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2013年11月30日

久々の集団宝篋山訪問

今朝は確か7時起床。本日はやどけんメンバーの他にIさんという、やどけんに興味のある?方が同行、彼女含めて計7人の大所帯で宝篋山へ向かった。


上流のほうでは、カワニナやスジエビ、ニホンカワトンボのヤゴなどをはじめとして、いつもの連中が見つかる。
川の生き物を探しながら鳥見も行う。先週は見られなかった類のカモが確かに泳いでいるのが見えるのだが、あまりに遠すぎて自信をもって種類を判断できない。だが、カイツブリ、ヒドリガモ、コガモがいたように思われる。カイツブリは大東島のものを除いて初めて観察できたのでよかった。


下流の方ではモツゴの他に、お腹がパンパンに膨れているアカガエル(ニホンアカガエル?)をNamaさんが採集。水に戻したときの泳ぎ方がおよそカエルらしくなくぎこちなかった。


畔に生えたセイタカアワダチソウの上に小鳥を発見。この時期こういう場所に現れるのはモズだ。


タヌキやイノシシが使っているらしいけもの道の入り口は泥質でよく足跡が残り、毎週訪れるたびに新たな足跡が見つかる。今回は爪の跡がはっきりと残っているタヌキ(だと思われる)の足跡を発見。


干上がった池ではイタチが駆け回る姿を観察できて大満足であったが、その後池の中央部へ歩みを進めていくうちに、途中で足跡が途切れている現場に遭遇。タヌキか何かは分からないが、とにかくこの道が気に食わなかったようで引き返したみたいだ。この様な獣の行動が推測できるのが足跡探しの醍醐味である。
ちなみに、ここではおよそ3名の参加者が泥に足を取られ悲惨な状況になってしまった。初参加のIさんも犠牲になってしまい、何というかこの場所に案内したことが悔やまれる。まあ彼女は全然問題にしていないようで安心はしたのだが…


紅葉は先週から引き続き見頃ではあるが、宝篋山頂のあたりでは既に冬景色。
重傷者の泥洗いをしている間、目の前に一羽の猛禽が現れた。直感的にトビより小さく見えたのだが、何となくトビのような気もして追跡してみたところ、尾の具合が今まで見たことのある形とは違っていた。この猛禽は見る見るうちに遠くへ行ってしまったのだが、そのサイズや尾の形を思い起こすに、ノスリではなかったか。

~・~・~

さて明日は論文を読んで発表資料を作ったり、木曜英語の課題に取り組んだりしないといけません。
その合間を縫って兵太郎池で鳥見、イタチ探しをしたいところです。  


Posted by Impulse610 at 18:10Comments(0)

2013年11月29日

久々の骨いじり



さて昨晩は、17時を回る前から夕食を取り始め、17時40分頃から解剖を始めたのだが…腹部から切開しようとすると、毛が毟れる。う~む、いやな予感がする。そういえば昨日は、お腹の方がへっこんでいるのが気になったと書いたが、切開をすることでその理由がなんとなくわかった。あはれ、内臓が腐りはじめていたのである!あるはずの腸が無くなってしまっていたからお腹がへっ込んでしまったのだろう。それにしても、もともと小さいヒミズ、腐ってしまっているとにおいも強烈だし、毛皮もはがしづらいし、筋肉の色合いも新鮮味がまったく感じられず何ともグロテスクである。


更には背骨も折れてしまっていた。拾った時は斜面の脇に落ちていたので、新しい住処を探している途上で力尽きたものだと思っていたのだが、もしかしたらネコか何かから攻撃を受けたのかもしれない。しかし幸いにも頭骨は破損しておらず、そのことで何とか解剖を続けることができた訳だが、腐りかけの筋肉と格闘するだけの集中力が切れてしまい、1時間もしないうちにギブアップ。まあ、骨作りを根本から諦めたわけではなくて、骨格標本作りの為に必要不可欠な除肉を、タンパク質分解酵素に代行してもらうことにしたのである。骨の状態が良くても、肉が腐りかけているものをいじることはあまり続けたくはなかったのだ。610としては、つい10分前まで食卓であった場所で獣をさばくことに抵抗はないわけだが、どうやらそれは新鮮な個体に限られることで、腐っていたり、腐りかけている生き物を「生で」いじることは苦行であるらしい。
ひとまず大まかな皮剥ぎ・除肉を終えたヒミズを水と共にタッパーに注ぎ、そこにさらにパイプ洗浄剤を1錠投入し、試験運用中らしい温水暖房の装置の上に放置。これが24時間稼働してくれれば困らないわけだが、しばらくすると暖房が仕事を放棄してしまうのが難点である。

さて今朝は7時に起床。論文読解を後回しにして、ヒミズの除肉作業を優先する。やはり昨日とは段違いに作業がやりやすくなっており、素手での除肉ができるようになった。ピンセットとかメス、ハサミを使っても除肉はできるが、やはり素手で行うのが一番手っ取り早いし、骨や筋肉、筋の様子がよく分かる。


左腕が取れてしまったことと、頬骨を両方とも破壊してしまったことが悔やまれるのだが、それ以外は今のところ深刻な失敗は無さそうだ。今後は四肢や肋骨、脊椎といった強敵と向き合わねばならないのが不安ではあるが、問題は先延ばしにして、再びパイプ洗浄剤に漬けこむ。

処理が終わってから部屋の掃除を始めたのだが、その時に菅平の虫採り実習で採集した標本の中に蟻の行列を見出した。彼らの巣は10月に入る前に一度駆逐したはずなのだが、どうやらまだ残党が居座っているらしいことは、いつもパソコンをいじっている時に蟻がキーボードの上を通過していることからも明らかであった。ここにきて実害が出たので駆除を行うことにしたが…


コピー機が無いのになぜかコピー用紙は常備していて、それをどかしてみたところ、彼らの住居を発見。




前回駆除したときには、ワーカー、ソルジャー、卵、幼虫その他もろもろをエタノールプールにぶち込んでいるため、今回改めて標本採集をする必要は無い。しかしまともな写真を撮っていなかったと思い出し、彼らが四散する前に撮影だけは済ませておいた。ソルジャーに特徴があるので、調べれば種名が分かるかもしれない。ということで絵合わせしてみたところ、イエヒメアリに似ている。
さて彼らはコロコロによって一掃されたのであった。冬越しの為にやってくるテントウムシとかハムシとかカメムシたちは放っておくのが常だが、アリたちはひと様の標本とか蛇の皮、シマヘビが食べなかったカエルを勝手に食べるので虫たちに寛容な610でも放っておくわけにはいかないのだ。

さて電顕バイトの最中はあまり深く物事を考えることはできなかったが、これからどうやってやどけんに関わっていくのがいいかを考えてみた。やどけんではあまり4年生やOB・OGが現役生と関わらないのが通例だったようだが、その通例に従ってやどけんの活動から身を引いてしまうのが何となく躊躇われるのである。もちろん上級生が居座り続けることで下級生が窮屈に感じるようだったら参加しない方が良いと思うが、干渉の仕方をうまくずらせれば双方に利益があるかもなあ、と思う次第である。例えば、夏合宿の行き先についてはOBOGが口出しをせず下級生に決めてもらい、合宿先で落ち合って現地で一緒に生き物さがしをしたり情報交換ができたりするとよいと思うのである。あとは、たまにミーティングに来て企画を持ちかけたり、葬崩災や新歓祭のときの活動をサポートしたりできれば日常的な交流も可能かもしれない。
これができるようになるための課題は、OBOGの集いを同期との憩いの時間にしてはいけない、ということだろうか。現役の学生の貴重な時間を、我々年上の人たちのノスタルジーの追憶でもって蝕んではいけない。同期で集まるのなら集まるで別個のグループを作ればいいし、何も現役生を巻き込む必要は無い。ここで大事なのは、接点がどんどん薄れていく下級生とも、やどけんを通した生き物観察(必要ならば飲み会)で一体感を作り出すことである。
これは結構難しいことである。5歳も6歳も、あるいはそれ以上も年が離れた人と打ち解けるのがどれほど難しいことか、賢明な読者の皆さま方なら何となく察していただけよう。上の人たちが現役生と交流を持とうとしてもうまくいかないのであり、それが現状のOB会と現役生との交流の少なさを反映している。
かくいう610は菅平へ行ってしまうので交流断絶街道まっしぐらなわけだが、果たしてつながりを維持することはできるのだろうか。そしてそのつながりというものができたとして、自分が現役時代につながりのあった小集団内での自己満足になってしまわないだろうか…

~・~・~

明日は例によって宝篋山に行ってきます。どうやら、昔やどけんに入りたいと宣言していた方がいらすようです。楽しみですね。  


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2013年11月28日

В Москве большой привет!

今朝は6時40分起床。論文読解を進める。

2限:専門語学(英語)CII
プレスリリースを渡され、それをもとにfuture artilceの構想を練るということを行う。

3~4限:ロシア政治(再履修)
そうか、イーゴリ先生は授業に遅れてくることによって学生を待たせ、権力を誇示しているのだなあ…

・ロシアはろくでなしなんて言っちゃいけない
・現実を制度が反映できない
・開票が進むに従って、得票数が下がるなんてあり得る?
・ロシアってスパイ活動していないんじゃないの?
・秘密の話をすると誰かに言いたくなるよね。いっぱい言っていいよ!
・そういう意味で、僕はロシア研究者としては最低です
・みんなプーチンのまねしている。ミニミニプーチン!
・政治のおもしろさは、制度と現実のずれ、不一致
・現実と理論の狭間でどんなことが起こっているか。このズレ、齟齬が面白いんだ。だから、政治を勉強するときには、制度も理論もしっかり勉強する。他方で、現実でなにが起こっているのか、フィールドワークをしっかりやる
・ロシアはこのズレが見事なんだよ!
・何で僕の名前がイーゴリになるの?
・なにこの音、授業妨害?
・事件事故は報道するが、そこからなにを読みとっていくのかということが研究者の役割
・いい臨床医は、まず患者の顔を見ない
・これが原因だと言うことを出すため、考えられる裏をすべて否定する
・ロシアについてはロシア人に聞くよりは僕に聞いた方がよい
・僕の話聞いたらロシア行かなくていいんだよ!僕はロシアなんだよ
・もういかれてるよね僕って!
人を待たせるってすごい権力だよね
・法王もプーチンを待つんだね、キャンセルできないんだよね
・未だにローマ法王と正教会の聖司教が和解できない中、プーチンがローマ法王を待たせた、すごいニュース。恐ろしいほどの政治的な意味を読みとっていくことができる。それを日本の新聞では日本的なバイアスで、待たせたことを強調して書いている。日本のマスメディアの捉え方は表面的

ロシアから帰ってきた後、買い物を済ませてからとっとと夕食をすませ、ヒミズいじりを始める。4月に採集してからはや7ヶ月、当時は傷が無いものだと思っていたのだが、久々に冷凍庫から取り出したヒミズは腹部のあたりがへっこんでいた。保存状態が悪かったかなあ…
※解剖の話については、おそらく明日の記事で書きます。

~・~・~

明日は、引き続きヒミズの骨格標本作りを行いつつ、論文読解を進めてきたいです。  


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2013年11月27日

もう骨しか見ていない

今朝は5時起床。家を出るまでヘブライ語の予習を進めるが、何と全ての問題の訳出を終えることができた。これで今週末は、論文制作に時間を注ぐことができそうだ。

1限:発生生物学II
体軸の決定に関するお話をする。

2限:動物進化学特講
軟体動物と環形動物についてのトピックのお話。発生生物学IIともつながりのあるお話で興味深かった。

さて部屋で過ごしている時、あるサイトを見つけて疑問が湧いてきた。


今年の2月に発見し、骨格標本作りを行ったこのウサギであるが、今までずっとノウサギだと思っていた。


ところが、上記のサイトで紹介されているノウサギの頭骨と、自宅にあるウサギの頭骨を比べてみると、どうも違和感を覚える。むしろアナウサギの方によく似ているのである。その後、ノウサギとアナウサギの違いも調べてみたのだが、耳の長さが随分違うのだという。最初の写真を見れば、なるほど確かにこのウサギの耳はノウサギにしては短い。
かつてこのウサギをノウサギだと決めつけた根拠は、雪が降らない地域では冬でも毛が白くならない、あるいは、この辺にはノウサギしかいないだろうという思い込みの2つであった。よくよく考えれば、毛の色が変わらないのはアナウサギにも当てはまる。耳の長さ、骨の具合からして、このウサギはノウサギではなくてアナウサギ(カイウサギ)と考えた方が良さそうだ。
ああ、イノシシの頭骨の場合は葬崩災前に誤同定に気がつけて良かったのだが、今回は時すでに遅し。堂々とノウサギであると宣言してしまった…

4限:専門語学(英語)BII
のんびりと発表を聞く。

このまま電顕バイトに向かい、終了後解剖セットの買出しを行う。薬品を含めて3000円近く投資してしまったが、今回買ったものが今後も使えることを考えれば大した額ではなかろう。

放課後:やどけんMT
本日は話し合うべきことが無く、活動報告と活動予定を述べていくだけで終わる。前回は2時間もかかったというのに、今日は30分程度で終わってしまった。
MT後例によって夕食に向かい、その後は部室でJ君と議論を行う流れになった。この我々が費やした時間が、議論の対象にとって杞憂に終わることが一番良いのだが、果たして…

~・~・~

明日はロシアに出向してきます。ロシアから帰ってきたら、ヒミズの骨格標本作りに着手しようと思います。
実は月曜日に『骨の学校』という本を入手し、これを見て再び骨格標本制作魂に火がついてしまったのです。  


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2013年11月26日

効率の悪い宿舎暖房

昨晩は11月半ばにふさわしくない雨、さらに南からの暖かい風によって気温が18度まで上昇。干し柿にとって、この高温と高湿度はたまらない。この状況を重く見た610は寝る前に干し柿を部屋に取り込み、カビが生えるという最悪の事態を防ごうと努めた。
今朝は6時半起床。外はものすごい霧で、干し柿はまだ外に出せそうにない。
生き物の水替えを行ってからロシア語の予習を少し進め、サンスクリットの課題(16題)を解く。最初の2題の動詞が分からなかったが、他は苦しいなりにも全ての単語の訳出に成功、上々の出だしである。続いてヘブライ語の練習問題(22題)を書き写したところで昼食の時間となる。本当は調理するのが面倒なので食べずに済ませたいところだが、授業後に電顕バイトへ行く必要上、17時ごろまでエネルギーが持つように調整をしなければならないのである。

3限:哲学カフェ(聴講)
周りの発言を聞いて、自分が傷ついているように感じてしまうことはどういうことなのかということについて主に話をした。

4限:ロシア現代文化特講b
淡々と露文和訳を進める。

バイト後帰宅してみると、部屋がとても暖かい。本日から本格的に温水暖房が稼働したようで、今朝9時ごろから突如動き出したのである。こんな時間帯に動いても、ほとんどの学生が授業に行っているはずなのだから意味が分からなかったのだがどういうことなのだろう。個人的には朝4~8時、夜18~22時程度稼働してくれれば充分なのだが…

~・~・~

明日は水曜日です。  


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2013年11月25日

骨格標本から剥製へ

今朝は7時半起床。土曜日に採集したウシガエルをシマヘビに与えてみたのだが、全然食べる気配を見せてくれない。もう越冬したいのだろうか…

2限:分子進化学II
ブートストラップの求める実習を行う。



昼休み、いつも610は部室でのんびり過ごしているのだが、そこにJ君から鳥の死体を見つけた旨の報告が入った。しばらくしたら鳥と一緒にJ君が部室へ来たのだが、早速名前を調べてみると、どうやらこの鳥はカワラヒワのようだ。黄色い部分が美しい。
さて彼女はいったん冷凍庫で保管することになったのだが、今後どうしようか。小型の鳥類で、しかも見たところ外傷が見られないので骨格標本よりかは剥製にした方が良いかもしれない。幸運にも先週『動物剥製の手引き』という本を借りたばかりなので、これを読んで道具を揃えれば今週末にでも作業に着手できるのだが…本の内容が読みづらいのと、骨格標本を含めトリを扱ったことが無いので今一つ自信が持てない。

3限:インド古典語初級B(聴講)
一般時制の解説が行われる。

一時帰宅をして再び授業を受けに行くとき、タヌキのロードキルを発見。先日の葬崩災前日準備の際を彷彿させるかと思いきや、状態は随分ひどいもので、頭は頭骨が入っていたのかと思われるほどペラペラになっていた。その上カラスが大量にたかっており、何ともむごい状態であった。


5限:ヘブル語初級b
前回の答え合わせの続きと、未完了形に関するトピックを学ぶ。

~・~・~

明日は火曜日です。  


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2013年11月24日

時にはカワウも定置網にかかる

昨日は疲れ果ててしまって20時には就寝。そして今朝は5時半に起床。外気温がそこまで下がっているわけではないのだが、いつもより部屋が寒く感じる。支度をして集合し、カーシェアで稲敷の方まで移動する。Yさんが少し遅れ、到着に間に合うか不安を感じたのだが、予想以上に早く着きすぎてしまった。その分には困らないのでぶらぶらしていたところ、元やどけんのMさんに声をかけられる。久々に会ったが、私のことを覚えていた模様だ。
本日の漁師体験はお子さんの参加が多く、610は定置網の引き上げには不参加。その間Yさんが親御さんから借りているというデジタル一眼カメラを借りてその辺にいるオンブバッタとかコウラナメクジの撮影をして過ごしていた。


何だかでかいものがいるなあと思ったら、カワウではないか!どうやら、魚を追っていた時に網の中に迷い込んでしまい絶命したものらしい。やどけん的に興味深い逸品であったが、いったいどう処理されたのだろうか。


去年の体験では水揚げされなかったハクレン。つくばに来てから一度は実物を見てみたかったのでその願いがかなった形となったが、やはりでかい。もしかしたらこの程度のサイズはまだまだ小柄なのかもしれないが、それでも相当迫力のある魚だ。




水揚げされた魚は種類ごとに分けてから、個体数と重量を計測する。タナゴとかエビ、ワカサギといった特徴のある魚はソーティングも楽勝だが、モツゴとタモロコの違いが難しすぎてギブアップ。慣れている人にとっては朝飯前のようだが…

仕分けが終わってからお昼ご飯を頂くために貝塚のある施設まで移動する。調理に時間がかかるからといって展示施設に立ち寄ったのだが、ここで色々な説明を聞く。考古学とか地域の日本史の話はさっぱり分からなかったのだが、貝塚の中から僅かながらも動物の骨が出土されていて気にかかった。
昼食では先ほど水揚げされたワカサギやテナガエビ、それから参加者の方が大量に持ってきた本物のシシャモ、サツマイモ、それからその辺で取ったセリのてんぷらを頂く。この場でMさんと少しお話をしたのだが、うむ、10月の漁師体験が中止になっていなければ、この場でさかなくんとの邂逅もあったわけで、魚好きどうし色々なお話が展開されていた可能性を思うと何とも残念であった(Mさんはものすごく淡水魚に詳しく、色々なところで調査を行っている。残念ながら来年の4月からつくばではないところで院生生活を始めるらしい)。

シシャモとサツマイモをお土産に頂き、つくばへ帰る。移動にそんなに時間がかからないのはありがたいことである。あとは、移動することそのもののハードルが低くなればなお良いのだが…7時間45分、往復75キロの行程で5,625円もかかってしまうとなると、そう頻繁にカーシェアを使うわけにもいかない。
解散してから学内を経由して帰路に着いたのだが、これが失敗だった。ちょうどつくばマラソンのゴール地点に接近していた都合上、マラソン関係者以外は入り込んではいけない空気になっていたのだ。「ここはあなたたちランナーが走る経路である以前に、僕たち大学生の生活道路なんだ!」と叫びたい衝動に駆られるわけだが、こんな抗議をしたところで、何処までも不毛であろう。ただ、我が物顔で道路を横断するランナーや関係者の横柄にも見える態度は非常に不愉快なものである。今日という日を、まるで自分たちランナーのための記念日であるかのように、或いはこの場所を自分たちの聖地であるかのように錯覚していて、それに関係ない人たちを徹底的に排除するような様子に、とても罪深いものを感じたのだ。
このようなランナーの態度も好ましくないわけだが、三の矢宿舎に住んでいると更に困ったことに、彼らが走れば走るほど、宿舎から学内へ、或いは学外への移動が困難になるのだ。要するに、宿舎を囲む道路がコースになっているのだ。この宿舎住民の人権を無視するようなコース設定には悪意を感じずにはいられない。今まで、こうやってブログとか公にならないところで文句を言う人は多かったけれど、公式に苦情を言った人がいない(少ない)から、今日まで学内がコースに指定されているのだろうか。まあ610はもう関係なくなるわけだからどうなってもいいのだが…

~・~・~

土日ともやどけんの活動に捧げると結構疲れますねえ(おかしいなあ、610はもう職を追放され、名前だけは名簿にあるような存在のはずなのに…)。逼迫した課題が無いからこそできる芸当でしょう。まあ素晴らしい気分転換になったので、4日間へこたれずに過ごしていきたいものです。  続きを読む


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2013年11月23日

採ることだけを考えればよい採集は最高!

今朝は7時起床。支度をして待ち合わせ場所へ向かったが、Y君はやってこない。ははあ、これは寝坊だろうなあと見切りをつけて一人で宝篋山へ向かうが、ここでYさんと合流。二人で水生昆虫の採集というミッションをこなしていく。
※牛久水槽projectの一環で、来週水槽を立ち上げるから、生き物たちが冬籠りをする前に採集してほしいというミッションであった。




シーズン中は絶え間なく水面を踊りまわるシマアメンボではあるが、流石に11月も終わりに近づくとそんなに活発にはならないらしい。きちんと撮影できたのは初めてかもしれない(それでも完ぺきではないが)。


水生昆虫の採集ついでに、610はエビを大量に採集して同定の練習をしてみたのだが、幸か不幸かすべてスジエビのようである。ハサミが長いのである。尤も、一個体ずつしっかり確かめているわけではないので間違えているかもしれないが、宝篋山では確実にスジエビが優占している。ひとまず牛久水槽への投入はしない方向で、標本の為に1個体だけ持ち帰る。ついでに、一緒に取れたヨコエビのような謎の甲殻類も持ち帰る。宝篋山近辺で、しかも流水性のものだとすると、ヒメヨコエビ、アゴトゲヨコエビ、或いは外来種のフロリダマミズヨコエビあたりだろうか。きちんと種まで落とすためには肉眼だけでは済まないようだ…


アキアカネも少なくなってきた。


別の場所へ移動し、なぜか淡水魚を採集する。ここではさかなくんが大きなカワムツ?を採集した場所であるが、カワムツっぽいもの、モツゴ、タイリクバラタナゴ、ドジョウとずいぶんたくさん網に入ってきてなかなか楽しい。


次第にヒメゲンゴロウも採れ始め、小さい水槽はあっという間にいっぱいになってしまった。


ちなみに宝篋山の紅葉はまさに見頃である。




毎回来るたびに新しいイノシシの足跡が見つかる。畑のすぐ横にあるということは、ずいぶん人里まで彼らが下りてきている証拠でもある。
先週ヌタ場を見つけた池に再び降り立ったのだが、ここでヒメゲンゴロウとミズムシの類を大量に採集。捕まえている時は知らなかったが、どうやらミズムシは動物食というより植物や藻類を食べる大人しい水生半翅であるらしい。


その後、マツモムシが沢山いた水たまりに移動。Yさんがコツをつかんだ様で、ひと救いで最高5匹も捕まえていて驚かされる。コシマゲンゴロウを探したのだが見つからない。彼らはシーズンでも数が少なく、宝篋山ではシマゲンゴロウ以上に珍しいと言えそうだ。
さてYさんが渓流に降りて行ったのだが、そこで特大のオニヤンマや超内股のコオニヤンマのヤゴを見つけた。コオニに関しては、今まで宝篋山で見たことが無かったことと、少し移動すればムカシトンボのヤゴが見つかるような場所で水揚げされたためにとても驚かされた。彼らはその大きさをもって展示の目玉となり得ると判断し採集。気が付けば14時に差し掛かっておりかなり時間がかかってしまったのだが、色々な生き物が見つかり充実した散策ができた。Y君、寝坊していなければなあ…

採集した虫たちを部室に移し、しばらく置いておくことにする。ヒメゲンゴロウたちは共食いすることは無いだろうが、気がかりなのはマツモムシである。12匹ほど持って帰ってきたのだが、どれだけ減ってしまうだろうか…


ちなみに、610は昨日電顕バイトへ行く途中、道路の上にアオダイショウの子どもが横たわっているのを見つけた。気温が気温だけに動きがのろのろとしていて、もともと可愛らしいのだが余計に可愛らしく見える。彼?の処遇については悩みどころで、冬越しさせる気がない610としてはリリースするのが良いと思っているのだが、とりあえずNamaさんの判断を仰いでからにしよう。

~・~・~

明日は漁師体験に行きます。  


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2013年11月22日

思考停止の楽園、それがソ連社会主義だった

今朝は8時起床。とりあえず論文を読もうとしたが頭に入ってくる感じがしなかったので放棄し、久々にwebページをいじる。とりあえず、ペテルブルクの昆虫に関するページはそこそこ充実させることができたが、おそらくこのwebページの存在意義を感じられる人はとても少ないであろう。なにせ、虫屋の目はどうしても南に向いてしまうのだから…

そして午後は電顕バイトに出かける。今日は大して考え事ができなかったのだが、浪人の経験が自分にとって本当に糧になっているのか疑問が生じ、「好きなタイプは?」と聞かれても答えることができないが、「嫌いなタイプは?」と聞かれればいくらでも挙げられることに気が付いた。

まず前者だが、610は浪人したことで中島義道に出会いこころを揺さぶられてしまった。それを沈めることができぬままつくばに来てしまい、聖なるロシアに対峙してしまったのである。まったく、ろくでなしへまっしぐらではないか。
こういう悲しい現実から、現役当時に農工大地域システム学科とは言わなくても、後期受験の弘前大学(学部学科忘却)に合格していたら中島本にもインチキおじさんにも会わなかったわけだから、幾分マトモな人間性を、人格を保っていられたのではないかと考えたくなってしまうわけである。恒常的に剃髪することもなかったかもしれないし(浪人したことで坊主に対する抵抗が無くなった)、そもそも現役時代はつくばへ来ることなど寸毫も考えていなかったのである。

そして後者だが、610は不幸にもつくばに来てしまった際、新歓の集まりか何かで自己紹介をする際、フェティシズムの発露を強制された。字義通りのことを聞いているわけでは無いようだったが、何でこんな愚問を投げかけてくるのか理解できなかった(これはもしかしたら、大学生活最初の「期待外れ」だったかもしれない)と同時に、まともな答えが浮かばなかった。周りにいた人は手がいいとか目がいいとか、黒髪ショートが至高(これは同期ではないが)などと言っていたと思うが、610にはこんな風に、異性のどこがタイプかを軽々と答えることができない。その一方で、祭や花火大会に恋人と行くとか、舞浜の施設やクリスマスを恋人と楽しむことに憧れを感じる(疑問を感じない、恋愛の通過儀礼だと思っている)ような異性はタイプではないと言い切ることは容易い。
何が言いたいかというと、610は別に女性を貶めたいわけではなくて、女性の体のある部分だけを見て「この人は自分のタイプだ!」という気持ちにはなれないのである。反対に「この人も”あっち側”の人なんだなあ」というように思うだけだし、恋愛対象になるかならないか、という俎上に乗るまでもなく、恋愛感情を通してその人を見ることが無いのである。
※ひょっとしたら、このことはもっと恐ろしくて、男女の別なく、恋愛以前に人間性から受け入れられない可能性をも含んでいる。このことについてはもう少し考えてから書きたいが、書くことはできるだろうか…
前々からこういうことは感覚で分かっていたのだが、昨日の授業で学類長が言い放った「そういったみなさんとは無縁な人が世の中にはいっぱいいるわけ!」という一言を聞いて、ああこういうことだ、と合点がいったわけである。
ものすごく飛躍してしまっている感じがするが、この間を埋めると以下のようになろう:
・好きなタイプを挙げられるということは、健全であるということ。悪く言うと、常識を受け入れられる寛容性があるということ。言い換えると、ろくでなしでないということ。
・好きなタイプを挙げられないということは、不健全であるということ。良く言うと、常識を受け入れられない偏狭性があるということ。言い換えると、ろくでなしであるということ。
※ここでは一応、恋愛のことを話しているつもりである。

~・~・~

明日は宝篋山で水生生物の採集を行います。くだらないことを考えていないで、早く寝ましょう。  


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2013年11月21日

なんだかよくわかんないけど近代文明って不潔で仕方がない

今朝は7時半起床。それでも非常に辛い目覚めであった。
文章量が少ないからといって後回しにしてきた専門語学(英語)CIIの予習が無事に終わり、ひとまず昨晩の懸念が解消される。

2限:専門語学(英語)CII
「特集」に関するディスカッションを行う。

3~4限:ロシア政治(再履修)
後半の時間は、ロシア人留学生が登場し、彼女への質問タイムになった!
これが本当に素晴らしい時間であった(内容もロシア語もいまいちな質問をしてしまったが、ロシア語で質問ができたことが非常によかった。まさかロシア政治でロシア語を使うことになるとは思わなかった)。まさに彼女が言ったようにДуша поднимаеться(魂が上昇する→ロシア的には「しあわせ」)なのであった…

・人間って群れないと生きていけない
・ここにいる人の多くは、群れないと生きていけない人ではなくて、孤独でもいい人
・10月には友達と来た人が多かったと思うが、だんだん脱落していった。と言うよりも、健全な道を歩むようにぽろぽろと友達が消え去った結果、1人でもいいんだ、というのがほとんどだろう
・人がいなくてもここに来るっていうのがすごいなあ
・なんでこの授業にくるかというと、僕とある一点で共鳴しあえる点が無いわけではないから
・ボジョレーヌーボーって何? 水道の水飲んでればいいじゃん!
・クリスマスなんて1人で2人分のケーキを食べればいいんだよ。孤独で充分!
・そういったみなさんとは無縁な人が世の中にはいっぱいいるわけ! LINEてすぐ返事出さないとダメだとかあるじゃない。

・民族問題について:民族は、違う民族から屈辱を受けるとお金では解決できない。だから難しい
・(民族問題の根底に経済的困窮があるという背景に)これを解決すれば民族問題が解決すると思われているけど、ありえない!
・自分の家族が、一方的に爆撃で死んでしまった。生活保障を受けたから許せる、ってあり得ないでしょう

・男である前に僕は人間だ!
・あなたはすごいですね、会ったこともない人の退職した後の年金のことも考えてるんですね
・ロシアはゴキブリが勝つかマルクスが勝つかの争い
・ソ連時代には表現の自由がなかったと言うけれど、普通の人々はすごく活き活きしていたんじゃないか

・それにもまして、僕のことを理解するってすごいよね。もう一つ外国語を理解するのに等しいことだよ

後半は殆どメモすることなく、Таняのインタビューの聞き取りに全力を注いでいた。勿論この授業はロシア語で行われているものではないのだが、所々でロシア語が混じるのが楽しくてたまらない(全てわかるわけではなく、少しわかる程度だが)。このターニャ、610と同じ1991年生まれで、しかも今年の5月にハーバード大学を卒業してつくばに来たそうだ。日本語も達者で、ふつうにやり取りができる。逸郎先生のインチキな授業も相当面白いのだが、今回もそれに引けを劣らず楽しいものであった。彼女は来週も授業に来てくれるらしい。ということは、来週は普通の授業に行くのではなく、ロシアに行くつもりで臨まねばならない。

~・~・~

明日の午前中は土日の活動ラッシュに備え、ゆっくり過ごそうかと思います。  


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2013年11月20日

私のいないやどけんはいいところ

本日は6時起床。

1限:発生生物学II
嚢胚形成とオーガナイザーのお話。教室が広すぎる上に集中暖房が入らず、寒い。おまけに椅子のクオリティが最悪なので(ちなみにこの大学には最悪よりもひどい極悪の椅子が存在する。興味のある方は1D棟2階の大教室をご利用されたし)つらい。

2限:動物進化学特講
先週に引き続き進化生物学を理解するのに必要な用語の説明と、先生の研究の紹介が行われる。


4限:専門語学(英語)BII
避難訓練から避難していた610は、訓練に参加せず静かな教室でしばらく待っていた。
今回はこのレビューを紹介したのだが、やはりうまくいかなかった。そもそも、ほぼ全文を日本語に書き下したのにもかかわらず、何を言っているのか理解していないのである。大雑把にdeep homologyが何たるかは掴めたのだが、説明できることとは別の問題である。

放課後:やどけんMT
まず新歓について非体系的に、思うままのことを話した後にJ君が推している牛久水槽projectに関する議論がなされる。新歓のことはさておき、アクアリウム関連について、特に道具に関してさっぱり理解できない610は、水槽談義で盛り上がっている様子を見ながら世代交代を実感する(いや、そもそも610の世代なんてものはあっただろうか…)。
このところ、毎回のようにミーティング後に有志で夕食に行くことが常になっているのだが、この時間がとても有益に思える(食事はやどけんの活動と関係ないので強制ではなく、不本意な参加者はいないだろうと勝手な期待を抱いていることもあり、なおさらそう思えてしまう)。本当にそう思える一方で、ミーティングに2時間近く、夕食に3時間近くかけてしまうとは予想していなかった。翌日に授業が無ければ、これくらいの夜更かしもあってよいなあと思うのだが、何というか、単純に楽しいことを楽しいと思えないのが悲しいところである。どうにも610は、「大学生は何よりも学業が優先である」という考えから自由になれていないようだ…

~・~・~

さて、明日は610の生きがいであり至福のひと時であるロシア政治があります。  


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2013年11月19日

日本人ってネコ食べますよね?

今朝は7時半起床。生き物の世話をしてから、明日発表となる専門語学(英語)BIIの論文を読み込み、プレゼンのチェックを行い、万端の準備を整える・・・つもりであったが、昨日購入したいくつかの本をむさぼり読むことで貴重な時間を浪費してしまった。近頃、本を全く読まずに勉強したり生き物さがしをしたり思索にふけっていたりしていたのだが、そうして歪んだ思考の混迷を更に深めるのも悪くはないと思ってしまったのが良くなかったらしい。
例としては、本の名前は伏せるが、人間に焦点を当てた本を今読んでいるわけだが、610にしてみれば、これは人間観察ではなく自然観察のための良著とも思えるのである。手近な例でいえば、この前イタチに遭遇できたことを無理に分析しようとしたら、この本に書いてあることで説明がつきそうだと感じるのである。

さて昼休みは図書館でスライドのメモを印刷するため少し早く向かったわけだが、余りに天気が良かったので、読書の続きをする当初の予定を放棄し生き物さがしに興ずる。


クルマバッタモドキの♂。




ヤマトシジミ。

3限:哲学カフェ(聴講)
机も従軍慰安婦も被災もボランティアも、要は全部おんなじことだという着眼点に驚く。

4限:ロシア現代文化特講b
先週は先生がカザフスタンに行っていたために休講だったらしい。で、今回は授業はほんの少ししか進まず、お見合いというシステムが素晴らしいということ、海外の大学で働くことになったということ、カザフスタンの馬料理のこと、等々の雑談がメインであった。

その後電顕バイトへ向かう。やたらと黒い人が多いなあと思っていたが、どうやら本日は皇室関係者がいらすらしい。そんなわけで電顕ルームへ行く経路がいつも違っていたのだが、その道中、廊下にウシ系の頭骨が雑然と置かれていたのには興奮した。
あと、研究棟と事務所をつなぐ外のエリアにヒメヤママユの死骸を発見。ズタボロになっている様を見ると、すでに秋も終わったのだなあとしみじみする。

~・~・~

さて、いよいよ明日は専門語学(英語)BIIの発表を行います。春学期から、1人の先生の前で2回発表をしてきたわけですが、毎回最初の発表は不本意なものでした。おそらく今回も駄目でしょう。  


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2013年11月18日

課題地獄、課題天国

今朝は7時起床。昨晩から着手したサンスクリットの練習問題23題を、9時過ぎになってようやく完遂させる。それにしても難しい…

2限:分子進化学II
サテライト室にて、実際に解析を行う。コマンドラインを使って一瞬で解析ができてしまうのはなかなか気分が良い。

3限:インド古典語初級B(聴講)
完了形の練習問題の答え合わせ。所々正しい動詞語根を選べていなかったり、連声の規則を見抜けなくて間違えていた部分があったが、無事に30題を乗り切ることができた。残り23題は来週に回されたのは半ば予想通りだが、今まで苦労した分要求される予習量は少ないわけだからまあ良かっただろう。

5限:ヘブル語初級b
課題の答え合わせをするとともに、これ以降の問題において動詞の分析(語根は? 形は? 時制は? 人称・性・数は?)を課せられる。本日はそのやり方の説明を受けながら、全ての練習問題の答え合わせをする前に授業が終わったわけだが、この作業に関してはヘブライ語に限らず他の言語、特にラテン語とサンスクリットでしこたま鍛えられているものである上に、ヘブライ語では名詞の格変化が無いので大して苦労することではない。これにて、今週新たに解くべき練習問題はゼロとなった。先週の、サンスクリットと併せて73もの練習問題を貸された現実と比べると天地ほどの差がある。

しかも先週ロシア語が休講だったこともあって、言語の予習に費やす時間が大幅に削減できる。こんなチャンスはそうそう巡ってこない。この時間をいかに有効に使うかによって、今後の人生の豊饒さに影響があるかもしれない。ひとまず論文の読み込みと、冷凍庫に眠るヒミズの解剖/骨格標本作りを行うことが現時点では最善の過ごし方になろう。


~・~・~

明日は久々のロシア語の授業があるはずです…
  


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2013年11月17日

こころ変わりの見極めには時間が必要である

今朝は7時起床。部屋の掃除をしてから、宝篋山へ向かう。



同行した水槽氏がシジミを探しているとのことだったので、610も網を携えてガサガサしていたわけだが、どうしても対象が砂の上に写ってしまう。エビはいくらでも見つかるわけだが、種類が分からない。そういって今まで放棄してきたので、今回はとりあえず写真を撮ってみたのだが、これをもとに絵合わせをしてみるとスジエビのような気がしてくる。ハサミのある付属肢が長いことや、その関節が黄色いあたり、かなりスジエビっぽい特徴を醸し出している。詳細なチェックをするのであれば採集する必要がありそうだが、果たして宝篋山には他の淡水エビは棲息しているのだろうか。こうなると気になってくる。そういえば甲殻類の採集は手つかずである。次回の宝篋山訪問の際にチャレンジしてみようかなあ…


何らかの菌類に寄生されたカマキリの死体を水槽氏が発見、引き揚げてみるとご覧のありさまであった。バッタで似たような死に様をさらしているものは見たことがあるが、カマキリはお初。


大きな大きなオニヤンマのヤゴを発見。もっと小さいものが今回も先週も見つかっているのだが、彼らは成虫になるまでに数年かかるのだろうか。気になって調べてみると、何と5年もかかるのだという。寒いところのムカシトンボが7年かかっていることを考えると、ふつうの環境(?)にいる彼らが5年も要するのは不思議に感じるが、あれか、単に大きくなるのには5年くらい時間がかかるのだろうなあ。


池の岸辺に緑色のバッタがいるかと思えばウマオイ。610にとって彼らは真夏の夜の、蒸し暑くて風ひとつないあの夜に「スイッー…チョン!」と鳴きわめく姿が印象的過ぎて、冬日も経験した後に遭遇してしまうと、彼女には失礼だが場違いな印象を払拭することができない。しかもこの美しさ(肢や触角に欠損が無い上に、翅も傷んでいない)である。
ただ、おそらくウマオイに対する知識不足のために色々と誤解をしているからこう思うのであって、実際は夏から晩秋にかけてが活動時期なのかもしれない。さらに情けないことに、610には彼女が「ハヤシノ」なのか「ハタケノ」なのか判断することができない。


緩やかな流れの上で息絶えていたオオアオイトトンボ。本日は晴天で気温も高くなり、本種が数多く飛び交っていたが、もうシーズン終了も間近である。


さて今回はシジミがいる可能性を期待して水抜きがされている池の上に降り立ってみたのだが、殻は転がっているものの肝心のシジミは見つからなかった(水槽氏は発見していたかもしれない)。付近を歩いてみたところ、まずイノシシの足跡を発見したのだが、その足跡の行きつく先には大きな穴が掘られており、しかもそこから岸に向かって足跡らしきものが続いているようにも見える。
これはおそらくイノシシのヌタ場だろう。ここで体に着いたダニとか寄生虫を落とすため、イノシシたちはゴロゴロとするわけである。その様子をリアルタイムで見てみたくもあるが、恐ろしい…


紅葉は見ごろのようだが、如何せん常緑樹が多いためあまりぱっとしない。

宝篋山散策を終えて水槽氏とY君と別れ、一時帰宅した610は昼食後兵太郎池へ出向く。そろそろ鳥見ができるだろうかと、下見も兼ねて行ってみた訳だが・・・水鳥は留鳥のカルガモの他にはマガモしかやってきていない上に、池畔の木々は葉を落としきっておらず、しかもアオサギは出向中、散策していても大した観察ができなかった。ただ、声はすれども姿が見つけづらい代表格のアオジを観察できたのはラッキーであった。


虚空に立てる枯れ木に見える丸い穴はキツツキ(多分アカゲラ)が創成したものであろう。ここではアカゲラとコゲラ、2種類のキツツキが気軽に観察できる。


スギ?の倒木の切り株の突端になぜかアカスジキンカメムシの終齢幼虫あり。


下草から不意に出てきたコカマキリ。

池畔林を抜け出し、お隣の植物見本園に移動。こちらでおそらくジョウビタキと思われる鳥を観察していたところ、不意に足元で何かが動く音が聞こえてきた。その音の正体は一瞬動きを止めてこちらの様子を伺った後、ゆっくりと池の方へ逃げていき、池畔と半ば地続きになっているガマの茂みに身をひそめた。あまりパニック状態になっていないような気が下610は、そろりそろりと後を追い、その生き物が身を隠したガマの茂みの前でしばし待機。しばらくすると、よしよし、出てきた出てきた…


写真の真ん中あたりに、動物質の細長い何かがあるのがお分かりだろうか。あるいは、この写真だけで正体がお分かりになったであろうか。


枯れ枝がうまい具合に邪魔をしていて鬱陶しいものだが、逆に、これが無ければじっくりと対峙することもかなわなかったかもしれない。
上の写真ではほぼ全身が写っているのだが、以前から610のブログに目をお通しの方であれば、610の冷凍庫で保管されているある動物とこの動物とのつながりにお気づきになられたかもしれない。


この後、一度向きを変えて再びガマの茂みに隠れてしまったのだが、なおもジッと様子をうかがっていたら、再びこちらに戻ってきた。今度の位置では顔に下草がかぶっておらず、まじまじと見つめあうことができる。わざわざここまで種名を明かさずに引き伸ばしてきたわけだが、もう種明かしをしてもよいであろう。610、イタチに遭遇!


610は宿舎生活3年目、今は三の矢学生宿舎で好き勝手な生活をしているわけだが、この辺りでネコ以外の哺乳類を見たのは初めてのことである。これは興奮せずにはいられないが、興奮に任せで雑な動きをすれば、イタチはすぐにいなくなってしまうのは明白であるから、ドキドキしながらも冷静を装い、細心の注意を払ってガマの茂みから戻ってくるのを待ち続けた。そのおかげで、トリミングではあるがしっかりピントの合った写真を撮影できたのは大いなる喜びである。
この写真の後、イタチは岸辺に上陸した。その時一瞬、辺りの様子をうかがうかのようにひょいと頭部を持ち上げたわけだが、この瞬間を撮影すること能はず。下草に隠れていたこともあってどこから出てくるか分からなかったが、その瞬間を肉眼で、しかも比較的近距離で確認することができたのは不幸中の幸いであったとともに、とても印象的であった。


その後も接近を試みたのだが、フィールドの達人であるイタチに適うことはできず、こんなブレブレの写真(中央右側に、右を向いているイタチが写っている)を最後に見失ってしまった。いや、それにしても至福の時間であった。

~・~・~

さて、明日はいよいよサンスクリットとヘブライ語の答え合わせ。ブログ執筆時点で、サンスクリットが23題(1セクション分)残っているのですが、これをどこまで詰めることができるでしょうか?

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2013年11月16日

過去の部員にヘブライ語学習者がいたのか?

普通の人が入らないような廃道然とした道に侵入し、開けた坂道から一気に林の中へ入ろうとしたときに、目の前に野生動物の姿を認めた。一見するとシカのようで、目の前に入られても邪魔なので追い払おうとしたところ、森から出てきたのはどういうわけかウサギであり、そのあとを追うようにキジのような鳥が走っていった。よく分からない光景に唖然としながらも、今来た道を振り返ってみると…クマの大群が道を横切っているではないか!幸いこちらには気が付いていないようだが、人はパニックに陥ると何をし出すか分からない。610はなぜか道を逸れて、断崖絶壁の縁を全力で辿り始めた。下の方には人家が見えているのだが、これ、助かる見込みはあるのだろうか…

という悪夢の結果、5時ごろに目が覚める。眼は冴え冴えとしていたのだが、望まない覚醒の仕方に不服を感じ、再度就寝。こうして結局、7時に目覚めの悪い朝を迎えたのであった。

部室の片づけは、少ない人数ながらも大胆に進み、結局かなり部室が広くなった。去年処置に困ったスプレー缶の類が一掃されていった様には驚かされたものだ。

~・~・~

明日は例によって宝篋山へ向かいます。  


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2013年11月15日

シデムシと対峙するバイトの時間は、最高の思考環境を提供する

昨晩、普段はログアウトしている某SNSを久々に開いてみたのだが、そこに高校の同期からとあるサイトにメールアドレスを登録してほしい旨の情報が回ってきた。このサイトの構成がいわゆる「詐欺サイト」そのものであり驚かされたわけだが、高校時代には見識が深いと思っていたその方のこと、もしかしたら同窓生を試しているのかもしれない。いっそ彼の提案に乗って、現金がこんこんとわき出てくる方法を無料で教えてもらうのもありかも知れない。

今朝はこのところ7時までには起きていたのに比して珍しくも9時起床。昨晩は国道291号線の踏破レポ―トを2時間くらいかけて読んでしまい、そこからいまいちやる気が湧かないのである。きっと、ロシア政治を受け終わった後の現実が襲ってきたのではなく、単純に夜更かしして生活リズムが崩れたからだろう。そうして今朝も、簡単にプレゼンをいじった後は引き続きこのサイトの他のレポートを読みふける。

昼になり、バスで電顕バイトへ。シデムシの電顕撮影をしている最中には色々な思索の中で遊ぶことにしていて、先週は確か「合コンに参加するのはありかも知れない」という意味不明な結論を得た気がする。これはもちろん、何らかの出会いを期待するのではなく、「趣味は虫探しです!最近は骨に興味が出てきて、動物の死体探しにも精を出しています!生き物好きな女の子募集中です!」と宣言したときに、合コンの場にどんな空気が流れ込むのかをこの目で確かめてみたいというふしだらな好奇心によるものである。ネックは、合コンの参加費がやたらに高いことで、数千円も払ってまで実証する価値があるのかどうかが微妙なところである(4000円かかるのだとしたら、610は奥多摩・日原探索を優先するだろう)。
さて、今日はどんなことを考えていたのかというと、「子どもっぽさ」についてである。どうもこれには少なくとも2種類あるようで、610はこのうち、「子どもっぽい」人間関係が嫌いというか、苦手というか、相容れないものを感じているらしい。そしてこの「子どもっぽい」人間関係というものが、つくばにおいても俄然存在していることが分かりつつあって気が滅入ってしまっているようだ。
これはある魚好きの青年が某SNS上のアカウントと、それに関係する人間関係を放棄したという話を聞いたことが引き金になっているのだが、自分の胸に手を当てて考えてみると、610にはその気が中学時代くらいから生じていたように思うのである。どんな感じかというと、自分がしたい話ができるのは同級生よりも大人相手の方が多かった、というかもっと単純に、大人と話している方が楽しかった、というものだろうか。
だからといって当時の610は同級生を見下すような精神が腐った人間ではなかったので何とも感じていなかったのだが、いざ大学に入ってみると、君たち何でそんなに勉強できるのに幼稚なの? と驚きを感じずにはいられないような学生が、年齢の上下を問わず見受けられたことに戸惑いを感じたものである。そういう人たちというか、そういう人たちが関係して創成される空気との接触を抑えに抑えた結果、ろくでなしな610が産まれつつあるわけだが、詳しいことはそのうちに書くことにしよう。今のところは、そんな深いところまで考えられていないのだから…
※おそらく、「子どもっぽさ」という形容は相応しくないと思われるので、今後違う言い方をするかもしれない。
また、もう1つの「子どもっぽさ」というのは、その辺に落ちている貝殻とか骨とか動物の死体とかを、後先考えずに拾ってしまうような行動のことである。


~・~・~

明日は部室の片づけをします。が、サンスクリットの課題の消費スピードが思いのほか停滞しているので、この前後で何とか進めていかねばなりません。  


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2013年11月14日

皮肉にも、鮮やかに描き出してください

今朝は7時起床。この時期まず最初にやることは、アメダスを見て最低気温を確認することである。本日の最低気温は-1.9℃、これでどうやら3日連続で最低気温が氷点下に達した模様だ。しかし、どうしてこんなに冷え冷えとしているのだろうか…ちなみに、11月14日の札幌の最低気温は0.7℃で、稚内に至っては2.4℃である。ちなみに、本日日本で一番寒いのは菅平のよう(-11.0℃!)である
これでいて、未だに宿舎や学内で集中暖房が駆動しないのだからわけがわからない。ロシアですら、ホームステイ先では9月の後半から温水暖房が動き始めていたというのに・・・その点において、つくばはロシアよりも後進的であることは間違いない。

2限:専門語学(英語)CII
press releaseに関するディスカッションをしたのだが、今回はいつもにまして理解がはかどらなかった。

3~4限:ロシア政治(再履修)
本日最大の衝撃は学類長の話の中ではなく、中休みに不意に現れたA氏の登場にあった。つくばとロシア、現実とおとぎ話の世界をつなぐイニシエーションの時間に、ついに彼も救いを見出してしまったのか。まあ、610のようにろくでなしになると取り返しがつかなくなるので、ほどほどに影響を受けるところにとどまってほしいものだが…
本日はソ連社会主義が崩壊したことや、プーチンが登場するまでの10年間のロシアの無秩序さについてのお話がなされた。

・結論を言えば、すべての議論は主観です
・ソ連社会主義社会はとてもよくできた、人類の英知を集結した体制だと思っている
・日本の国家を象徴するのがつくば市だ
・ああ、外国研究は男じゃできないんだなと思った
・千円やるからお茶わかしてくれない?
・今のロシアでの最大の問題は民族問題。だけど日本の新聞では記事にならない。なぜなら、こういうことを支局にいるロシア人は教えないから
日本に友達なんていなくてもいいじゃない!
・資料を読むときに大切なのは、何が書かれていないのかを見極めること
・推薦状ってさあ、悪いことも書かないと推薦状じゃないよね。欠点を書くことで、プラスなことが実証されるわけ
・推薦状の中に、ロシアの思想が持つ根底的なものがきっちりと盛り込まれている
・ソ連共産党で一番重要だったこと。それは、マルクス・レーニンの思想を理解し、実行に移すことでもなく、ソ連社会主義をより立派にするための愛国主義・愛党精神を持つことでもなく、真面目で責任感が強いこと、ただそれだけなのです
・中卒や高卒の人たちに、ソ連共産党というメダルを与えた。こうすることで、大学を出て知識や技術を持った高学歴な人たちとの平等や同質性を持たせたのである
・ソ連共産党ってよく考え抜かれた制度、社会だったんだなあとつくづく思う。だから、ソ連社会主義は70年も続いたんだよ
・フリーターの元祖だからね僕は!
・秋葉原からつくばに行く45分の時間は、ビジネスの世界から閉ざされた学問の世界に帰って行くイニシエーションの時間。身を清めて帰らなきゃだめだよ!
・ソ連が崩壊してプーチン政治になるまでの10年間は、めちゃくちゃエグかった
・西友で買った1500円のセーターを受け取るために6000円かかった
島根県とか山陰本線を走ったときに見える風景と、シベリアを走ったときの姿が非常に似ていることに気がついた
・日本でもソ連と似通っているところがあった。イデオロギーどうこうではなくて、町づくり、国づくりがかなりのところ社会主義的だった(ex.つくば)
・何で左右同じ靴を履かなくちゃいけないんだろう?
・一夜にして187の航空会社ができた
・飛行機が国のものじゃなくなった。そしたら誰のもの?―俺のもの!
・「機長がお呼びです。コックピットに行けばわかります」
・昔のロシア人は3時間4時間待たすの当たり前! 4時間待たせておいて「その間エンジョイできた?」と聞いてくるんだよ!
・つらいときにどうやって生きていくのか。国家が崩壊する、社会が無秩序になっていく、だから自分も一緒に墜落するのではなくて、そうめちゃくちゃになっても、どこかに自分のとぼけた楽しさを見いだせるロシア人ってすごいな
・「今はすべてが可能だ。性転換すること以外は何でもできる!」

毎回、授業を迎える前は授業が終わった後に襲い掛かってくる現実に恐々としているのだが、授業が終わってみると案外晴れやかな気分でいることが多い。きっと、無事にイニシエーションを終えたからなのだろう。この授業が610にとって一週間の締めくくりに位置することも大きいのかもしれない。

~・~・~

明日の日中は専門語学(英語)BIIのスライドのブラッシュアップを図ります。そして午後から電顕バイト…  


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2013年11月13日

610のこころを揺さぶるいくつかのできごと

昨晩はヘブライ語の課題ほぼ全ての消化に成功。接尾辞の人称や動詞の変化形(分詞?不定詞?完了?未完了?)が少しずつ頭に入ってきているようで、だんだんと該当する説明文に目を通す頻度が減ってきていて、実にいい気分である(それでも2時間半くらいかかってしまうのだが…)。あとは単語を覚えていけば、さらなる高みに到達することができそうだ(そんなに遊んでいる余裕があるかは分からないが…)。

今朝は6時半起床。昨日と違ってかろうじて最低気温は氷点下に達しなかったものの(0.1℃)寒いことには変わりがなく、広い2人部屋で一人ストーブの前から動けない。少なくとも、今までの宿舎生活では体験し得なかった冷気が部屋に満ち満ちており、広い部屋というものが手放しでは喜べないものであることを痛感する(ただ、入居当初もこれくらい寒かったはずなのだが、いまいち記憶に残っていないのはどうしてなのか…)。

1限:発生生物学II
モザイク卵と調節卵のお話。350人の大教室に学生が数十名しかいないので余計に寒々しい。この教室の椅子はじっと座っていられるのが20分が限度という粗悪なものなので、面倒ながら座布団を持参したところ、一気に悩みを克服することに成功。

2限:動物進化学特講
系統学の導入。今までと違ってとても分かりにくい感じがする。

4限:専門語学(英語)BII

放課後:M先生のものとへ、生物学演習の相談に向かう。610は恐らく来年度から菅平で静かで涼しい生活を始めるのだと思うのだが、これが1年しか享受できないポテンシャルを悲しいかな秘めてしまっているのである。それが、哺乳類学への憧れである。
分かりにくく書くと、幼馴染の恋人と上手くやってきたところに、何の前触れもなくどうしようもなく魅力的な人が現れて、610の心をこれでもかとばかりに揺さぶるのである。そして、次第に610の心がその人のことばかりを想うようになってしまうわけである。このような対人関係に例えた場合、多くの人は幼馴染と添い遂げることを良しとし、心変わりをした610を責めるであろうが、これが研究対象となるからややこしいのである。
ちなみに、610が興味を抱いた研究室は京都にある。万が一ここに行くことになるようなことがあるにせよ、無いにせよ、研究室見学には近いうちに言っておくべきだろう。ひとまずこういう現状も相談することになるだろうが・・・

M先生からは大体以下のようなことを言われた:我々のやっている研究(答えがクリアーに出るものではない)と、哺乳類の研究室でやっている研究(答えが明確)ではアプローチがまったく違っている。どっちがやりたいことなのかが分かれば、答えはすぐ出るでしょう。

また、本当にM先生の研究室に来たいのであれば、飛び級をする方が良いとのすすめを受ける。これはM先生の年齢的な問題であるが、万が一飛び級ができなくても路頭に迷わないような配慮を行ってくださるとのこと。まあ、とにかく今は修士課程まで考えておけばよいのでは、とのアドバイスをも頂く。
先生のお話を聞いていると、やはりつくばに残って(といっても菅平で暮らすわけだが)絶滅寸前の昆虫の比較発生学を習得する意義があるように感じてくるし、実際そういったアプローチでグラウンドプランを構築するというわけの分からない感じも610好みのような気がしてくる。まあ、色々と悩むことにして、とりあえずは京都の方へ研究室見学のメールを作らないといけない…
これを恋愛の話に敢えて戻してみると、幼馴染の恋人にたいして「やっぱり君しかない。一生を君に捧げよう!」と思えるような、素敵な告白を受けたような感じ、になるかなあ…

その後、時間があれば電顕バイトへ向かう。結局30分だけ勤務。

そしてやどけんミーティングへ…ここでセンター休みの活動だとか、カーシェアの存続の意義について提案を出したのだが、ここでMお嬢が突如として無期限離脱の可能性を示唆し、つくばを去ってしまった! 彼女に関しては、詳細は書けないが、やどけん夏合宿の開始から葬崩災が終わるまでに3つか4つ、610に爆弾を投げてきて(ただしくは、610が勝手に作り上げた爆弾が勝手に爆発した、と言えるが)心を揺さぶってきたのである。窮地に追い込まれた610がこれに対抗するにはサシ飲みorやどけん飲み以外の手段が残されてない状況であったのだが、これをあざ笑うかのように予測不能な形で消え去ろうとしてしまっている(そのことを考えると、ここでネタにすることに人道的に問題を感じずにはいられない。でも、610の価値観は崩壊しているので書かずにはいられない…)。このたびは詳細は知らないが深刻な問題の可能性があって、過去の衝撃を度外視してもかな~り気がかりである。色々と感じ入ることもあるので、とにかく無事に?つくばっくを果たしていただきたいものだ。
ひとまず、彼女が置いて行った次期会計という名の爆弾は一瞬で処理された。やどけんという組織の崩壊は少なくとも1年は心配しなくても良さそうだが、610の心の傷はなかなか癒えないだろうなあ。

~・~・~

さて、自分の大学生活を振り返ってみると、Mお嬢はあの国際総合学類長に次いで2人目の、心を揺さぶった人間となる可能性が濃厚である(少なくともお嬢様にとって、国際総合学類長と並列に扱うのはとても無礼なのは承知である…)。この2人の共通項を無理にくくり出せば、わけのわからなさであろうか。わけのわからなさの背後にはいつも偉大なロシアが控えていることを考えると・・・つまり、Mお嬢は610にとって身近なロシアであったわけだ。

―こんなわけの分からないことを考えてしまう諸悪の根源となったロシア政治が、明日の3,4限に待ち構えています。突如現れ、突如消えようとしている「もう一つのロシア」を失った610が、ロシア政治の授業が終わった後、果たして武装して襲ってくる現実に対抗して生きていくことはできるのでしょうか…?
  


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2013年11月12日

真夏日から冬日へ、1カ月での変遷

今朝は7時起床。このところ、朝の目覚めにあわせてエアコンを駆動させているわけだが、本日は暖房の効果があまり感じられない。それもそのはず、最低気温がついに-0.5℃に到達したのである。ちなみに去年よりも13日、2年前よりも10日早く最低気温がマイナスになっている。さらに不思議なことに、お隣の土浦や県庁所在地の水戸では最低気温がマイナスになっていないのである!

さて今朝は水槽の水を変えてからロシア語の予習を進めて専門語学(英語)BIIのスライド作りを行う。スライドはようやく原稿になりそうなメモの訳出が終わり、ひとまず2本目の論文に目を通す余裕が生まれた。当初は担当の先生からサジェストされた論文にしようかと思っていたのだが、Biology and philosophyにアクセスして論文を探してみると、なかなかどうして興味深い。ここまで来るともはや実験が行われているわけではなく、論文紹介に使っていいのかすら分からないもので溢れかえっている。まあ、興味を引かれるのは構わないのだが、果たして内容を理解できるのだろうか…

3限:哲学カフェ(聴講)
自分が日本人であるとか韓国人であるとかいう枠組みを超えて、では私たちが戦争に対してできることは何なのか、といったことを考えている時が最も印象的であった。賠償金を払えば解決できるとか、日本人として韓国の人に謝ればよいといったことではなくて、自分ができることは何であるのかを考え続けること、これが戦争に対する一つの責任の果たし方ではないか、という提案に610は妙に納得してしまったのだった。

こういった考え方は、何も戦争だけではなくて日常的な色んなことにも応用できるような気がするし、しかも答えが出なくてもよいような気すらする。言い例えかは分からないが、巷で話題の食品偽装問題に関しても、偽装を行ったホテル側を責め立て謝罪をさせたところで、この問題の解決に寄与している部分は殆ど無いともいえるのである。こういう事実があったのだから、ホテル側が「こういうことが起こらないために何をすればよいのか」考えればいいのであって、消費者もホテル側と足並みをそろえてこういう問題が起こらないためのに考えたり話し合えばいいのである。それを、「責任を取らせるために」社長を止めさせるとは、消費者側の暴力は何たることか。消費者は世間とか世論と言い換えても良さそうだが、果たして彼らにはこの問題を解決しようという意識はないのだろうか。
こういうことを書いている時、610はこの記事をそっと新しいタブで開いておくことにしている。そう、消費者側が正論を武器にホテルを攻撃している構図がおかしいと思いつつも、自分が消費者側に対して理不尽なことをしないためにも…

う~む、やはり休講の時間を使って書こうとすると、ずいぶん釈然としないことしか書けないものである。こういった話題に関しては、もう少し背景を知ったうえでじっくりと考える必要があるのだが・・・サンスクリットとヘブライ語を忘れてはならない!

4限:ロシア現代文化特講b
教室に行っても誰も来ない。おそらく休講だろうということで帰宅し、何となく上の見解を表明する。
さっさと電顕バイトに行ってもよかったのだが、今日はK君が既に仕事をしているはずであり、1人しか実質作業ができないことを考えると、いつも通りの時間に行った方が有益なのである。そこで、こんな無益なブログにろくでもない意見を書いて時間を浪費してしまうのである…

~・~・~

明日は久々の水曜授業です。  続きを読む


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2013年11月11日

‏הַזֹּרְעִ֥ים בְּדִמְעָ֗ה בְּרִנָּ֥ה יִקְצֹֽרוּ׃

昨日はやる気が出ずいつまでも眠かったので20時には就寝。そして今朝は6時半に起床。部屋に引き上げた干し柿をベランダに出したり、生き物の世話をしたり、洗濯をしてから論文のプレゼン作りを進める。もはや発表するためのスライドというよりかは、自分が発表するとき困らないように英語を日本語に訳したメモを打ち込んだだけのメモ帳のようになってしまっていてどうしようもないのだが、なにはともあれ発表をするのであれば発表ができるような理解を優先させねばならないわけである。

2限:分子進化学II
ブートストラップ法以外でも分子系統解析の推定の検証ができる、その手法を学ぶ。

3限:インド古典語初級B(聴講)
完了系と受動態について学ぶ。ところで、今週の練習問題が30+23=53題もある。いったいどうやって時間を捻出すればいいのだろうか。これを一週間以内に解き終え、しかも他のすべての課題もいつも通り消化できるようなことがあるとしたら、それはすなわち死を意味するのではなかろうか…

一時帰宅をして軽食と暖を取る。このところ、まともに昼食を食べる習慣が失われつつある。さらに夕食もいい加減なものとなりつつあり、ご飯とみそ汁以外の調理が面倒で廃止してしまいたいのである。魚の缶詰だとかレトルトのカレーで間に合わせる移行期間が今のところ続いているのだが、そのうちにこんにゃくとか味付けをしていない茹でた野菜だけをおかずにして過ごしたいものである。

5限:ヘブル語初級b
先週の課題の答え合わせをした後、接続詞wawと未完了形・完了形とに見られる現象に関する説明を聞く。こちらももちろん練習問題をやってこなければならない。今回は21題といつも通りの量なのだが、後半の6題の文章量が異様に長い…いや、ヘブライ語の勉強をしているととても幸せな気分になれるのでありがたいわけだが、ちょっと今回も大変そうだなあ…

ちなみに、5限に向かう前に通り雨があったのでバスで行き来したわけだが、その最中に先週録音したロシア政治を聞くことにした。結論を簡単に言うと、これは移動中に聴くものではない!

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明日は久々の火曜授業です。  


Posted by Impulse610 at 18:10Comments(0)