2014年04月05日

目指すは「小さな卵から大きな発見」

今朝は7時起床。昨日よりスッキリと目覚める。

http://ueshin.blog60.fc2.com/blog-entry-2005.html 底辺と「まつろわぬ人たち」

朝っぱらこんなものを読んでいたのだが、610は人生を楽観視しすぎるきらいがあるらしく、自分がいわゆる「底辺」に落ちぶれたとしてもそれなりに楽しそうな日常を過ごしていけそうな気がしている。具体的に言えば、社会に貢献しようという気概に欠けているので、日雇い労働でも派遣でも何でもいいからその日暮らしのお金を得て、当然自由に使えるお金は少ないのだから食費は切り詰めに切り詰め、毎日こんにゃくを齧り、或いは野草やその辺の食べられるものをむしり取り、休みの時間には昆虫採集や撮影、或いは解剖や骨格標本作りに邁進し、ひっそりとブログ上で公開するというような、一般的な方々から見ればみじめで目も当てられないようなLIFEを送っていくのではないかという未来設計がされている。まあ、ドクター進学を目指す人間が口にしてはならないようなみじめっぷりだが・・・


さて朝方はずいぶん寒かったのだが風もなく天気が良かったこと、土曜日ということもあり研究所が静かだったこともあって軽く散歩をする。すると結構鳥を見かけ、或いは鳴き声が聞こえてきていい気分になった。


見づらいが中央付近にカケスがいる。


同じく見づらいがアカゲラがいる。つくばでは結局1年近く見ていないが、声を聞くとつい最近聞いたような気もする。
このほか、コガラやツグミ、モズのような感じがしたがおそらく違う鳥を見る。鳴き声がきれいな鳥がいたようだが、あれはなんだったのか。ガビチョウのさえずりの一場面のように思えたが・・・真似をしているもとの鳥なのかもしれない。

さて散歩を終えた後は飼育しているつもりが次々に死んでいくカワゲラ幼虫の同定を行っていく。


昨日紹介したカワゲラと非常によく似ているが、こう見えても科レベルで違うグループのものである。これはカワゲラ科Perlidaeはオオヤマカワゲラ属Oyamiaの幼虫である。昨日の写真と見比べてみると、肢の隙間からカビのようなふさふさしたものが見えていることにお気づきになられよう。これはカビではなくて鰓である。この鰓があるかどうかはカワゲラの幼虫を同定するのに重要なのだが、今でこそこうやって偉そうに書けるものの、半年前はカワゲラのことなど何にもわからず、去年の夏に参加した実習でもカワゲラの分類はやりたくないなあと思っていたほどである。
こうやって振り返ってみると中々不思議なことだなあと感じるが、興味のないことに突然目覚め(カワゲラの場合はテーマが与えられたのだが)るということは、大学生活始まって以来ずっとやってきたことではないか。そのうち、料理にも目覚めるかもしれない。

午後は昨日染色した固定卵を顕微鏡下で観察してみて失敗(=卵が死んでいた)したことが分かり、それからBOSSに命じられて卵のサイズを測ってみたり(推測していたサイズよりもずいぶん小さく、これは初心者の610にとって攻略の難しい素材であることが判明)、引き続き卵を固定してみたり、結構疲れる。
ちなみにゴキブリの研究をしている先輩から卵を見せてもらったのだが、驚くべきことに肉眼で見えるのである。裏返して言えばカワゲラの卵が肉眼ではかろうじて確認できる程度の小ささであるわけで、ゴキブリくらいあればありとあらゆることが楽そうに思えてしまう。もちろんカワゲラでももう少し大きい卵を産むグループもあるにはあるのだが、そういったものは既に研究がなされているとか、入手が難しいといった困難を共にしている。まあ実験操作に慣れることを考えれば、研究されているものを使う方が理に適っているだろう…

昼ごろこちらに移ってきた同期の方と挨拶を交わす。彼は所属する研究室が違うが、寮にいるとあまりそういうことが気にならなくなるはずである。同期が来ることでもう少し居心地がよくなってくれるとよいが…

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明日の午前中には買い物に連れて行ってもらう予定です。レンジで簡単に調理できるキットを支援してもらったので、こんにゃくを齧る生活からしばしの脱却を図ります。
※610は大学3年になるまで、一線を超えない程度の調理をしていました。  


Posted by Impulse610 at 18:10Comments(0)