2017年05月31日

2017. 5.30,31 の人生

5. 30
午前中にセミナーがあったが、すっかり忘れており途中参加。フクジュソウが、花を咲かせた後割と長い間葉っぱだけで存在しているのが不思議だったが、その疑問が晴れた。午後はサンプリングで、いつもの実験所内だけでなく、外にも出てみる。狙いのカワゲラは学会の前後でピークが過ぎてしまったようで若干不安。そして、去年の実習以来久々に某河川に出向いたのだが、周辺状況がだいぶ変わっているように感じる。実習をするにも多少支障が出るかもしれない。そしてカワゲラは少ないし、お目当てのものはいない。夕方からニジマスパーティーとしてパスタやシチューを作るが、やはり、いるべき人がもう帰ってこないということに、一抹の寂しさを感じる。

5.31
典型的なやる気の出ない一日。論文をどうにかしようと思ったが、最低限のことだけやった後は集中できなくなる。とりあえず某学芸員試験を受けるための、バスや宿の予約はしておく。午後もサンプリングをしに行き、卵もちの個体を1匹取れたので最低限の仕事は達成できたが、その後が続かない。オーストラリアに生息する、ユーカリを食べる某有袋類をモチーフにしたお菓子が一瞬で無に帰したり、これに代表されるような、研究以外の生き方を考えるような文章を読み漁ったり、そして一日を通して眠気に苛まれたりして時間が過ぎていく。学会が終わるまでは、その準備で心身ともに拘束されていたこともあり、だいぶ本業?に集中できていた気がするのだが、発表が終わってしまったらの夜遅くまでのディスカッションや、その後のいろいろなイベントでの疲労も相まって、すっかり腑抜けてしまった。まあ、しっかり寝ればだいぶ回復するとは思うが…
夕方には英会話。いろいろあって一人しかいない状態でレッスンに参加。マンツーマンなのは英語力向上にきわめて有効だろうが、これもまた、いるべき人がいないことにさみしさを覚える。後輩の参加率が悪いこともまた寂しさに拍車をかける。このレッスンの存在が危ぶまれる予感もしたのだが、予感で終わってほしいものだ…  


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2017年05月29日

2017. 5. 22-29 の人生

5.22-25
学会の準備をして過ごす。要旨をBOSSの車に投げ込むなど激しいこともせざるを得なかった。

5.26, 27
愛知で学会があるが、同時に某博物館への職員採用試験応募書類の提出も行う。その後会場に出向き、発表し、懇親会。同期や先輩方、また普段顔を合わせない方々と研究内容の議論やその他いろいろいろを語り合う。
翌日に学会が終わり、近くにあった博物館に訪問、帰省し、それからお通夜へ。実は先日、所属研究室は違うが、同じく菅平に研究室があり、かつ同じ寮に住んでいた先輩が急逝してしまったのだ。あまりに急なことで信じられない思いでいたが、お通夜で対面して、現実を突きつけられる。あの日、亡くなるつい数時間ほど前は、いつも通りお過ごしなさっていたのに・・・この世のなんと無常なことか。

5.28
告別式に参加。あまりにも悲しい。「もし」を考えてしまうと、こんな事態にならなかったのでは、と思ってしまうが、どうしようもなく、やるせない。
せめて、彼とともに過ごした日々を忘れないで生きていきたい。
その後、帰省したついでに、強行ではあるが科博の特別展、大英博物館展を見に行く。来館者が予想以上に多くゆっくりと展示を見る雰囲気でなかったのが残念であったが、やはり、ここ1週間のいろいろの影響もあって、つい考えてしまう。

5.29
関東随一の酷道、299号(埼玉~群馬~長野)に挑む。本当にこれが国道なのかと疑いたくなるような道路状況が結構続いたのだが、それだけ山の中にいるわけだから、走るのが楽しくないはずがない(もちろん日中限定での話で、雨の日や夜は生きた心地がしないだろう)。平日の日中だけあって対向車はほとんどなかったが、バイクに何台か追い抜かれた。二輪車でのツーリングはさぞかし爽快なことだろう。
その後買い出しをして帰菅、だいぶ疲れがたまっているのでたいしたことは行わず、料理を作って食べてから帰寮。  


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2017年05月21日

2017. 5. 20, 21 の人生

5.20
スライドを作ったり、サンプリングに行ったり、買い出しに行ったりして過ごす。夜は天気も良く暖かかったので、星を見て気分をいやす。
そして、信じられない連絡を受ける。

5.21
昨日と変わらず、粛々と作業を進める。
  


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2017年05月19日

2017. 5. 17-19 の人生

5.17
たぶん切片を切ったりして生きていたのだろう。英会話もした。

5.18
朝5時くらいから切片を切っていたが、眠気に負けて昼寝。

5.19
切片業務をひとまず切り上げ、来週の今頃発表を終えているであろうスライドづくりを始める。BOSSに間に合わない気がする旨を伝えたところ、学会の趣旨とともに、間に合わせようとしなくてよい旨の返事をもらい、気が楽になる。夜は久々にプロ野球観戦。目下連敗が続いている某チーム、エース級のピッチャーが登場したが勝ち星が付かないようで残念。  


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2017年05月16日

2017. 5. 14-16 の人生

5.14
朝に寮の定期清掃。その後昼頃まで Nikon 9x35 をいじる。ピントリングが合わなくなってしまった様子である。
午後は買い出し、帰菅後自炊。今日は顕微鏡とパソコンを見たくなかったので、これらを使わなくてもできる作業(染色、固定卵処理)だけする。

5.15
切片の準備をしたり切片を切ったりする。切片、せっかく切っていてもオリエンテーションが悪く使い物にならないことが多い。学会前にデータ出しをする必要に迫られている中、人生という厳しい現実を突きつけられる。しかも今日は前半切っていたときのコンディションが悪く、「三重苦」にさいなまれ非常にストレスフルであった。
とある野球選手が引退する際、野球人生の7,8割はつらいことで、楽しいことが2,3割しかなかった。つらいのが当たり前の生活の中で、楽しい2,3割を追い求めていた・・・的な供述をしていたのだが、研究人生もそんな感じなんだろう。今でこそ、学位取得(とそのための論文執筆)を完遂させるという、半ば強迫的なモチベーションで何とかやっているわけだが、これが済んでしまってなお研究人生に耐え忍ぶことができる気がしない。むろん、これは自らの能力の問題は当然のこと、アカデミックポストの抱える様々な問題を目の当たりにしてしまっていることもある。「それでも自分には研究者としての道しか考えられない」というような(前向きな)思考にはどうしてもなれない。

5.16
切片を切ったり作ったり、ホソカワゲラを採集したり、人生で初めてコルリ(鳥)を見たり、アカハラを拾ったり(アカデミックハラスメントの現場を押さえたわけではない)、論文を見直したりする。
さいきん頭の中では「たまるブロック進まぬ薄切」「迫る学会白いスライド」といった恐怖の文字列によって占められている。学会発表まであと10日なのだが、切片を切っても切ってもいいデータが取れず、データが取れないことには発表内容も固められないため、どうしようもない状態に陥っている。我が能力の問題で論文作成がずれこんでいることや、3月末の黒い悪魔の急襲などがあり、こうなってしまうのは避けられないことだったかもしれない。だが、樹脂包埋されたカワゲラ卵の反逆(ふつう反逆は奴隷が起こすと思うのだが・・・)が思った以上に激しく、事態はより一層混迷を深めている。しかも、私にはスライドを作るだけでなく、要旨を書き上げる責務もある・・・これ以上深く考えてはいけない・・・  


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2017年05月13日

2017. 5. 11-13 の人生

5.11
樹脂包埋資料を作ったり、切片を作ったり切ったり、論文を直したりする。

5.12
11日と同様の人生を過ごしていたが、昼前にこごみをつまみに外に出たところ、こごみの群落の近くにカモシカの頭骨を発見。ここで死んだ個体がいたというよりかは、どこかから漂泊してきたように思える。どうやってかは知らない。

5.13
久々に強い雨が降る。実験室の湿度は50パーセント、切片を切るのになかなかいい湿度であった。本日は4ブロック11卵相当の組織切片標本を作製。ついでに先日作った切片を顕鏡してみたが、オリエンテーションが悪いこともあり、データとしては物足りない。  


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2017年05月10日

2017. 5. 10 の人生

午前中はいい切片が切れていない発生段階を確実に仕留めるため、蛍光観察を経由して資料を寒天包埋する。午後はトリミング三昧。英会話、夕食後に1ブロック薄切。  


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2017年05月09日

2017. 5. 9 の人生

午前中は卒研生の研究計画を聞く。
午後は下山し、年金の学生納付特例申請をしたり、ガソリンを入れたり、サンプリングをしたりする。サンプリング地点は何の変哲もない河川敷なのだが、そこはもはやならず者たちの無法地帯であった(意訳:カミムラカワゲラによって支配された地獄絵図)。その後、飢えと苦しみ、そして死を連想させる申請書の最終処分を行う。もうこれで金輪際お世話になることはないだろう…夕食後、切片を切って帰寮。  


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2017年05月08日

2017. 5.7, 8 の人生

5.7
将来的な退去を視野に、部屋から出てきたいらないものを処分しに松本のハードオフへ出向く。道中、国道143号線で楽しい山道走行をする。ハードオフではいろいろなものを売ったが1000円にも届かぬ査定に残念な気分になる(そりゃあ、オークションやフリマアプリが興隆を極めるわけだ)が、捨てる前提のものも多かったのですべてを任せる。ここでは大した双眼鏡に出会えなかったが、ファーブルフォトEXが売られていて驚く。
続いて篠ノ井方面のハードオフに出向く。特になし。長野駅近く、興味深いものなし。長野北店、なんとCarton Adlerblick 8x32 があるではないか!当該機種はかつて星見の定番と呼ばれていたシリーズに属しており、特に10x50の外部形態の洗練具合は、私的にはポロプリズムの最高峰に思える(ものの本によると、Vixen Ultima は当機種を模倣?したらしい)。本機はUltima 8x32と基本的なスペックが一致していることもあり、購買意欲は起らない。だが、8倍の機種があるのは知らなかったので大いに驚く。
双眼鏡を見て心が落ち着き、夕方にカワゲラと食材のサンプリングをしてから帰菅。樹脂包埋をする。

5.8
某申請書を観たり、メールを書いたり、切片を観察したり、切片を作る準備をしたり、料理を作ったりして過ごす。
本日、Nikon Look 8x24とラバーベルトレンチが到着。前者は逆ポロプリズム型のコンパクトな双眼鏡で、東京五輪の時期に合わせて発売されたもの。アイレリーフが短いのと、コンパクトな割にUltima とたいして総重量が変わらない(姉妹機種の6x18だとかなり軽くなる)点が不便といえば不便だが、今まで手に入れたものと比べ格段に小さく思え、携帯性に非常に優れている。見え味に関しても、上を見ればきりがないが、私的には普段使いで十分問題ないように思える。
Nikon 9x35の左対物レンズ筒がどれだけ頑張っても外せず、最後の手段として購入に踏み切ったラバーベルトレンチ。果たして、一瞬で緩み、その威力を見せつけられる形となった。  


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2017年05月06日

2017. 5. 6 の人生

今日も今日とて、昨日とは違う樹脂包埋切片を切る。連続切片作りのコツも掴めてきて、切片のリボンをスライドガラスの上に一本釣りするさまは非常に爽快である。しかし思っていたよりも伸展が悪くあまりいいデータが得られず無念。まあ、そううまいこと進まないのが人生である。こちらの切片は1ブロック当たり切るのにかかる時間が非常に短いので、たくさん切って数を稼ぐに限る。しかしながら、ゴールデンウィークは実験所に来る人も少なく、不意の雑務が投げつけられることもなく、自分のペースで黙々と切片を切っていられる素晴らしい時期である。とはいえ、そのような精神状態をずっと維持していることも難しいので、明日は気晴らしにひとっ走りしてこようかなあ・・・  


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2017年05月05日

2017. 5. 5 の人生

朝から次なる切片の準備を進めつつ、準超薄切片を4ブロック切る。3ブロック目までは精神状態も良好だったが、4つ目の後半で完璧に集中力が切れ、いい加減な状態になる。調子が良いからといって延々と切り進めるのもよくないらしい。きっと精神も2マイクロずつ薄切されてしまうのだろう。
夕食を済ませ、ネット中継をしていたヤクルトVS横浜戦を視聴。完投がかかっている投手が、8回裏2アウトで打席に立った。この場合、どう考えても三球三振で終わるのがセオリー(次の投球に備える+打撃や走塁でのリスク回避)だが、さすがYnow投手、意味不明なヒットを放つ。ここで思わず爆笑してしまったのだが、かつて似たような状況で同様に爆笑をしてしまった際、そばを通りかかった先輩の雷に打たれた経験がフラッシュバックして、心臓が止まる思いがする。幸いにも今回はいい天気だったのだが、連休中とはいえ本来は家で観るべきものなので自制しないと…  


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2017年05月04日

2017. 5. 2-4 の人生

5.2
午後に後輩のサンプリングの手伝いに出向く。予想ではたくさん取れるはずだったが、時期を外したようで少しだけ採集。

5.3
午前中は居室の片づけ。寮の一角に、退寮した先人が残していった収納ケース等が数多くあるので、これを減らすことも兼ねている(そのまま放置されたものを処分するのは残された人ということもあるので、いらないものは何でもかんでも置いて行きゃあいいってものではない)。引っ越し以来段ボールに収めたままであった標本などをケースに移したり、衣類など処分するものをいくつかピックアップ。私もあと数年で退寮するだろうから、今のうちからいらないものを処分していかねばならないのだが、なかなか思い切って捨てるのは難しい。
午後は買い出し。帰菅して料理を作り帰寮。

5.4
午前中からお昼にかけて切片を切る。またしてもほぼほぼ離散切片になってしまったのだが、どうすればまともな連続切片になりうるかの方向性は見いだせたので、次回以降はまともになると信じたい。
午後はエンジンオイル+オイルエレメント交換。ドレンボルトを買い忘れたのでしぶしぶ再利用(ワッシャーは使いまわししてはいけない?)。
夕食後渋沢温泉へ。悲しいことに、8月いっぱいで営業終了とのこと。去年の夏やこの冬に露天風呂が使えなくなったり、食堂のメニューが更新されたりと不穏な感じはあったのだが、私が菅平にいるうちに先立たれてしまうとなると悲しい。特に博士論文等で精神が疲弊したとき、もっともアクセスしやすくかつ気に入っていた温泉施設が使えなくなる未来は想像するだけでつらいものがある。かなしきかなわが人生。


  


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2017年05月01日

2017. 4. 28-5.1 の人生

4.28
アブストラクトや学会の発表タイトルを考えたりする。夜は新人歓迎会第2弾に参加したりする。

4.29
D進に伴い、日常生活における精神状態の維持を兼ねて、月1程度でプチ現実逃避に走ろうと思い至る。第一弾として、日本で最も到達難易度が高く、かつ利用者が少ないと考えられる郵便局に訪問したり、ノスリが谷間から旋回しながら天空へ上昇していく様を見学したりする。

4.30
引き続き、現実逃避を続け、オオルリを観察したり、西武―ロッテ戦を観戦したりする(今シーズン最短試合ですぐ終わってしまった…)。

5.1
現実逃避から回帰し、ここ最近取り組んでいたのとは別の切片づくりに挑む。とはいっても今回はどんな風になるのかの確認という意味合いが強く、いろいろなところでストレスの軽減を感じる一方で、ルーティンの切片づくりの感覚とは相いれない部分も把握。工夫のし様で改善されると期待したい。  


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