2012年11月16日

想いはオリとカゴの外

予告通りに3時起床。成功の秘訣は・・・暖房の事前予約に尽きる。それからお菓子をつまんだり、栄養ドリンクを流し込んだり、ガムを噛んだり…なんらかの物質を摂取することで無理やり覚醒状態を維持しつつ、動物制御学と植物系統の追い込みをかける。
早い時間から部屋を暖かくしているから実感がないのだが、やはり今朝も相当冷え込んでいるようだ。アメダスによれば今朝の最低気温は0.6℃。水曜日には雪が降り、今もなお4cmほど積もっている菅平に比べたらまだまだ「暑い」方だが、羽田では10℃前後までしか気温が落ちておらず、東京はやはり暖かいところだったのだなあとしみじみ思うのであった。
ところで宿舎の熱水暖房はいつになったら起動するのだろうか・・・

1限 動物制御学II
思っていた以上に対策した部分が出題されていない、悲しい現実に直面。BかCだろうなあ…

2限 植物系統分類学II
過去問や先週の発言内容から察して、設問にきちんと答えるか、それができないようなら自分で問題を作るか、いずれかの選択肢が与えられるようだったので、文章による理解を諦めた610は系統樹の分岐の位置をひたすら覚えこんで試験に臨んだ。
しかしながら、用意された2つの問題のうち、一つは系統樹対策のついでに覚えてしまった内容を問うているような気がしてきた。問題の設定上、設問と自作問題を同時に答えてはいけない雰囲気だったので「自作の問題の答えが、設問の答えだと気づいていない」装いを持たせて提出。
多くの学生がカリカリ文字を書いている中、ひとり答案用紙を裏返して線を引っ張てみるのもよい体験となったのだが、いざアウトプットをしてみると結構心許ない。これで単位来るのかなあ、どうせ系統樹書くならもっと細かく分類しておいた方が良かったかなあなどと不安になってくるのだが、覚えていないものは追加できないので諦めて提出。
いずれの試験も、対策した時間と出来が比例するものだなあと思わされた。ここで2単位を失うのは後に響きそうなので、無事に合格してほしいものだが・・・

さて昼食を食べてから研究学園方面へ出かける。サキシママダラのエサ用の冷凍マウスを買いに巨大なホームセンターを目指すこと約50分。



なんだかんだ言って、TXの走行音をしっかり聞くのは受験時以来かもしれない。

それにしても広大なところで、ペットショップの場所に気が付くまでブラブラホームセンターを歩き回っていたのだが、格好からも想像がつくように、610はこれが大好きである。その中でも特に、山芋を収穫する背負い籠に言い知れぬ関心を抱き、買いたいimpulseを抑えるのに必死であった。本来の利用目的を如何に逸脱して使えるのか、考えるだけでもワクワクしてくる。
さてペットショップに到達すると、魚コーナーはさながらミニ水族館のようであった。



チョウテンガンと言えば、小学生くらいの時に3年ほど家で飼っていた。どうやって手に入れたのか記憶はおぼろげなのだが、六郷神社のお祭りのとき、見事に掬ったのではなかったか。出目金とは一味違う不自然さに当時から魅かれていたのだから、いまにいたる際物志向の片鱗が見えるというものだ。
それはさておき、カメだのトカゲだのトリだのイヌだのネコだの、何ともまあたくさんの生き物たちが売られていたのだが・・・こう見えて、私にはこの場所はとても居心地が悪い。生き物を売るという行為に根源的な拒絶を感じ、彼らに感情移入を起こしてしまい、直視できなくなるのだ。すべての生き物に対して等しく目を背けたくなるわけではないのだが、大きな魚やプチトマトが入っているようなケースに鎮座するカエル、置物の様にじっとしているカメレオン、いい値段のするヘビ、のそのそと動くカブトムシ、こちらを警戒する小鳥たち、無心にエサを食むウサギ、毛づくろいをするネコ・・・

これも小学生のころだが、市場を凝縮したような昔ながらの趣を残していたスーパーマーケットで、プチトマト用のケースに放り込まれたカブトムシが、1匹2~300円で売られていて、幼心にも可愛そうに思えたものであった。610はそんなに純粋ではないので、単純に【生き物のいのちに値段なんてない。みんな同じくらい大切な仲間なんだ】といった類のきれいごとも同じくらい不快なものだと思っているが、この時の心境を今に引きずるような感じで、ときどき生き物を売ることの意味が分からなくなる。タダで受け渡しする分なら大して何とも思わないし、自分自身サキシママダラをもらったりイモリの引取り手を募集したりしているが、ここに貨幣が流入すると抵抗したくなる。
※一応断っておきますが、わたしはペットショップで生き物を買った人間を非難し冒涜するつもりは寸毫もありませんし、どこかで生き物を捕まえて儲けようとする人に「ろくでなし!」と糾弾する気もありません。もっといろいろ書けそうな気でいたのですが、執筆の時間が空いたこともあって意欲が失せてしまいました。いずれ再燃することでしょう。

5限 サイエンスビジュアリゼーション演習
後半のグループの講評会。芸専や素描の素養がある人のイラストはやはり素晴らしい。
で、610の発表はなぜか最後の最後。解説的なものと、アート的な2点のイラストを簡単に説明し、お題を出した先生と授業全体の総括の先生からのコメントを頂く。自分の中では、解説的なものは初心者感をぬぐえず、矢印や概念の説明が雑だなあと、アート的なものは直前の編集がそこそこ上手くいったので「発表の時に否定的な表現を使わなくても済みそうだ」くらいの印象を抱いていたのだが、殊の外後者のコメントが良かった。芸術の先生がのたまわれた「素養がある」とのお言葉は思いもよらぬ天恵で、直ちにイラレを導入するほど短絡的ではないものの、ふとした折にデザインに取り組むと運を招き入れるかもしれない。
ただ、個人的には同じグループのTさん、Sさんが途中でいなくなってしまったことがとても残念であった。彼女たちの作品を、世界観を是非とも拝見したかったのに・・・あと、初回にのみ参加されたIさんのものも・・・
そして、来年度以降は生物学類の専門(基礎)科目にぜひこれを追加していただきたい・・・

さて、帰宅してからさっそくピンクマウスをマダラに与えてみたところ・・・



目の前に差し出したら、ものの数秒でこのありさまである。確かに、譲っていただいた先週の水曜日から何も食べていなかったかし、しかも脱皮前だったので感度が上がっていたのかもしれない。と同時に、その辺で捕まえたコオロギでもパクつくのではないかという疑惑が…



そしてこの顔である。



ヘビ飼いの初心者なので、Sサイズのマウスでは小さすぎたのかよく分からないが、しばらくはエサの心配は不要になりそうだ。脱皮前はずっとシェルターにこもりっきりでおとなしい印象を抱いていたが、昨日今日はひょこっと顔を覗かせ、気が付くとすぐ引っ込めている。Gtさんがおっしゃっていたようになかなか敏感だ。
※上の文章と矛盾をきたしているようだが、このヘビはもらいものである。ちなみに、私の部屋にいる生き物たちはみなもらいものか採集品である。
で、ゲンゴロウと、このヘビはある程度珍しいものではあるが、そういったものですら採集品にこだわって飼育して良いと考えているか、となるとまた話がややこしくなってしまう。その辺の考えもまた、そのうち書きます。


~・~・~

明日はテスト週間の休日です。例年、ここでしっかり勉強をすることになっていますが、610は抜け駆けする予定です。
午前中に一時帰省し、ある物を持ってきます。それから年賀状バイトの面接を受け、そのまま「昆虫大学」に行ってきます。
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Posted by Impulse610 at 18:10Comments(0)