2014年04月27日

カワゲラの支配は加速する

今朝は7時起床。

http://fujipon.hatenablog.com/entry/2014/04/26/120927 誰かに「好き」って言われることが、ずっと苦手だった。 - いつか電池がきれるまで

誰かに好かれることとか、全幅の信頼を置かれることに対して、610も抵抗を感じる。恋愛感情に限らず、何らかの好意に対して、それを素直に受け入れられないというのは哀しいことなのかもしれない。

http://blog.goo.ne.jp/odamai-com/e/ace62eca95e83bb574f63c70243df276 宝篋山(極楽寺公園)の開園式に参加しました - (株)筑波農場の常陸小田米づくり

まさに昨日開園したようですね。しかも結構大々的なイベントがあったようです。
ちなみにこの方のブログには宝篋山の棚田が結構登場するので、やどけんメンバーの方は、このブログを見ているようでしたら、是非チェックしてみてください。

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さて本日午前中は上田に連れて行ってもらって買い物をし(先週より2000円近く購入費が安くなった)、菅平に戻ってから昨日準備しておいた蛍光顕微鏡試料の観察を行うのだが…満足に染色されているものが1卵しかなかった。卵そのものの状態が悪かったのか、固定方法が悪かったのか、脱水が満足にできていなかったのか、上手く色が乗っていなかったのか…観察に持っていく過程のどこかで不具合があったのだろう。

昨日きちんと書かなかったが、610が菅平にやってきてから1カ月が経過した。まだ卒研のテーマが決定したとも言い切れない段階であり、当然研究が進むことは無かったわけだが、いったいどんな成果があったのだろうか。思いつくままに列挙してみる。

・Taeniopterygidae,Nemouridae,Capniidae,Perlodidaeの4科の卵を入手した
・カワゲラ卵の固定方法および固定時の穿孔技術を学んだ
・オナシカワゲラ上科の卵に見られる粘着物質の処理方法を見出した
・DAPIを利用した蛍光染色のプロトコルを学び、実際に蛍光顕微鏡で観察を行った
・走査型電子顕微鏡による観察を行うための一連のプロトコル(試料の水和、臨界点乾燥、金蒸着、顕微鏡の操作)について実習した
両眼視の技術を会得した

今現在、まったく研究に対して進展が無いことにやや不安を感じているわけだが、恐らくそれは昆虫発生学の教科書的な知識が全然頭に入っていないことが大きな原因なのだろう。冷静に見返してみれば、この1カ月で技術的な初歩の初歩に関してはそこそこ教わってきたわけで、引っ越してきた当初の何も知らない段階からすればかなり進捗していることが分かる。ミヤモトクロカワゲラの卵のあまりの小ささに絶望し、シャープペンの心よりもはるかに細い卵に孔を開けるなんて絶対に自分には出来っこないと思っていたものだが、わずか1ヶ月で「失敗はするけどそこそこきれいに穿孔できるようになった」段階になったのだから着実に進歩しているだろう。
この先の1カ月、カワゲラによる人生の支配をもっと加速させていきたい。彼らはどんどん発生して際限なく卵を供給してくれることだろう。瞬く間に処理できなくなる610にどんな悲劇が襲い掛かるか想像しなくても明らだ。それに屈せず淡々と固定をこなしていきつつも、学問的な知識の吸収にももっと時間を割いていきたい。自分の目で見たカワゲラの卵の中の様子を正確に理解するために予備知識は必然なわけだし、BOSSや先輩方が交わす専門用語の変換ができずに有益な情報を聞きもらすようなことがあってはいけない。
それから菅平セミナーなる、卒研生が研究テーマを発表するイベントが5月には控えているようなので、そこでしっかりした発表ができるような下準備もしていかないといけない。スライドのデザインについてはLATEX Beamerに一任できるので、その分だけ内容を練る余裕がある。

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明日は午前中病院に行き、十二指腸潰瘍の様子をチェックしてもらいます。1週間前あたりに苦しくなったものの、最近は小康状態なのでよくなっていると思いたいところです…
  


Posted by Impulse610 at 18:10Comments(2)