2014年04月04日

これでも前進しているのだろうか

今朝は6時半起床。どうしようもなく眠いのだが、寝不足なのだろうか。自分の精神的な余裕を得るためには、少なくともこの位の時間には起きていたいのだが、なかなか厳しい。いつかダウンしてしまうのではなかろうか…
とりあえず8時に出発し、しばらくは人のいない実験室で休んでから活動を始める。本当は自室の布団で眠気が取れるまで寝られればよいのだが、車が無いし自転車も使えない、おまけに雨が降っている現状では、部屋で寝過ごそうものなら1人寮に取り残されてしまう恐れがある。もちろん先輩に懇願すれば迎えに来てもらえるだろうが、それは他人を自分の足として隷属させることに等しいわけだから許されることではない。だから逆転の発想が必要になるわけである。


昨日渓流で採集したカワゲラの幼虫はばたばたと死んでしまう。低温と水流が保障されない環境には滅法弱いようだ。


ちなみにこのカワゲラを同定してみると、アミメカワゲラ科のコグサヒメカワゲラ属Ostrovus sp.の一種であるようだ。残念ながら大したことが分からない。比較的体サイズが大きく数もそこそこ採集できたので、精査すれば種名が分かるかもしれない。

午後にはこれからの研究に必須な実験プロトコルの概要を先輩からうかがう。昆虫の卵なんて大したこと無さそうに思われるかもしれないし、610もそう思っていたのだが、舐めてかかると何も見えてこないのである。然るべき方法で固定・染色を施し、きちんと観察ができるような手はずを整えなければならず、そのアウトラインをざっくりと説明していただき、一部実践もしていただく。
その後染色の下準備の作業を引き継ぎつつ、つくばにいるときに固定したクロカワゲラの卵を固定液から出して洗浄する作業をひたすら行う。この固定卵はまっとうな方法を教わる前に適当に行ったものであり、その事実を知った時には少しがっかりしたのだが(結構慎重に大事に行ったのに、もしかしたら研究に使えないことをやっていたのだろうか…)、固体の上なら際限なく移動可能なクロカワゲラたちのうごめく飼育容器の中から、どうやって彼らの脱走を気にせず採卵ができるかという難題を、まともな設備なんて何にもないつくばの宿舎の中で会得できたのだから、この作業は巨視的に見れば無駄ではなかっただろう。むしろ、この時なんちゃって固定をした卵が実はきちんと固定されていたとしたら、そのことを喜ぶべきである。

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今日の菅平では日中ちらっと雪が降りました。今晩から明日の朝にかけて冷え込むそうです。
明日には本日処理をした染色卵の観察を行う予定で、きちんと卵が発生しているのかどうか確かめることができるはずですが、染色の手順で失敗をしているような気がして、そもそも確認ができないのではという恐怖に駆られています。尤もこの恐れは近視眼的なもので、今できなくても卒研に響くことは無いでしょうが…  続きを読む


Posted by Impulse610 at 18:10Comments(0)