2018年06月23日
2018. 6. 12-23 の人生
6.12
午前中に高山蝶パトロールの打ち合わせ。今年度は後輩が多数参加することと私が忙しいことからパトロールには出ないことに。それ以外の時間は論文や図をいじる。
6.13
午前中に第2稿をBOSSに投げる。午後は超薄切片の連続切片に挑戦。最大12切片を一つの支持膜に載せられた。英会話、夕食。
6.14
論文やD論について。
6.15
午前中に再び超薄切片を連続でたくさんとる。午後に卒研生等のセミナー第3弾を行い、その後ゴルジ体について考えたりする。夜は実験所で学生主催の新人歓迎会。寮では全員座ることとか食器をいきわたらせることが困難なので、後輩の発案によりいつもと会場がちがっていたが、これはありかもしれない(でもちゃんと片付けしないといけません)。
6.16
先日購入してしまった、戦前のドイツ製ダハプリズム式狩猟用双眼鏡 Hensoldt Dialyt (Jagd) 7x42 をいじる。この手の形式のものには多いことのようだが、センターフォーカスが機能しない。どうにかするために分解をしていくのだが、幸いにも完全に固着しているわけではなくばらそうと思えばばらせたのだが、割と強引にやってしまったこともあり、いくつかのパーツをかなり傷つけてしまった。結局センターフォーカスの問題は解決することなく終わる。
6.17
真田の某スーパーでの30分買い出しチャレンジ第1弾(バスで会場入りするのだが、往路のバスが到着してから30分後に復路のバスがくるので、その間に必要なことを全て済ませる!)。無事に成功。その後自炊したり図をいじったり。
6.18
午前中に論文と図をいじる。午後に準薄切片を3つほど切る。後輩の同期が数日弊ラボに滞在することになったのだが、その人がミクロトームの近くにいたこともあり、いつもと異なる姿勢で過ごしていたのだが、腰がものすごく凝ってしまい、3つ切るので精いっぱいであった・・・
6.19
昨日切った切片を染める。Mallory stain Domagk 変法とか Masson stain Gomori 変法などをやってみているのだが、前者は固定液が違うと染色性も多少変わるらしいこと、また後者はpHのせいかファストグリーンが入らないことなどが分かってくる。午後は論文に長大なイントロを書き加える。
6.20
午前中は昨日の染色の続き。昼頃から第3稿を投げたり組織学についての勉強をする。夕方英会話。
6.21
One-step trichromeにファストグリーンを足してから切片を切ってみたのだが、湿度が高すぎるせいかうまく切れない。第3稿が戻ってきたのでその訂正をしたり、土曜日から滞在している卒業生の先輩のTEM像を拝見したりする。私がみているTEM像と全然勝手が違うように見えてよくわからないが、それが楽しい。
6.22
午前中は論文。図版の大幅な改定を命ぜられたプレートをBOSSに見せつつ組んでいく。それが固まったので、午後からabbreviationの配色について考える。できれば見やすさを優先して、白文字と黒文字を使い分けしたいのだが、白とも黒ともつかない微妙なコントラストの場所があると判断が停止してしまうので、あまり気は進まないが、無難な方法への統一を図る。そんなことをしていたおやつタイムに、別研究室の後輩が使う最先端の観測機器のテストが行われるらしいということで、何名かとともに野次馬をする。2018年とはかくのごときものかなという実感であった。なお本日ホオアカを目撃。
それから実験室を掃除しりする。本日からしばら長期滞在の学生がくるのだが、その人たちに提供できるデスクはなんとないので、苦肉の策で実験室をオフィス代わりにしてもらうのだ!実験所のキャパシティは限界に近づいているのだが、この先どうなることやら(問題が深刻になる前に安全なところに逃避できればいいのだが・・・)。
夜に再び先輩のTEM像を拝見。やっぱりわからない。
6.23
30分買い出しチャレンジ第2弾。本日も成功。道中、『世界は変形菌でいっぱいだ』を読み、変形菌や研究に対する愛や熱意を感じる。それから先週挫折したDialytいじり第2弾を行う。前回の観察から、センターフォーカスのある中心軸の構造についてとある仮定を思い至った。すなわち、引っ張ればとれるんじゃないか。ということで引っ張ってみたら・・・予想を超え、取れたら困るところまで取れてしまい、左右の筐体が分離してしまった・・・いままで1年近く双眼鏡をいじってきたが、これをやったのは初めてのことである。無事に戻るか心配だったのだが、視軸に関してはあまり問題なかったものの、ついでと思いグリスをふき取ってしまったところ、あらゆるところがスカスカになってしまった。おそらく粘性の高いヘリコイドグリスを使わないと回復しないだろう。結局、センターフォーカスの諸問題は、ある構造のゆがみ?に起因(ゆがみがあるせいで途中で金属がつっかえてしまう)するらしく、ゆがみを直すのは不可能なので、つっかえてしまう方にやすりがけしてごまかした所、見事に解決に至った。もとから視軸がずれていたので完全復活はできないのだが、グリスアップすれば普通の双眼鏡と同様に使える程度には修復できた。ちなみに、肝心の見え味なのだが、昨年購入したもう一つの戦前ドイツ製双眼鏡 Carl Zeiss Deltrintem 8x30 Light-weight のほうがよく見える気がする。
午前中に高山蝶パトロールの打ち合わせ。今年度は後輩が多数参加することと私が忙しいことからパトロールには出ないことに。それ以外の時間は論文や図をいじる。
6.13
午前中に第2稿をBOSSに投げる。午後は超薄切片の連続切片に挑戦。最大12切片を一つの支持膜に載せられた。英会話、夕食。
6.14
論文やD論について。
6.15
午前中に再び超薄切片を連続でたくさんとる。午後に卒研生等のセミナー第3弾を行い、その後ゴルジ体について考えたりする。夜は実験所で学生主催の新人歓迎会。寮では全員座ることとか食器をいきわたらせることが困難なので、後輩の発案によりいつもと会場がちがっていたが、これはありかもしれない(でもちゃんと片付けしないといけません)。
6.16
先日購入してしまった、戦前のドイツ製ダハプリズム式狩猟用双眼鏡 Hensoldt Dialyt (Jagd) 7x42 をいじる。この手の形式のものには多いことのようだが、センターフォーカスが機能しない。どうにかするために分解をしていくのだが、幸いにも完全に固着しているわけではなくばらそうと思えばばらせたのだが、割と強引にやってしまったこともあり、いくつかのパーツをかなり傷つけてしまった。結局センターフォーカスの問題は解決することなく終わる。
6.17
真田の某スーパーでの30分買い出しチャレンジ第1弾(バスで会場入りするのだが、往路のバスが到着してから30分後に復路のバスがくるので、その間に必要なことを全て済ませる!)。無事に成功。その後自炊したり図をいじったり。
6.18
午前中に論文と図をいじる。午後に準薄切片を3つほど切る。後輩の同期が数日弊ラボに滞在することになったのだが、その人がミクロトームの近くにいたこともあり、いつもと異なる姿勢で過ごしていたのだが、腰がものすごく凝ってしまい、3つ切るので精いっぱいであった・・・
6.19
昨日切った切片を染める。Mallory stain Domagk 変法とか Masson stain Gomori 変法などをやってみているのだが、前者は固定液が違うと染色性も多少変わるらしいこと、また後者はpHのせいかファストグリーンが入らないことなどが分かってくる。午後は論文に長大なイントロを書き加える。
6.20
午前中は昨日の染色の続き。昼頃から第3稿を投げたり組織学についての勉強をする。夕方英会話。
6.21
One-step trichromeにファストグリーンを足してから切片を切ってみたのだが、湿度が高すぎるせいかうまく切れない。第3稿が戻ってきたのでその訂正をしたり、土曜日から滞在している卒業生の先輩のTEM像を拝見したりする。私がみているTEM像と全然勝手が違うように見えてよくわからないが、それが楽しい。
6.22
午前中は論文。図版の大幅な改定を命ぜられたプレートをBOSSに見せつつ組んでいく。それが固まったので、午後からabbreviationの配色について考える。できれば見やすさを優先して、白文字と黒文字を使い分けしたいのだが、白とも黒ともつかない微妙なコントラストの場所があると判断が停止してしまうので、あまり気は進まないが、無難な方法への統一を図る。そんなことをしていたおやつタイムに、別研究室の後輩が使う最先端の観測機器のテストが行われるらしいということで、何名かとともに野次馬をする。2018年とはかくのごときものかなという実感であった。なお本日ホオアカを目撃。
それから実験室を掃除しりする。本日からしばら長期滞在の学生がくるのだが、その人たちに提供できるデスクはなんとないので、苦肉の策で実験室をオフィス代わりにしてもらうのだ!実験所のキャパシティは限界に近づいているのだが、この先どうなることやら(問題が深刻になる前に安全なところに逃避できればいいのだが・・・)。
夜に再び先輩のTEM像を拝見。やっぱりわからない。
6.23
30分買い出しチャレンジ第2弾。本日も成功。道中、『世界は変形菌でいっぱいだ』を読み、変形菌や研究に対する愛や熱意を感じる。それから先週挫折したDialytいじり第2弾を行う。前回の観察から、センターフォーカスのある中心軸の構造についてとある仮定を思い至った。すなわち、引っ張ればとれるんじゃないか。ということで引っ張ってみたら・・・予想を超え、取れたら困るところまで取れてしまい、左右の筐体が分離してしまった・・・いままで1年近く双眼鏡をいじってきたが、これをやったのは初めてのことである。無事に戻るか心配だったのだが、視軸に関してはあまり問題なかったものの、ついでと思いグリスをふき取ってしまったところ、あらゆるところがスカスカになってしまった。おそらく粘性の高いヘリコイドグリスを使わないと回復しないだろう。結局、センターフォーカスの諸問題は、ある構造のゆがみ?に起因(ゆがみがあるせいで途中で金属がつっかえてしまう)するらしく、ゆがみを直すのは不可能なので、つっかえてしまう方にやすりがけしてごまかした所、見事に解決に至った。もとから視軸がずれていたので完全復活はできないのだが、グリスアップすれば普通の双眼鏡と同様に使える程度には修復できた。ちなみに、肝心の見え味なのだが、昨年購入したもう一つの戦前ドイツ製双眼鏡 Carl Zeiss Deltrintem 8x30 Light-weight のほうがよく見える気がする。
Posted by Impulse610 at
19:57
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2018年06月11日
2018.5.26-6.11 の人生
5.26
あまりやる気がない。お菓子を食べたり散策をしたりする。超薄切片の準備をして切る。染めて帰ろうと思っていたら実験で滞在していた大学教員と1時間位話す。学位をとれるなら取ったほうが良いというアドバイスをいただく。
5.27
超薄切片を切る。ブロックのトリミングをする。夕方から買い出しに随行。
5.28
午前中は教員にTEM関連の指導。その後切った切片を観察。あんまよくないのを2卵見た後、割とマトモなものを1卵見る。それから、指導を継続したり、BOSSの飛行機の予約をしたり、TEMの専門家の先生にお電話申し上げたりする。
5.29
出張のBOSSを除いたラボメンバー+昆虫写真家+書店関係者と、某甲虫の撮影&サンプリング。最近遠ざかっていたマニアックな虫の世界に浸る。
5.30
マトモな卵のTEM観察を1日中する。関連したことをBOSSと少し議論。
5.31
切りためた厚切り切片を染めるが、染まり薄し。そろそろ液を更新したほうがいいかも・・・その後、動物細胞における空胞についてお勉強したり、画像を印刷したり、某博物館における学芸員の実態を目の当たりにしたりする。
6.1
TEM試料作製。午前中までに電子染色。午後にディスカッションをして、現在の問題をあぶりだす。その後線虫のお話を聴く。とても面白い。
6.2
午前中はまったり生きる。午後は散策をしてからTEM薄切り切片を切る。
6.3
午前中は真田で買い物。バスの時間を把握していなかったため1時間ほど待ちぼうけを食らう。戻ってきて実験所近くのお祭りの様子を偵察し、昼寝、画像整理をしたりしていたら宇宙飛行士について調べることに時間を費やしてしまっていた。夜に一軒家の番組を見て、趣味に生きるおじさんを見てこういう生き方もいいなと思う。研究職を仕事にする生き方もあるが、これがかなり精神を消耗するので、趣味として研究をする生き方のほうが(できる研究手法も限られるなど制約も多いが)QOLが高いのかもな・・・などと思う。
6.4
午前中に支持膜を張ったり、ディスカッションしたりする。私がやたらこだわっていることがあったのだが、今はそこにこだわることよりも優先することがあるだろうという指摘を受けて、現実に立ち返る。午後から支持膜張りの指導をしたり、原稿を絞ったりする。
6.5
午前中は論文と図をいじる。午後はその続き。ここまでで、13あった図が9に減る。
6.6
午前中に初稿もどきをBOSSめがけて投擲。気が楽になったので昼寝してから樹脂包埋試料作製をしたりする。夜に原稿が返ってくる。
6.7,8
試料作製をすすめつつ論文の直しを行う。直しながら適宜相談をする。
6.9
週末で終わる茨城県博の企画展を見に行く。そもそも茨城県博にくるのがj初めてだったので常設展からじっくり(パピリオを使って)みていく。企画展では変形菌が多数展示されており、いくつか”内輪”を感じる展示を見つけてニヤニヤしてしまう。その後大学図書館に立ち寄り、絶版のため1冊3万円くらいで売られている某教科書を借りる。
6.10
わが人生についていろいろと洞察する。要は就職のことを考えたのだが、学芸員にせよ研究職にせよ一発でテニュアを得られるのは非現実的なので、自分を安売りしないことを前提にして、非正規雇用というものをあまり悲観的に考えないように生きていこうではないか、ということを思い至った。そのほかには、研究を趣味と割り切り、定住促進している自治体に職と居を求め、そこに墓を作る生き方も捨てがたいものがあるが、それはそれでリスクが高いことに気が付く(動く地雷が近くにあったときに融通が利かないのは精神的に厳しかろう)。そして、よくよく考えると、研究という営みのおかげで、その道の第一人者とか、海外のトップクラスの知的集団と対等に意見交換できるチャンスが私にはあるらしい。それを活かさず生きるのも勿体ない。学位が採れるか不明ではあるが、取得後に海外に出るという選択肢をまじめに考えてもいいのかもしれない。
6.11
延々と図をいじる。
あまりやる気がない。お菓子を食べたり散策をしたりする。超薄切片の準備をして切る。染めて帰ろうと思っていたら実験で滞在していた大学教員と1時間位話す。学位をとれるなら取ったほうが良いというアドバイスをいただく。
5.27
超薄切片を切る。ブロックのトリミングをする。夕方から買い出しに随行。
5.28
午前中は教員にTEM関連の指導。その後切った切片を観察。あんまよくないのを2卵見た後、割とマトモなものを1卵見る。それから、指導を継続したり、BOSSの飛行機の予約をしたり、TEMの専門家の先生にお電話申し上げたりする。
5.29
出張のBOSSを除いたラボメンバー+昆虫写真家+書店関係者と、某甲虫の撮影&サンプリング。最近遠ざかっていたマニアックな虫の世界に浸る。
5.30
マトモな卵のTEM観察を1日中する。関連したことをBOSSと少し議論。
5.31
切りためた厚切り切片を染めるが、染まり薄し。そろそろ液を更新したほうがいいかも・・・その後、動物細胞における空胞についてお勉強したり、画像を印刷したり、某博物館における学芸員の実態を目の当たりにしたりする。
6.1
TEM試料作製。午前中までに電子染色。午後にディスカッションをして、現在の問題をあぶりだす。その後線虫のお話を聴く。とても面白い。
6.2
午前中はまったり生きる。午後は散策をしてからTEM薄切り切片を切る。
6.3
午前中は真田で買い物。バスの時間を把握していなかったため1時間ほど待ちぼうけを食らう。戻ってきて実験所近くのお祭りの様子を偵察し、昼寝、画像整理をしたりしていたら宇宙飛行士について調べることに時間を費やしてしまっていた。夜に一軒家の番組を見て、趣味に生きるおじさんを見てこういう生き方もいいなと思う。研究職を仕事にする生き方もあるが、これがかなり精神を消耗するので、趣味として研究をする生き方のほうが(できる研究手法も限られるなど制約も多いが)QOLが高いのかもな・・・などと思う。
6.4
午前中に支持膜を張ったり、ディスカッションしたりする。私がやたらこだわっていることがあったのだが、今はそこにこだわることよりも優先することがあるだろうという指摘を受けて、現実に立ち返る。午後から支持膜張りの指導をしたり、原稿を絞ったりする。
6.5
午前中は論文と図をいじる。午後はその続き。ここまでで、13あった図が9に減る。
6.6
午前中に初稿もどきをBOSSめがけて投擲。気が楽になったので昼寝してから樹脂包埋試料作製をしたりする。夜に原稿が返ってくる。
6.7,8
試料作製をすすめつつ論文の直しを行う。直しながら適宜相談をする。
6.9
週末で終わる茨城県博の企画展を見に行く。そもそも茨城県博にくるのがj初めてだったので常設展からじっくり(パピリオを使って)みていく。企画展では変形菌が多数展示されており、いくつか”内輪”を感じる展示を見つけてニヤニヤしてしまう。その後大学図書館に立ち寄り、絶版のため1冊3万円くらいで売られている某教科書を借りる。
6.10
わが人生についていろいろと洞察する。要は就職のことを考えたのだが、学芸員にせよ研究職にせよ一発でテニュアを得られるのは非現実的なので、自分を安売りしないことを前提にして、非正規雇用というものをあまり悲観的に考えないように生きていこうではないか、ということを思い至った。そのほかには、研究を趣味と割り切り、定住促進している自治体に職と居を求め、そこに墓を作る生き方も捨てがたいものがあるが、それはそれでリスクが高いことに気が付く(動く地雷が近くにあったときに融通が利かないのは精神的に厳しかろう)。そして、よくよく考えると、研究という営みのおかげで、その道の第一人者とか、海外のトップクラスの知的集団と対等に意見交換できるチャンスが私にはあるらしい。それを活かさず生きるのも勿体ない。学位が採れるか不明ではあるが、取得後に海外に出るという選択肢をまじめに考えてもいいのかもしれない。
6.11
延々と図をいじる。
Posted by Impulse610 at
20:52
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