2013年12月12日

鳥を探しても見つかるのは繭

今朝は7時15分起床。

朝からこんなブログの記事に目を通して色々と思うことがあったのだが、まずはじめに言いたいのは、この方が書いているブログの記事のいくつかには、610が常日頃考えているようなことに対する意見がものすごく明快に表現されている。なので、何らかの考え方のヒントを得たい読者の皆様がいるのであれば、このブログから一刻も早く乗り換えることを推奨したい。
さて次に記事そのものに関連したことを述べると、先日大学であったこの事件でも同じような考えができるように思う。つまり、被害者である女性がホテルまでのこのこついて行ったことに対して、「彼女が無知であった」ことと「彼女が被害を受けた」こととは無関係であるべき、だのに「彼女に非がある」ということを言う人はおかしい、と言うことである。610もこう言った見解に同意できる。彼女が男性と2人でホテルに行ったことに対して、確かにそれはそれで問題行動たりえるかもしれないが、だからといってそのこと彼女を責める理由に使うのはおかしい。

2限:専門語学(英語)CII
assignmentを提出後、簡単にその内容を口頭説明する。話したいフレーズを考えるとき、英語ではなくロシア語が先に出てきてしまうのはまだ治らず、そこで止まってしまうから余計にたどたどしさが増幅されてしまうのは良くない。

さてもうロシアに行くことができないので、代わりに筑波実験植物園へ向かい鳥見をすることにする。


まずはカキの多様性を楽しむ。爆弾みたいな実をつける富士柿の木を見たかったのだが見当たらず。
さてまず池に行ってみたが、カルガモとカイツブリしかいない。こんなものかと思って上を見てみたら、小型の猛禽が小さな円を描いて飛んでいる。と思ったら一瞬で空高く舞い上がり見えなくなってしまったのだが、腹が白かったことや尾の形から、この前宝篋山で見たノスリだろう。


常緑樹コーナーは暗いのでパスをしてまず低木コーナーへ行き、ここから広葉樹コーナーを見やったら鳥より先にヤマカマス(ウスタビガのまゆ)を発見。これによって先日大学構内で拾ったヤマカマスが風で飛ばされてきたものではなく、学内でもウスタビガが繁殖している可能性が強まった。学内で見つかるのも時間の問題だろう。
ヤマカマスの近くへ行こうと広葉樹コーナーに入ったのだが、当然見失う。どうせ発見しても採取は出来ないので諦め鳥探しに専念する訳だが、ここでメジロの集団に出くわす。広葉樹コーナーに侵入しているヒイラギやらなんやらの常緑樹の若木に集まりついばみまくっている様子を間近で観察できたのはなかなかの至福であった。何がいいって、人と出くわさないことである。


さらに先に進むと、シジュウカラに混じって見慣れぬ鳥を見つける。これは恐らくエナガだろう。真下からしか観察できなかったので赤っぽい色が見えなかったのだが、それにしても可愛らしい鳥であった。細い枝先に飛び移っては体重のせいでくるりとひっくり返る、を繰り返していたのである。


残念ながらピントは合っていないがジョウビタキも確認。頭をグッと下に下げたかと思うとすぐ元に戻り、尾をパタパタと上下する運動を何度も繰り返していたのだが、その動きの意味が分からないので笑ってしまった。こういうのは彼にとって失礼なのかもしれないが、トリの動きは610にとってツボであるらしい。他にもトリが真面目な顔で囀っている動画とか実際の姿を見ると、どうにも力が抜けて笑ってしまったりする。しかも、猛禽とかカモではダメで、小鳥の場合に限のだ…


さて植物園散策を終え、ついでに学内の池でも鳥見をしつつ三の矢に戻ることにする。まずは天久保池に向かう。ここにはヒドリガモが沢山いるイメージがあるのだが、パッと池を見てみても1羽しかおらず寂しいなあと思っていたのだが、その1羽を見てみると、今まで観察してきた度のカモともにつかぬ形相をしているではないか。首から下は普通のカモで、顔だけが真っ黒! しかも目の周りが黄色い! 何だこれは!!!
その場ではとりあえずスズガモ的な何かだということで保留しておいたのだが、家で調べてみたらどうやらハシビロガモにとても似ている。いや、正確には黒い顔の部分に緑色の光沢が足りないような気がするが、これは個体差と考えると、他に妥当な絵は見当たらない。まともな写真が撮れなかったのは残念だが、610が大学で確認できた鳥の種類がまた一つ増えたことには変わりない。


さてお目当てのヒドリガモは正面から見えない部分で固まっていた。ここは池畔まで樹がせり出していて視界不良のことこの上ないのだが、立地的に恵まれていてカモたちに気が付かれぬままじっくり観察ができた。こんないい場所を、今までトリに興味がないという理由だけで見過ごしていたのだから勿体ない。ちなみにここに来る途中、カイツブリのような、でも首を動かしながら泳ぐ黒色でない水鳥に逃げられたのだが、バンかオオバンの幼鳥だろうか。オオバンの大人はここにいたので、オオバンでいいのかなあ…
なにはともあれ、木々の隙間からカモがのんびりしている様子を観察するのは何とも楽しいひと時であった。

さてここに来る前、ハシビロガモを見ていた場所からもヒドリガモのたまり場を認知できていたのだが、その時ヒドリガモの中に1羽、明らかに色違いの個体が紛れているのに気が付いた。彼の撮影を試みたのだがこれもまた苦労させられた。幸か不幸か鳥見をしている時にバス釣りのお兄さんがやってきて、全てのヒドリガモが彼に気を取られている一瞬、いいアングルで固まってくれた(その後カモたちはいっせいに飛び立ってしまった…)。


ご覧のように、頭頂部がヒドリガモらしい緋色をしていないだけでなく、お腹のあたりの毛の色も違う。彼はいったい何者なのか?
どうやら、ヒドリガモの近縁種にアメリカヒドリと言うものがいて、この色違い個体はそれである可能性がある。あるいは、ヒドリガモとの雑種個体の可能性もある。と言うより、そちらの方が高いかもしれない。いずれにせよ、あまり沢山見つかるわけではないようなので学内で見つけられていい気分である。このまま春までここに居座ってほしいものだ。

更に松美池へ北進。あーカルガモしかいないなーと思いつつ遠くの方を見てみたら、あったあった。翡翠らしき青い模様が見えたのだ。
しばらくしたらもっと近くへ飛んできた。GXRでも何とか撮影可能そうなので、双眼鏡をも駆使して無理やりな撮影を試みた。




松美池には10月ごろからとあるハクチョウが飛来しており、大学関係者界隈ではちょっとした話題になっているらしい。鳥屋の間で話題に上らないのは、きっとそのハクチョウが手こぎ式だからだと思うのだが、それはさておき、こんな汚い池にもカワセミがいるのである(ちなみに天久保池では確認済みで、今年はまだだが天の川にもいるはずである)。しかも、運が良いと採餌シーンを観察することもできる。実際にこの写真の個体は小魚を華麗にしとめた。すぐ後ろのペデストリアンでは、ちょうど休み時間に差し掛かっていたためか自転車に乗った学生ががやがやと行き交っていたのだが、この喧騒から一時避難するのには恰好のポイントである。大学関係者の読者の皆様、是非活用されたし。

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さて明日は粛々と勉強、黙々と電顕バイトを行います。  


Posted by Impulse610 at 18:10Comments(0)