2015年07月26日

いよいよ実習が始まる人生

7-21
今朝は怒りの4時起床.この目覚めを待っていた.とっととラボに向かい,まずは蛍光観察.思っていたよりも進捗が得られず人生の儚さを痛感していたのだが,その後卵固定を経て今シーズン初の生卵解剖に挑戦した結果,固定液に移したはずの胚が消滅.ご主人様に裏切られる奴隷の末路は想像したくない.お昼過ぎは暑すぎてラボで作業する気力が失せたのでオフィスで画像整理.蛍光観察の一覧表の穴もほとんど埋めることができ,見栄えが良くなる.本当はこのツギハギだらけの表を刷新すべきだが,今はとりあえずこれでもよいだろう.
夕食前にピンセットを研いでいたら先端が欠ける.行く末がこんなところで暗示されなくても,と思いつつ,何の前触れもなく消えた生卵解剖の胚を偲びつつ,行動の先に光が見えない人生を嘆き22時前帰寮.

追記
ドイツでの学会関連で要旨をBOSSに送ったところ,いきなりメールでこういうのを送ってこないでほしい,考えを要する内容は直接尋ねに来てほしい旨の教育的指導を受ける.先日似たようなことを先輩にもやって,恐らくこれが原因でお叱りを受けたばかりなのだが,対人コミュニケーションが不得手な弊奴隷にとってはいささか辛い現実である.

私がメールを多用してしまう理由はいくつかあるのだが,一番のポイントはメールだと直接会って話すよりも要件を正確に伝えられるからである.10伝えるべきことがあったとすると,直接会って言う場合,よくて半分くらいしか言葉として出てこないのである.これは我が天性のコミュニケーションスキルに由来するらしい.
それから,メールは直接話すとの違って,相手が余裕のある時に返事に目を向けられるわけだから,時間を奪ってしまうという罪悪感がグッと減ることもまた重要である.話がうまくできない私にとっては,言葉に詰まるとか,不十分な情報を伝達して結果的に余計な時間を奪ってしまうのが日常茶飯事であるし,BOSSや先輩方の仕事の重要さとか忙しさに比べれば,弊ラボにおいて唯一業績の無い弊奴隷はカーストの外に位置する訳だから,なおさらそう感じさせるのである.

だがここでは,あまりそう深く考えなくても良いらしい.私が話下手かどうかはともかくとして,会って時間を奪われてしまう,という感覚が希薄なようである.まあ環境が特殊だから,"内地"に比べれば研究に割ける時間は相対的に多いということもあるのかもしれない.むしろ,こういう距離が近い環境において,メールで何でも処理しようとするのは先人の心証を損ねかねないようだ.どうしてもメールに固執する気持ちもないわけだし,菅平に来たのだから菅平のルールに従うべきだろう.


7-22
何時に起きたか忘れる.朝にBOSSから直々に教育的指導(その2)を受け,私のコミュニケーション能力の欠乏による反省を強いられ辛い人生を送る.下手をすると対人恐怖症を増すばかりかメール恐怖症にもなりかねないので,あまり深く考えず生きる必要がある.しかし哀しい出来事は連続するもので,菅平カワゲラ界の巨漢,モンカワゲラ卵にまさかの包埋蜂起を企図され非常に困る.彼らの怒りを鎮めるために,今年は新たに採集したカワゲラ達との対話の機会を設けねばならない.

7-23
恒例の高山蝶パトロール中止の連絡を受け,正規の4回分は全て雨に流された.日曜に縦走してでも登ったのは正解だった(そのあとウォッカの飲み過ぎで吐きまくった点は不正解).雨が降ったりやんだりしていたので始バスを使いショートカットして出所.お昼前に来週からの実習に関する打ち合わせを行う.カワゲラに隷属する隙も与えられないような過激な日々を過ごすことになりそうで,ちょっぴり嬉しくなる(もちろん隷属から解放されることに起因している).その後蛍光観察をし続けていたのだが,ここ最近各方面からお叱りを受け,自らの人間性の劣悪さを再確認する作業が続いているせいか,非常に厳しい精神状態を幾度か体験した.まあ今度の実習で精神が安定すればいいのだが,ラボのメンバーだけでなく実習生からもTA能力の低さを誹謗される世界線が導かれる可能性が高く,行動する前から光が見えない.

7-24
昨日8時間近く暗室に籠っていた影響か,実験を進める意欲が湧いてこない.負担の少ない切片作りのための樹脂包埋作業をメインに据えつつ,掃除や会議といった雑用を挟みつつ,実習の予習や準備を進めていく.実習生の書いたスケッチを見て過不足を指摘するのも業務の一つで,昆虫の外部形態をしっかり理解しておかないといけない.付け焼刃の知識では不十分だと分かりつつも,ゼロから勉強する訳ではないのでそんなに悲観しなくてもよいだろう.それに外部形態のお勉強は本業でも充分役立つし,研究意欲が低いのと裏腹に学習意欲は高いこともあり,昨日のような哀しい気分になることもない.

7-25
6時起床,洗濯をして7時過ぎ出発.昨日から準備をしている昆虫のクチクラ標本の出来栄えをチェックしたり,樹脂包埋の作業を進めたり,実習用のテキストを用意したりする.昼過ぎには採集場所への下見に出かけ,標本作成の見本に使うオニヤンマをGET.ついでにヨタカの死体も手に入れたが,状態はそんなによくなかったので帰ってきてすぐさま翼標本を作り,骨取りは腐敗に任せる.樹脂包埋やクチクラ標本の処理を終えてから帰寮.

7-26
7時過ぎセンター着,カワゲラへの隷属に小康状態が訪れ,つかの間の安寧を感じつつクチクラ標本の準備や実習関連の対策をして生きる.ハチ屋S氏からネズミの液浸標本を頂いたので,これをそのうち皮・骨標本にしたい.明日のこともあり早めに帰寮するが,夕食時に前泊組の学生に遭遇.別の実習を終えてそのまま菅平に来たようで,彼らもお疲れの様子.

~・~・~

というわけで明日からいよいよ実習が始まります.天候にも恵まれそうで,シフト制が撤廃され,ほぼ1日つきっきりで指導をするという厳しい戦いが予想されます.まあ,普段のカワゲラに対する隷属に比べれば何もかも大したことはないわけですが,普段の隷属を空き時間にすることを思うと死が予感されます.幸いにも今は処理すべきものがほとんどないためあまり懸念せずに済みそうですが...
いちおう,今回は過去最大級の参加人数で,3分の1近くがやどけん関係者で占められるようです.先輩方からもきつく言われているように,ここをサークル活動の延長としてとらえて彼らと接してしまっては,実習としてのクオリティを損ねてしまいますし,一般の実習生に対しても不利益をもたらすかもしれません.そのあたりには十分配慮して,サークルと実習とを峻別するようにするつもりです.
標本作りや採集方法のお手本として説明したり,あるいは学生のスケッチをチェックしたりもします.趣味で鳴く実習の場であることを考えて,自己流の方法と,本来教えるべき方法とをごっちゃにせず,かつ昆虫の外部形態や同定について誤解を与えないような説明ができるかどうか,きっとうまくできないでしょう.行動の先に光が見えないのに,Just Do Itの精神を強いられるため大変そうですが,まあ結局のところ,空気の張り詰めるような居心地の悪い実習ではないので,何とかなるのでしょう.でもそれに甘んじず,TAとして果たすべき職務を全うする心構えで土曜日まで生きていきます(当然ブログの更新なんてしている暇はありません).
  

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2015年07月20日

ロシアとはロシア人が住んでいる土地のことではない。ウォッカがおいてあるところがロシアである。

7-19 追記



東方と酒に関する動画を垂れ流しながら,にごり酒1カップとウォッカ250mlを飲み干す狂気の酒宴を挙行.もちろんウォッカはロシア流に薄めるとか何かを混ぜるといったことは一切せず,ストレートでちょっとずつコップに注ぎながら一気飲みを繰り返す激しさである.終わるころにはフラフラになりながらも意識を保ちつつ明日への影響を懸念し,吐きたくはないなと思いながら過ごしていた.この位でぶっ倒れるようではロシアはおろか9月のドイツでも満足に酒を楽しむことはできないので,もっと酒に強くならなくてはならない.さて,私はいったいどこへ向かおうとしているのだろうか...

7-20
カワゲラの奴隷,ウォッカを前にして完敗.寝れたので大丈夫かと思いきや,深夜に突然目が覚めて嘔吐すること3回.ゴミ箱を事前にセッティングしておいたので二次災害が発生せずに済んだのが不幸中の幸いか.朝も起き上がるだけでフラフラし,これが二日酔いというものなのかと思っていたのもつかの間,4度目の嘔吐.これで大分すっきりしたがまだ気分が悪いことには変わりなく,2時間くらい寝てからようやく活動できるレベルに復帰.ああこれが我が人生のツケなのかと悲観していたわけだが,奴隷には隷属という避けられないイベントが控えている.12時にセンターに向かい,とりあえず卵固定をしたのはいいが,未だに気持ち悪さが抜けない.だいたい7時間近く山を歩き,ただでさえいつもより疲れていた所にただでさえ度数の高いウォッカを薄めず250mlも飲んでいるのだから,なるべくしてなった人生というほかない.不本意だが今日も無理せず早めに作業を切り上げることにする.

~・~・~

というわけで人生初の二日酔いに苛まれたわけでした.ウォッカを薄めて飲むことには断固反対ですが,今後はもう少しおだやかにウォッカを飲みたいものです.高いものを買ってちびちび飲むというのが有効かもしれませんが,ロシア人ぽさがいまいち感じられませんね...  

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2015年07月19日

いつかいってみたいBouin Island

7-12 追記
そういえばこの日の朝,体重が53kgを下回った.カワゲラの隷属過多により,普段55kg前後で推移していた弊奴隷の体重が確実に蝕まれている(実態は隷属過多ではなくサイクリングのし過ぎなのだろうが).私がダイエットしても仕方ないのだが,ここまで来たら50キロを切りたいと思うのは人情というものだろう.
ちなみにこの日は19時過ぎに帰寮し,自宅で息抜き.前回爆笑して消されかかった動画も見て心の安寧を図る.

7-13
630起床.

新たな秘封動画に心の安寧をゆだねる.
午前中はカワゲラに隷属し,昼過ぎに新菅平常駐メンバーの研究内容の紹介.その後蛍光観察.23時前までフラフラになりながらやっているからか,あまり染まり具合がよろしくない.帰寮途中星空を眺めていたら2つ流れ星を見出し多少気分が良くなる.「カワゲラから解放されますように!」との願いはきっと届かない.

7-14
620起床.午前中はカワゲラの卵固定と不在の同期氏の代わりにナガヒラタの卵回収.氏より先にある発見をしてしまい,申し訳ない気持ちと,見落としに気を付けてもらいたい気持ちとが交錯.午後は蛍光観察をしたが実際の作業量は少なく,大半の時間は涼しい暗室で蛍光観察の準備,殻剥きに隷属.夕食後はデスクワークという名の内職,すなわち新聞の原稿書き.


今宵はいつになく空が晴れやかなので星を見ながらオーバーナイトしたくなったのでそのつもりで人生を送る.しかし昨日の反省も活かせず寒さでギブアップ.しかし見事な星空であった.

7/15
615起床,いつもの卵固定のあとにゼミを行い,先輩やBOSSからちゃんと論文を読めよとか,自分の研究の論文は読んで当たり前なんだからゼミではそういう論文の紹介は控えようなどと釘を刺される.確かに,強制的に論文を発表される機会にカワゲラの古い論文を当ててやり過ごすのはよろしくない.息をするように論文を読んでいく人生を送るしかない.午後は実習の話し合い(よく分からないうちに話がまとまる)や卵固定(黄色い悪魔はほんとうの悪魔かもしれない),9月に控えるポスター発表の構想(先輩からのお叱りを受け,この貧弱な人生に見切りをつけたくなる),英会話(学会発表を境に急に英語が出てくるスピードが上がった気がする)をしたりして過ごす.ある出来事により時間が創成されたのでエッセイの原稿作りに充てる.23時前帰寮.

7/16
630起床.昨日の時点で高山蝶パトロールが中止との連絡が入り,私は雨男なのだろうなと悟っていたのだが,4時ごろに目が覚めたときには雨の音でやる気をなくしふて寝.午前中はいつもの隷属,午後は黄色い悪魔の蛍光観察を試みたがreject通知を受ける.やはり奴らは悪魔に違いない.ところで,悪魔祓いをしていた時に思いついた樹脂包埋に関するアイデアを実行してみたのだが敗北.カワゲラの奴隷規約によれば,楽をすることは固く禁止されており,この禁忌を破ると種々の不幸に見舞われるという.昨日の出来事も考慮すれば,その通りとしかいいようがない.

7/17
610起床.午前中はいつもの隷属.午後は3時間ほど蛍光観察を行い僅かな進捗を得る.本日は極めて珍しく隷属の手を緩められる口実を与えられたため,少し早めに帰る.とはいっても,7時過ぎには作業を開始して20時ごろ帰るのが早いという感覚がすでにおかしい気もする.

7/18
今朝は5時半起床.昨日早く帰ったのはオールスターを見たいというのもあったが本日高山蝶パトロールを行うためでもあった.しかし天候は最悪でもちろん中止.これで今年予定していた3日分すべて中止.去年に引き続き2年連続の人生である.仕方がないのでセンターに赴き例によってカワゲラに隷属.午後は同期の虫のお世話やカワゲラのイラスト制作の第一歩に取り掛かり,17時ごろ上田に向けて出発(バス).今買い物ついでに上田祇園災の様子を見ようと思っていたがこれが失敗で,混雑で動けなくなり終バスに乗り遅れる機運が高まる.仮に乗り遅れてしまっても,菅平の学生メーリスを使って土下座すれば救われるかもしれないが,あらゆる非難を一身に受けることになろう.それならば大人しくタクシーに乗って意味のない数千円の出費に人生を重ね合わせるしかないのだが,幸いにも発車3分前にバス停に到着.厳しい戦いを終えた後に聴くロックオペラ”メリー”はまた格別であった.

7/19
今日も5時半に起き,4度目の正直として高山蝶パトロールに従事.この予定があったため,昨日どうしても終バスに乗り遅れてはならなかったのである.基本的に曇っていたが時折晴れる時があり,そんな一瞬のチャンスを狙い澄ましたかのように飛び回るミヤマモンキチョウの姿を確認できた.




ちなみに本日は7度目の根子岳を登ったあとまさかの縦走,四阿山の初登頂を達成.長野県側の頂上で神事が行われていた.また今回は去年見られなかったホシガラスをようやく観察でき,またメボソムシクイとイワヒバリの認識に至る(同伴のおじさんに教えてもらう).下山後には昼をおごっていただき,帰寮後は疲弊によりしばし休憩.同伴者のペースに合わせてゆっくり登っていたので体感的にはあまり疲れていなかったのだが疲れていないわけではなかったようだ.それからセンターに向かったはいいが隷属する気分になれず最低限の作業だけして早々に帰寮.おそらく今日休んでおかないと明日以降の隷属に響くだろうから,カワゲラ様だってこれくらいは大目に見てくれるはず...

~・~・~

最近お酒に対する欲求が高まっています.菅平に来てから嗜好が明らかに変わってしまいました.土曜日には終バスを逃す恐怖と格闘しながらウォッカを手に入れました.これについては別次元の欲求によるものですが,今宵は冷凍室に放り込んだこのウォッカを一気飲みしたい気分です(本当はロシア人らしく飲んだ後も平然としていたいのですが,今の私はぶっ倒れること必須です).  

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2015年07月12日

без названия

今朝は7時過ぎに起床し8時ごろ出発.午前中はカワゲラに隷属するが左目の調子が悪いせいか,ミヤマノギの卵固定はまさかの全敗.ちなみに昨日成功した唯一の卵がなぜか紛失している事態にも直面し,ああ人生とはかくのごときものかなと思わずにいられない.
http://ueshin.blog60.fc2.com/blog-entry-2135.html
ブログを書くたびに暗い人生を暗示してばかりいるが,恐らくそういっている段階ではホンモノの鬱には陥ってはいないのだろう.しばしば記事を読んでは参考としているこのブログの管理人の体験談を思うと私の隷属もまだまだなのだなあと感じる.
http://ueshin.blog60.fc2.com/blog-entry-2136.html
パニック障害に関する体験談を読むと,今の状態でパニック障害を罹患したら私は高い確率で鬱を併発しそうだなあという印象を受ける.いやでも,菅平から上田まで自転車で下るような暴走(≒パンクしたりスリップしたりして大型トラックに轢かれてもそれが人生だという,ある種の諦観を伴った命がけの買出し)をしているようなら案外問題ないのかもしれない.
昼には滝に赴きオオルリに救いを求めようとしたが遠くに声が聞こえてくるのがやっと.いやしい心の持ち主の前にはそう簡単に姿を見せるわけにもいかないのだろう.今週の人生は厳しいかもしれない.その後は内職.エッセイを連載させてもらってる新聞社の方から夏休み特別企画の寄稿という提案を受けたのでその原稿作りや画像漁りを行う.帰寮時刻は未定だがやや早く帰りたい.

~・~・~

というわけで明日から厳しい隷属が予想されますが,ちょくちょく用事が入ってきます.用事は研究をストップさせますが,弊奴隷にとっては隷属の中断を意味するのである意味で救いでもあります.あと今週末には上田祇園祭があり,祭り自体に興味はないものの無性に様子を見てみたい矛盾した欲求があり,隷属の支えとなりそうです(もちろんホンネを言えば秘封動画構想のためなのですが).  

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2015年07月11日

ラボの不良債権は秘封病患者

7-5 夜
静まり返ったラボで腹筋崩壊動画を見ていたのだが,しばらく馬鹿笑いしていなかったせいか,こみ上げてくる笑いを抑えきれず,今まで出したことの無いような奇声を発し激しく腹筋を消費.ドアを閉めていたつもりだが声が筒抜けだったようで,研究室の先輩に「ここはそういうことする場所じゃないから」と怒られ,動画よりも先に我が人生が消される機運が高まる.いやでも,馬鹿笑いしながら死ぬというのは,人生の締めくくりとしては好ましいものかもしれない.22時過ぎくらいに帰寮.

7-6
630起床,7時ごろセンターへ.例によって卵固定に隷属するが前回の宣言通り,蛍光観察も実施するためそちらの準備もしたりする.お昼には隣で作業している先輩がいるのにパンくずを吸いこんでせき込み2日連続で迷惑をかける.パン屑と一緒にゴミ箱に放り込まれるのも時間の問題だ.午後も引き続き固定に従事し夕方に蛍光観察.観たいところが進捗となって染め上げられるのは心地よい.22時過ぎ帰寮.

7-7
6時起床.午前中はいつものようにカワゲラに隷属し,午後から連続切片の作り方を教わるのだが,目の前に切り出されるのは不連続切片のかけらたち.私の人生も,こんな感じで断片だらけのちぐはぐなものになるのだろう.素晴らしい暗示である.この工程がひと段落してから帰寮するまで形態学関連の論文を漁り,片っ端からダウンロードしてabstructに目を通す.どれもみな,分子的手法が興隆を極めているが,だからと言って形態学を無視するとか見下していいわけではなくて,形態学的理解が系統推定には必須である,と言いたいように読めた.形態学徒(Stage. 0)としてはこの手の言説に通じておくべきだろう.23時帰寮.

7-8
6時起床.

朝食を摂りながらこの動画を見ている4分間が,1日当たりの我が人生の幸福ほぼすべてである.動画を見終わったが最後,22時頃までの隷属が幕を開ける.これこそ隷属の真骨頂である.
本日は卵固定をしつつ,切片の染色方法を伝授していただく.あまり効果を確認できなかったが,ひとまずこれで切片による組織学的観察という新たな隷属のステージが開かれた.蛍光観察の一覧表のような感じで切片一覧表が作れたら素晴らしいが,深く考えなくても死は不可避であろう.午後は卵固定と蛍光観察準備.英会話と夕食を挟んで蛍光観察を行い,進捗はあまり得られなかったがちょっとした発見をする.それからアップルパイいじりを始めたのだが珍しく最高の締めくくりを迎える.明日以降の隷属が過酷になること必須だが,ここでよい固定卵を得られると我が人生の闇もさらに深められるわけだからJust Do ITの精神で行動するしかない.23時過ぎ帰寮.

7-9
4時半起床.1時ごろまで寝つけなかったので実質3時間程度の睡眠である.朝からアップルパイいじりをしていたわけだが,成功率1割程度の苦行と眠気とで朝から人生の辛い現実にぶち当たる.まあ数個でも上手くいったらんがあるだけましな人生なのだから強く生きるしかない.仮眠を取りつつ午前中は固定に従事.午後はゼミが始まるまで蛍光観察を行い,わずかな進捗を得る.ゼミではナガヒラタを含む化石甲虫の研究論文の紹介を受け,古生物学の闇を感じる.学術的にはどうでもいいのだが著者がポノマレンコというらしく,秘封病患者としては聞き捨てならない.その後9月のドイツ行きのための書類作りやアップルパイいじりを行い,夕食後蛍光観察をしようとしたのだが,カワゲラのやつらもたまには空気を読んでくれるもので,染まり上がるまでにはもう少し時間がかかりそうな感じである.そのため本日は20時台と早めの帰寮を達成.

7-10
6時起床.久々に晴れて朝からいい気分,しかし気持ちとは裏腹にお昼までカワゲラの卵固定に隷属する人生を送る.せっかくの晴れ間を有効活用すべく,昼食後採集に出向く.アップルパイいじりが過酷なため追加の卵が必要となったので♀を探しに行ったがなぜかオスばかり見つかりかり焦るが,何とか5匹採集.うち1匹はすでに卵塊を形成しており心が落ち着くが採卵後死んでしまい,人生の儚さを思わずにはいられない.
ところで数日前からコンタクトで隷属人生を送ったらどうなるのか気になっていたので採集のついでに実践.菅平でコンタクトをつけるのはおそらく初めてで,いつもの景色が途端に美しさを増して私に入り込んできて感銘を覚える.採集の際には滝の飛沫を気にしなくてよいこと,顕微鏡観察の際にもいちいちメガネを脱着する必要が無くて便利だが,コンタクトだと肉眼で細かい構造を観るのが困難なことや,顕微鏡のピントが合う範囲が裸眼より狭まること,目が乾きやすくなるといったデメリットにも苛まれる.22時過ぎ帰寮.久しぶりに晴れたのだが星空も良く見え,帰寮後久々の星見.しかし外気温は10度程度と冷え込んだので冬支度が必須であった.

7-11
6時半起床.センターで少し隷属してから帰寮し定期清掃.その後須坂へ向けて山を下り,アルトワークスの購入契約を済ませる.そして屋代駅へ向けて1時間半くらいサイクリング.厳しい行程だったが熱中症にならずに済む.


屋代で電車を待っていると駅員さんが旗を配り始めた.何事かと思っていると,今日はしなの鉄道の観光列車「ろくもん」の誕生1周年の日らしい.で,ちょうどそのろくもんが来るからお客さんに旗を振ってお見送りをしてもらいたいということであった.旗は記念にもらう.上田で買い物をして例によっていつものバス停までサイクリングをしたのだがこれは過酷で,到着したころには頭がフラフラする感覚に襲われた.これ以上走ったら熱中症で死ねたかもしれない.こんな状態でも私はカワゲラの奴隷であるからラボに戻ってさっそくアップルパイいじりを試みたのだが,冷静に考えてうまくいくはずもなく敗北.真の奴隷はどれだけ肉体的・精神的に疲弊していようが平常時と変わらぬクオリティで卵固定ができるはずだが,ご覧のとおり私は奴隷界きってのヘタレであるためこのざまである.ただし夕食を済ませると幾分回復の兆しを見せたので,外が暗くなるまで隷属.本当はとっとと帰って剃髪して寝たいのだが,星も見たい.今日の最低気温は7度台とはいえ菅平も暖かくなった.秘封病患者への対症療法として,草むらに寝そべり,秘封音楽を聞きながら星を見ることで寿命が一週間程度延びる事例が報告されている.死にかけている弊奴隷に必要な治療と言えよう.というわけで星を見てから21時過ぎには帰寮するんじゃないかな.

~・~・~

明日はアナグマの毛皮なめしをしたかったのですが多分そんな余裕はなく,アップルパイいじりと蛍光観察の隷属から逃れることはできないでしょう.でも隙を見てラボを抜け出し,オオルリに今ひとたびの救いを請いに行くつもりです.  

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2015年07月05日

без названия

今朝は8時ごろ目を覚ましたが,久々に長い間眠った気がする.9時過ぎにセンターに到着し,メール処理をする.本日ようやくアルトワークス購入の意志をお店に伝え,もう少しで車持ちになる人生を迎えられる.ただ書類等のやり取りのため近いうちに再び来店せねばならず,パンクの恐怖と戦いつつ山下りを強いられそうである.


その後久々にカワゲラに隷属して闇の人生を感じて昼食を済ませたところ,鳥の声が聞こえてくる.駆け寄ってみればセキレイが踊り場でバタバタしている.すわ一大事と網を持って救出に向かったのだが,結局網を使わず捕獲.羽毛にハジラミがいないか気になって仕方がなかったのだが,この個体はおそらく我がセンターの良き隣人であろう.お隣との関係を良好に保つためにはとっとと逃がした方が良いだろうということで即解放.今後玄関で会った時には挨拶の一つも返してくれることだろう.


さてひと騒動あった後は隷属の強化を図るためサンプリングに出向く.かっこいいカゲロウが見つかったのは良かったがカワゲラは非常に少なく,アップルパイ野郎ことミヤマノギカワゲラと黄色い悪魔のそっくり産ことクサカワゲラ属を数匹ずつ採集.ミヤマノギに関しては飼育容器に話して早々にアップルパイを製造し始め,我が隷属人生に嬉しい差し入れを提供してくれた.夕食までひたすら固定する人生を送る.

さて本日は日曜日ということもあり,センターに滞在している人も殆どいない.奴隷は隷属が必須とはいえ,やはり休日にはのんびりしたくもなる.いったい何が起こるのかはまあ書かなくてもお分かりいただけよう.昨日寮でできなかったことがここで行われるのだ!

~・~・~

というわけで明日からはいつも通りの隷属人生を送ります.6月は殆ど卵固定する人生でしたが,これからは固定人生を継続しつつも,固定卵を使った実験観察を行う人生に進路変更の予定です.  

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2015年07月04日

カワゲラへの隷属を体が拒絶する人生

今朝は6時に起きて急いでヒヌマイトトンボ探しに出向き,久々の観察にいい気分になる.


オスはそこそこ,メスは2匹くらい発見.とりあえずまだこの場所は安泰と言えそうだ.

ヒヌマ観察後急いで身支度を済ませ出発し,軽井沢へ向かう.この間秘封音楽を聞きながら同人誌を読むという至福のひとときを過ごしたのだがコンディション的に最適ではなかったので早々に寝てしまい楽しめなかったのが悔やまれる.軽井沢到着後もやる気が湧いてくることなく何となく電車に揺られて上田に到着し,買い物を済ませてバスで帰菅.体力が万全ならこのままラボに向かって22時まで隷属すべきだったのに,体が疲れてしまいそうする訳にもいかず一旦寮に立ち寄る.車があれば一度に運べる荷物を,自転車で2往復して移動する荒業をこういう時にやってしまえば,当然顕微鏡下でカワゲラの卵を見ても,彼らの隷属に対して"No!"を突き付けるほかに術はない.これは弊奴隷の隷属精神に満ち満ちた心の片隅にわずかに残されている「カワゲラ解放戦線」有志による革命的態度の表明というよりは,単純に私の燃料が切れていたがために,今から数時間ぶっ通しで卵固定をこなせるだけの元気がなかっただけである.いや,卵固定だけでなく,秘封動画を楽しむ気力すら既に失せていることから私がどれだけフラフラになっているかお分かりいただけよう.いずれにせよこれ以上ラボにいても何もできないのでとっとと帰寮.下田でぬくぬくと育った髪を剃り落として心身を清め,とっとと寝て明日からの隷属に備えよう.

~・~・~

おそらく明日から隷属が再開します.  

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2015年07月03日

海辺でプレゼンを学んだ人生

6/29-7/3
サイエンスプレゼンテーションの授業を履修.もとよりこの分野について考えることに興味関心があったため総じて有益な時間を過ごせたと思いたい.講義自体は英語で行われるので,それを聴くこともまたよいトレーニングとなったはずである.最後の発表では高評価を頂いたが,これは前々から言っているように先月の学会発表のアドバンテージによるものだろう.まあでも,独善的になりがちなスライドデザインについて,この分野の専門家から客観的に分析してもらったうえでの評価は真摯に受け取るべきだろう.今後は,弊ラボに於いてただ一人業績が無い哀しさをスライドにぶつけて生きていくしか道は無さそうだ.
余暇の時間も結構あったのだが天候が悪くシーサイドライフを満喫できたとは言えないが,それでもそこそこの収獲を挙げる.個人的には無翅昆虫(イシノミ,アリシミ,ハサミコムシとナガコムシ)がアツかった.あとヒメハルゼミも1匹だけだが採集に成功し満足.そのほか,テキストでの記述は控えた方が良さそうな虫も発見.つくばや他の遠隔地で学んでいる同期の方々とも久々に会えていい気分転換にもなっただろう.


そして帰りには秋葉原に立ち寄り欲望のままに中古秘封CDを渉猟.秘封原曲の最高傑作の一つ「日本中の不思議を集めて」のアレンジ曲(on vocal)が収録されているCDを初採集できただけでたいそう意義深く,これだけあれば半年は生きていけるだろう.さらに感慨深いのは,秋葉原で見つけられなかった秘封同人誌を地元蒲田の安売りコーナーで3冊も発掘できたことである.空腹でフラフラであったのにもかかわらず,殆ど泣きそうになりながら全身で喜びを噛みしめていた姿は不審者の極みだったことだろう.

~・~・~

ということで明日帰菅します.帰りに買い物をする予定でしたが,荷物が増えたので厳しい戦いになりそうです...  

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