2013年09月30日

さようなら夏休み

さて昨晩も日付を超えるころまでまったく眠気を感じることができず、時差ボケが解消されていない事態に陥った。そこで昨日同様布団から飛び出したのだが、レポートに手を付けるのではなく、時差ボケの解消法をしらべる。その時、根本的な解消にはつながらないが、ウォッカを飲んでぶっ倒れればいいのかということに気が付き、冷凍庫に1年近くしまい込んでいた瓶を取り出し、コップ一杯半ほど残っていたウォッカを飲み干した!
いくら体質的にアルコールに強いとはいえ、ロシアで一滴も酒を飲んでいない程度に酒に興味がない610にとって、この量は流石に効果てきめん。あっという間にフラフラになり、立っていられなくなる。徐々に手の先足の先の感覚も鈍くなっていくようで、ああ酒がまわるとはかくのごとくなりなどと斃れながら思っていたわけであるが、どういうわけか意識は清かである。こういう姿をどこかの飲み会で晒すのは絶対に避けねばならないのだが、ひとり部屋で斃れているのはなかなかに面白い。
しかしながら本来の目的である睡眠にはなかなか到達しない。こんなに大量のアルコールを摂取したのは恐らく3月か4月に行われたやどけんの飲み会以来のことで、やたらとテンションが上がってしまったらしい。強制的に眠りにつかせる手段として最良ではないようで、それにこのウォッカの飲み方はどう考えても肝臓に負担をかけすぎている。

さて今朝は10時過ぎに起床。6時くらいに目覚めようとしたのだが、寝ぼけていたのか酒が抜けていないのか動くことができなかった。結局、時差ボケは解消されていないのかもしれない・・・
とりあえず動物発生学臨海実習のレポートを提出可能な段階にしたのだが、分かってはいたがあまりにレポートとしてのクオリティが低すぎて提出する気力が湧かない。レポートを出せばCがもらえる可能性があるが、単位を得るためにこんなひどいレポートを出すことを思うととても苦しい気分になる。かといって現実的にこれ以上時間を費やすことはできないし、そうしたところで質が向上するとは思えない。そうか、ロシアにさえいかなければこんなに困ることは無かったのかあ・・・

レポートについては断念の後送信。その後ロシアの昆虫標本の整理を行う。基本的には現地で乾燥しているものを刺していくだけなのだが、いくつかの甲虫、ハチは展足。チョウは軟化しないといけないのだが、道具がないので後回し。

さて、虫をしまう標本箱を確認してみたところ・・・


Что такое! アリが営巣しているではないか! そうか、彼女たちは610がロシアにいて不在であることを見計らって空き巣を企てたに違いない! それにしてもなんと図々しいことだろう! 人の部屋で勝手に住居を構え、勝手に子供を産み育んでいるなんて信じられないことだ!
彼女たちには直ちに解散してもらわなければならない!
そういうわけで、まずは標本箱の下に70%エタノールの海を用意し、箱の上にいるアリたちを採集。海に入りきらなかったアリたちはカーペットを掃除するコロコロで回収。なぜ採集したのかというと、犯人の身元を照合しなければいけないからである。

~・~・~

さて明日から秋学期がスタートします。
春学期の610は新たなる言語の学習意欲に満ち満ちており、まったく生物学類生らしからぬ境地に遊んでいたわけですが、実質2か月以上に及ぶ夏休みを経て、これらの意欲がひどく幻滅してしまいました。特にイタリア語は、既に履修登録が為されていますが、もう出席することは無いでしょう。サンスクリットは夏休みになる前から、履修戦略の結果登録するつもりが無かったのですが、今はやる気が出てきません。
ヘブライ語はまだ希望がありますが、毎回の宿題に多大な時間が割かれること、夏休み勉強しなかったことを思うと、意義のある学習ができるかは疑問です。単位はもう必要ないので、勉強するとすれば聴講しようと思います。

それから生物学に対する意欲も大分消えてしまいました。というか、ある一定の分野に傾きすぎてしまっていると言えます。
610は大学を卒業するために、あと5つくらい生物学の科目を履修しなければいけません。興味深い科目は大体履修してしまったので、あまり魅力を感じない科目を履修せざるを得ません。こういった受け身の姿勢でいることが大学生として間違った姿勢であることは否定しませんが、クオリティの低いレポートを提出する未来が、試験をパスするためだけのテスト対策をする未来が実現しそうでいやな気分ではあります。
ですから、単位を稼ぐための授業は最低限にとどめようと思っています。具体的に言えば、分子生物学IIと細菌学なのですが、第一回の授業にはとりあえず出席してみて、意欲を感じられなかったいずれかの科目を放棄することになるでしょう。

学習面以外には、まず雙峰祭に向けて我が家と部室に眠る膨大な未処理標本の処理をしなくてはなりません。カラスの骨格標本作りは恐らく間に合わないでしょうし、昆虫ですらいつ採ったのか分からないものだらけです。Ой…
それから、やどけんではとっとと権力を放棄しなければいけません。しかも、ただ会長の座から退けばいいわけではなく、後任を決めないといけませんし、彼(女)らのサポートもしていかなければなりません。部室の私物も静粛しないといけません。
こういった諸問題は、おそらく610の能力をもってすれば、容易に学業を阻害することができましょう。とにかく、まずは虫を片付けていかないと・・・  続きを読む


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2013年09月29日

未だに続くペテル時間

昨日は夜になってもまったく眠気がやってこない。朝も11時頃まで寝ていたわけだが、どうやら時差ボケが続いているようで、未だに日本より5時間早いサンクトペテルブルク標準時に体が順応しているようだ。
そこで、30日までに提出しなければならない動物発生学臨海実習のレポートに着手し始めたのだが・・・実習から1か月過ぎてしまっていることと、実習中自分があまりに無能すぎて殆ど実験に関与できなかったため、作業内容が思い出せない。その上、データやグラフはエクセルで頂いているのに、頑なにLATEXでレポートを作る方針を貫き通すがために、わざわざ打ち直す無駄な作業をも付随している。

当初は時差ボケを直すべく徹夜をしてみようかと考えていたのだが、5時ごろに眠気がやってきた。ペテルブルクではちょうど日付が変わろうとしている時で、結局解消できずまま13時ごろまで寝続ける。起きてからは散らかっている部屋を少し片付けて気分転換をしてからレポートの続きに着手。途中退場したため、単位がもらえるとしてもCであることが確定していることとか、手元に記録しておくべき時間のメモが見つからないなど、モチベーションを削ぐような環境が整備されている中、まっとうなレポートを作ろうとするのはとても空虚なことに感じる。

~・~・~

現実が辛いので、ここでロシアの写真を投稿して、気分を高めようと思います。ただ、写真があまりに膨大なので、本日は3枚だけ。


最初はエルミタージュ。なぜ610のくせに虫ではなくエルミタージュを最初に登場させたかというと、ここで実にロシアらしい体験をしたため、ぜひともはじめにお知らせしたかったのです。

エルミタージュは学生証があれば無料で入れます。ところが、我々が持っている学生証は「聴講生」のもので、この学生証が使えるかどうかの基準は存在しません。無料で入れるかどうかは、ひとえに受付の人次第なのです。
Nさんが訪問したときは全てのКасса(カッサ:チケット売り場)で「この学生証は使えない!」と言われたそうで、渋々400ルーブル(およそ1200円)を払ったそうです。ところが、このイベントを知らなかったYさんが同じ学生証でエルミタージュに乗り込んだ時には、何事もなくチケットを入手できたとのこと。

芸術に疎い610はよく知らなかったのですが、エルミタージュは世界的に有名な場所なようです。そんな場所ですら、学生証に関する統一見解が存在しない無秩序さに、610は胸が熱くなりました。2人の話を聞いた後、さっそくエルミタージュに乗り込んできました。

【第一ラウンド:9/17】
無料で館内に入るには、Кассаで学生証を提出すればよい。受付のおばさんは表情一つ変えず学生証をチェックするが、何かを言って突き返してくる。どうやら、あんたは聴講生だからダメで、400ルーブル払えとのことである。610はここで反論を試み、友達がこの学生証で無料で入ったと言ってみようとしたのだが、こちらの言い分は全く聞こうとしない。610も610で何を言っているのか聞き取れず、無駄に足掻いても仕方がないので諦め、別のКассаに並びなおす。
そして、ここでもダメだと言われる。こちらでも反論を試みたが、無表情で大きな声で何かを言ってきて、ああ何を言っても駄目なんだろうなあ、それに今日は見学時間も少ないのでいいか、ということで二戦二敗の成績を残し、エルミタージュを去った。

【第二ラウンド:9/18】
この日は何と午後からの授業が休講になり、一気に暇になってしまった。エルミタージュに行くしかない!
昨日の帰り道、新たな言い訳として、Yさんからチケットを借りて、「おかしいなあ。前はこの学生証で入れたんだけどなあ、ほら、これが証拠だよ!」という具合に、実物を見せれば対応が変わるかもしれないなあなどと考えていたのだが、結局Yさんには会えず、この戦法は使えない。まあ、チケットが無くても、前は入れたぞ、と答えればいいのだが…
並ぶ前に、全てのКассаをチェックして、昨日のおばさんたちがいないか確かめる。エルミタージュは大きな美術館なので受付の人も沢山いるらしく、昨日とは違う人しかいない。これで安心して第二の戦いを始められる。
それにしても、手渡した学生証をじっと見る受付のおばさんの様子を見ている時ほど、ロシア滞在時に緊張を強いられたことは無い。
さて、おばさんは表情一つ変えないまま、しかしこちらに学生証を突き返すことはしないで、キーボードに何かを入力し出した。

これこそ、待ちに待った勝利の瞬間である! 昨日は紙切れのような待遇を受けた聴講生の学生証が日をまたいだ途端に価値を獲得した、歴史的な瞬間をこの目でとらえたのである!

~・~・~

どうですか。610は、これこそがロシアの神髄だと思います。統一されたルールが存在しない、人によって対応が違う、この無秩序さがたまりませんね。



さて、これは610がロシアで初めて見つけた甲虫のテントウムシです。ロシア入りしてしばらくは遠出ができず、ずっと市街地にいた訳ですが、見つかるのはハエとハナアブばかり…昨年この研修に参加したKさんや火曜日の授業や現地でお世話になったK先生からは虫が全然いないと言われていたので、それから、空港で没収されるとダメージが大きいので、大した採集道具を持っていきませんでした。
しかし、このテントウムシを皮切りに、郊外に出かける機会を得てからは、そこそこの昆虫を発見、撮影、採集することができました。勿論、日本と違ってセミなんていませんし、鳴く虫もせいぜい1種類、家屋害虫すら存在しないといった具合でしたが、日本の感覚で虫さがしをしたらそれなりの虫が見つかりました。
写真も含め、これもおいおい紹介していきます(ブログよりもwebページを中心に掲載します)が、採集した標本は雙峰祭で展示します。ロシアの昆虫はネットで検索すれば出てこない訳ではありませんが、英語、学名、もちろんロシア語の操作が必須なので手間がかかるでしょうから、手っ取り早く異国情緒を味わいたい方は是非「つくば生き物見本園」にご来場ください。



本日の最後に、研修期間中通った大学の写真を掲載します。
610が所属していたのはサンクトペテルブルク大学言語学部付属ロシア言語文化センターで、外国人がロシア語を学ぶための場所です。なので、エルミタージュの件でもあるように、正式な学生としてではなく、あくまでも聴講生という扱いです。
ここでは平日の5日間を使い、1日3時間、週15時間の授業が行われます。担当教員はもちろんロシア人で、授業は全てロシア語で行われます。クラス編成は、学生のロシア語能力に応じて振り分けられ、610は文法、読解、会話の授業を学びました。

お気づきでしょうが、いくらロシアに留学したとはいえ、留学場所はあくまで外国人がロシア語を学ぶための学校なので、同じくらいの年代のロシア人と会うことはできません。610のクラスは途中から日本人、中国人、韓国人の体制になったため、授業中は異国情緒をあまり感じることはできませんでしたし、構内ではどこに行っても中国人の留学生がいたため、基本的には授業が無いときには大学にはいないようにしていました。

昨日の記事にも書いていますが、ロシアで友達ができなかった最大の理由は恐らくここにあると思います。
せっかくロシアに来たのに、日本人の留学生とつるんでいるのは意味がないことだと感じていたことと、周りがアジア人ばかりで日本にいるのと変わらない感じでしたから、日本でいるときと同じような感じで講義を受けていました。
授業後は大抵一人でペテルブルクの街をフラフラしていました。友達と遊びに行くとか、友だちの家に行くといったイベントは皆無でした。
このことに関しては、友だちがいなくて寂しくはなかったですし、そもそもあまり交友関係を増やそうという意欲が無く、単独行動をすることの方に意味を感じていたので、大した問題ではありませんでした。流石に10ヵ月とか1年も留学するとなれば事情は変わってくると思うのですが、3週間程度だと現地で一人も友達ができずに帰国するようなことがあっても、別段おかしいことではないと思います。

ただ、友だちを作ることのメリットはとてもたくさんあると思います。日本人でなければ、誰であってもロシア語で意志疎通しなければなりませんし、もしかしたら自分よりもっとアクティブな友達が、自分だけでは出来ないようなイベントに導いてくれたりだとか、ロシア人以外の考えや行動を間近に体験できることを思うと、一人でいるより有益かもしれません。

ちなみに、教員の話しているロシア語は易しいものであるとはいえ、意味の分からないことがとてもたくさんありました。きっと、分かった部分よりたくさんあったことでしょう。ただ、言葉の意味が理解できなくても、仕草とか周りの学生の動き方とか言葉が登場する場面など、そういうものを活用すると言葉の意味が補えたりもするので、語学力に自信が持てなくても、授業に参加してみることで吸収できるものがあるということが良く分かりました。
  


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2013年09月28日

思へば夢か時の間に…

本日無事につくばへの帰宅が完了しました。

さてロシアの語学研修ですが、思っていた以上に素晴らしい体験ができました。ちなみに、盗難とか悪質警官との遭遇、ネオナチの襲撃等は一切無く、同行した方に言わせれば、ペテルブルクはパリよりもよっぽど安全できれいな街とのことでした。

ロシア語の能力はというと、3週間いたくらいではペラペラに話せると言ったことはありえず、会話のレベルに関しては変化していないような気がします。ただ、沢山ロシア語に触れたので、その他の能力は少しは向上したものだと思われます。

ロシア人の友人というか、ロシア人以外の友人は結局一人もできませんでした。これは日本での610の性格が世界でも通用?した証拠だろうと思われます。

ペテルブルクはかなり北の方にありますが、昆虫は思っていた以上に沢山いました。結果として、9目に及ぶ昆虫を採集、日本に持ち帰ってきました。状態はかなり悪いとはいえ、けっこう貴重な記録になると思います。おいおいwebページを使って公開していこうと思います。

ざっとした感想はこんなものでしょうか。詳しいメモを毎日取っていたので、そのうちそれをもとにした膨大な記録を纏めて公開することになると思います。ターゲットはかなり絞られるのですが、ペテルブルクへ留学したいと考える生物系の学生にとっては、無いよりはましな程度に価値のある情報を提供できればよいです。

さて明日明後日で動物発生学臨海実習のレポートや大学新聞の記事を作ったり、読むべき論文を読まねばなりません。
欲を言えばもう4~5日夏休みが欲しいのですがどうしようもありません…  


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2013年09月02日

いざロシアへ!

本日はロシア大使館へ出向いてビザを受け取った後、日本円をルーブルとドルに換金したり、あるいはスーツケースをここにきて新調したりしました。


ビザは何事もなく受け取ることができました。


日本円からルーブルへの両替が、品川でできてしまうというのが何とも驚きです。レートはものすごく悪く、本当はやらない方がいいのですが、8000ルーブルも両替してしまいました。こう書くと大金のように感じられるかもしれませんが、日本円に直すと30000円を下回る額です。ひとまず、数日過ごす分には問題ないでしょう。
ちなみにドルの方も1200ドル両替しました。ちなみにロシアへ行くときは日本円をドルに換算して、現地でそれを更にルーブルに両替するのが一般的な方法で、クレジットカードを使えるならこんな手間をもスキップすることができるようです。610も一応クレジットを持って行ってみますが、その手法にあまりなじんでいないので、活用できないかもしれません。せめて盗まれないようにしないと…
今困っていることは、ドルに両替したときに100ドル札を多く手に入れてしまったことです。さすがに両替を拒絶されることは無いでしょうが、両替をするまでに盗まれないかどうか気がかりです。こういう不安から解放してくれるクレジットカードの力は絶大だなあと思いつつも、今一つメインに使う気にはなれません。

さてスーツケースですが、今まで北海道や大東諸島、あるいは針江に持ち込んでいた父親所有の巨大なものを使うつもりでいましたが、その巨大さゆえ預入の際に制限を受ける可能性に気が付きました。また、昆虫採集キットを殆ど持ち込まない今回、荷物にかなり余裕があることもあって、一回り小さいものを新調しようという運びになったのです。
さてYtowヨーカ堂で買い入れたものはサイズもちょうどよく、荷物の収まり具合も理想的で、しかも制限重量の20kgには4kg近く及びません。ロシアから帰ってくるときにお土産を買うだろうこと、日本から持ち込む雑多な食品を食べ尽くすだろうことを思うと、スーツケースのサイズに悩むことは無さそうです。

金銭面は下準備が過剰といえば過剰なのですが、しかし衣類に関してはかなり絞りました。3週間程度宿泊するというのに、2~3着の衣服しか持っていかないつもりです。こういう英断に踏み切れるのは、実は観音崎で2泊3日の泊りがけ博物館実習を行ってきた経験があるからです。現地の気候は、3~4月のつくば位と書きましたが、ちょうど去年行った8月の霧多布とか、2年前の9月に行った稚内とか、あのあたりの方がそれっぽいようです。つまり、20℃を超えることは無いし、晴れ間もごくわずか。夏用の作業服では、長袖であっても1枚では寒く、羽織るものが欲しい程度ですから、汗はかかないでしょう。610の衛生観念からすれば、下着以外は頻繁に洗わなくても良さそうです。

結局、準備や海外渡航の心構えとか注意点、留学生活といったことばかりに気を取られて、事前学習のようなものがほとんどできないままここまで来てしまいました。そういう不安から、今まで勉強してきたノートとか書類を、ずいぶん沢山持ち込みたくなっているのですが、これが本当に必要かどうかは疑問です。これらの道具は意志疎通の潤滑油にはなりそうですが、持って行っても参照しない可能性があります。その余裕がないかもしれないですね。重量的には全然問題はないのですが、紙類はそこそこ重さもスペースもとるので、こちらも選定すべきかなあ・・・
最上の解決策は、全ての知識を頭に入れることなのですがね(´Д`)

~・~・~

ということで、明日から3週間近くロシアへ語学研修に出かけます。研修にかかわる費用のほぼ全てを両親に支払ってもらっている以上、また生物学類生でありながら2年以上もロシア語の学習を続けている一つの集大成としても、何となく過ごすわけにはいきません。話し相手はロシア語のプロなのだから、言葉足らずでも意味を汲み取ってくれるでしょう。つまり、話さず黙っていてはいけないのであり、分かっていなくても何かしら声に出すことを心がけたいものです。
昆虫面では、ロシアのオサムシ(жужелица)をぜひとも採集したいものです。気候的にはまだ活動していることでしょう。ペテルブルク中心部の公園で見つかればベストですが、郊外まで足を運ぶ必要があるかもしれません。

不安なことは数えたらきりがありません。自己紹介くらいはできますが、何せ聞き取りが破壊的にできないのでコミュニケーションは大変でしょうね。それから、語学学校(手続きや授業)、お金(管理・支払い・ATM)、ホストファミリーとの関わり方、あるいはスリ、盗難、強盗、ネオナチ、悪徳警官、歩行者無視の自動車、日本では考えられないような危険に満ちていると聞きます。特に610は街中より郊外に行きたがり、人の少ない所で虫探しをしたいと思っているので余計なリスクが増えてしまいそうです。

そういうこともあって、現地ではぜひとも虫好き、散策好きな人と交友を結びたいものです。割合は日本以上に少ないでしょうが、ゼロではないはず。насекомыхと叫んでいれば、何かが起こるかもしれません。

というわけで、しばし日本を去ります。

※610の携帯電話は海外では使えません。基本的に、連絡は出来ないものだと思ってください。
しかし、タブレットを持ち込みますから、ひょっとしたら連絡を取ることが可能かもしれません。
610の学籍番号を知っている方ならそのアドレスへ、知らない方ならどこかに存在するtwitterのアカウントを見つけ出して連絡を投げてみてください。すぐ応答できないかもしれませんが、急を要する場合なら、何とかお答えします。
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2013年09月01日

変人の巣窟はいずこ

本日は荷造りを実行。長靴とか網の柄とか2Lペットボトルを改造して作るトラップとか、銀マットといったグッズを持っていく必要がないとなると、こんなにもスーツケースに余裕があるものかといたく感激してしまう。
それから、航空券のお金を支払う。12万円を切る値段を請求されたのだが、これ、まさか往復料金なんてことはなかろう。片道料金であれば、高くはないが、安すぎるわけでもない妥当な価格だと思われるが、予約でドタバタしていたことを思うと、そのことが費用の上昇に寄与しなかったのが不思議に感じる。

~・~・~

さてここからは、自分と関わりのあったりなかったりする大学生の様子について、最低の見解を述べます。
簡単に言うと、世俗的な生き方をする学生がそのことに疑問を抱いていないように見えること、そしてそのような学生がとても多く、自分が苦労して入った大学に疑問を覚えてしまうということです。

まず、世俗的な生き方をする大学生とは、具体的にどのような人かというと、
・自分の身なりを、流行や一般的なスタイルに近づける
・経済的な理由がないのに講義を取らず、あるいはサボってバイトに明け暮れ、愚痴をこぼす毎日を送る
・暇な講義や実験の待ち時間に、携帯電話やスマートフォンのゲームに興じる
・少しでも空き時間があるとケータイをいじっている
・講義を受けて抱いた不満点をtwinsに書き込まず、内輪で消費する
・寝ていないこと、テスト勉強が不足していることを、なぜか積極性を含めて語り合う
・授業中に質問をしたり、意見を言ったりしない
・授業を、教室の前方で聴かない
・問題的なtwitterの投稿をした人に攻撃を加え、それ以上のことをしない
・敵を作らないような生き方をしている
・というか、世の中で良いとされていることには良いと思い、悪いことには悪いと思っていて、それに関する疑問を抱いていないように見える
・否定的な意見を、自分の人格への攻撃だと誤解する
・主にテレビ上で人気を博した人物の言動を真似する

といったものでしょうか。おそらく、挙げればキリがないと思います。
このような特徴のうち、全てはありえないでしょうが、多くのことに該当しながら、そのことについて考えることなく、流されながら大学生活を消費しているような大学生が、つくばといえども多いように感じるのです。

610は学力が足りずに、この大学に来るのに1年余計な時間を浪費していたのですが、入ってみたら予想以上に、世俗的な生き方をする大学生が多いことに戸惑いました。特に入学したての頃は、週末には欠かさず虫取りをしているようなアクティブな同期が見つからなかったことと、女性陣の身なりが予想以上にきらびやかだったことに愕然としました。
それから、テレビに映るアイドルやバラエティ番組の芸人の名前・持ち芸を知っているということが個人的には衝撃的でした。この辺に関しては、名前を知らずに過ごすことの方が難しいかもしれないのですが、どの人が好みだとか、芸人の持ちネタを披露するような会話が繰り広げられていることを思うと、複雑な気持ちになります。
※それと同時に、大衆娯楽の恐ろしさというか、その暴力的な部分をも垣間見た気持ちになります。聡明な同窓生も、ひょっとしたら大衆娯楽の餌食になってしまい、そこから抜け出せずにいるのかもしれません。

研究のレベルが高く、それに入試の難易度もそこそこ高い大学に集まるような学生は、もっと脱俗的で、身なりも言動も強烈なものであると思っていたのですが、悲しいかな、そんなことは無かったと言えそうです。
しかしながら、610がここに書いているようなことを常日頃から悩んでいるような、社会に出たらまず抹殺されそうな考えを持つ学生は、少数存在します。彼らの考えを伺う機会が幸運にもあるのですが、それを見聞きしているとすごくいい気分になります。

余談ですが、610は、こういう悪魔のような話題について話し合える時か、あるいは生き物談義ができるような時にこそ、盃を交わすことに意義を感じます(そういう機会でも、酒が飲みたいから飲むわけではないですし、場合によっては拒否するでしょう)。
少なくとも、今までの大学生活を振り返ってみると、およそこの2つ以外の話題で盛り上がった飲み会は、610にとって無価値でした。何せ、思い出すのは悪夢のような不快感だけですから…

~・~・~

さて明日はビザの受取りや、日本円の両替をしておこうと思います。
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