2013年12月02日

我々はエジプトで死んでしまった方が良かった

本日は7時起床。昨日プレゼンが大体いい感じに仕上がってしまったことで気力が抜けてしまったのは残念だが、とりあえず生き物に餌をあげたりカメ水槽の掃除をする。

甲羅にコケがたまりつつあったので歯ブラシで落としてみたところ、黄色っぽいというか明るい感じになった。もともとこんな色だったかなあ…


と採集当時の写真を引っ張り出してみたのだが、なるほどこの時からすでに甲羅にいろいろくっついていたわけで、どうりで印象が変わったわけだ。

2限:分子進化学II
与えられたデータからブートストラップ解析を行ったり、核酸配列とアミノ酸配列とで得られた最尤系統樹の尤度差を計算する方法を実習する。たまにコマンドが分からなくて止まることがあるのだが、そこが解消するとサクサクと動作が進んでいくのはなかなかに気持ちが良い。

3限:インド古典語初級B(聴講)
ひたすら答え合わせ。こういう時610は決まって上手く訳せなかったり、或いは間違って訳していた問題にぶち当たるわけである。かつてはこういう問題があるときには「どうか当たらないでほしい」などと思っていたのだが、自分の間違えをさらけ出すことに全く抵抗がなくなってみると、かつての「公開処刑場」は「授業を使った個人添削の場」へと変貌した。却って、簡単な問題にあたってしまうと物足りなさをも感じてしまうようになったのである。
このことは前も書いたかもしれないが、この発見というか気づきを得られたことはなかなかに意義深いことだと思うわけである。そういう重要なことをうまく文章にすることができないのがもどかしいが、これをもっと早い段階で、願わくば高校生の頃に気が付いていたらなあと思うと、不思議と後悔を感じるのである。
わたしのブログを定期的にご覧になっている方は、Игорьの言葉を借りれば「ある一点で共鳴しあえる点が無いわけではない」のだと思われる。そういう方がいるのだとしたら、このろくでなしが「これは大事だろう」と考えていることを繰り返し書くことには、何かしらの実りがあるかもしれない。こういう勘違いの念がどうしてもぬぐえないので、少しくどくどと書いてみたのだがどうだろう。とにかく、授業中に間違いを言ってしまったとしても、そのことが恥ずかしいことではなくて、間違いをその場で確認できる貴重な場である、と思えると、学業の充実度が増すだろう。
それでも抵抗がある方がいるかもしれない。そんな方にはとっておきの言葉がある。あなたの発言を一週間後まで覚えている人はいない!

もうすぐ練習問題がすべて終わるのだが、これが終わったら次はいよいよ文字の学習が始まる。しかしながら、悲しいかな文字の学習が始まるシーズンに610はサンスクリットを受講できなくなるのだ。これは6モジュール制のデメリットである(メリットは、通年3単位であった語学科目が、春と秋それぞれ1.5単位ずつに分割されたことで春学期のみの受講が可能になったこと)。

5限:ヘブル語初級b
先週の課題の答え合わせをしてから、未完了形の更なるタイプの紹介を受ける。
答え合わせをしているとき、ある文字を読み間違えてしまったのだが、そのとき先生に「610くん、アラビア語を習っていましたか?」とたずねられたのがちょっとした衝撃であった。確かにその文字はアラビア語では「へー」と読むのだが、こういったふとしたことから私の背景知識を見抜かれるとは思っても見なかった。これがプロのなせる業なのか。
自分の感覚では、この読み間違えはアラビア語の背景知識によるものというよりは、ただ暗記が曖昧だったというほうが正確だろうが、アラビア語をやっていなかったら自信を持って「へー」と読み間違えることはないのかもしれない。こういうことをいわれるととたんにアラビア語の勉強を再開させたくなってしまうから困ったものである。

とりあえずはやる気持ちを抑え、図書館で予習するためのノート作り、来週答え合わせをする分の問題をノートに書き写す。ノートに次々とヘブライ語が写されていくのはある種の快感で、ああ自分はいま旧約聖書の時代にさかのぼっているのだなあとワクワクしてくる。ヘブライ文字にはアルファベットやキリル文字と違う魅力があって、それが学習意欲を沸き立てるのだ。ロシア語はシベリアの地理とか亜寒帯のすさまじい低温、あるいはカムチャツカの海溝といった地理的な魅力がそもそもの学習の発端なのだが、ヘブライ語は文字そのものなのである。
ヘブライ語はテキストもかなりまとめられていて、その上練習問題には必ず出典が明記されており、聖書があれば訳も確認ができる。独学をする上でとても魅力的な言語だといえよう。

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明日の午前中は一週間で最も語学学習がはかどる時間です。今週はサンスクリットの課題が無いので、水曜に控えるプレゼンや、来週の木曜に控える英語の課題にも取り組みたいところです。  


Posted by Impulse610 at 18:10Comments(0)