2017年07月30日

2017. 7. 21-30 の人生

7.21
終日TEM観察。支持膜がダメダメな状態であること、光学顕微鏡で見てもよく分からない構造は、拡大するともっとわからないことを確認。

7.22
高山蝶パトロールで四阿山登山。天気はあまりよくなかったものの、わずかな晴れ間にそれなりに蝶を確認。クルマユリを見ると嬉しくなる。ホシガラスは声しか確認できず残念。

7.23
何をしたか覚えていないが、のんびりしていた気がする。

7.24
実習1日目。午前中に直前準備、午後からガイダンス、講義、土壌昆虫採集、講義。

7.25
実習2日目。天候不順により構外採集を延期し、バッタを解剖し、形態観察。

7.26
実習3日目。午前中に昆虫採集法・標本作成法を説明、午後から構外採集。帰ってきて標本作成。

7.27
実習4日目。標本づくりを続けつつ、スケッチ。

7.28
実習5日目。ひたすらスケッチ。例年、夜に予定されていた反省会は、スケジュール変更により中止。

7.29
実習最終日。昼まで発表会、のち解散。昨年同様天気に振り回された実習ではあったが、実習生の皆さんはまじめに課題に取り組んでくれた。彼らの疑問や向学心にこたえるために、もっと研鑽が必要と痛感。
その後仮眠して、夜には後輩と信州昆虫資料館に出向き、ライトトラップに参加。到着当初は雨も降り集まりも悪かったものの、徐々に飛来数が増え、ムラサキシャチホコも無事に確認。また、戦後初期の邦文資料コーナーに気が付く。日本産カワゲラの記載分類をするなら大いに使えそうなものがいくつかある。そして、その多くのものにはBOSSの師匠の名が…

7.30
さすがに1日のんびり過ごしたい。  


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2017年07月20日

2017. 7. 18-20 の人生

7.18
熱い切片を切って過ごす。

7.19
暑い切片を切って過ごす。英会話をする。夏の実習のテキストをチェックしたりする。

7.20
午前中は薄い切片を載せるための薄い膜を張って過ごす。すると、偉大な昆虫図鑑の編者や、偉大な昆虫写真家がやってきた!
午後は薄い切片を切って過ごす。その前に、高校の恩師がやってきた!どうも合宿の引率で来たようで、見慣れたスポーツスタイルでさっそうと登場し、一瞬でピッチへと消え去ってしまった。
夜はテキストの印刷。いっぺんに全部刷るのはたいへんなので、少しずつ。
  


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2017年07月18日

2017. 7. 15-18 の人生

7.15
午前中、長期滞在の院生とともに買い物。
午後、滝へサンプリングに出かけるがお目当てのカワゲラは不在。
夜、作り置きをしていたら日本酒パーティーが開催され、誘われるままに参加。普段接点がなかった非常勤職員の方に絡まれる。

7.16
昨晩しこたま酒を飲んだせいか、珍しく二日酔い的なだるい状態のなか定期清掃。その後寝て過ごす。

7.17
とある渓谷へ散策に出かける。双眼鏡が大活躍!

7.18
先週用意した切片を黙々と厚切り。今日は月1のラーメンの日で、後輩らと下山しラーメンを食べる。
  


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2017年07月14日

2017. 7. 14 の人生

昨日は取り乱したが、本日は気を取り直して脱水作業およびTEM観察を行う。教わってから1年半くらい放置していて、つい最近やっとその先に進めるようになったのだが、恐れていたほど観察像は悪くなく一安心。なので固定から薄切に至るまで、深刻なトラブルは起こしていないようだが、それでも論文に載せるには到底かなわないクオリティだろうからもう少し努力しないといけないだろう。それ以上にTEMの操作法の勉強もしないといけない。まあこれは経験上、たくさんこなして慣れていくしかないのだが…それにしても厚い切片で見慣れていた部分の見え方がだいぶ異なり、これが微細構造なのかと感嘆。ハードルは高かったが、ひょっとしたら案外楽しいかもしれない。
観察後、オールスター観戦。前半は投手戦で試合展開が早く、テレビで見る分にはいいなあと感じる。後半パリーグがよく打つ。  


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2017年07月13日

2017. 7. 13 の人生

高山蝶パトロールの予定であったが、雨のため中止。毎年恒例の風物詩なのだが、せっかく後輩と登山できるいい機会だっただけに残念。
仕方ないので早めにラボに向かう。そこで、固定したまま記憶から抹消されていた固定卵が発掘されたので、樹脂包埋の準備を行う。

昼食後、ホオアカを探していたら、車検の連絡が来る。最低限の部分だけでも14万円もかかってしまうらしい。車齢26なのであちこちにガタが来ているだろうし、額としては妥当だろう。この2年間、特にトラブルもなく走れ、整備に預けるような事態もなかったので、トータルで考えれば割高ではないのだろう。だが、これは参った。私の全財産は、かろうじて車検代を払っておつりがくる程度なのだ。

まあ、双眼鏡を集中的に購入したのは大いなる過失であった(そろそろ本当に手元に残すべきものを選ばなくては)。とはいえ、学会や就活でまとまったお金が飛んでいき、かつ大学から帰ってくるはずの旅費がまだ振り込まれていない現状も看過できない。

こんな状況なので、予め前借していた今月分の仕送りを、再度催促しなければならなくなった。実は今月分の家賃もまだ払っておらず、全額を前借することによって、ようやく支払うべきものを支払うことができる。手元に残るのは、5千円。1か月後に、おそらく5万円ほど入金される見込みであり、これからは大学入学史上もっとも困窮した1か月を過ごす見込みである。

とはいえ、実習中は食事が提供されるので大丈夫・・・かと思っていたが、食事代は今月末に払わないといけなかった!今の全財産では食事代が払えない!という感じで、午後はもう研究どころではなかった。幸いにも、近場でアルバイトの公募があるようなので、ここにアプライしてみようか。あるいは、車検を分割払いにしてもらうか…解決策はこれくらいしかなさそうだなあ

夜、冷静になって考えた結果、これから実習等で働かなくてはならないのだし、そういう時に金銭的理由で疲弊しているとか、あるいはそのせいで周囲に迷惑をかけるようなことは好ましくないなと思い至る。穏便にことを済ませられる解決策は、分割払いであろうとの結論に至る。また、今後、このような急な出費に対応できる術を整えておく必要も痛感。現状にマッチしているのは、奨学金という選択だろうか…  


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2017年07月12日

2017. 7. 11, 12 の人生

7.11
午前中は教員の研究紹介ゼミ。午後は実習に向けて道具の確認と準備。その後数名の常駐学生と近場でゼフィルスを探すが見つけられず。去年けっこう目撃した場所なので、時期が悪かったのだろう。戻って共著論文関係のお仕事。

7.12
厚い切片を切って過ごす。ホオアカのさえずりをじっくり観察できいい気分になる。共著論文のほうで大きな問題にぶち当たる。それに関連して少しBOSSと言葉を交えたりもして、研究の難しさを思う。その後英会話。ここ数日、夕方にざっと雨が降ることが多い。日中も蒸し暑く、逃げ場のなさを感じる。

後輩と鳥談義で盛り上がる。双眼鏡を買わないとなあという発言を耳にしたが、顔をもたげた双眼狂おじさんをそっと闇に封じ込めておく。双眼狂おじさんとは、油断すると1日中双眼鏡のことを考え、、暇さえあれば双眼鏡で観察するだけでなく双眼鏡そのものの観察に明け暮れ、パソコンはCarl Zeiss Deltrintem の価格状況を(買えもしないのに)四六時中チェックする専用機器としてしまうような、すこぶるたちの悪い存在である。他者に危害を加えてはいけないのだ…
  


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2017年07月10日

207. 7. 9, 10 の人生

7.9
ろくもん号を車検に出す。某学芸員試験(今のところ今年度の本命)の応募要項が出たので、それを眺めたりする。ある研究プロジェクトに共著として入っており、そのリーダーから飛んできた原稿を眺めたりもする。

7.10
薄い切片と厚い切片を切る。厚い方はすっきりするプレパラートが得られそうだが、違う固定法で包埋したものもぜひとも切ってみたい気分になる。

具体的にはまだ書かないが、実家のほうでいろいろ激変が起こるらしい。学業を取るか就職を取るかの最終判断は、早めに下すべきかもしれない。  


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2017年07月08日

2017. 7. 7, 8 の人生

7.7
きょうは七夕かと思ったが、長野では8月7日が七夕らしいことを知り驚愕。
午前中はおそらく1年半ぶりにTEMの支持膜づくりを行う。最初の5回ほどは全然膜ができず、こんなに困難だったかと思っていたのだが、フォルムバールを追加するとあっけなく膜が誕生。午後は厚切り切片を切る。ちなみに、先週に不足しそうな実験機器を調べて発注したのだが、今日になってグリッドの在庫が少ないことに気が付く。確かにこれは盲点ではあったが、現状を考えると致し方ない。
ホオアカが見つかっていい気分になる。アオジのさえずりも心を穏やかにする。

7.8
作り置きおかずを絞ってから買い出しへ。先週買ったものの冷蔵庫の肥やしになっていた野菜を主戦力にいろいろ作る。寝不足に起因する眼精疲労と、数時間に及ぶ自炊作業によって気力が失われたので明るいうちに帰寮。

1日に接眼部を清掃したNikon 7x35Eの対物レンズを、中性洗剤・アルコールで掃除。コーティングに侵食していたカビが見た感じ一掃された。はカビの餌食になったコーティングは戻ってこないが、かつての持ち主が見ていたものに近いであろうクリアな視界が取り戻された。使ってみて驚いたのだが、周辺部の結像もしっかりしており、逆光下でも見え方が悪くなったりしない。まあ、もっと双眼鏡に詳しかったり厳しかったりする人が見たら歴然とした違いがあるのかもしれないが、カワゲラの奴隷レベルの人物にとっては気にならない。眼鏡をかけていても使いやすい設計になっているので、Vixen Ultima とともに主力級の活躍を期待したい。  


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2017年07月06日

2017. 7. 3 - 7.6 の人生

7.3
最近うまくいっていない厚切り連続切片づくりのブレイクスルーを期待して、いろいろな仲介材を使った切片を切ってみる。切れ味、染まり具合ともに問題なし。だが封入してみるとしわが…ということはつまり、脱水・透徹の過程に問題ありか。

7.4
昨日の失敗から目を背けるべく、1年半ぶりにTEM用の超薄切片を切る。グリッドにすくい上げる工程であまたの切片を失う。
TEMの予約をしようとしたところ、できない。進学の影響で一から登録しなおさねばならないらしい。そういう人生であった。

7.5
おとといの失敗をBOSSに相談して得られた支持を実践に移す。すなわち、いろいろな封入剤を使った封入をしてみる。とりあえず、透徹を省略してそのままバルサムで封入してしまえば短期的な問題は解決。ものの本やパンフレットを見ると、透徹することの必要性が説いてあり、その省略が長期的には観察に支障をきたすようである。だが透徹したら観察がそもそも困難になることを思えば、こうするよりほかに術はなかろう。

7.6
ふとやる気が飛んで行ってしまったので、とりあえず手を動かすことを考える。シリケンイモリの水槽を掃除してから、切片のスケッチ。これもまた久しぶりだが、私は今まで一体何を観てきたのかといわんばかりの汚い線画しか書けず無力さを感じる。まあこれは書かなければ上達しないだろうし、今の時点で下手ということは書いている量が圧倒的に少ないことの裏返しである。精進すべし。

最近、昼食後構内の草原を双眼鏡で眺めるのを日課にしている。双眼鏡を扱う喜びを充足できるほか、バードウオッチングで気分転換を図っている。最近驚いたこととしては、アオジのさえずりがたいそう美麗であったことである。アオジの印象といえば、つくばにいたころ、藪に潜んでいてなかなか出会えない地味な小鳥という印象しかなかった。そういうこともあり、イタドリに陣取って高らかにさえずる鳥の正体がアオジだとわからず、はじめはコジュリンかと期待してしまっていた。
あとはホオアカを初めて確認したことである。毎年夏になるとBOSSがホオアカについて言及していたのだが、いまだかつてその存在を確かめたことがなかった。草原の奥の方にいることが多く、フィールドスコープを担ぎ出さないとしっかり観察できないのがやや面倒だが、夏の高原を代表する鳥ということもあり、見ごたえ充分。昔はノジコやノビタキもいたというが、最近全然いないらしい。こいつらを見つけ出せるだろうか。
  


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2017年07月02日

2017. 6. 29 - 7.2 の人生

6.29
どのようにして生きていたか思い出せない。

6.30
切片を切ったりして生きていたはずである。だいぶ切る方には慣れてきたが、組織切片標本としての出来はあまりよくない。電顕観察用の資料とするなら何とかなるかもしれないので、早急に、それはそれは早急に、試料づくりを進めていかないといけない。
送料無料かつ800円で落札したOrinoxという双眼鏡が届く。これはカメラが付いていて、覗きながら撮影ができるという代物である。まあ、このような複合機はすたれる運命にあるのが常であり、実際に今はフィルムが無いのでカメラとして活用することはできない。双眼鏡としての魅力を特に感じているわけでもなく、一度は現物を見てみたいと思っていた程度であるので、しばらくしたらどこかへ旅立つことだろう。


7.1
起床して、とある方からいただいて以来手付かずであった、Nikon 7x35E のクリーニングに着手。接眼レンズやプリズムにはびこっていた汚れやカビを、中性洗剤をつけて除去。本来はレンズなりプリズムなりを本体から取り外して洗浄するべきだが、現状では元通りに復帰させるのがきわめて困難なため、多少水が入ってもやむなしと割り切り、洗剤とアルコールで掃除。結果、見違えるようにきれいになる。対物レンズ内側のカビという大きな課題のため視界に白い靄が入るものの、それを気にしなければ普通に使えそうだ。
大雨の中買い出しに出かける。来週に他大学の実習があって食堂が使いづらくなることや、月末の実習でのTA業務を見越した基礎体力の維持・促進といったことから、今のうちに作り置きをしておかねばならない。五目煮・ゴーヤチャンプルー的なもの・肉じゃが・ドライカレーを数時間かけて創成。ドライカレー作りは、買い出し前に見ていた作り置きサイトに触発されて思い立ったのだが、数多くの野菜をみじん切りにする工程ですっかり疲弊してしまった上に、煮汁を飛ばすのに時間がかかり、想像を絶する激務であった。
自炊で疲弊したため、研究の進捗はなし。

7.2
研究室の先輩がサンプリングのため信州に訪れるということで、ラボメンバー一同助太刀に出かける。今年は虫の発生が遅れているようで、結果的にほとんどサポートできずに終わってしまった…現場ではサンショウクイがよく鳴いていたが姿は確認できず。
本日は朝からどうしようもなく眠たく、午後はやる気が出ない。そこで構内でバードウォッチング。以前コジュリンの可能性を示唆した鳥はアオジであったことと、ホオアカの存在を確認。アオジ、つくばにいたころは藪にいる地味な鳥という印象しかなかったが、繁殖期のさえずりの美麗なことに驚く。ホオアカに関しては、アオジを確認するため引っ張り出したフィールドスコープをいじっているときに視界に入ったもので、顔がよく見えない段階ではいつものホオジロかなと思っていたのだが、頬が赤かった。光源の夏の鳥の代表格を見ることができて満足であった。
帰寮後引き続き鳥見を継続するとともに、昨日掃除したNikon 7x35Eの性能チェック。はじめは、覗くたびに目が痛くなり、光軸がずれてしまったかと落胆していたのだが、左右の対物レンズを交換したら元に戻り、光軸合わせの厳密さを身をもって体感。逆光下では使い物にならないが、それ以外は特に問題はない。鳥は、コムクドリがものすごく多く、アオジもだいぶさえずっており、いい気分であった。  


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