2015年03月09日

生存報告

さて,東京を出発してから5日経ちました.島に着いた翌日からアルバイトが始まりました.詳細については秘匿ですが,朝から昼過ぎ,あるいは夕方になるまでひたすら山の中を駆け巡り,スタッフの指導のもと作業に従事しています.これが中々の重労働で,この時期だから何とかなっているようなもので,夏場になったらどんなことになるのか,考えたくもありません.

仕事から解放されたり,あるいはお休みの日だったりすると,島の中を巡って生き物を探すことになります.今の所,鳥と爬虫類は良好ですが,残りがあまりぱっとしません.特に昆虫類はバイト先以外で固有(亜)種を見つけられていません.時期の問題もあると思いますが残念です.

その残念さに追い打ちをかける事態として,小笠原での滞在期間が短縮してしまいそうです.一言でいえばリストラで,やや詳しく説明すると人員過剰ということです.宣告を受けた瞬間こそ残念に思いましたが,カワゲラの奴隷としては早く菅平に戻った方が都合が良いので,それを飲むに越したことは無いとすぐに思い直すことができました.我ながらよく飼いならされているものです.ということで15日の本土復帰が濃厚です.

そのほか,楽しみにしていた星見に関しては昨晩辛うじてできましたが,天候と月齢に恵まれず満足のいく観測は出来ていません.残りの数日に賭けたいものですが,まあダメでしょう.でも菅平では多分見られないカノープスをしっかり見ることができたので,これだけでも収穫があったと言えます.

また,宿では島料理がたびたび出てきます.初日には島寿司を,今晩はカメ刺しを頂きました.島寿司は大東寿司を彷彿とさせるもので(恐らくルーツが同じ)懐かしさを感じ,カメ刺しは世界で小笠原でしか味わえないものなのでこの場にいられる人生に感謝をささげておいしく頂きました.私はいろいろあって嗅覚が破壊的なのですが,くさみが分からずあっさりとした印象を持ちました.宿の人に,刺身はいいけど煮込みは島の人でも好き嫌いが分かれる,と伺いました.試す機会はあるでしょうか.

以上,ざっと滞在生活を振り返ってみました.写真も沢山とっていますが,それは帰ってからご披露します.一部twitterでも掲載しているので気になる方は目を通していただければと思います.それでは,もう少し非日常の人生を続けます.  


Posted by Impulse610 at 18:10Comments(0)