2014年03月12日

迫る立ち退き、増える遺体

今朝は8時ごろ起床。昨日宣言していた通りに宝篋山に行こうと思っていたが気が変わり取りやめにし、部屋の荷物を段ボールに梱包しつつ引っ越しについていろいろと調べてみる。
610はつくばに来るまでに2回、つくばへの移動に1回、つくばで2回の引越を経験してきているが、つくば以前のものはほとんど記憶になく、またつくば関連では実質引っ越し費用0円だったので段取りがよく分からない。そこでネットでいろいろ調べてみたのだが、費用が結構かさむらしいし、そもそも繁忙期なので予約するのも難しいようだ。


こういうありえない価格設定まで吹っかけられる始末である。数十万円の引っ越し料金に異常を感じない社会に生まれたかったと嘆きたくなるところだが、おそらくゼロを1つ除けば凡そ適当な価格に化けるのだろう。もう少し安くできるプランもあるようだが、おそらく予約が取れないだろう。

このような行き場の無い現実を目の当たりにし、大学生活の中で引っ越しというイベントがお金をかけずに済むイベントであることを会得した610は、オーソドックスな引っ越し方法を放棄する方針を固めた。戦法は大きく3つに大別できる。
1.宅配便と610の18きっぷによる移動
2.レンタカーの利用
3.1.および2.のコラボレーション

菅平には様々な共用家具(冷蔵庫、洗濯機、調理器具)があるため、これらをわざわざ輸送する必要が無い。なので大抵の荷物(書籍、勉強道具、採集道具、標本および日用品)は引越し屋さんを呼ぶまでもなく、宅配便で送ってしまえばよいのである。しかも、別に現地に引っ越して直ちに必要になるものでもないから速達性を心配することもない。
唯一布団類だけは普通の段ボールでは対処できない。まあ敷布団に関してはゴミ捨て場で拾ったものなので元あった場所に返すという選択肢もない訳ではないが、レンタカーを使えばこの問題はスキップできそうだ。
レンタカーを使うとなると、場合によっては宅配便を使わずに済む可能性もある。上手く車両を抑えて下道でのんびり移動すれば2万円以下での引っ越し完遂も夢ではない。
いずれにせよ、今までと違って引っ越しが格段に面倒になることだけは避けられそうにないし、引越後の諸手続き(住民票や免許証の住所変更、国民年金や健康保険証関連)についても、しばらく自動車を購入できないので誰かに便乗するか、つくばでは考えられない位多額の交通費を払って(菅平から上田に出るのに片道1200円のバス代がかかる)移動するかしないとできないので、考えたくもない。まあこの辺の手続きは引っ越し組一緒に行動することになるだろうから、そこまで悲観しなくてもよいかもしれない…


本日は気温が上がったこともあり、久々にサキシママダラにマウスを与える。引っ越しに伴ってこのヘビをはじめ、昆虫以外の動物は一通り誰かに譲るつもりなのでこうして給餌するのもこれが最後だろう。


9日にちらっとあげたスイジガイだが、部屋の片隅に1年近く放置されていたハイターの残りを投入してみたところ、見違えるようにきれいになった。この写真は薬浴後に歯ブラシやピンセットを使って殻についている汚れを簡単に除去した後の様子なのだが、いい感じである。沖縄のしきたりに従って、引っ越し先の部屋のドアに掲げておきたい。

さて午後はなんとなく着物の古着を見に行きたくなったのでイエローガエル今鹿島店に向かったのだが、店の近くの道端で劇的な出会いを果たした。


タヌキが死んでいる! しかも車に轢かれた形跡がない!
つくばに来てから5回くらいタヌキの遺体を間近で見ているが、頭骨が壊れていないものに巡り合えたのはこれが2回目である。ファーストコンタクト(2012.4.26@宝篋山常願寺)を果たしたときにはイノシシと間違える程度に哺乳類に対して無知であったので、もちろん回収することなど選択肢になかったわけだが、当時犯した過ち(?)は彼女の発見によって赦せるようになるかもしれない。
ただ惜しむらくは今日の暖かさと、死後やや時間が経っていることである。ハエがたかってはいなかったが目は陥没し、ほんの少し獣臭さとは違う腐敗の始まりを告げるようなにおいが感じられた。トリのような美しい剥製を作るつもりはなく、なめし皮が得られれば充分だと思っているのでそこまで困ることは無いだろう。
死因も気になる所だ。おそらく道路を利用した誰かが死体を発見し、車ではねられる前にどかしたのだろうが、そこに至る原因が病気であったりするとちょっと怖い。もしかしたら骨が損傷しない程度に車か何か(例えば、ブレーキをかけたが間に合わなかった)に接触したのかもしれない。病気が原因だとしても、道端で都合よく斃れる確率は低いだろうから軽度のロードキルと見做すのが尤もらしいだろうか。


タヌキは自宅に持ち帰り、簡単に計測を済ませてから冷凍庫に放り込む(引っ越しに伴う整理中だったこと、そもそもストックがあまりなかったことが幸いし無事に収まった)。彼女の処遇については、やどけんのイベントに供しても良いのだが、時期的に参加者が集まらない懸念と、たまには一人でいじりたいという気持ちがあって、心が揺らいでいる。自宅で孤独にやるのもいいが、やはりタヌキは大きすぎるだろうか。やどけんの企画としてではなく、個人活動の一環として部室を借りて行う方が良いかもしれないなあ…

まあ、タヌキに手を付ける前にトビの骨をどうにかしないといけないのだが…せっかくだから組み立てたいのだが、そんな余裕はあるのだろうか…学術的にはバラバラでも問題ないのだが、初めてのトリの骨格標本だけに形作ってみたいのである。
まあ、骨をいじる前にTOEICの試験対策をしないといけないのだが…

~・~・~

着物は結局買いませんでした。やはり男物は極めて少なく、あっても丈が短いのです。一般的に高身長であることは何かと利点があるようですが、610としては中古着物のバリエーションがグッと狭まるわけですから、非常に損な身体的特徴であるとしか思えません。
※帰り道で道路を飛んで横切るキジを発見。木々の中に消えたので追跡を試みましたが逃げられてしまいました。

明日はTOEICの試験対策を放棄するような形で、科博と我孫子にある鳥の博物館に行く予定です。科博で3年間アルバイトで雇ってもらいながら、常設展を一度も見学していないという「ありえない」矛盾を、菅平に住む前に解消しておかなくてはなりません。
ついでに先日購入したマジキチメガネを受け取りに行きます。
また、博物館実習の受け入れ探しをしている時にその存在を知った鳥の博物館も、引っ越してしまうとそうそう簡単には訪問できないでしょう。剥製に関する情報が得られれば、或いは手賀沼でまだ見たことのない水鳥を見つけられれば幸いです。
もちろん我孫子詣もしなければなりません。鳥を見た後に鳥を食べることにはなりますが…
をすることにします。なぜなら天気が荒れるようだからです。予定していたものは全て金曜日に延期しちゃいましょう。

  


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2014年03月11日

без названия

今朝は7時起床。西表旅行によってパソコンからの離別になれたかと思うと、今日も今日とてソリティア地獄に足を踏み入れてしまい苦しい。
ひとまず身支度を整えて宝篋山に向かうが、その前にバス停でI君を出迎える。4月からは大学生になるとのことである。


宝篋山麓では秋ごろから色々な変革が起こっているのだが、本日は水田にイノシシ除けの柵が新設されているのを確認。




沢ではムカシトンボやミルンヤンマのヤゴ、アミメカワゲラ科の幼虫などを確認した。カワゲラの成虫の方は2月の終わりに見かけたフサオナシカワゲラ属と同じであろうものが2個体採集できた。腹端の形態が微妙に異なっているように見えるので、もしかしたら雌雄1匹ずつ採集できたのかもしれない。それなら好都合だがどうだろう…

帰宅後は引っ越しを見越した荷物整理を行う。610は入学してから今までほぼすべてのレシートを採集し保管していたのだが、愚かなことにそのデータを何ら活用してこなかった。そこでこの度は思い切って全部捨ててしまうことにしたが、何と清々しいことだろうか。

~・~・~

明日も宝篋山に出向いてカワゲラの追加を採集しようと思います。それ以外は部屋の片づけとTOEICの勉強とを進めていきたいです。  続きを読む


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2014年03月10日

野性味あふれる鳥獣料理

今朝は8時起床。さっそくTOEICの模試を受験してみたのだが、リスニング325点、リーディング320点、合計645点の結果がたたき出された。このスコアが実際の試験で得られた場合、いかほどの価値を持つのだろうか。610が受験予定の筑波大学大学院生命環境科学研究科博士前期課程生物科学専攻(一般学生)では、今年度の内容ながらも879点を満点とし、それ未満を換算すると書かれている。なので、610が模試で得られた645点というスコアは、実際の入試では100点満点中73点に換算される。
個人的には8割程度は得点したい(=700点以上を目指す)と考えているので、あと6日間のうちにもう少しTOEIC対策を行う必要があろう。ところで、個人的に敗北を感じたリスニングのスクリプトと解説文を読んでいると、選択肢を間違えた要因というものはどうやら英語力の不足というよりも「戦略の問題」であるような気がしてならない。簡単に言えば、引っかけ問題に容易く引っかかってしまっているのである。これに気を付ければ得点を稼ぐことができるだろうし、何よりこの戦略を磨く態度は英語力の増強と関係が無い。もちろん単語とか言い回しを覚えることも必要だが、それ以上に戦略を頭に叩き込む方が有効なのかもしれない。
しかし、こういう「戦術」如何で得点が変化し得るような、あるいは大学院入試の受験料とは別に費用のかかる、さらには2年前の結果を流用しても問題ないような指標を入試に使うことが果たして大学院入試の公平性を担保していると言えるのだろうか。
費用の面では、金銭的な余裕のある学生の方がより多くのTOEIC受験が可能になりかねい経済的な問題が生じるし、過去の結果を利用できる点では、例えば2年前に900点近いスコアをたたき出して、その後専門科目の単位を取れる程度の英語の勉強しかしないような学生がいた場合、入試当日の英語力の正当な評価ができない点で問題である。
・・・こんなことを私が考えていてもどうしようもないのだが、気になってしまうのである・・・



※画像は鹿肉
さて夕方からはヤマドリ・キジ・鹿肉をふんだんに使った食事会に参加。鹿肉はどす黒い色をしており、よくロードキル個体を解剖するときに目の当たりにする肉を彷彿とさせたものだが、味わいは濃厚。グリルで焼いたもの及び鉄板焼きのものを食したが、前者はなんとなくレバーを食べているような感じがし、後者はウシやブタと比べてみると何とも滋養に満ちた野獣の肉を喰らっているような気分になった。
キジの方は鍋にしていただいたのだが、同時に投入したニワトリと比べると、明らかに身が締まっている。そしてヤマドリはJ君が紅茶煮にしたものをサラダに和えたものをいただいたが、キジよりもさらに身が締まっている感じで、煮汁がよく染み込んでいて実に味わい深い。普段料理に偏った関心しか抱かない610が「これはおいしいなあ」と思う程度のものであるから、とてもおいしいのだろう。

このような魅力的な鳥獣を合法的に採取できる狩猟免許(さしあたりわな猟、余裕があればあみ猟も視野に)を、610は菅平に移ってから取得しようと考えている。尤も610の場合は肉よりも骨や羽毛が欲しかったり、その過程での解剖がより重要なわけだが、そういう目的を世間はおろか生物学類生の多くが非難することであろう。
野外で死んでいるもので充分だろうとか、あるいは食べもしないで殺すなんて人の道に反しているなどという反論はご尤もなところであるが、610としては鳥獣を殺して初めて立つことのできる境地があると思うのであって、それは表面的な(?)生命倫理を振りかざし、動物の命を絶対不可侵の存在としてあがめている段階では絶対に到達不能なのであり、その境地を味わうためには狩猟を経験しないといけないわけである、と幼稚な反駁をすることで、不毛な抽象論を中止しておきたい。この問題は菅平に移ってから、或いは狩猟免許を実際に手に入れてから存分に考えることになろう。


ちなみにロシアで買ったボルシチもついでなので提供してみることにした。これはインスタントなので中身を熱湯に入れてかき回しただけで完成する代物なのだが、そんなにまずくはなかった。ただしょっぱい…

~・~・~

明日は無事卒業し4月から大学生になるI君の御訪筑があり、宝篋山に案内します。尤も、3度目の訪問となる彼に向かって「案内」をするなどと申し上げるのは失礼にあたるかもしれませんが…
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2014年03月09日

水に浸せば万事が解決?

今朝は8時起床。目覚めが悪く始動までに多大なる時間を費やし、部室の大掃除をしに行く。作業自体は机・床・冷凍庫の掃除がメインでお昼過ぎには終了したのだが、色々と危険そうなものがたくさん出てきてなかなか手強かった。


部室は大分きれいになったが、我が家は昨晩届いたリュウキュウイノシシやサンゴ・トリの骨の塩抜きや宿の人にもらったスイジガイ(魔除けに使われる)とトビの漂白・除肉作業、それから引っ越しを見据えて書籍や標本の類を段ボールに詰め込み始めているので大荒れに荒れている。物置部屋があるので段ボールはそちらにぶち込んでおけば大分マトモになろう。

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7日に行った新江ノ島水族館での写真を掲載しておきます。


片瀬江ノ島駅。


つぶらな瞳が愛くるしいセミエビだかウチワエビたち。


アオリイカとカミナリイカ。冷凍庫に長らく安置されていたコウイカを前日食したのだが、身が柔らかかった。カミナリイカを見ていてふと思い出してしまった。


鰭がきれいなホウボウ。撮影するのに難儀。


オオグソクムシ。目つきがいかつい。


天皇陛下がfirst authorになっている論文。実はオープンアクセスで簡単に閲覧可能であるその他の論文も宮内庁で公開されている


アオウミガメの子ども。前腕が発達している。水槽内でジタバタしている様は何とも言えない。


ビーチコーミングのお作法が示されている。610はしばらくしたら海なし県へ引っ越してしまうので楽しむ機会も必然的に減ってしまう。引っ越す前に波崎に行ってみたいものだが…18きっぷを使うしかないのか…


ラブカ。深海性のサメで、鰓が6つあるのが原始的だそう。


某A氏が興味を示しそうなサワガニのガチャガチャ。
ちなみに水族館にはA氏を憤死させそうなアツアツのカップルが多数いたのだが、610からしてみれば、彼ら/彼女らがなぜ人目に付くところにいるのかという疑問が生じた。彼ら/彼女らの周りに多くの人が行きかっているのに、平気そうでいる事実を目の当たりにして衝撃を受けたのだが、彼ら/彼女らは他人が気になったり、時には鬱陶しく感じたりしないのだろうか。それとも、そういう自分たちの世界を誰かに見てもらいたかったり、あるいは見せびらかしたりしたいのだろうか…


水族館の見学を終えてさっそくビーチコーミングに出向くが、水族館前の砂浜には殆どものが落ちていない。そこで江の島に続く道をくぐって腰越のあたりに向かうと様相が一変、多くの漂着物が見つかり始めた。そして昨日除肉を行ったトビの死体の発見に至った。最初はカラスだろうと見なしていたのだが、よく見ると嘴や肢が鋭く、翼も大きい。大分傷んではいるが、漂泊の末に筋肉や臓腑が消え去ったようでにおいはしない。こんなに良好な死体を前にした610に、選択肢はもはや一つしかないのである。


帰りは江ノ電を短区間利用。吊り掛け駆動の1000型あるいは古参の300型に乗れれば良かったのだがやってきたのは小奇麗な1500型であり残念。

~・~・~

明日はヤマドリ騒動の副産物を利用したお食事会が開かれるようなので参加してきます。それまでは粛々とTOEIC対策をしていたいものです。  


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2014年03月08日

簡単おうち骨格標本作り

今朝は8時起床。冷凍庫に放り込んでいたトビを解凍しながら塩抜き・汚れ落としを行う。
※血はありませんがグロテスクに感じるかもしれません。



手ごろな容器が無かったので衣装ケースに水を張って放っておいたのだが、砂が落ちること落ちること!
このままでは扱いづらいので、翼を分離する。漂流中に肉や内臓が落ちたようで扱いは極めて簡単である。


衣装ケースの水を入れ替え洗剤を投入して掃除しながら、解剖鍋を持ち出しそちらで翼の羽を取り除いていく。翼が終わったら脚、頭骨、体幹部の剥皮及び除肉を行う。


羽と皮を取り除いてしまうと、A4サイズのバットに収まる程度にコンパクトになってしまう。


その後解剖鍋2号に水を張り、延々と煮る。


折角なので羽をいくつかむしってみるが、あまり状態は良くない。


ゴミ捨てに出たときにトビではない別の鳥の羽を発見。何だろう・・・

~・~・~

明日は部室の大掃除があるので参加したいのですが、トビの骨いじりとTOEICの勉強を平行させたいところです。上手くいくでしょうか。  


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2014年03月07日

都会に出るとろくなことを考えない

今朝は7時起床。やどけんの江ノ島水族館訪問企画に参加する。展示されている生き物の紹介は後日に回すとして、道中思ったことを3つ簡単に紹介し、610の人間性を披歴しようと思います。

1.
水族館で見学中に幼稚園児の遠足集団に出くわしたのですが、その時にある園児に足を踏まれました。この時には特に何も思わなかったのですが、よくよく考えてみると「足を踏まれたとはいえ、踏んだのは幼稚園児である」という具合に、知ってか知らずか私の足を踏んだ子供に対して「幼稚園児」というレッテルを与える事により、彼らの人間性を無視した冷淡な行動をとっていたことに気が付きました。
ここで610は、足を踏んづけた幼稚園児を「幼稚園児」としてではなく一人の人間としてとらえ、真摯に彼らと向き合う必要があった(「こらこら、人の足を踏んづけてはだめだよ」などと注意する)のですが、「まあ幼稚園児だし、しょうがないだろう」と思考停止状態に陥り足を踏まれた事実を無かったことのようにして振舞い、結果として引率のおねいさんが彼らの代わりに私に謝罪する(こう書くと仰々しいですが、簡単に「すみません」と言っただけです)という、一見ごく普通のやり取りに見えますが足を踏んだ張本人の存在を無視したようなイベントを創成してしまったのでした。

2.
それからもう一つ、幼稚園児という属性を利用して、彼らの団体行動が一般来館者よりも優先されているような状況が伺えたのですが、これが果たして妥当なのかどうか気になりました。幼稚園児に対して一般来館者はかくのごとく振る舞うべきである、という前提を引率者が信じているような傲慢さと、そのことに対して不満を抱きつつも高らかに権利を主張できない一般来館者の放つ諦めにも似たムードというものが漂っているようであり、これは不合理だと思うのです。

なんだか610は幼稚園児に対して「そのレッテルに甘えてはならず、一般市民と同じように振舞え、こちらもそのように扱いたい」と意味不明な要求をしているように思われそうですが、ここは本日の悩みのタネです。どうしてこう、日常生活を円滑に送るうえで考えない方が良いことに目を向けてしまうのでしょう・・・

3.
帰りの電車内で、憂いているおじさんがビールの空き缶を片手に呟いていました。
「スマホ中毒・・・」
「若者は金とSexばかり考えている・・・」
「原発もあるのに東京オリンピックなんてできるのかね?」
また、乗り換え先も同じだったことに気が付かず、おじさんの存在を噂話していたちょうどその時目の前を通り過ぎて行ったので焦ったのですが、
「エリートは頽廃していく・・・」
と嘆きどこかへ消えていきました。

おじさんのつぶやきが読書を阻害したので『うるさいので静かにしてもらえますか』と申し出たいところでしたが、こうやって不特定多数に向かって批判をしている人がいると、どうしても心臓がドキドキしてしまって冷静になることができません。そういう自分の耐性の無さに絶望する一方で、自分の意見をこのような場所で滔々と述べることができる点において、このおじさんにはかなわないなあと痛感させられました。

さて、このおじさんの若者論に関しては、目先の利益や快楽にしか没頭する若者がすべてではないこと、またそのようなものに耽溺することの何に問題があるのかといった反論に十分な回答を与えられないような、一面的で根拠の乏しい印象論です。また電車の中で誰かが反論してくることは無いだろうという状況を後ろ盾にして自分の安全地帯を構築し、優越性をほこっているようなおじさんの持つ「弱さ」や「虚栄」をも感じさせ、なかなか興味深い体験をすることができました。
こういう人に反論を試みたり物申ししたらどういう対応を取るのか非常に気になるところですが、おそらく610以外のすべての乗客が望まないような議論の場を、そういった人たちを巻き添えにしてまで展開することに意味があるのかという問いが生じてきます。おそらく電車内で話しかけることで「敵」を増やしてしまうことは必須ですし、おじさんはおじさんで自分の安全地帯を壊しにかかるものが出現したことで何をしでかすか分かりませんし、何より610の心臓はバクバクです。こういった明らかに対等な話し合いができない不利な状況下でも突進していくような度胸は今の610にはありません。
※単純に、こういう人に絡むと最短時間で帰宅できなくなる恐れがあります

~・~・~

何で水族館に行っただけでこういうわけの分からないことを呟くために無駄な時間を消費してしまうのでしょうか。それが嫌だから、きっと610は人のいないところへ行きたがるのでしょうね。

というわけで明日は、江の島の浜辺で拾ったトビの死体で骨格標本作りを行うことにします。  


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2014年03月06日

跳ね上げ式丸眼鏡+眼鏡紐の狂気

今朝は9時半起床、体の節々が痛い。
一通りつくばっくの荷造りを整えた後、蒲田で眼鏡を購入。遂に跳ね上げ丸眼鏡を手に入れてしまったのだが、フレーム価格の他にレンズ代が必要となる料金体系を把握しておらず、西表旅行での飛行機代+1泊のホテル代=25800円を上回る26950円を費やしてしまった。個人的には20000円までなら許容範囲だったので辛いところだが、今まで5000円程度に済ませていた眼鏡よりも品質が良いと思うことにして、この消費を妥当と見做したい。

その後鉄道でつくばっくし、道中は『思考停止社会 「遵守」に蝕まれる日本』を読む。今よりももっと純粋でいい子を演じていた頃に生じていた事件がいくつか取り上げられているが、確かにその頃の私はマスメディアの報道を鵜呑みにしていたなあ、思考停止状態だったなあと思わされる一方で、今後も自分が思考停止状態にならないよう気をつけねばいけないなあと思ったのであった。

~・~・~

明日はやどけん企画で江の島にある水族館に出かける予定です。砂浜散策も行うようなので、ぜひ馬の歯を拾いたいところです(材木座に行けるか分からないので無理か?)。

※西表旅行に関する簡単な報告をやどけんブログに掲載しました。ご覧ください。  


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2014年03月05日

580円の靴下

さきほど西表島から帰還しました。リュウキュウイノシシ頭蓋骨・イワサキセダカヘビ・ヤエヤマイシガメ・カンムリワシ・シロハラクイナ・ヤエヤマツダナナフシ食痕・オキナワスジゲンゴロウ・コガタノゲンゴロウ・アオウミガメの新鮮な死体等々を見たり採集したりできました。天候に恵まれたのは4日のみでしたが、なかなかの収獲だったと思います。ちなみにカワゲラの方は小さなオナシカワゲラ科の成虫とカワゲラ科は二つ目カワゲラ属幼虫の2種類を採集し、西表島で報告されているものの(4種)半分を見出すことができたようです。

写真は明日以降掲載します。本日は疲れたのでお休みします。  


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