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Posted by つくばちゃんねるブログ at

2012年01月02日

遅すぎたガロアホリック

2時起床。厳密には1:51に自然に目が覚めたのだが、実に清々しい。初夢が何たるかは記憶にない。

蒲田発4:24の列車を使って品川へ渋谷へ出てから京王線経由で高尾へ向かう。曇っているためかいつもより暖かい。朝5時前後の渋谷駅の雰囲気は610好みである。
高尾駅に着いたのは6時半くらいでまだ日も出ておらず、早く来すぎたかなと思ったが駅から林道入り口まで3キロ位歩くこともあってちょうどよい現地入りとなった。
まず木下沢で3~4つの沢に突入して4時間近く石を掘り返しまくったのだが、軍畑で見かけたものよりも一回り大きな幼虫が2匹見つかったにすぎず、採集も撮影もできないまま逃げられる。生物チャレンジの時に109先生から頂いた手作りの吸虫管を持参したのは良いが、吸い口の部分が短すぎて顔を相当近づけねばならず、しかしガロアのいるスペースが狭くて届かず、とりあえず吸ってはみたものの管の直径が幼虫を通過させるには若干小さかったこともあって失敗に終わった。そうこうしているうちにどこかへ消えてしまったのだった。


今年最初の虫はマダラカマドウマか…



セミの幼虫(種名は面倒で調べてない):剛毛が何とも格好いい



ガガンボ.sp



エサキモンキツノカメムシ♡

エサキモンキツノカメムシは軍畑でも見かけており、ここでは枯葉をどかしたらこの位置で寝ていた。オサムシやマイマイカブリの拵える寝室を思うと随分簡素で、こんなに無防備でも問題ないのだろうかと気になってしまう。



こんな場所をひたすら上流へよじ登っていくのである。一般的なハイキングや山登りが好きな方は恐らく正規ルートに従って歩いていくため、まずここで人に出会うことはない。沢が流れていればせせらぎが聞こえるが、基本的には「涸れ沢専科」なので、水は申し訳程度に流れているくらいで、枯れていれば610が動かない限り音はしない。ここで気が済むまで石を掘り起こせるのは非常にありがたいことなのだが、この「沢登り石起し法」は610の知りえる中で最も危険な採集方法の一つだと思う(ほかにはスズメバチの巣に寄生する昆虫を捕まえるべく巣を堀起こす方法など)。常に落石の危険があるし、そうでなくても石と石の間に指が挟まったりどけた石が靴の上に落ちてきたりすると、時には帰りたくなるほど痛い。その上ケータイは圏外だし、万が一動けなくなるけがをしたら生きて帰れる保証もない。
そんな場所なのだが、今日は不思議なことに行く場所行く場所で崖が掘られている跡があったり、石がひっくり返された形跡があるなど「先駆者」の訪問があったことが分かった。元旦に何かを探しに来たのだろうか。それともイノシシか何かの野生動物だろうか。クマもそうだが、イノシシも出会ってしまったら厄介だろうなあ…
随分環境の良い場所もいくつかあったのだが、ここまで探しても見つからないということは時期が悪いのだろう。成虫は秋に登場するそうなので、そのころ探すのがベストのようだが、冬なら成虫もどこかで越冬しているはずだ。それより弱々しい幼虫が目撃できているのだから、成虫も近くにいていい気がするし、現実に冬に撮影された写真はwebで検索すれば見つかる。ではいったいどこに越冬しているのだろうか。沢の本流に近いところは湿り気がありすぎるし、大水で環境が変わりやすいこともあり、数年生きるガロアムシの生息場所には不適だろう。その周辺のガレ場の石の下、あるいは崖に埋もれた石の下などが今までの経験から言って彼らの住まいであるとにらんでいるのだが、「シーズンオフ」の今その頃合いを見計らうのは非常に難しい。水浸しでももちろんダメだが、乾きすぎていてもよくない。そのあたりはオサムシやマイマイカブリのひそむ崖や朽木の評価にも言えることで、経験を積んでいくことで中身を調べずともおおよその見当はつくようになる。

昼ごはん(元旦に焼き芋を買えなかったのでおにぎり)を食べた後に日影沢に移動したが、入り口に駐車されている車を見てやる気を失う。都会から来やすいから人が多いのは致し方ないとはいえ、普通の人が入らない沢の奥で独りで過ごしていたところで一挙に現実に連れ戻されるような気がして不愉快なのだ。


透かし俵(クスサンの繭

日影沢には透かし俵が何個も落ちていたので、ボーズで変えるのも癪なのでこれを2つほど拾ってきたわけであるが、2006/12/3に裏高尾で同じようなことをしていた際に確か山かます(ウスタビガの繭)を見つけていながら拾わなかったことを未だにいまだに後悔している。カスカスのこの繭と違って、山かますはきめの細かい黄緑色をしているので随分こじゃれており、なかなか風情がある(ように610は思っている)。ここで見つけられなければ宝篋山で探すしかないか。まだつくばでウスタビガは見ていないけど・・・
結局こちらでも見つけられず、粘っていても疲れるだけだと思っていた矢先に風が強くなって雨がパラついてきたので一挙に下山。歩いて戻るのは面倒に思えたのでバス利用。
来た道を引き返すが、朝の静けさとは程遠い渋谷駅に降り立った瞬間に倒れそうな気分になる。何でこんなに人が集まっているのだろうか…
帰宅後に川崎と雑色のブックオフに出撃。普段から¥105のものばかり買っているので半額セールとは無縁だが、もしかしたらいい本が手に入るかもしれないと淡い期待を抱いて行ってみたものの、やっぱり¥105の本を見ている自分。結局5冊購入。

~・~・~

年賀状仕分けのバイトもあと2日か…  


Posted by Impulse610 at 18:10Comments(0)