2021年11月15日

2021. 11. 15 の人生

最近なかなか夜に寝付けないでいる。先日夜中に緊急地震速報を聞いたこともあると思うが、わりとトラウマになりそうなものと感じる。結局いつも通りに出ラボをして、シミの固定法改良のため、まずは緩衝液を作るところから始める。いままで使ったことのない試薬調整をするのは非常に久しぶりであり、計算に苦労する。やっとのことで午後から調整を始める。緩衝液については問題ないのだが、それを使って固定液も調整しようとしたところ、グルタルアルデヒドの中に白い沈殿?が生じてしまい、つらい気持ちになる。冷凍保存ならある程度は持つと書いてあったのだが、ある程度を過ぎてしまったのだろうか、あるいは温度が低すぎたのだろうか・・・本来ならばこんなものを使ってはならないのだが、影響がない可能性もあるにはあること、今週を逃すとしばらく先が見通せなくなることから、やむなく続行。これでさくっとシミを固定して帰ろうと思っていたのだが、なんと解剖用具一式を自宅に忘れる凡ミス。仕方がないので、公募をやったり、顕微鏡をいじったり、イシノミの分類について調べたりして過ごす。この前とってきたイシノミが未記載種であれば、特に悩むことなく記載をする方向に進めるのだが、先週の師匠とのやり取りにより、そうでもない可能性も考慮すべきかということを思い至る。しかし、仮に既知種であったとしたら、タイプ標本の指定がないだけでなく、そういった標本群そのものが失われている可能性が高いらしく、初心者にとってはあまりに面倒な事態に直面してしまう。いちおうそれらしい記載をみると、いくつかの相違点があるように思うのだが、単にその記載に使った標本が偏っている可能性もあり、何とも言えない。そうなると一番手っ取り早いのが、採りに行くことであるが、いくつかの理由から、当分使えない選択肢である。まあそもそも、そんなすぐに記載分が書けるはずもなく、またスケッチも全然できないので、焦っても仕方ないのではあるが・・・なんだかこの居ても立っても居られない感じは、双眼鏡にのめりこんでいたあの感覚と近いものがある。どうしてこう、突如としてはまってしまうのだろうか・・・  


Posted by Impulse610 at 21:06Comments(0)