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Posted by つくばちゃんねるブログ at

2013年06月30日

学生証に振り回された1日

昨日、標本作りの指導を済ませて北千住へ着いた19時前、悲しい事態に直面した。
金曜日につくばでTXの回数券を安く手に入れておいたので、それを使って改札に挑もうとしたのだが…それを入れているはずのネームホルダーが無い! ここには回数券だけでなく、学生証と免許証も一緒に挟みこんでいるのだ。
基本的にこういったものをうっかり落とすような場所にしまったりしないので、まずはじめに思い浮かんだのが、実家に忘れてしまった可能性である。あるいは、つくばに忘れてきた可能性である。実家で学生証を出すようなイベントがあったとは思えないので、後者の可能性がぬぐえないのではあるが、万が一実家に忘れたままだと月曜・火曜の試験を受けることができない!
そのため母親に連絡をしてみたのだが応答がない。ここで、実家の固定電話に連絡するということを思いつかなかったのが情けないところではあるが、つくばで生活をしているとそういう観念がどうしても希薄になってしまうのである。せっかく北千住まで来たのにもかかわらず、真相を確かめるために1時間をかけて帰宅することになった。

さて事情を告げて部屋の中を探してみたのだが、それらしきものが見当たらない。だとすればやはりつくばに置いてきたのかもしれない。いや、もしかしたらどこかで紛失したのかもしれない。ただ、この時はどうしても当日中につくばっくをしたかったので、滞在時間30分程度で再び今来た道を戻る非常にアホらしい行動に出ることにした。
それでも、もうかなり体力を消費してしまったため、TXで帰るだけの気力は残っていなかった。そこで、東京駅から高速バスで一気に戻ることに。手元に学生証が無いため、TX経由で循環バスを使うと260円取られてしまうのだが、高速バスを待っている時に、これが大学構内まで走ってくれることに気が付いたのでそれは気にする必要が無くなった。終点のバス停のすぐ横に自転車を停めておいたからである。

さて自宅に戻ってみたのだが・・・やはり学生証が無い! こうなるとやはり紛失した可能性が濃厚である。
再発行をするためのもろもろの手続きの煩雑さに憂いながら、23時を過ぎたころに就寝したのであった。

~・~・~

どうしても土曜日のうちに着くばっくをしたかったのは訳があって、日曜日の早朝にハッチョウトンボの観察をしたかったからである。
しかしながら、疲れていたこともあって、また学生証と免許証を紛失したために精神的にモチベーションが下がったこともあって、目覚めの時間は8時半にずれ込み、さらにバスの定期券の再発行の必要性とか、免許証の再交付に手数料がかかることが発覚してなおさらブルーな気分になってしまい、とてもではないが観察に出向ける状態ではなかった。

「待てよ、観察といえば・・・」

部屋のどこを探しても学生証は見つからなかった。少なくともそう思い込んでいたのだが、一か所捜査のメスを入れていない場所があったことを思い出した。宝篋山とかハッチョウの湿地に行くとき、あるいは野外で虫探しをするとき、610はそれ専用の作業服を着るのである。その際には身分証明書たる学生証と免許証を、ズボンのポケットにしまいこんでいるのである。そういえばTXの回数券を買った時は、その作業服に身を包んでいた。もしここに無ければ、紛失したと断言することができる。緊張の瞬間である。

果たして、そのズボンのポケットに、長らく探し求めていたものはあったのである。すべてが杞憂に終わった時、時はすでに10時半に差し掛かろうとしていた・・・  


Posted by Impulse610 at 18:10Comments(0)

2013年06月29日

宝篋山マスター、山を下り都民に標本作りを教える

昨晩、実家の居間で夏休みの予定表をメモしていた時、脇にあるテレビでは非常に不快な気分にさせられる番組が放映していた。
「優しい国選手権」と題し、オーストラリア、エチオピア、インドネシア、フィンランド、日本の五国が登場したのだが、それぞれの国の街角で、荷物が多すぎて困っている女性が用意され、彼女を手伝ってあげる人が一番多い国が優勝する、というものであった。
610としてはアフリカで唯一宗主国による占領を受けなかった偉大なるエチオピアの首都アディスアベバの様子が見られたことと、セム語の中でアラビア語に次いで話者が多く、しかしセム語でありながらアラビア語やヘブライ語と違って左から右に書くアムハラ文字が見られたことは大変満足であったが、それ以外の内容がとうてい受け入れられるものではなくて、フィンランドの様子を見る前にテレビを消してしまった。

なぜ「荷物を持つのを手伝ってくれること=やさしさ」という図式が前提なのだろうか。これは世界各国で共通の概念なのだろうか。けだし、この前提は日本国民の多くにはイメージできるものであると思うのだが、そういうフィルターを通したうえで、荷物運びを手伝うことを優しさの判定に用いることは非常に危険なことであるように思うのである。
だって、荷物を運ぶ人が少ないということは、その国が優しくないことを反映していることになるのである。手伝ってくれる人が少なかったエチオピアやインドネシアは、本当に優しい国ではないのか? 
こんな単純な論理で、ある国の国民性を量るということ、それから、エンターテイメントの中でこういう計算を行って、我々に回答として提示することに、610はイライラが募ってならなかったのである。
※もう少し詳しく610のフィルターをかけて述べてみると、他人の荷物を運ぶという行為は、ある程度経済的に余裕がないとなかなか行えないものだと思うのである。貧しければ、人のためにお金にもならないことを行う余裕はなかなかないであろうし、そもそも、自分で運べないほど多くの荷物を持っているなど、盗んでくださいと言っているようなものではないか。

~・~・~

さて、今朝は6時半起床。もっと早く起きなければいけないのだが、なにぶん昨晩なかなか寝付けなかったのである。
とっとと朝食を済ませて急いでヒヌマに会いに出かける。


ポイントについて数匹の確認をした後、いきなり交尾個体を発見。彼らの撮影会が始まる。




交尾個体の撮影を堪能した後、単体の個体の撮影に移る。






そこそこの個体数は見つかったものの、やはり例年の最盛期に比べると少なめな感じがする。

ところで、この場所は少なくとも610が(不定期な)観察を始めた2007年ごろには同業者に会うことが全くなかったのだが、今回は地元の方らしき人たちが4名もいらした。これにはずいぶん驚かされたのだが、単純に喜んでもいいのかどうかは今のところ保留しなければならない。
このポイントは少なくとも2年くらい前までは鬱蒼としていたのだが、今日来てみて随分歩きやすくなっていること感じた。ヒヌマたちは開けた場所が好きではなくて、アシが鬱蒼と生い茂った空間で生活を送っている。なので、探しやすくするため、歩きやすくするため、あるいは良い写真を撮るために草を刈ったりするようなことがあると、結果として観察者自身の首を絞めることにつながってしまうと思うのである。
この方たちがそういう作業を行っているのかは分からない―積極的にはしていないと願いたい―が、このポイントは気軽に観察を楽しめるとても貴重な場所であるから、なるべく元の環境を維持するように務めるのは観察者としての義務である。
610もハッチョウの生息地をかなり荒らしてしまっている自覚があるので、頻繁に訪れるような場所では自分が存在した形跡が追跡できないような、仙人のような観察をしたいものである。

~・~・~

さてお昼前に、本日標本作りを教えることになっている学校へ向けて出発する。が、その前に志賀昆虫へ立ち寄って、いくらか買い物をする。


実家から行く場合は、蒲田から東急池上線に載って20分で最寄駅の戸越銀座へアクセスできる。この路線に乗るのも久しぶりなので、つくばではほとんど摂取できない鉄分を補給することに。東横線渋谷駅のホームが大きく変革された今、ターミナルの雰囲気を良く残す駅は、都内では蒲田と上野くらいになってしまったような気がする。


東急の本線系統では最新鋭の電車が行きかっているのだが、池上線・多摩川線ではご覧のように今から50年前に作られた電車が(改造を受けつつも)現役で使われている。


こちらで吸虫管とか三角紙、標本用台紙を購入。いずれも自作すればよいのだが、時には既製品を買いたくもなってしまうのだ。

戸越銀座でお昼も済ませてからいざ学校へ向かう。正門前でY先生と落ち合って生物室に行くのだが、やたらと大人が多くて不思議な感じがぬぐえなかった。今日は学校公開が行われていたようである。
生徒たちが揃うまで、先人が遺した標本があるとのことで、それを拝見させてもらうことにする。そして、見た瞬間に衝撃が走るのであった。
三角紙の中からいきなりベニヒカゲが出てきたのだ! それから、極めつけはこれである。


菅平ラベルのミヤマモンキチョウ! 
610はチョウには疎く、しかも高山のチョウには生活空間的に縁が全くないので詳しいことは良く分からないのだが、それでも、こういうチョウは、今は採集するのにとても苦労するはずである。持ち込んだ『楽しい昆虫採集』を見ても、長野県ではミヤマモンキチョウは県指定の天然記念物になっている。
となると、ここにあるのは恐らく天然記念物の指定を受ける前に採集されたものである。そんな貴重な標本が、蓋が壊れ、底もベコベコな標本箱に放置されているなんて!
ミヤマモンキチョウの指定は1975年になされたのですが、標本は1972年に採集されています。よって、この標本は違法性が無いと判断し掲載しております。
一応、Y先生には個々に貴重な標本がある旨をお知らせしておいたので、そのうち整備されることを願い、本日依頼されていたメインイベントに移るのであった。


この学校では今年度、生物同好会が部に昇格したようで、そのために夏合宿が行えるのだという。そこで昆虫採集をしたいので、標本作りを教えてほしい、と言う依頼を、3月の生研OBとY先生との食事会で受けたのであった。ひとまず、材料を集めるために行内外で虫探しをみんなで行う。
生徒たちは本格的な野外観察をした経験が無いとのことで、いわゆるガチ勢はいなかったのだが、結構虫が好きな生徒(彼は生物部でなないらしい)がそこそこ頼りになりそうな感じであった。ただし、虫がなかなか見つからず、1時間弱散策をして採集できたのはモンシロチョウとオオシオカラトンボ、それからアオドウガネだけであった。まあ、この3種類がいれば基本的な標本作りのお作法は教えられよう。
この学校には三角ケースとか三角紙、捕虫網、毒ビン等は新品があって、そこそこ設備は整っていたのだが、展翅板が存在しなかった。そのため、写真のようにモンシロチョウを裏面展翅するような感じで無理やり展翅せざるを得なかったのだが、それでも生徒のみんなは一生懸命に取り組んでくれたので、エッセンスは感じ取ってもらえたと思いたい。

~・~・~

この後、まっすぐつくばっくする予定だったが、予想外のハプニングに見舞われて23時ごろまであたふたする結果となってしまった。
その顛末は明日の記事で詳しく書くことにします。
  


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2013年06月28日

改修中の母校訪問

今朝は8時半起床。流石に昨晩の帰りが22時を回ってしまったのだから、早起きするのは難しかった。
支度を整えてから野性の森へ向かう。ちょうどサキシママダラの餌にしているカナヘビのストックが切れたので「多産地」で沢山捕まえて置こうと考えていたのだが、たくさんいることと沢山捕まえられることは全く独立の事象であって、そこここで彼らの足音とか姿を確認できるのに、30分近く滞在して2匹しか採集できなかった。その後、学内で今まで見過ごしてきたであろうコフキトンボを確認してから部室でいろいろと準備を整えて帰宅。

実は、高校時代お世話になった生研の先生のつてで、土曜日に「昆虫学概論(実習含む)」を都内の学校で行うことになったのである。
つくばから直接行き来しても問題はないのだが、ヒバカリをrv君に届けたり、あるいは改修中の高校の様子を観たかったり、あるいはヒヌマの様子を観察したかったりするので、帰省してしまおうと思い立ったわけである。
学校の方には道具がほとんどないということなので、ひとまず昆虫採集グッズと標本作りに必要なグッズを持ち込むことにする。




さて高校に着き、早速rv君の案内を受けて生物室へ向かうのだが、校庭に大きなプレハブ校舎が屹立するさまは非常に変な感じである。
新しい生物室は随分きれいではあったが、若干窮屈そう。


天皇陛下に同定をなさってもらったタイワンガザミは、脱皮を済ませて無事に脚が再生した模様。


昨夏の合宿で偶然610が採集したコショウダイは、今やこんなに大きくなった。隠れ家から出てきたときの体色変化が見事で素晴らしい!


歩脚がすべて遊泳脚になっているこのヘンなカニはキンセンガニというもので、そのおかげで素早く砂に潜れるという。その様子を見せてもらったがなるほど愉快である。


我が高校では、都会のど真ん中にありながらもコクワガタとかノコギリクワガタ、カブトムシが見つかる非常に稀有なところである。
このコクワはおそらくこれまで高校で見つかった中での最大級(47㎜)で、非常に立派なものである。


rv君ご所望のヒバカリを譲与。昨日脱皮したのでこの前紹介したときと比べて体色が鮮やかになっていることがお分かりいただけよう(情けないことに、脱皮の兆候に気付けなかった…)。






校舎の回収に伴って、生物室でも水槽とか机とか実験器具等々の大移動を行ったのだが、610が現役時代に作った標本箱、あるいは顔も名前も知らない先輩方が遺した標本もすべて運んできてもらったのは大変にありがたいことである。標本の虫たちを見ていると結構思い出すこともあって、現役時代がとても懐かしく思われるのであった。
おそらく、rv君たちの代が卒業してしまったら生研での現役生とのつながりが切れてしまうだろうし、610も卒研で菅平に行きたいと言っている以上、早いうちに遺品の整理をしておいた方がいいなあと思わせられる。博物館実習がある都合上、つくばと東京、東京と神奈川を行き来することが多くなると思うので、実行をするなら7月中がおそらく最後のチャンスであろう。
※仮に私が高校に通うことになっても、rv君よ、私のことはいいので勉強を優先してくださいね!

下校するときに、現役生たちと一緒に樹液をチェックしたのだが、いるのはスズメバチだけであった。彼らがいなければクヌギにバリケードが施されるようなことはなかったのだろうなあ・・・
それから、rv君とI君と一緒に日枝神社の見回りを行う。


夏越の祓も近いこの頃、境内には立派な茅の輪が設けられていた。思えばここ以外で茅の輪を見たことが無いなあ・・・


何の変哲もないトイレと思うことなかれ。ここは610が現役時代、特に3年生の前期に通い詰めた思い出深いトイレである。本当にここでは色々な虫に出会ったのだが、今日見た限りではクサカゲロウとかよく分からないガがいただけでテンションの上がる出会いは無かった。
ところがである。


タマムシの翅が落ちていた!
もっとも、この辺りにタマムシがいることは610が現役だった4年前に確かめられており、その後も継続的に発見されているのでそう驚くことではないのだが、それにしてもこういうところで出会えるのはとても嬉しいことである。

~・~・~

と言うわけで、明日は昆虫学概論の担当をしてきます。その前にヒヌマを観察したり、志賀昆虫に立ち寄ったりしようと考えています。  


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2013年06月27日

この夏、菅平で自己革命が起こる!?

今朝は8時前に起床。今日提出する数理生物学の課題の計算問題がまだ手付かずだったのだが、あることに気が付いて一気に計算の手間が省けてしまった。一気に時間を短縮できたので、昨日結局手が付けられなかったヘブライ語の課題に取りかかる。今までは語彙集を見るだけで難なく解けたのだが、ここにきて分詞の概念が入ってきたため、単純に語彙集を見るだけでは理解できなくなってしまった。これは大変だ!

予習をしているうちに実習の説明会の時間が来たので大学に出向く。ガイダンス終了後には部室に出向いて水槽の管理を行うのだが・・・この時期、たとえイカの切り身を一つ投入しただけでも、24時間より速く回収しなければいけないことを強く実感する。ゲンゴロウたちが随分強いので、水が濁っていても元気にしているからまだ安心できるが、今後はもう少し餌やりについて考えないといけない。

帰宅後もヘブライ語の練習問題を解き続け、何とか完了。一文が長いうえに、関係詞も登場してしまっているので、なかなかうまく訳すことが出来ない。実は旧約聖書の出典が明記されているので、訳の不具合についてはある程度自力でチェックすることができるのが救いである。

過大から解放されたところで買い物に出向く。去年もそうだったが、この時期はイカが随分安くなるので610の主要なタンパク源に供されることになる。

さてNamaさんよりも一足先に宝篋山へ入ったのだが、風があるうえに長袖1枚でも寒いくらい涼しい。これではホタルもそんなに飛ばなそうだし、シロマダラもじっとしていそう・・・と思いつつ、田んぼを覗きながら水生昆虫を探してみたのだが、こちらは今シーズン初見のシマゲンゴロウを初め、タイコウチの幼虫やオオコオイムシなどが見つかり、例年通りの賑わいを見せていることが分かって一安心。




ホタルは撮影できたことはできたのだが、本当は1個体の追跡ではなくてもっとたくさんの蛍が飛び交っている様を写したかったので随分不本意な結果でもある。ただ、それをすることが結構難しいことも今回よく分かった。

Namaさんと合流してからフラフラと夜の宝篋山を歩き回ったのだが、ヘビはマムシの抜け殻が見つかったくらいで成果は得られなかった。やはり何回も詰めて見出すしかないのだろう。

~・~・~

明日はもしかしたら六郷へ帰省するかも知れません。その理由については後ほど・・・  


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2013年06月26日

テストを受けるためだけに着物を羽織る

今朝は7時半に起床。ロシア語夏期研修に関する書類を作ったりしているうちに時間が過ぎていく。

2限:生物多様性情報学I
昨晩過去問を一瞥して、どんな感じのことが問われるのかを確認。もともとこの試験はコンピュータを使って行われるもので、しかもweb上のプログラムを使わないと試験問題が解けない。つまり、web上の情報はすべて使えるので、試験に関しては特に対策をせずとも、独力で何とかしようと思えば何とかなるのである。
さて、今年の試験は去年のものと傾向が似ていたが、微妙に出題のされ方が異なっていた。そして、大問の1つが、どうやっても答えを導き出せず、試験時間が終了してしまった。その他はしっかり解答出来たので困ったことにはならないと思うのだが、あの問題はどうやってとけばよかったのだろうか・・・

帰宅後は眠気に襲われ昼寝を開始したのだが、目覚めが良くなかったために二度寝をかましたせいで1時間半近くも惰眠に費やしてしまった。何とか目が覚めてからはサンスクリットとヘブライ語の課題に立ち向かうことに。
今夜は宝篋山でホタルの撮影をしたかったのだが、激しい雨が降ってしまったので行っても仕方なかろう。

~・~・~

明日はテストも授業もありませんが、昼休みに実習の説明会があります。
宝篋山に行っていたせいですっぽかしたりしませんように・・・  


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2013年06月25日

決戦前夜という雰囲気が希薄



昨晩、玄関先で見慣れぬカミキリを発見。これはヤツメカミキリだ。初見であるからテンションが上がる。

今朝は6時10分起床。ロシア語の予集をしたり、ヘブライ語とサンスクリットをノートに書き写し、予習の下ごしらえをしておく。

2限:解剖学
脳や神経のお話の後、感覚器について軽く触れて授業終了。
集中力が切れてしまって、授業中多くの時間を割いてTEXでヘブライ語の入力ができる方法を模索していたのだが、結局導入に至らず。

3限:現代倫理学
前回の最後の方に上がった「トイレで火をつけたこと」「友達が無視されたので、無視した人を無視し返したこと」について話し合う。

4限:ロシア現代文化特講a
今日も今日とて、露文和訳。予習が雑なので、単語を調べただけではなかなか即座に文章に訳すことができない。

さて1日に受けたTOFEL ITF.のスコアが判明。483点で、1年次よりも27点ほど低下してしまった。iBTに換算すると56点となり、海外留学をするに当たって理系学部の学生に求められる最低ランク(60点相当)に達しないざまである。しかしながら、大学院入試の点数に換算すると8割近い得点率になり、そんなに悪くはないともいえる。

帰宅してしばらく休憩した後、キノボリトカゲのエサ取り及びサキシママダラの脱皮の確認をしてから、実験室に赴きイモリの胚発生を観察。なかなか発生しないので困っていたところだが、卵黄栓が見える段階のものが比較的増えてきたうえに、尾芽胚っぽいものも1つ確認できたので今後の動向が非常に楽しみだ。





~・~・~

明日から試験週間が始まります。が、610は今までで一番試験が少なく、4つしか受けるべき科目がありません。
明日はそのうちの一つ、生物多様性情報学の試験があります。単位に関してそんなに心配していないから、と言う理由で試験対策をまだ開始していないのですが、きっと何とかなるでしょう。
  


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2013年06月24日

タグの次はレインコートを!

今朝は7時30過ぎ起床。最近めっきり早起きができなくなっている気がする・・・

2限:分子進化学I
宿題の解説と、中立説に関する説明が行われる。

昼のクラ代会にて、おそらく初めてクラ連会で発表するタスクが割り当てられてしまった・・・!資料作りと内容の確認をしておかないといけない。

3限:インド古典語初級A
多語幹の名詞の曲用について学んでから答え合わせを行う。やはり今回の問題はそんなに難しくなかったように思える。

4限:
帰宅し、休憩をしたりロシア語対策をしたりする。

5限:ヘブル語初級a
答え合わせの後、分詞・関係詞・重子音名詞について学ぶ。今週の課題は随分訳す量が多く、もし昨年受講していたら大変なことになっていただろうと想像される。



一題当たりの問題文が4行を超えたのは勉強を始めて以来のことだ。610はヘブライ文字を見ているだけでワクワクしてくる性質なのでこのプリントを眺めているだけでも幸せを感じられるのだが、それが出来る余裕はないかもしれない。

6限:専門語学(伊語)B-1
どの列車に乗るのかとか、何時に着くのかという表現について学ぶ。
開講当初に比べて随分人も減ってきたので、モチベーションが上がらないからと言って切るのは勿体なさそうだ。授業を聞いている時は結構ウキウキしているので、今後も履修をすべきだろう。

放課後:自転車登録に関する説明会
10月から大学に所属する人は全員自転車にICタグをつけなければいけないのだが、それに関する説明が行われた。最初に理念や現状が話され、次に具体的に何をするのかについて説明がなされた。
端的に言うと、タグをつけていない自転車を学内から一掃したい・駐輪マナーの向上を行いたいというのが大学の方針であって、7月中に申請をすれば手数料はかからないが、10月以降になると手数料がかかるというものである。
610は駐輪場から外れた場所とか点字ブロックの上に停めることをしれっと行える方々の態度が理解できないので、ICタグが必要となろうがならまいが本来的には関係のないことではある。ただ、私に不快感をもたらすだらしのない自転車たちが消えてくれるのであれば気分がよくなるに違いない。

ところで、説明の最後の方で道路交通法に関するお達しがあった。7/1より、携帯電話を操作しながら、あるいはイヤホン等で音楽を聞きながら自転車に乗ることが刑事罰の対象となる(5万円以下の罰金)という。この話を聞いていて、610は傘さし運転の一刻も早い根絶を訴えかけようとかなり真剣に思わされたのだが、説明会の本流から大いに逸脱した事情であるために手を挙げることはしなかった。
なんというか、平然と傘さし運転をしたり携帯をいじりながら自転車を走らせている学生を見ると、自分の運転技術に過度に信頼を置きすぎているように感じるのである。そういう人たちがペデストリアンの下り坂を颯爽と駆け下りていく様はさながら動く地雷であり、こんな場所に身をさらすといつ損害を受けるか分からないという危機を覚えずにはいられない。
ICタグもいいが、大学特製のレインコートを配布するのも悪くはないなあ・・・などと最前列で一人妄想を掲げていたのであった(´Д`)

~・~・~

  


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2013年06月23日

<(。ε゜)>Poison 毒蛇は見つかり続ける

アオダイショウたちを部屋に持ち帰ったはいいものの、思っていたよりも暴れ、噛みついてくる。餌食いは問題なさそうなのだが、ハンドリングが大変そうなので、いろいろ苦労してまで飼育する必要は無いだろうと判断。職権を濫用して、やどけんメーリスで引き取り手がいないか尋ねてみたところ、予想通りNamaさんが興味を示されたのであった。

今朝は6時10分起床。身支度を整えて、ハッチョウトンボの湿地へ向かう。






ハッチョウは水辺にたたずんでこそその美しさが際立つように思われる。いちばんいいのは、朝露のきらめきが映り込んでいるものなのだが、それを写さんと誘導をかけてみても、彼らは思うような所へ飛んでくれない。



いつもとカメラの調子がおかしいなと思ったら・・・なんと!ズーム機能が復活した!
昨年10月ごろ、目の前をぶんぶん飛ぶアブが鬱陶しくて手で払いのけようとしたところ、その手が見事にカメラのレンズに直撃してしまったのだ。610が使っているGXR+P10 KITは、デフォルトで28-300mmの範囲で自在にズームができるのだが、このダメージの影響で80mm程度までしか拡大できずにいたのだ。
いつか修理に出そうと思っていたのだが、何だかんだイベントがひしめいていて長期間撮影の手を休めることができなかった。結果的に修理に出す必要が無くなってありがたい限りなのだが、このレンズの中ではいったいどういうことが起こっていたのだろう…
※ちなみに、GXR+P10 KITは今や20,000円を下回っています。610が購入したときも既に発売してから1年以上経っていたのですが、その時よりも10,000円ほど安くなっています。
デジカメの購入を考えている関係者―特に昆虫等小さい生物を撮影したい方―がいましたら、愛用者としてこれの購入を強くお勧めします。少なくとも、610がここに普段掲載している程度の写真は撮影可能です!




頭部にピントが合っていないとどうもしっくりこないものだが、朝陽に照らされるキアシネクイハムシは中々に渋い。



湿地を眺めまわしていたら、何となく挙動がショウジョウトンボと異なるものが目に入った。まさか・・・と思い採集してみたところ、そのまさかのヨツボシトンボであった。まだ生き残っていたとは!

今回は湿地の奥に入り、アオヤンマがいないか探してみたのだがその気配は感じられなかった。
ただ、ここの水は結構きれいに思える。具体的に言うと、ヒルムシロを生まれて初めて発見した場所で―ヒルムシロ自体はそんなに希少価値があるわけではないようだが、宝篋山では見ていない―あって、他にもよく知らない水草が生えているのだ。あとは、キアシネクイハムシがいるのでミクリが生えているようだ(確実にミクリだ!と言えるものをまだ認識していない・・・)。なので、水生昆虫を調べてみたらそこそこ面白いものが見つかるかもしれない。

帰り道、というか行きに既に発見していたのだが、子猫の死体が通りに斃れていたのでたまらず採取。



目立った外傷もなく、しかも頭骨が完全な状態である。幼い標本だけあって、軟骨部分が多そうで骨作りには難航する気がしてならないのだが、こんなに状態がいいものを、冷凍庫がいっぱいだという理由で放置するのは610にはできない相談であった。体サイズが小さいこともあってか、何とかやどけんの冷凍庫に格納できた時は思わず声を上げて喜んでしまったのだが、この喜びはおそらくこのブログを閲覧されている方の90%以上には理解されないだろう。

さて帰宅後はヘブライ語の課題を終え―本当はもっと早い段階に片づけておかねばならない―、数理生物学の課題も終えたかったのだが問題が理解できずに詰まってしまう。少し思うところがあっていろいろネットで調べた後、アオダイショウの処遇を巡り、Namaさんと宝篋山で話し合いをする運びになった。そのため、アオダイショウたちを引き連れ、3日連続の宝篋山入りを果たす。
結局、若い個体を献上してから、昨日ヘビを見つけたポイントを紹介する。



マムシポイントに関しては、昨日と同じ個体が大人しくとぐろを巻いていた。






眼のあたりと言い、体全体と言い白っぽい個体がいるが、これは病気ではなく、脱皮前の兆候である。ヘビたちは脱皮前になるとご覧のように体が白濁し、しばらくすると元に戻る。元に戻ってから数日経つと脱皮するのだ。
このマムシたちは不思議なことに、10分程度観察していたその間中全く動くことが無かった。彼らは寝ていたのだろうか?



Namaさんが興味を持たれたある物の下からはヤマカガシの幼蛇が出現。飼育できないのがもどかしいくらいに可愛らしい。

~・~・~

月曜日は3言語を勉強しますが、ここ最近イタリア語のモチベーションが低下しております。春C以降の履修を止めてしまう可能性もあります。それは非常にもったいないのですが、さあいかにせまし・・・  続きを読む


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2013年06月22日

残すは縞蛇白斑

今朝は7時20分ごろに起床。身支度を整え、大学構内に留めっぱなしの自転車を取りに出向いていざ宝篋山へ。



サラサの湿地の入り口にて、鮮やかなる翅を発見。オオムラサキが何者かに食われてしまったようだ。
大学構内や近くのホームセンターでその姿を目撃してはいるものの、宝篋山では初見。



例によってサラサの撮影を始めるのだが、1カ月前と比べて落ち着きがない。近くでホバリングを披露してくれることは少なく、ホップするように飛び回ってばかりで、なかなか射程範囲にとどまってくれない。



このポジションで見る静止姿は非常に凛々しいもので、原始的なヤンマとしての貫録が十分に感じられる。
※610は「原始的」という言葉にたいそう弱い



昨日と同様、しばらくしたらサラサがいなくなってしまったので、しばらく違う場所で違う生き物を探してから戻ってきたところ、どことなく挙動が違うサラサに遭遇。しかも黄色みが強い。これがメスである。
産卵にて来た場所を探しながら、非常にゆっくり湿地を飛び回る。彼女の邪魔をしないよう、こっそり追跡しながら撮影のチャンスをうかがう。



追いかけまわした結果、気に入った場所を見つけたようで近寄っても逃げ去らず本腰を入れて産卵を始めた。撮影会の始まりである。






ご覧のように、サラサヤンマは水中ではなく湿った泥の上とか水を含んだ朽木に産卵する。今年の梅雨は雨が少なくて、彼らの繁殖がうまくいかないのではと懸念していたのだが、ひとまず産卵は何とかなりそうである。
※ちなみにサラサヤンマのヤゴはムカシトンボとは比にならない位、見つけるのが難しいようだ。当然610も見たことが無いのだが、つくばを去る前にぜひとも見つけ出してみたいものだ。



彼女が体制をずらしたので、それに合わせて610も少し移動しようとしたところ、彼女は産卵を中止し飛び上がってしまった。だが、しばらく側でホバリングをしており、今までにないくらい近傍で撮影することに成功。彼女はひょっとしたら、私の無礼に怒っていたのかもしれない…
ちなみに彼女の採集を試みたのだが、逃げられてしまった…メスは未採集なのでぜひとも欲しかったのだが、無事に逃げられた分沢山産卵してもらいたいものだ。

サラサ撮影を切り上げて移動。



水田ではアオイトトンボやアキアカネが羽化していた。






サラサの湿地で十分な観察をするためには、湿地にしゃがみこめるだけの装備が不可欠となる。610は胴長を利用しているのだが、観察で泥だらけになったものを近くの小川で洗うことにしている。4月ごろからしばらくは水量が少なく、まともに利用できなかったのだがここ最近雨が降るようになってからようやく水量が増え、不便なく使えるようになった。
その水面に目を凝らしてみると結構色々な生き物が目に入る。610は水の中の世界に疎く、何がなんだかよく分からないのが残念であるが、上のハゼっぽいのはヨシノボリで、エビはスジエビだろうか。



このエビがやたら沢山いるのである。随分狭いところなのに、こんなにひしめいているのは非常に不思議である。
ちなみに、去年、一昨年は全然彼らの姿を見た記憶がない。さかなくんを筆頭に、今年のやどけんに魚好きの新入生が現れるまでは淡水の魚介類は無視していたも同然ではあったものの、それでも沢山いたら目に入るはずである。やっぱり、見えていなかったり、探そうとしなかったのだろうなあ・・・






田んぼのすぐわきの用水路も、覗いてみるとやたらに魚影が目立つ。この辺りは水生昆虫に目覚めた去年もチェックはしていたはずだが、明らかにその時より数が多い気がする。いっぱいいるのはこれまたヨシノボリなのか。本腰を入れればつくだ煮が作れそうなくらい沢山いてかなり驚かされる。黒い縦縞(※背骨に平行に走るのが縦縞です)があるのはモツゴだろう・・・今回も補虫網の用途を逸脱させてしまった・・・



ツクバクロオサムシとニッチがかぶってしまっているからか、宝篋山では非常にレアなアオオサムシ。何故なのかは不明だが、お昼過ぎだというのに散歩をなさっていたので時間を割いてもらって撮影にいそしむ。



誰が名づけたか「歩く宝石」とは言い得て妙なものである。

~・~・~

―本日のハイライトはサラサの産卵であるはずだった。
しかし、予想だにしない展開が待っていた!

さて、帰路につこうとしたその時である。左横の藪で何かが動いた。いつもであれば、気が付いたとき既に尻尾しか見えないその存在が、今回は全身がしっかりと見える。毒が無いと分かっている以上、取るべき動作はただ一つ!



そう、ヘビは捕まえなければならない!



おそらく脱皮してそう日が経っていないアオダイショウは非常に美しく、またそこまで体長も大きくなく、気が荒くもないようで、実に飼育欲がそそられる。ただ少し残念なのは匂うことくらいか。
アオダイショウを飼うのであれば餌の確保も必須である。そこで、カエルを捕まえにさらなる散策を開始。小さいものはそこここにいるのだが、もう少し大きな冬越し個体はなかなか見つからない。目的にかなったカエルを見出す前にヤマカガシに出会ってしまったのには笑えてしまった。実は本日3回目くらいの目撃なのだ。今日は明らかにヘビに対する運があるような気がする。餌をとるだけで帰ってしまうのは勿体なく思い、とっておきの場所を捜し歩くことにした。
―重しがなされたトタン。この厳重さにはきっと何かしらの意味があるのだろう。丁重に重しをどけてから、一気にひっくり返してみると・・・



多くの方にとっては今すぐトタンを下して逃げ出したく思われるだろうが、しかし610は今やヘビハンター。この光景を見た瞬間、全身がしびれてしまうのであった。



一つトタンの下、2匹のマムシいまそかり!






この余裕に満ち満ちた表情は何とも言い難い格好よさを感じる。流石にマムシは採集する気にならないので、そっとトタンを戻してから別の場所へ・・・ここは新たに見つけたところだが、長靴とか植木鉢とか、様々なゴミが一緒くたにまとめられている。おそらく農家の方のゴミ捨て場なのだろう。ここに垂涎ものカーペットが多数打ち捨てられているのだが、こんなものを見せられたら引っぺがさずにいられようか。



まず最初にミミズが出てきたのだが、その次には明らかにミミズではない何かがうごめいていた。ヤマカガシの幼蛇でないことを確認し、rv君ご所望のヒバカリを採集。自称宝篋山マスターの610にとっても宝篋山初見であり、今日だけで実に4種類ものヘビを目撃することになりただただ歓喜にむせぶほかない。

流石にこれ以上の追加は望めそうになかったので宝篋山を下り、ようやく帰路に着くのだが、昨日アオダイショウを逃したまさに隣の田んぼの畔に、見慣れた細長い何かが横たわっているではないか・・・今度は撮影を放棄し、一気につかみにかかる。



先ほどのものよりも大きな、アオダイショウの成体である。匂いはしなかったが、結構気が荒い。飼育するかどうかはひとまず保留し、採集してから処置を考えることにする(逃がすことももちろん考慮に入れている)。普段はヘビをしまう洗濯ネットを2つ携帯しているのだが、今日はたまたま3つ持っていた。そのため移動に困ることは無かったのだが、まさか1日で3匹のヘビを捕まえる日がくるとは思ってもいなかったので、日ごろから備えておくことは必要なんだなあと実感させられる。

さて部屋には蛇の飼育に使える容器は2つしかなく、必然的に部室で探すか、あるいは新規に購入する必要に迫られたのだが、天気が悪くなってきたのでしばらく部屋でじっとしていなくてはならない。そこで、その間にブログを書き上げ、分子進化学の課題を処理しておく。

~・~・~

明日は午前中ハッチョウトンボ観察に出向きますが、そのあと宝篋山でヘビ探しをしてしまうかもしれません。
シロマダラは最終難関に位置付けているので、とりあえずやどけん内で目撃例のないシマヘビを探したいところです。
個人的にあるエピソードがあってアオダイショウよりもシマヘビを飼育したいので、何とか見つけ出したいのです。  


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2013年06月21日

実験は終わった。だが、観察は終わらない…

今朝は7時半起床。雨が降っていなかったので、意気揚々と宝篋山へ出向く。







途中で見かけたのは、お母さんが近くにいないカルガモの子ども達と、水田でじっとしているアオダイショウ。
ヘビの方は採集できるところにいたのだが、もう少し良い写真を撮ろうと動いたところ感づかれてしまい、奥へ逃げられてしまった・・・







1カ月くらい目にしていなかったサラサヤンマだが、数日前にNamaさんから採集報告を受けたのでまだ生き残っていることが分かった。曇りの日にはなかなか飛ぶ姿を見られないでいたのだが、今日はなぜだかあらわれてくれた。やはり1か月近くたつと複眼の色も変わるし翅も擦れてきた。その上、下草や木々も成長しているために湿地はなおさら暗く、フラッシュでの撮影具合も大分変ってしまった。






山道を歩いていると、目の前に小さなカエルが飛び出してきた。よく見てみると、どこにでもいるアマガエルとは違う外見をしている。なるほど彼がシュレーゲルアオガエルらしく、宝篋山マスターにとって初めての出会いであった。飼育できるかは分からないのだが、とりあえず採集してしまった。逃がしてもいいし、Kくんあたりに打診すれば引き取ってくれるかもしれないなあ・・・
それから、ニホンアカガエルを久しぶりに認識する。左前肢が存在していないのだが、それでも立派な体サイズである。



最後にツバメシジミ。これはどこにでもいる(と思う)そんなに珍しいチョウではないのだが、オスの表翅の鮮やかさもさることながら、この姿勢がとても美しく感じる。

4~5限:発生生物学実験
昨日に引き続き染色されたショウジョウバエの胚の観察を続ける。課題に必要なスケッチを終えてから、全てのパターンの胚を観察し(他の人が担当しているので、その都度借りる)、あるものには感動し、あるものには「ああ、こんなものか」と何とも言えない思いを抱く。一般には、狭い範囲にしか染色されていないとあまり感動しないもので、細かい筋がたくさん走っていたり、鮮やかに全身に発現が確認されているものには見入ってしまうものである。
さて実験が終わってから、苦楽を共にした(?)班員とラーメンを食べに行く。610は生物学類生のなかでは格段に付き合いが悪く、1年次のクラス会とか、教育工学履修者によるパスタ会でしか食事を共にした記憶がない。やどけんですら2年の後半になってからミーティング後の食事に参加するようになったほどだから、よほどこういうものが不得手であるのだが、そう思う最大の理由として、610には生物に関すること以外の話の引き出しが無いのと、話題の大半を占めるそういった内容に関して、自分で話を継続していかれるだけの技量が無いことがある。まあ、話を聞いているのもなかなか楽しいことだし、無理して話す必要は無いので気楽ではあるのだが、自分の生活とか志向は、変わり者の多い生物学類の中においても、正規分布の外れ値として常にはじかれる位置にあるのだなあと思わせられたのであった。

~・~・~

明日は朝から晴れるようです。せっかくサラサの確認ができたので、午前中は彼らの撮影をしようと思います。
余裕があれば夕方再度宝篋山入りして、ホタルとかシロマダラを探してみたいものですが・・・聖書ヘブライ語文法も勉強しておかなければ・・・  続きを読む


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2013年06月20日

さよなら母集団

昨晩20時前に理論生態学の試験問題がアップされたのだが、木曜日にはこれ以外にも2つの課題(専門語学の発表と、数理生物学の課題)があって、そちらを優先したがためにほとんど手を付けないまま、22時前にいったん就寝。
シロマダラが見つかっていなければ、もう少し余裕を持って取り組めたのだが・・・あまりに突発的であったが、何せ相手は「幻のヘビ」である。自称宝篋山マスターの610としては、実物を拝まないことにはつくばを去ることができない。
結局は徒労に終わってしまったものの、宝篋山通いのモチベーションはこの一件で強くエンハンスされたのであった。

今朝は4時に目覚め、専門語学の原稿を書き写してからいざ理論生態学の課題に挑む。
色々考えているうちに、何となく道筋が見えてきたので一安心。身支度を済ませ、始発のバスに乗って端末室へ移動し、さらに問題を精査しながら解答を作っていくことにする。今回はプログラムのスクリプトを提出する必要は無さそうで、それはそれで一安心しているのだが、ささっとシミュレーションを行うプログラムをかけたらさぞかし楽しいのだろうなあと言う気もする。

1限:理論生態学
さて6時半ごろから延々解答文を作っていたのだが、他の受講者と話したことで、自分の方針がひねくれていること、回りくどいことが判明。さらにRのプログラム作りを端から放棄していた610とは違って、何とか限られた時間内にプログラムを作り出そうとする気概が感じらた。それに触発されたので何とかしようかと思ってみたものの、プログラミングの知識のないものが1時間や2時間で試験問題の解答に足るスクリプトなぞ構築できるはずもなく、結局はA42ページに及ぶゴミのような解答(開き直った610はLATEXで文書を処理したのである)を送信し、Toque先生によるおそらく最後の授業を後にしたのであった。

2限:専門語学(英語)CI
さて5分間のスピーチ課題の題材にはムカシトンボを採択し、その生活史とか見聞に基づく行動、GWに観察に出向くことを強く進める旨を述べた。先週、学生のスピーチを聞いたときに感じた「専門用語の聞き取り辛さ、理解し辛さ」を極力排除するよう、内容はいささかScienceの本質に迫るものではなかったものの、直観的に理解しやすそうな単語を並べて喋ったつもりであったが、きっとそう思っていても内容の半分以上は伝わっていないのだろうなあ・・・
さてMattewからの公表では、英語の発音とか内容に関しては特にコメントを頂かなかったのだが、「ムカシトンボ」が聞き取り辛かったと指摘されてしまった。あまりに日本人学生に意識を傾け過ぎてしまって、日本語を外国語として耳にする人の存在をまるっきり無視してしまったのだ。英語でスピーチする機会はそうそうないと思うが―ひょっとしたらロシア語の方が多くなるかも、それはそれでそうなってほしいとも思うが―、これは今後に生かさねばならない。

3限:数理生物学I
無作為化検定についてのお話の後、締めくくりとして統計に関するチェックリストをもとに、気を付けるべきポイントを再度確認する。9回の講義を通して、統計のエッセンスを学ぶことができた。まだまだ完全な理解には達していないのだが、手元には作り込まれた資料と34ページにわたる講義ノートがある。これから先、統計処理を行う場面に出くわすことであろうが、ひとまず一人で立ち向かうだけの準備は整えられたと言ってよかろう。時間に余裕ができたら、手元にある昆虫標本を使って統計の練習をしたいものだ。

4~6限:発生生物学実験
先週いろいろと準備したショウジョウバエの胚に染色を施し、それを実際に観察。染色のパターンはグループごとによって異なり、かつどの遺伝子を染めているのかについては答えを伏せられている。なので、学生は与えられた情報をもとに、どの遺伝子の発現を確認しているのか観察を通して当てなければならない。
610が担当したものでは、随分染色が薄く、しっかり染められている胚はごくごくわずかではあったのだが、それでもきれいに遺伝子の特徴をとらえているものが認められた。2つの異なるステージの胚でうまく染色されているものが見つかったのは非常に嬉しいことであった。
ちなみに、遺伝子発現を推測する際にはweb上のデータベースを利用することがほぼ必須である。そのため、なんとiPadが学生に配布されたのである! もちろん実験室から持ち出すことなどできはしないのだが、初めてタブレットを操作する610にとっては非常にワクワクするものであった。だが、実際に使って分かったことは、せいぜいロシア語やヘブライ語の入力がとても快適に行えることくらいであり、実験で利用することに限って言えば、PCで検索した方がよっぽど使い勝手がいいということであった。
今回610が感動した外国語入力のやりやすさについて、おそらくこのブログを読んでいる人の中で共感される方はいないと思われるのだが、これが如何に素晴らしいものであるかについて一応記しておこう。
PCの場合は言語入力は簡単に切り替えられるのだが、目の前にあるキーボードに表示されている文字は英語とひらがなのままである。つまり、別の言語の対応表を座右に置かない限り、あるいは暗記しない限り、とても使いづらいのである。
iPadの場合は、言語を切り替えるたびに画面に表示されるキーボード上の文字も入れ替わるのである。これはすごい!тараканосверчкиもיהוהも、日本語でタッチパネルを扱うのと同様の感覚で入力できるのだ!


実験終了後、例によって買い物に出向いたのだが、用水路脇から怪しい声が聞こえてきた。
暗くて様子が分からなかったのだが、声の主は鳥のヒナのような気がして、とても苦しそうなのである。もしかしたら、巣が落ちてしまったのだろうか。あるいは、用水路に落ちてしまったのだろうか。いろいろと気になるのだが、明日様子を見に行く余裕はあるだろうか・・・

~・~・~

明日は午前中雨のようですが、シロマダラがいると分かってしまったら、あまり天候は関係なくなります。
と言うことで、おそらく宝篋山へ出向きます。
午後の実験が終わったら、グループの人たちと夕食に出向きます。こういうイベントは610は滅多に参加する機会が無いので、なかなか楽しみです。  


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2013年06月19日

幻のヘビ里に出づ

今朝は6時起床。明日発表の英語の文面を考えていく。5分と言う時間をしのぐだけのお話はできそうだが、それだけでは非常にもったいないのである。この中で以下にうまく話を組み立て、かつ理解をしてもらえるようにできるのかが大事であって、思うことを思いつくままに話してしまってはいけないのである。

1限:発生生物学I
無事に提出を終え、Mr.Evidenceの最後のお話を聞いてほどなく解散。
発生生物学実験の教室に移動し、静かにサンスクリットを進める。今回は今までと比べて解く問題が少なく、あまり負担を感じないのでありがたい。

2限:生物多様性情報学I
多重アライメント法の実習を行う。

3限:
ちょうどサンスクリットを説いていた時、衝撃のtweetを目撃。何と、宝篋山でシロマダラが発見されたのである
第一発見者のJ君いわく、ヤマカガシと誤ってそのままにしておいたとのこと。流石にヘビに詳しくない人にとっては見分けがつかないだろうが、それでも写真を残しておいたことはとても素晴らしいことだ。宝篋山マスターたる610は、彼がどこで見つけたのか正確な場所を把握することができてしまった。時はテスト一週間前であるが、シロマダラを探しに行く行動を起こさなければならない事態となった。これを我慢してテスト勉強することなど、どうして出来ようか。きっと、そんなことをしていたら610は発狂してしまうだろう。

それでも、授業をさぼっていいことにはならない。はやる気持ちを抑えつつ、サンスクリットの課題を片付けたり、英語の内容を精査したりしておく。

4限:専門語学(英語)BI
最後の発表を聞き、授業終了。610にとっては、最初の数回を割いて論文の探し方とか、論文中にあらわれる専門用語の説明とか、あるいは教員自らプレゼンテーションを行って組み立て方を教えるなどと言った丁寧な指導が非常に好印象で、かつ有益なものだと思えた。ほかの学生はどう思っていたのか分からないが、少なくとも610にとっては毎回の授業に出ることに全く苦痛を感じず、英語の論文を探すこととか読むことに対してもいやな気持ちが全く起こらず、とても充実したものであった。
この講義はいろんな教員が担当するので人によってやり方がまちまちであり、その方法の多様性について学生から不満の声が時折聞こえたものである。610が受け持った教員の方法がベストだとは思わないが、教育的な効果が如何なく発揮される方法について、教員側がもう少し学生に歩み寄っても良いのではないかなあ、と感じさせる10回の講義であった。
※こんなことを愚痴っていると「教員はサービス業じゃない!」と某先生に一蹴されてしまいそうだが…

放課後:シロマダラ捜索隊によるシロマダラ探索
本日から試験週間1週間前を迎えたため、やどけんの名の下に活動を行うのは自粛することにした。だが、シロマダラが見つかってしまうとどうしても落ち着くことができず、610よりももっとヘビにアツいNamaさん(ほかに、Namaさんの呼びかけに応じた2年生が一名加わる)を招聘して一路宝篋山を目指すことにした。
発見者J君から仕入れた情報をもとに、発見地近くの藪をひたすら探し回ったのだが・・・何せ相手は幻のヘビ、そう簡単には姿を見せてくれない。1時間半程度、汗だくになりながらも収穫はイシノミ1匹のみとなり、難易度の高さを実感。
だが、宝篋山にシロマダラがいることはもはや確実である。宝篋山に生きる貴重な生き物の記録を残し、自然史の証を手中に収めることが、(自称)宝篋山マスターに下された新たなる使命である。

さて汗だくになった体を清めてから部室へ向かう。ミーティングはテスト一週間前なので開かない予定だが、部室に来てしまう方を止めるつもりはない。第一、ゲンゴロウやサキシママダラに餌を与えたり、水を変えたりしなければいけないのでテストがあろうがなかろうが、飼い主は部室を訪れなければいけないのである。610の予想としては何名かいるかなあと思っていたのだが、特に用事がなくいらしたのは1名にとどまり、新入生の勉学に対する意識の高さがうかがえた。

~・~・~

明日は理論生態学の試験があります。そのあとに英語の発表が控えています。間に休みがないところが苦しいです。  


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2013年06月18日

別の方向で節電を考えていきたい

今朝は7時に起床。昨日は22時前には就寝したはずだが、それだのに今日も目覚めが悪い。こんな思いをして起きなければいけない意味はないような気がするのだが、タゴちゃんとミルンが餌を食べる様子を見て心を落ち着かせ、それから発生生物学のレポートの体裁を整える作業を大体終える。

2限:解剖学
泌尿・生殖器系のお話。前回よりあまりエグい内容ではない気がするのだが、なかなか気分が悪くなってしまった。部屋が暑いせいかもしれないが・・・

3限:現代倫理学
先週に引き続いて、セルフとエゴのお話をする。ある行動の結果からでは、外部の人がセルフかエゴか判断するのはなかなか難しいものだなあと感じる。
ちなみに、今回冒頭に非常にどうでもいい発言をしてしまい、それが激しく悔やまれてしまったのであるが、先週だれがどんなことを話していたのか思い出してみたところ、しっかり明確に内容が分かることは無かった。そう考えれば、どうせ私の発言なんて数週間もすれば誰も覚えていないのだろうから、気にすることは無かろう、と前向きな気持ちで教室移動…

4限:ロシア現代文化特講a
例によってロシア語の和訳を行う。

~・~・~

19時頃に発生生物学のレポートを仕上げ、図書館で印刷してきました。モチベーションが高まらなかったので、講義ノートをもとにしたあまり推敲のなされていない雑な文書18ページ分を提出する運びとなりました。ただ、表紙には一部ロシア語併記もなされている等、まったく採点基準に関係ないところでは力を注いだつもりでもあります。
これを1限が始まる前までに提出すれば、非常に楽になれます!  


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2013年06月17日

専門科目より語学の勉強がしたい危険

今朝は6時半起床。比較的良い目覚めであった。
発生生物学のレポートの体裁を整えていくのだが、前回の補習の際にMr.Evidenceはもっと興味があることに時間を注いでほしい旨を示唆されたことで、610のモチベーションが一気に下がってしまった。ああ確かにその通りだなあと納得してしまったのだが、手を抜いても良いという曲解というか、自分に都合のよい解釈をしてしまっているきらいもあり、しかし提出期限は迫っているわけで、なかなかに悩ましいことになっている。

2限:分子進化学I
ブートストラップ法について紹介を受ける。

3限:インド古典語初級A
語末系が子音で終わる名詞の曲用を学び、それから答え合わせを行う。
先週中の課題はかなり量も多く、かつ既存の知識だけでは太刀打ちできないものも含まれており、かなり手こずらされてしまった。なおかつ予習に割ける時間もあまり多くなかったので結構雑な状態で授業に臨んだのだが、それでもそこで凡その疑問が解決されたので良しとしよう。

4限:
帰宅してメール処理を行ったりブログを書いたり、あるいはロシア語の予習を行って過ごす。

5限:ヘブル語初級a
存在・所有・人称代名詞・方向の接尾辞・疑問・双数について学ぶ。人称代名詞の変化形にアラビア語的なアナロジーを感じるのだが、これまたそんな簡単に覚えられるような感じもせず、学習時間が圧倒的に足りていないことを実感する。
もっとヘブライ語だけに没頭できるような時間が欲しいのだが、それは春Cを待たなければならない。もっとも、春Cモジュールも色々な予定があるのだが・・・

6限:専門語学(伊語)B-1
教室についてみたらまさかの休講掲示が。これは非常に助かる。
本日、発生生物学実験のイモリが産卵したという報告があったので、この時間を使って卵の観察を行うことにした。見た感じ、受精から1日程度たっている感じがしたのだが、果たして今後も正常に発生していくのだろうか・・・

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明日中に発生生物学のレポートを仕上げ、印刷しておきたいのですが、その余裕はあるだろうか・・・  続きを読む


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2013年06月16日

曇り空の下、東京より来たる後輩を宝篋山に案内する任務を果たす

今朝は5時半に起床。外は強い雨が降っているようで、これでは後輩の宝篋山訪問も絶望的である。
ただ、天気予報によれば午後は雨がやむらしいので、それを期待して今度は9時に再度天候を見て決めることにする。せっかく早起きしたのだからたまっている課題に取り組めばよいものを、まだ眠気が引いていないという理由で8時半ごろまでひたすら二度寝の愚行に精を出してしまった。
さて目が覚めてからはヘブライ語の課題を片付け、それから数理生物学の課題も少し進める。後者は手計算だと結構面倒な感じがしており、四則演算に関してはRの力を借りて時間の短縮を図っているのだが、やっぱりRで全ての課題を片付けてしまいたい衝動にも駆られる。それは検算をするときのために撮っておかねばいけないのだが・・・

天候はひとまず雨がやみ、rv君を引率に4名の1年生が宝篋山へやってくる運びとなった。



4人とも結構虫が好きなようで、あまり良い天気ではなかったもののいろいろなものを観ていたように思う。



撮影当初はなんとなくクロイトトンボのメスかなあと思っていたが、よく見るとオオイトトンボ♂の未成熟個体の方がより正確そうだ。



恥ずかしながら、宝篋山マスター、宝篋山で初めてタイコウチを目撃。1年生は誰もいらないそうなので引きとることに。
飼育は大変なので、宝篋山の自然史の一部として標本として記録しておこう。

610としてはミドリシジミを採集可能圏内に見出しながらも逃げられてしまったり、rv君ご所望のヘビ(特にヒバカリ)が見つからなかったり残念な点はあったものの、オニヤンマの羽化個体を確認できたり、ミイデラゴミムシやノウサギが見つかったりしたので、悪天候にしてはそこそこ収穫は得られたように思う。
1年生4人にとってこれが初めての自然散策であったようだが、彼らにも何らかの収獲があったのであれば幸いである。実際高校内でも結構な昆虫類を見出すことは可能であるが、これを機に自然散策のおもしろさとか、人によって見えているものが違うことに気づいていただければ、宝篋山マスターとしてこれ以上にうれしいことは無い。

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明日は3言語の授業があって非常に充実しているのですが、それが終わると課題がたんまり出されてしまうのでそれはそれで苦しいものがあります。今までと違い、テスト勉強にあまり時間が費やされる心配がないということが目下の救いです。  続きを読む


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2013年06月15日

日常生活に対するモチベーションは下がる一方…

今朝は6時半起床。今回は2週間前に初めてミーティングに来たSさんがいらっしゃるようで楽しみにしていたのだが、寝坊により来られないとのこと。残念ではあるが仕方がないので、Namaさんと共にいつもの場所へ。






例によってオスはよく見かけるのだが、メスは探してみるとそう簡単に見つからない。






ようやくみつけた成熟メスは思いのほか擦れていた。メスもメスで渋くていいのだが、あまり数が多くないとなるとこの先が心配である。



キイトトンボの連結を発見。鮮やかでかつイトトンボとしては比較的大きいのでよく目立つこと!



ジュウサンホシテントウは湿地性のテントウムシで、ここではスィーピングをすると結構ネットインする。このアブラムシを食べているのだろうか。






それから、かつてはスゲハムシだと思い込んでいたこのハムシ、実はキアシネクイハムシというものらしい。
鞘翅の色合いと言い、密な点刻といい、実に美しいハムシだ。ネクイハムシの中にはもっとピカピカしているものもいるようなので、それも是非ともみてみたいものだ。

一通り観察を終えた後は雨に降られながらも帰還を果たす。






キノボリトカゲの体色がこのところ急激に変化している。上のものは2日前に撮影したもので、下が先ほど撮影したものである。どんどん黒くなっているのだが、これは単に温度変化によるものなのだろうか。あるいは脱皮の兆候だとか、弱っているサインであったりはしないのだろうか。よく分からないのだが、あまり心配しなくてもいいのだろうか・・・



宿舎に戻ってくると天井にアオスジカミキリましましたり。こちらに来るまで全く見たことの無かったカミキリで、なかなかきれいな色味を帯びている。

さて帰宅後は暑さで伸びきってしまい、やるべき課題に手を付けるモチベーションが湧かぬまま長い昼寝をしてしまう。眼が覚めたら大分状態が改善されたので、ひとまずヘブライ語や数理生物学と言ったあまり重くない課題を片付け、それから発生生物学のレポートとか専門語学(英語)CIの発表原稿に取りかかったりしていきたいが・・・
なんと!何もしていない!
実はこの後、生活のクオリティを上げるべく色々と買い物をしてきたのであった。例えば、昆虫採集用のリュックは高校時代に通学用として使っていたもののお古で、もともと上部に穴が開いていたのだが、つい先ごろ横方向にも穴が開いてしまった。610は衣服とかリュックを矢鱈に長く使いたがる傾向があって、ボロボロになってもなかなか買い替える気が起こらないのである。しかし、タテはまだしもヨコに穴が開いてしまうと移動中に荷物を落としても気が付けなさそうなので、ついに営団に踏み切ったのであった。その他いくつかのものを買い込み終わってみると、時はすでに18時を回っていたのだった!

~・~・~

明日は高校の生研の後輩がつくばにやってきます。宝篋山マスターが宝篋山を案内することになっているのですが、天候が・・・  


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2013年06月14日

貴重なオフを堕落して過ごす

昨晩、何となくネットである生き物のことを調べていたら、非常に興味深いブログを発見。執筆者はどうやら所属的に私の後輩であるようで、過密な時間割を難なくこなしながら、その上でとても密度の濃いfield workをなされている様がうかがえるのである。なんというか、610が易々と宝篋山マスターを自称することがどんなに軽薄であることか、記事を眺めているだけでも思い知らされるのである。
やどけんの名前がどこにも登場していないのは代表者としていささか残念ではあるが、その方にサークルの名前が認知されていないのは我々の力不足でもある。いや、かりに存在を知っていたのだとしても、もしかしたら我々の活動に関しては興味が無かったり、あるいはあまりに低レベルで所属する価値を見出されていないのかもしれない。そう思っていらっしゃったら、いっそのこと改革をするつもりで殴り込みに来て頂きたいくらいなのだが、どうなることやら・・・

さて今朝は9時ごろ起床。目覚ましをかけなければ自然と快適な朝を迎えられるかと思っていたが、まったくそんなことはない。まあ今週が始まる前から今週の悲惨さは予期していたのだが、やっぱり多少長く寝たくらいではどうにもならないようである。
もともとモチベーションが低い中、さらに私の意識を低める作業に取り掛から無ねばならない。それが自転車のパンク修理である。1年の頃から、一体どれだけこのことに時間を費やしてきたのだろう。

昼ごろまでどうしようもなかったのだが、昼寝をしたら眠気がだいぶとれてやる気が戻ってきた。しかし、たまっている課題に取り組むのには時間が足りなかった・・・

4~5限:発生生物学実験
試薬を加えたり抜いたりしながら観察できる体制を整える。
今日は前回観察できなかった15日胚のリベンジを行ったのだが、残念なことに今回も発生が進んでおらず、卵の中には小さな胚のかけらが見出されたにすぎなかった・・・

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明日は例によってハッチョウトンボを見に行ってきます。  


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2013年06月13日

尻尾を切ってはいけない!

今朝は6時半起床。昨日に比べてマシな目覚めを迎えたのだが、すっきり目覚められたわけではなく辛いところである。

1限:理論生態学
授業の最後に、生物多様性についてのお話がなされる。種数が多ければ多様性が良い、ということは言い切れない旨のお話をされていたと思うが、終盤突然出てきたamazonの例がなんとなく腑に落ちたような感じがした。

通常、サテライト室で授業が行われるとき、TAさんが退室を勧告したり教員が入ってきたらたまたまその場に居合わせた学生は退くのが常であると思っていた。ところが、今回はToque先生が英語でLectureをしているのにもかかわらず平然と端末を操作し続けている学生がおり、授業の序盤はどうしようもなく目障りであった。不幸にも彼は最前列におり、自分の仕事を続けていたのである。Toque先生はあまり気になさらないようなので淡々と授業が進んでいくのだが、これとはおよそ対極的なプログラミングIIの授業を受けたことがある立場としては、色々と余計な空想が頭に思い浮かんでしまい、なおさら授業のお話が頭に入ってこないのであった。

2限:専門語学(英語)CI
今週から学生によるスピーチ発表が始まる。色々な人の内容を聞いて思ったことは、分かりやすい説明が心がけられているはずではあるのだが、少しでも専門用語が出てくるとそれが理解を妨げてしまうということであった。

3限:数理生物学I
相関や回帰のお話がなされ、自分が今まで如何に統計の知識が無かったか、基礎生物学実験のレポートでしれっと相関があることを宣言してしまったのかを痛感させられる。

4~6限:発生生物学実験
in situ hybridizationを行う下準備として、ショウジョウバエのembryoを覆う膜を壊したり、過剰に染色されるのを防ぐような細工を施す。この手の分子生物学的手法は610にとって不得手で、しかもゲノムの基礎知識が欠落していることが浮き彫りになり、前半の実験のようなモチベーションを維持するのは難しそうである。進化とか分類、あるいはもっと危険な生物哲学といった分野に関心があるとしてもだ、高校生物の教科書にも載っているような内容を語れないようではどうしようもないのである。
今日の作業自体はそんなに大変なものではなく―メインの作業の大半を共同実験者にやってもらった―待ち時間が結構長かったのでサンスクリットの練習問題を大分進めることができた。いやはや、自分勝手も度が過ぎているので、明日は内職(※待ち時間は自由に過ごしてもらってよいことになっている)を控えなければ・・・

~・~・~

明日は午前中を使って宝篋山に行きたいところですが、ただでさえサンスクリットとヘブライ語の課題が終わっていない状況を考えると、そんなことをしている余裕はないように思えます。それに、慢性的に寝不足感を抱いていることもあるので、敢えて目覚ましをかけずに寝て過ごすこともありかも知れません。
  


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2013年06月12日

目覚めが悪いことは、1限をさぼる理由にはならない

今朝は7時起床。近頃例をみないほど目覚めが悪く、朝から絶望的である。

1限:発生生物学I
レポートの範囲は先週で終わったので、今日は補講と言うことで、トリに歯が生えるということは進化的にどういう意味があるのかとか、イルカに第4のひれができたのはどういうことなのかというお話がなされた。

2限:生物多様性情報学I
BLASTを使った相同性検索を行う。前回よりも何をやっているのかがよく分からなかった・・・

3限:
スライドのチェックを行い、宵発表をするのは無理であろうと覚悟を決める。

4限:専門語学(英語)BI
この論文について発表を行う。結構前に、今回読む論文のページ数が異様に長いことと参考文献が矢鱈に多いことを引き合いに出したのだが、こういうトリックがあったのである。わたしがこの論文で一番気に入っているのはもちろんFig.3に他ならないのだが、何というか、こういう研究に興味をひかれてしまうのはアブナイ徴候であるように思うのである。
ところで、今回は発表前の準備がうまくいかずに予行演習することもできなかったのだが、Fig.3に?救われたおかげで無事に乗り切ることができた。

発表を終え、市役所に向かって新たなパスポートをもらいに出かける。なぜか晴れていて合羽を着る必要は無かったのだが、どうも自転車の前輪がパンクしかけているようで、乗る前に空気入れを使えば実用上問題ないのだがまた修理するために時間を採られてしまうことになるようで非常に憂鬱である。
さて何事もなくパスポートを交付してもらえたのだが、全くどうでもいい疑問として、Toque先生やYtow先生のパスポートはどういう表記がなされているのか気になってしまう。610も610でヘボン式でない表記が可能ではあるのだが、それが実行できるのは少なくとも10年先のことである…

放課後:やどけんMT
夏旅行の行き先が琵琶湖湖北方面に決定する。610としては本当は対馬に行きたくて行きたくて仕方がなかったのだが、新入生が膨張し続ける中、大勢で対馬に出かけることの困難さが浮き彫りになってしまって断念せざるを得なくなってしまった。アカマダラとかツシママムシとかアムールカナヘビとかツシマスベトカゲとかツシマフトギスとかツシマカブリモドキとかキンオニクワガタとかツシマヒラタクワガタとかチョウセンケナガニイニイとかツシマフトギスとかアキマドボタルとかツシマウラボシシジミ、それから名もなきガロアムシ・・・魅力的な生き物があふれているのだが、これは個人するしかないのだろう。
さてやどけんには新歓活動が終わってからも、なぜだか毎週のように新入生や入会希望者がやってくる。今回は海洋県から2年生が2人やってきた。人が増えるのは一向に構わないのだが、既に610がさばけるキャパシティーを完全に超えてしまっているので、うまくまわしていけるかどうかは分からない…

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明日はフルコマ、今週の山場です。

ところで、TIMEOVERしても実験を続けることについて、610が今年度唯一履修している発生生物学実験(前半分)を例に、考えを書いてみます。端的に言うと、この実験の問題は、2つの実習を1つの実験の時間内に行っていることです。
※KdBのシラバスは最新版ではありません。  続きを読む


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2013年06月11日

他学の授業で心の安寧を図る

今朝は7時20分起床。実験で夜遅くまで作業をするからなのか、早く起きられないし、目覚めも悪い。
サンスクリット、ヘブライ語の課題を取組む下準備をしてから分子進化学の宿題を片付け、さらにロシア語の予習も進めておく。

2限:解剖学
循環器のお話が終わり、消化器のお話へ。やはり、この手のお話をまじめに聞こうとすると気分が悪くなってしまう。
動物の解剖に関しては、哺乳類レベルまで平気でできるように思えるのだが、ことヒトになると受け付けないのはどういうことなのだろう。症例とか病状を聞くと、ある程度想像ができてしまうからなのかなあ・・・

3限:現代倫理学
先週のお話から引き続いて、セルフとエゴで生きていくのならどちらが良いのか、各々の立場に立って話し合いを行う。
戦争が無くならない理由とか、2歳児が食事の時間にご飯を食べることを嫌がることとか、色々なお話を聞いたり話したりして楽しく過ごせたのは良かったのだが、自分が話したことに対してコメントをもらった時、それを聞いていたら突然顔に血が上ってきた。なぜだか自分でもわからないのだが、別にそのコメントに対して怒りを覚えたり、自分の言ったことが愚かだったことが分かったわけでもなんでもないのである。何だったのだろうか・・・

4限:ロシア現代文化特講a
例によって和訳を続ける。今回は随分口述のクオリティが低くなってしまい、しっかり予習しないといけないなあと反省させられる。おそらく単語が変わるごとに辞書を引いて調べるような方法で予習していて、その効率の悪さでストレスを感じてしまっているからクオリティも下がるところまで下がってしまい、とても雑な理解で授業に望んでいるのであろう。気を付けないといけないのだが、ロシア語の予習よりも優先しなければいけないことが多々あるため、ひとまず春Bモジュールが終わるまではこの状態を抜け出せないかもしれない・・・

帰宅する前に発生生物学実験の部屋に立ち寄ってイモリの卵を観察。今まではオスが紛れていたり、産卵を促す注射を毎日打っても全く卵が得られなかったのだが、先日追加購入した個体が早くも産んでくれたのである。残念ながら胚の形がいびつで正常発生をしているようではなかったのだが、ゼロから1になったのは偉大な進歩である。

さて帰宅後は専門語学(英語)BIのスライド資料を作っていくのだが、英語が分かりづらいことよりも内容をまとめることに困難を感じる。前回と比べて時間をかけていないこともあるが、これをうまく発表するのは簡単そうに見えて実は難しいのかもしれない…

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明日はパスポートを受け取りに市役所まで行かなければいけないのですが、この移動を狙い澄ましたかのようにしっかり雨が降るようです。  


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