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Posted by つくばちゃんねるブログ at

2012年09月05日

部分的超越者

今朝は530起床。もっと早く起きるべきだったと実感するのは、およそ40分後、出発の手はずを整えた時であった。宝篋山へ向かうのは7月29日以来だ。



イネもだいぶ色づいてきて「秋らしさ」を感じられるのだが、それにしては暑い。もう少し早く来れば、シャワーを浴びたくなるほど汗をかくこともなかっただろうに…



「サラサ道」の入り口付近にて見慣れぬアカトンボを発見。この辺りの分類には疎いのだが、それでも、これがアキアカネでもナツアカネでもないことは顔を見ればわかる。そして過去にどこかで見たような気もする。残念ながら宿舎に戻るまでこの正体がマユタテアカネだと見抜くことはできなかったのだが、和名の由来たる「舞妓ブルー」にすっかり魅了されてしまったのであった。



ワレモコウを見るとついついゴマシジミがいるのだろうと期待してしまうのだが、きっと宝篋山にはいるまい。そもそももっと標高を稼がないと彼らは棲息していないような気もする。



さてこれは610には判別ができない。出現の仕方にネジバナとの共通性を感じたのでランの仲間なのでは、と推定してはいるものの、確信があるわけではない。何なのだろうか。



ヒマワリもだいぶいじけてきた。夏は着実に終わりを告げようとしている。



そんな中、アジアイトトンボは未だに繁殖を続けているらしい。



そしてもう一度マイコアカネを発見。「アカトンボ」と一口に言えども、中にはまったく赤くならないものもいたりするわけだが、このように一つの個体でも赤、黄、水色と複数の色が混じりあっているものもいる。今秋は鳴く虫について、鳴き声を聞くだけで種名を判別できるようにすることに加えて、アカトンボも図鑑を見なくても同定できるようになりたい。きっと自転車で回れる範囲のところにリスアカネやコノシメトンボがいるだろうから、よくよく観察してみよう。

帰り際にあるポイントにてカタツムリを採集。これはオキマイマイのエサに捧げられる予定である。
それにしても、キンバネハネカクシらしきものを逃がしてしまったのは悔やまれる。採集はできなくても撮影をしてみたかったなあ…



ちなみにこれがオキマイマイカブリ。ネットで探しても写真が数枚しか見つからないレアものだったりするが、隠岐の島は「生物種と個体数が異様に多い」所らしく、幸運にも歩いているだけで2匹採集することができた。しかもオスとメス一匹ずつ(のようだ)ということで「本土繁殖」の可能性も高まっていたのだが、この写真の個体が本土の土を踏むことが無かったのは悔恨の極みである。
※もう一方は、恐らく雙峰祭で生体展示することになります。

帰宅後はブログを書いてから専門英語で使われそうなテキストを読んでおく。夏休みほとんど英語に触れていないのは致命的なことではあるが、あまり英文が読めなくなったような感じはしない。ロシア語をやっていたおかげなのかもしれないと思いたいのだが、残念なことにこれではアラビア語とラテン語のできなさについて説明ができない。

3限 動物系統分類学Ⅱ
「暑いねえ!」の第一声で始まり、卵割と体腔形成のおさらいを行ってから真体腔らせん動物の概要紹介へ。

4限 専門英語AⅡ
Matt先生によるサイエンスコミュニケーションの授業で、もちろん英語で行われる。学生の多くは英語が嫌いで、専任教員による英語での授業なんてもってのほかだと思っているようだが、610としては英語で授業を聞ける格好のチャンスとしか思えない。特に、G30による専門科目の英語化に伴い、いくつかの科目が日本人教員により英語化されているわけだが、英語に慣れるという点において「耳を傾ける」価値はあるのではないかと感じる。
授業とはあまり関係のないところで、A氏が不本意なところで脚光を浴びてしまったのは哀れと思いつつも愉快であった。

5限 なし
アラビア語対策をしたり、隠岐水槽をやどけん部室に移動したり。

6限 アラビア語基礎
夏休み前に予告されていたスキットのテストが行われ、その後スキットの文章をいじくって新たなスキットを構築。すっかり勉強をさぼっていた結果として、書き取りよりも読み取るのに苦労した。

放課後:やどけんMT
Tateさんに司会の代理を任されたので、雙峰祭関連のいろいろやOB会について話してから、長い長い活動報告を行ってもらった。18時以降冷房が消されるのは致し方ないとはいえ、せめて部室の窓くらい開閉可能にしていただきたいものだ。他のイベントにかまけていてすっかり雙峰祭の準備を怠ってしまっていたわけだが、たびてつと違って役割分担があるわけではないので、展示したいものは各自で用意する戦略を取るのがやどけん流。昆虫関係を牛耳っている610はそれだけ多くの出展をしたいはずなのだが、標本はまだしも、写真の選定や解説文の作成などには手を付けていないので、そろそろ起動しなくてはいけない。どこかにメモを残しておいた気もするので発掘にも追われそうだ。

サークル活動至上恐らく初めてのことだが、ミーティング後の夕食に参加してみることに。600円の返金があったことが大きいのだが、やたらに集虫力の高い中華飯店にて豚汁定食を注文。普段質素な食事を摂っている身としてはこんなにお金がかかることが理解できないのだが、それはさておき、非常に有益な意見を採集することができ、非常に有益であった。

有益というのはやどけんの活動に関することではなく、日ごろ610が抱いている「今を時めく大学生」像に対する冷ややかな考え方を共有している人が発見されたことである。これが女性の口から発言されたことだというのも嬉しいことだ。
一般に文化系の女学生が選択しがちな「ゆるふわ」スタイルを、流行に流されているだけだと一括し、ジャケット一つに1万円もかけるような神経が分からないと疑問を呈し、ああいう人たちとは馬が合わないだろうと帰結する。ファッションやオシャレに関心の無い人たちからすれば、彼(女)たちはこう思われてしまうのである。

610は610で、食事の後にふとこう思ったものである。高校時代には「制服」による服装の統一化、その抑圧に苦しんでいた若者たちの多くは、大学生になったとたんに髪の色を変えてみたりオシャレに気を配るようになる。彼(女)たちは自分なりの個性をアピールできていると考えているのかもしれないが、残念なことに、私からすれば、そのような誰もかれもが似たり寄ったりで、制服を脱ぐ以前とさして変わりが無い。程度の差はあれど、ステレオタイプな若者像の範疇からは逸脱できていない。作業服や和服で常に活動するようでないと、現状ではこの枠組みからは逃れられないのではないか。

自分と似たような考えをする人が不定期ながらも身近に出現するのは、なかなかに興味深い現象である。

~・~・~

明日は久々に数学チックな授業を受けると同時に、全うな(?)生物学類生であればまず受けることの無さそうなロシア政治の講義も聞きます。もちろん後者の方が楽しみで、場合によっては中央最前列の席に陣取る可能性もあります。  


Posted by Impulse610 at 18:10Comments(0)