2016年12月10日

2016 年 12 月 10 日の人生

1 日中論文を書いたり、榎本喜八伝を読んだりして生きる。ある物事を極めんとするとき、彼の生きざまは大変参考になるように思われる。たとえば、1 日中切片を切る求道者おじさんとなるためには、切片 1 枚 1 枚の厚さ、重さがミクロトームを通して手に取るようにわかるようになるとか、寸分の狂いもない水のラインを引けるだとか、一点の皴もない完璧な伸展が行えるだとか、核の染色体の 1 つに至るまで完璧に染め上げるとかいった技を身につけなければならないのだろう。そして、朝起きてから夜寝つくまで、いや、夢の中に至るまで、いついかなる時も組織切片について思索にふけるようでなければならないのだろう。そんなおじさんになれるものならなってみたいものだが、そのためには想像を絶するような過酷な修行が必要なんだろうなあ・・・



Posted by Impulse610 at 19:55│Comments(0)
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