2011年08月28日

國を蜻蛉と宣ひし 嗛間の丘ぞ仰がるる

夜眠れない原因は計画が立てられない以外にもいくつかあるような気がしてならない。昨晩も22:30位まで起きていた記憶があるが、今朝は久々の3時起床。ただ例によって二度寝をかましてしまい、7時くらいまで寝てしまう。それから特にやることもなくニコニコ動画にはまっていたりする。石垣から戻ってきてから、以前よりPCに対する依存性が減ったと思っていたが、今日はまたぶり返してしまったようだ。

12時前に家を出て蒲田まで歩く。駅ビルでメモ帳を購入し、目黒まで出る。お昼ご飯のおにぎりを一個だけ頬張って自然教育園へ。あとから知ったことだが、隣の庭園美術館では皇帝の愛したガラスという企画展示が行われていたらしい。「大学パートナーシップ制度」によりつくば生は無料で入館できるらしく入場券を払い戻してもらえる。kojeeeさんに指定された集合時刻よりも早めに来て、園内を散策。パッとした昆虫はあまり見つけられなかったが、池のほとりで悠々と飛ぶオニヤンマを目撃。

須田真一さんによる「日本のトンボに迫る危機とその保全」では、絶滅の危機に瀕するトンボを数種例に挙げながら、その現状と保全に対する活動を分かりやすく説明していただく。ご多分に漏れずヒヌマイトトンボも一例に挙げられていたのだが、先の大震災によって東北太平洋沿岸の生息地は一か所を除いてダメになってしまったそうだ。天災はどうしようもないが、(我が)多摩川の生息地もレッドデータブックの掲載位置次第ではつぶされていた可能性があったという。確かに絶滅危惧Ⅰ類に位置していなければ棲息地が無くなっていただろうなあと容易に想像できてしまうのがある意味で恐ろしいが、これは同時に、保護活動などにより個体数が増加したからといって、安易にRDBのリストの見直しに踏み切るのも危険だということのように思える。
それと、小笠原諸島固有のトンボ類はもはや父島・母島にはいないも同然のようだ。アカギが森の保水力を低下させて沢を枯らせ、太陽を求めて樹幹をさまようトンボをグリーンアノールが食べてしまう。これらはいずれも外来種で、これらの影響が少ない周囲の島でも、トンボ池の設置があと一歩遅ければ干ばつにより全滅していたかもしれないとのこと。しかし絶海の孤島で鍛えられた彼らは、水場さえあれば世代をつないでいけるようだ。いくらか希望が見えてはいるのだが、世界自然遺産に登録された島にしかいないトンボ達が風前の灯であるとは、個人的にはずいぶん物悲しい。
一番びっくりしたのは、バッタとトンボの区別がロシア語には存在しないということ!!

講演会終了後、kojeeeさんに車で送ってもらえることになったのでしばらく待機。


ちょうどトンボの企画展が行われていて、kojeeeさん撮影の写真が展示されている。そんな中実は610もトンボに紛れて「出 演」しているのだが、どれだかお分かりであろうか? 答えは中央下側、ハッチョウトンボの小ささを示す五円玉をつまんでいる指です(´Д`)
須田さんを「チョウトンボの池」に招待する形となったので610も同行する。ここに来たのは去年の7/19以来で、当時より水の中もその周りも草が生い茂ったような印象を受ける。時間(時期?)的にチョウトンボは見られなかったが、ベニイトトンボはいた。kojeeeさんと須田さんのトンボ談義を聞きつつも、黄昏ヤンマに期待を込めて空をじっと眺めているのだがギンヤンマばかり。マルタンのシーズンは終わってしまったようだ。コウモリがやってきたところでタイムアップ。

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明日つくばっくした後は、自転車のパンク修理・石垣島の昆虫整理・IE課題の仕上げ・買い物・雙峰祭対策等々やることがたくさん控えている…  続きを読む


Posted by Impulse610 at 06:10Comments(2)