2013年06月06日

発生生物学実験をブラック実験に変えるいくつかの方法

今朝は6時起床。昨日と違って、まったく眠気がぬぐえない。木曜日は一週間でいちばん過酷な日程だというのに・・・

1限:理論生態学
いつものようにRを使って授業が進むのではなく、Toque先生のマメゾウムシを使った研究についての紹介がメインであったが、英語で授業が行われている「壁」と言うものを今までで最も感じられなかった講義であった。かつて受け持った院生とのエピソードが非常に面白おかしく、こういう雑談めいたことも英語で理解できるのがまたよい。

2限:専門語学(英語)CI
ある未確認の標本を与えられ、それに関しScientific approachを行うActivityがメインであった。

3限:数理生物学I
頻度を扱う統計学と、統計の「最後の切り札」について学ぶ。
この授業を受けてきて、最初のうちは何がなんだかよく分からなかったのだが、自分でもよく分からないうちに統計の概念が抵抗なく受け入れられるようになってきているらしい。

4~6限:発生生物学実験
マウスの解剖及び胚発生の観察を行う。出産直前のマウスのお腹の中は想像していた以上にすごいことになっていて、うまく言葉にできないのだがいたく感動したのであった。
さて610はニワトリの胚の時もそうであったように、外部形態だけでなく内部形態もみておかないと気が住まない性質である。ある程度発生が進んだ胚を観察するときの一連の手順として、おしなべて腹部を切り開き、かつ頭部を正中断面して脳の観察を行わないと次の作業に進めないのである。しかしながら、ニワトリと比べてマウスの胚は軟らかく、しかも頭蓋骨がしっかり形成されてしまっていて、腹部も脳も満足に観察できなかったのは心残りである。

一つの胚を観察するのに2時間程度かかってしまい、夜遅くに食い込むと体力がなくかつ「自称朝方」の610にとっては辛いものがある。なので、持久戦が予想されるときにはいったん宿舎に帰って夕食とシャワーを済ませ、観察が終わったらすぐに寝られる体制を整えて再び実験室に乗り込むことにしている。
今回は胚の観察は大方終えられていたのだが、胎盤について興味をそそられてしまい、これを集めて計測する作業を行うことにした。せっかく統計を習っているのだから、授業の課題だけでなく実際のデータを使って慣れておきたいのだ。今日の段階では2つの標本のうち1つしか集められなかったので、その1つを使って平均値とか分散、標準偏差を出す練習をしていたのだが、何せコンピュータも電卓も使わないで計算するのは眠たい610にとってはかなりきついものであった・・・
重大な計算ミスに気付いたとき、既に訂正する気力は残っておらず撤退を決意。エクセルではなくRとかGnuplotを使っていろいろいじれたらいいなあ、と思っていたあたり、610はかなり情報コースの授業に影響を受けてしまっているようだ。

~・~・~

明日の午前中は6月に入って初めて宝篋山に出向きます。そして午後は実験です。



Posted by Impulse610 at 18:10│Comments(0)
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