2017年11月23日

2017. 11. 16-23 の人生

11.16
朝からモンカワゲラの切片を切る。夜、BOSSに切片を見てもらった結果、かなりまずいことが明らかに。しくしくと反省…

11.17
モンカワゲラからの破門宣告。今やろうとしている研究のデータを出すためには、厚い卵殻を剥いてはいけなかったのだが、手持ちの固定卵はことごとく殻剥きしてしまっており、どうしようもなくなった。2か月間、厳しい隷属を楽しませてくれてありがとう(もう二度と見たくもない!)。
気を取り直してミネトワダの樹脂包埋試料準備。しばらくは2種を使って同時並行で似たような sectioning をしていたのだが、つくづく思うのは、同時並行というよりかは、先にどちらか一方できっちりとしたデータを出しておくべきだなということ。というわけでしばらくは本種に隷属…

11.18
午前中買い出し。ついでに鳥を身に市内のため池に出かける。入り口で電線にいるノスリをみたほか、数種類のカモたちを目撃。帰ってきてから切片の観察とTEMグリッドづくり。

11.19
今シーズン初めてまともに雪が降ってきたので午前中は寮でややのんびり生きる。晴れた午後は沢に出かけ、モンカワゲラの代替種、トワダオナシカワゲラと思しき虫を採集。結局、トワダとトワダを比較することになるのかもしれない。その後作り置きを作る。大量にもらった白菜があり、例年多くがダメになっている現状を踏まえて白菜を消費するレシピを考え、ネットから麻婆白菜および鶏むねと白菜の中華煮をピックアップ。あの巨大な白菜のほぼすべてをつぎ込んだ結果、1週間では消費しきれないくらいの中華煮ができてしまった…白菜完全消費までの道のりは長い。

11.20
日中は超薄切片を切る。そして夜に電子染色を施す。せっかく二重染色を済ませ、あとは観察するのみのTEMグリッドなのだが、染色するときにくっつけたグリッドスティックから外せず(粘着テープか何かでくっついている)、いくつかダメにしてしまい大いに消耗する。研究生活に従事して4年目に差し掛かっているが、TEM観察に至るハードルの高さ、面倒ごとの多さというものは、ほかの観察手法の比でないと痛感。

11.21
午前中はTEM観察。電子染色によりコントラストが向上した切片を観察するのは思いのほか楽しい。お昼過ぎに中通りのほうから先輩がやってくる。そして救命救急講習。anne に心臓マッサージや人工呼吸を施す。その後電子染色、TEM観察。気が付けば日付が変わっており消耗。

11.22
午前中に電子染色。午後にTEM、そして英会話。BOSSにTEM画像を見せディスカッション。ゴールまではだいぶ近づいているようだ。消耗したため早めに帰ったつもりなのだが、それでも21時を過ぎている。

11.23
午前中は樹脂のトリミング、終わり次第厚切りと染色、封入。7つ終えた頃にはすっかり夜。そのうちTEM観察できそうな5つをさらにトリミング。電子染色の染色液が古かったので夕方に更新。24時間しないと使えないので染色は明日…
  


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2017年11月15日

2017. 11. 8-11.15 の人生

11.8
卵を染めたり剥いたりして過ごす。昼に風呂を掃除。またトワダの質問があったのでそれの回答準備もする。夕方に英会話。

11.9
採卵可能なメスが残り1匹となってしまったので、某所へミネトワダカワゲラ採集に出かけるが、2時間ひたすらいろいろやっても1匹も見つからず。虫のシーズンだけならまだしも、わが人生の終焉の予感もする。帰ってきて、先月から滞在しているインド人の研究紹介と、先週から訪れている先輩の海外滞在報告を聞く。その後のお茶会で、中華料理を食べに行く流れになり、同行。そして夜には午前中の敗北の憂さ晴らしもかねて、プチ飲み会に参加。

11.10
モンカワゲラの蛍光観察。今まで蛍光観察ができなかったステージが、この度観察可能な条件を見いだせたため見てみたが、やはりダメージなく卵殻を取るのは困難に近いらしい。とはいえなかなかいい感じであった。そのいい気分に任せて夜に厚切り切片を切る。

11.11
午前中は買い出し。午後に再度某所へリベンジに出向くが敗北。10月に来た時も、前回も、今回も、ミネトワダ以外のカワゲラは腐るほど見つかる。研究に使うつもりもなく、今まで採集を控えていたが、今回ばかりは無慈悲に採集。

11.12
登山の誘いを受けて某山を登る。ここぞとばかりに山頂で双眼鏡観望を期待していたのだが、あまりの寒さに満足に楽しめず。鳥も、コガラが楽しげにエサを探していた様子を拝めたくらいであった。ミネトワダについては聞いてはいけない。

11.13
午前中はモンカワゲラの蛍光観察。午後には試薬の調整やモンカワゲラ樹脂包埋試料作製、そして明日の準備。
最後の1匹となったミネトワダカワゲラから無事に採卵。これで首の皮一枚つながった…!

11.14
午前中に進捗報告ゼミとして、主に5月の学会で発表したことと最近の動向を話す。今までとだいぶ毛色が違う内容(そしておそらくラボメンバー以外にはちんぷんかんぷん…)であったためか、質問時間に長い沈黙が流れてしまったのだが、かなり好意的なコメントをいくつかいただく。午後は切片観察と某原稿づくり。

11.15
午前中は樹脂包埋試料準備とモンカワゲラ皮むき。工事の都合上暖房が止まること、工事がラボの直上で行われだいぶ賑やかなことなどからモチベーションが低下したので、社会の窓が常時解放している冬用ズボンや、穴が開いた長靴を履き続けるしかない現状をどうにかすべく買い出しに出かける。その結果、この冬は、つま先からてっぺんまでホームセンターで購入したものを身にまとってやり過ごすことになりそうだ。
  


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2017年11月07日

2017. 10. 29-11. 7 の人生

10.29
TEM の支持膜チェック。夏より格段に良くなっている。ある書物に、湿気が多いと使い物にならない膜が作れると書いてあったので、そういうことかと納得。

10.30
9 月に苦労して採集したモンカワゲラの卵の樹脂切片試料作製開始。午後に超薄切片を切り、夕食後TEM観察。

10.31
午後に BOSS による研究紹介と、後輩による進捗報告。午前と午後は超薄切片を切る。

11.1
後輩に寒天包埋法を指導。昼までミネトワダカワゲラを探し惨敗。午後は支持膜づくりと英会話。

11.2
著名な昆虫写真家が来菅し、研究室メンバーとともにガロアムシ探しに出かける。♀成虫は見つかったが♂はいない。ミネトワダカワゲラもいない。夕方くらいまで実験所で談笑。夜に霞ヶ浦の近くから先輩がやってくる。

11.3
先輩と談笑した後、9時間位TEM観察…

11.4
昼前までモンカワゲラ樹脂ブロックのトリミング。昼食後買い出し+オイル交換。山に戻ってきたら雪が降っていたので急遽タイヤ交換。
夜は日本シリーズ第6戦を見ながら調理。しびれる展開であった…!

11.5
3時半に起きて、車と鉄道を使って我孫子に向かう。この連休に、日本最大級の鳥のフェスティバルが開催されるのだが、そこに出展される双眼鏡ブースの存在を知ってしまったが最期、居ても立ってもいられなくなった。
第一目標はやはり Nikon WX なのだが、実物を前にしてあまりに興奮してしまい、アイレリーフの調整がよくわからず満足な視界を楽しめなかった…だが手持ちで使わせていただいたり、 WX のトートバッグを頂いたりして発狂寸前であった。そのほか、PENTAX ブースでパピリオや Ricoh GXR について話したり、私をはるかに凌駕する熱意と知識とで双眼鏡に全力を注ぐ某店主と初めてお会いしたり、中古で売っている Kowa BD32-10, SV50-12 に財布のひもが緩みそうになったりするが、今回一番感激したのは Carl Zeiss SF 8x42 であった。どこまでも広い視界、いつまでものぞいていたくなるような見え心地、重さを感じさせない重量バランス…30 万円の双眼鏡を見てしまったら、もう今までの世界には戻れないかもしれない…
このお祭りには双眼鏡だけでなく、鳥に関係するブースもたくさん出店していて、特に北海道や九州、果てはイスラエル大使館までスペースを構えて色々な魅力をアピールしていた。大阪市立自然史博物館で売られていた『小鳥の剥製の作り方』を見つけた瞬間に購入。
我孫子といえば弥生軒であり、弥生軒といえばから揚げそばである。11時ごろ購入したが、1時間したらどのブースよりも長い列が形成されていており、人気の高さがうかがえた。私がオーダーしたとき、おばちゃんが特別大きなから揚げを投入してくれたのはいいが、衣は完食できず…鳥の博物館も駆け足で見学し、双眼鏡の購入を最後まで悩みながら帰路に就く。昨日から別の研究室の卒業生が来菅しており、その方を交えてラーメンを食べる催しが開かれるのだ。須坂でおいしいラーメンを頂く。

11.6
BOSS と TEM 画像について少々ディスカッション。まだまだ追加のデータが必要だ。来週に、実験所全体のセミナーで進捗報告をしなければならず、そのスライドの準備をする。英語の併記が推奨されているのだが、おそらく今回はそうする必要はない気がする…

11.7
トワダカワゲラの採卵がピンチである。今シーズンまだ 1 回しか採卵できていないのに、飼育しているメスが最期の 1 匹になってしまった。時間を見つけて周辺を探すのだがいくら探しても見つからず、一寸先は闇である。また某所に遠征しないとだめだろうか(そこにいる保証もないのだが)。
午後から、別の研究室の卒業生主催の TEM 試料染色・操作法指導を見学し自分も学ぶ。今まで知らなかった便利な機能がかなりあることがわかる。  


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