2017年12月31日

2017. 12. 29-31の人生

12.29
8月に触れたように、実家を退去したのだが、年末ということもあり新たな住まいに行ってみることにする。これまでのブログを遡ればなんとなくわかってしまっていた個人情報を秘匿するまたとない機会でもあるので、これからは絶対に場所がわからないようなことしか書かないようにしたい。
新たな実家はとりあえず寒かったが、エアコンをつけたら暖かい。脱衣所もきわめて寒いが、浴槽の中は暖かい。家の外には野良猫がいるようだ。夜にご飯を食べたり酒を飲んだりする。

12.30
家の外を散歩したりする。家の周りにはカラスやヒヨドリが多い。木が生えている。買い物もした。で、お風呂に入った後にアイスを食べた。久しぶりにスーパーカップを食べたがおいしかった。

12.31
車を運転して、鳥を見に行ってみる。鳥は少なかった。菅平から双眼鏡を多数持ち込んでいるのだが、父に布教し成功を収める。その結果、双眼鏡を1台菅平から出張させることを決意。昼にそばを食べたが、夜もそばを食べる予定だ。

1年を振り返ります。

1月 修論発表・修士論文・投稿論文

2月 投稿論文・人生初のスキー・実習

3月 四国・中国で鉄分補給・飢えと苦しみ、そして死を連想させる書類・双眼鏡・ハギマシコ・修士

4月 D進・双眼鏡・研究・申請書

5月 研究・双眼鏡・申請書・学会準備・先輩の急逝

6月 浅間山・論文投稿・就活第一弾(一次敗退)

7月 車検・TEM・双眼鏡・日本酒会・実習

8月 実家消失・就活おじさん・双眼鏡おじさん

9月 就活(一次突破)&双眼鏡おじさん・ぱぴぱぴおじさん・実習・研究・論文

10月 やっとまともに研究開始・サークルOB会・就活(二次敗退)・

11月 切片おじさん・バードフェスティバル・てむてむおじさん

12月 セミナー・切片おじさん・双眼鏡おじさん・忘年会・論文第二弾

いろいろあった1年でした。来年はどうなることやら…
  


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2017年12月28日

2017. 12. 21 - 28 の人生

12.21
午前中は寮の大掃除。例年週末にやっていたのだが、いろいろあって週末に人が集まらず、異例の平日開催。昼に外をフラフラしていたらアオゲラがいた。またメスだった。夜まで論文をしたり研究費のことを考えたりする。夜も論文をしたりディスカッションしたりする。

12.22
午前中は文献調査。午後は会議、空白の時間を経て忘年会。菅平に来て初めて、菅平を下りる。伝統的なとんかつ屋さんで胃に大ダメージ。その後の二次会では沖縄料理で胃に追い打ちをかける。

12.23
忘年会の影響で昼が過ぎてもおなかが減らない(昼まで寝てた)。忘年会明けだからか誰も実験所に来ないことをいいことに、双眼鏡をいじる。以前いただいたニコンの双眼鏡をいじったが、状況を悪化させてしまった(27日にすべてを理解し状況は好転!)。

12.24
午前中は鳥見と買い出し。ハシビロガモを発見する。戻ってきてから、実験所が静かなことをいいことに、双眼鏡をいじる。先日買った戦前の双眼鏡をいじったが、何をやっても動かないところがあって困惑。幸いにして、観察に支障がないためこのままでも悪くはないが、気になる。とはいっても暴力を働いてはいけないので難しい。

12.25
午前中に実験所の定期清掃。おそらく1年以上掃除されていない電顕室にたまりにたまったカマドウマやカメムシの死骸を取り除く。その後樹脂ブロックをトリミングしたり試薬を作ったり論文を読んだりある施設のガイダンスをしたりする。夜は後輩の主催でシカ肉を使ったクリスマス会が挙行される。

12.26
昨日トリミングしたブロックを厚く切る。午後に帰省の際のお土産を買う。その後ディスカッションや論文、双眼鏡をする。

12.27
大雪が降ったので朝はゆっくり出所。昨日切った切片の観察。ついでに薄い切片も切る。さらについでにブロックをトリミング。英会話はお休み。結局今月は1回しかできなかった・・・

12.28
昨日トリミングしたブロックを厚く切る。夕方までに私以外の常駐学生がみんな帰ってしまい、完全に年末モードである。おとといの大雪もあって私の気持ちも年末モードなのだが、何とか切片をして仕事納めっぽい形を作っておく。
  


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2017年12月20日

2017. 12. 14-20 の人生

12.14
午前中にTEMをして、午後に画像整理。あることに気が付いて寒天包埋。そしてBOSSのもとへディスカッションに参り、研究の議論以前のちょっとした勘違いに気が付き、ここ最近死にそうな勢いでやっていたTEM観察の勢いをもっと弱めても差し支えないことがわかる(ということは調子が悪いTEMもしばらくそのままにしておいてよいかな…)。その後、後輩から早めのクリスマスプレゼント(卒研要旨初稿)を頂いたので、真っ赤にしてお返しする。思えば3年前は真っ赤にされる立場だったのだなあ・・・

12.15
午前中に所属研究室が異なる同期にSEM試料作製法を伝授する。最近この操作をしていないこともあってかなりグダグダしてしまい反省。実験がうまくいってくれれば幸いである。その後、なんと論文の原稿を書き始めてみる。実はBOSSから、今ある切片のデータを短報としてまとめてみてはどうかという提案を受けていたのであった。年末をめどに仕上げたいがどうなることやら・・・それも踏まえてさらにブロックをトリミング。

12.16
ここしばらく忙しかったのでのんびり過ごすことにする。買い物の途中で通過するとある池に立ち寄り、ミコアイサのメスをはじめて認識する。

12.17
数か月伸び放題だった髪の毛を一斉に刈り取り、長さを10ミリ程度にする。これは寒い。

12.18
ひたすら切片を切る。この過程で使う接着剤を新調したのだが、驚きの接着具合である。切って染めた後は論文をする。今回の内容は先日投稿したものの正反対を行くようなきわめてマニアックな内容なので、またゼロから論文の書き方を勉強している気分である。

12.19
午前中に昨日切った切片を観察し、これをもって論文の図版を組み上げる。縮小すればすべてA4に収められる程度なので、編集の苦労が少なくて快適である(以前はA4で15枚くらい…)。

12.20
ひとまず自分の中で形になったかなと思ったところで図版をBOSSに見せ、詰めの甘いところを多数指摘していただく。その中で方向性がだいぶ変わったので、それを反映して本文も書き直す。夕方に英会話。その後、オフィスのインターネットがつながらないことを受けて早めに帰寮。

来年度、菅平に新人が最大10人近く来るらしい(全員が全員、常駐するかはわからない)。ここ最近寂しさばかり感じていたところではあったが、いくら何でも、今年度の常駐学生数を上回る数が一気にやってくるのはなあ・・・研究や(とくに)生活面において、上級生として対応せねばならない面倒なことや、人数が増えることにより生じるいやなことばかり頭をよぎる。何を考えているかは伏せるが、もしこれが現実になってしまったら、来年度の生活環境がだいぶ変貌しそう(おそらくあまりいいことは起らない)である。せめて、昔のほうがよかった、と思うことができるだけ少ないことを願いたい…  


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2017年12月13日

2017. 12. 6-13 の人生

12.6
飼育していたシラキトビナナフシが逝去(前日)。ホソカワゲラ探しの際に網にかかったところを引き取り面倒を見ていたのだが、寿命とはいえ半年間の相棒を失うのはさみしいことである。ミズナラが枯れてからはクリを与え、栗もダメになったら山を下りてシラカシを添えて頑張ってきたが、さすがに年を越すのは無理であったか…トワダカワゲラ卵を樹脂に入れたり、整形したり、生卵を解剖したりする(成功率 0%)。
本日は英会話のレッスンがある予定だったか、私以外の参加者が全員不在となりやむなくキャンセル。かつては 8 人くらい参加していた時代もあり、その頃人数不足によるキャンセルなんて起こりえなかった。この現状はさみしいことである。

12.7
ひたすら樹脂を切る。あることに気づき実行に移る。

12.8
ひたすら樹脂を切る(2日目)。実行に移った結果、期待通りのものを得る。

12.9
午前中は買い出しとそのついでに池に行って双眼鏡を楽しむ。実は11月に戦前の双眼鏡を海外から購入し、月末に手元に届いたのである。詳細は伏すが、双眼鏡おじさんであれば誰もが知っている、あの、非球面レンズを搭載したと噂されている、馬鹿に軽いドイツ製のあれである。さすがに経年によるグリスの固着は激しいものの、光学系は見事な保存状況。手元にあるいろいろな双眼鏡と比較してみたが、確かに素晴らしい見え味で、80年ほど前の製品が現代にあって通用するものであることを実感。
山に帰ってきてからひたすら樹脂を切る(3日目)。そして誰もいなくなった夜に、出来心で例の双眼鏡にドライヤーをかけてみる。すっかり固着していた可動部が見事に動き出す(でも冷めたら元通り)。

12.10
3日間切りまくった切片の観察。20ブロックくらい切ったもののうち、7つをTEM観察用にさらに薄く切る。そして電子染色を施し観察してみるが、やはり像が荒いまま。しかも電子染色の結果切片は盛大に汚染し、ダメージを受ける。なんでこいつらは言うことを聞かないのだろう。

12.11
いうことを聞かない染色液を放棄して新たに作り直す。奴が落ち着くまでの間に、新たな樹脂ブロック作成に着手し、そしていうことを聞かないTEM の再調整を行う。その結果、フィラメント交換前と同じくらいの状態に復帰。それから、いま必死こいてみようとしている構造にかんする先行研究を読み込む(まともに論文を読むのはずいぶん久しぶりだ・・・こんなんでいいわけないのだが)。そしてある確信を得る。

12.12
いうことを聞かない電子染色のリベンジをしてTEM観察。汚染は消えたがコントラストが低すぎてみえたもんじゃない。なんでお前は言うことを聞かないんだ。それから染色時間を長くして再度観察。なんでお前たちはいうことを聞かないんだ。しかも TEM の像がよくない気がする・・・ということで再度調整。素人が調整を繰り返すとどういう事態を引き起こすか何となく想像がつくのだが、これに関しては取扱説明書の範疇を超えているわけではないので、想像のとおりになりはしないだろう・・・
ここにきてある悲しい現実を目の当たりにする。順調に事が進んでいれば、もしかしたら今年中にすっきりした気分になれたかもしれないのに、それは叶わなかった。まあそういう人生なんだから仕方ない。

12.13
いうことを聞かない電子染色のリベンジをしてTEM観察。今回は通常の二重染色の間にある染色を施すことでコントラストの向上を図ったのだが、その結果汚染率が大いに向上。なんでお前たちはいうことを聞かないんだ。そうか、この染色液が3年前の古いやつだから汚れるんだな。ということで新規に作り直して再度観察。なんでお前たちはいうことを聞かないんだ。この方法は断念して別の方法でコントラスト向上を図り再度観察。とりあえずこれで何とかなりそうだがどうにも暗い。電顕の調整に関しては問題なさそうで、切片に問題がある故いい像を観察できていなかっただろうと気づいたことがせめてもの進展である。そんないうことを聞かない切片には恒温器の中でたっぷり反省してもらおう。
昨日の現実をBOSSに訴え、様子をうかがっていただくことにする。せめて胸をなでおろせるくらいの状況になってほしいのだが・・・
2週間ぶりの英会話に出た後、高山蝶パトロール関係者の忘年会に参加。ここ数日苦行が続いているので、いい気分転換になる。
  


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2017年12月05日

2017. 11. 24- 12.5 の人生

11.24
何をしていたか忘却。スライドを作り始めていたかもしれない。

11.25
TEM 観察をして、切片が盛大に汚染された現実を見る。


11.26
汚染の特定をしようと思ったら、TEM の電子ビームが流れない。フィラメント断線の予感。本来ならば直ちに確かめるべきなのだが、それを優先すると生活が破たんするため見なかったことにする。昼からろくもん号の下回りにシャーシブラックを塗布。腕から眼鏡から、黒い飛沫で大変なことになる。その状態で自炊。6時間ごとのトワダオナシカワゲラの固定開始。

11.27
TEM のフィラメント交換で午前中がつぶれる。午後なんとか復旧したが、交換前より明らかに像が荒い。本来ならば直ちに原因究明に挑むべきだが、それを優先すると週末のセミナーで破たんするため後回しにする。つくづく、TEM 操作にひでた技術職員がいればいいのになと思うが、おそらくお金の問題がそれを不可能にしている。現状、TEM の経験が浅い学生がこの手の作業を担わないといけないのは問題ありと思うが、どうしようもない。これが人生というものである。かくして汚染源を特定できたが、この改善に取り組んでも、週末のセミナー発表には間に合わないだろう…

11.28
午前中に生卵解剖をする。前半戦は60卵やって成功ゼロ、後半戦は成功率1割。発生が現在進行中の生卵が必要なことから、本来はほかの研究を止めても優先すべき作業なのだが、成功率が絶望的に低く、しかも優先順位が低いので、今年も断念してしまいそう…
午後に後輩とともにスライドチェック。3年前の自分を見ている気分になる。そして突貫工事のスライドを直す。

11.29
1日中スライドづくり。夜に英会話。6時間ごとの固定はひとまず終了。こういう時期にやらねばならないこともあって、もう二度とやりたくない気持ちが高まる。

11.30
今年採卵したミネトワダカワゲラの厚切り切片を切ってみる。かなりいい感じで安心。
夕方に再度スライドチェック。TEM データを追加したがその解釈が難しく、BOSSの指摘ですっきりする。このこんがらがった糸をほぐす力が私にはまだ全然足りていない。1時間ばかりTEM を見てみるが、やはり像がよくない。一刻も早く整備しないといけないが、余裕がなくどうしようもない。しかしデータがそろったことでどうにかまとめることができそうな段階に達し一安心。

12.1
午前中にスライドの流れを固める。午後は、なんとセミナーの前日準備のためだけに前泊なさる先輩をお迎えに上がり(VIP待遇が不可欠)、そのついでに買い出しをする。それから会場準備をして、話す内容をガーッとまとめて(何をしゃべるかというよりも、何を言わないかを気にかけて)形にして準備を終える。

12.2
北は福島から、南は愛媛まで、各地から総勢50名以上の参加者とともにセミナーを開催。カメラ兼パソコン係として機能する。発表は滞りなく終え、いくつか有益なサジェスチョンをいただく。ケーブルの不調で移る画面が緑になるなどひやひやしたが無事に終わる。懇親会では卒業生ご夫婦のお子さんがアイドル的存在感を放っていた。そして双眼鏡おじさんは勢い余って Papilio II を盛大に宣伝してしまった…二次会でも最初はおとなしくしていたが途中から双眼鏡おじさんの本性があらわになってしまった(話すべきことはもっとほかにもあったはずだが…)。

12.3
3時ごろに帰って8時頃に片付けに出向く。その後昼頃まで談笑して、参加者を送るついでにそばを食べる。戻ってきて昼寝して買い出しに再び下山し、無気力状態になり夕食後即就寝。

12.4
午前中に高山蝶パトロールの反省会。午後に 11/30 に切り損ねていた切片を切る。それから自炊。
夕飯時に後輩と少し話をしたが、互いに燃え尽きた感のただなかにいることで意見が一致。本来ならば、セミナーでいただいたアドバイスをもとに直ちに研究にまい進すべきなのだが、ただでさえスタッフが少ない中、自分たちの発表スライドだけでなく会場準備もしたり、セミナー中もいろいろしたり、ホストの責任として二次会にも最後まで立ち会ったり、そして会場も片付けたりしたわけだし、ちょっとくらい燃えたっていいだろう。そうでなくても疲れていないはずがない。

12.5
午前中に卒研生+αの進捗報告。その後試料の脱水をしながら画像処理方法を模索。ある構造の3次元再構築ができないかと期待したのだが、何をすべきなのか時間をかけて調べてもさっぱり頭に入ってこなかったのであきらめる。だがある程度は一括して画像処理できるため、そこそこ時間の節約にはなった(と信じたい)。
午後、とある作業をしていた過程で、かつての研究室や常駐学生の賑わいの一端を目にする。セミナーの直後ということもあり、余計に寂しさが募る。  


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