考えている。だから歴史が進んでも、未来に行っても、地球が一つになるとか、国際社会が一つになるなんて絶対にあり得ない。様々なやり方があること、多様性があるということを私たちはもっと知らなくちゃいけない。


授業が終わった後に武装して襲ってくる現実に耐えきれなかった610は、まずシブガキ隊を結成(隊員:1名)して今シーズン3回目の収穫を行って心を落ち着かせ、次にコウイカと、カイワリという小魚をImpulse buyingして目先の欲望を潤し、さらに帰り際にはリュックにモノを詰め込み過ぎた影響で豆腐の漏水事件が発生し、心も体もしとど濡らした。

~・~・~

この先ロシアが遠くなる一方だと思うと悲しいのですが、今しばらくは課題に集中しないといけません。  


Posted by Impulse610 at 18:10Comments(0)