2012年04月27日

観察した果実は処理しなければなりません

6時起床。最近目覚めはもっと早くなっているのだが、布団の中でグダグダしてしまう。

1限 動物制御学Ⅰ
昆虫の排泄と呼吸系についての解説。昆虫が糞をエサとして食べないのにはわけがあり、糞にはスクロースが全然含まれていない、つまり栄養が無いと認識して食べないようにしているということ、アゲハチョウは蛹の時の代謝産物である蛹便に含まれている窒素分を、鱗粉の色素に再利用していることについては驚きの新発見をしたような気分である。呼吸系のことは動物生理学や昆虫学でやったことの繰り返しであったがより踏み込んだ内容で、とくにナベブタムシのプラストロン構造についての解説はなるほどと為になる。
全く昆虫好きにとっては楽しくてたまらない授業のようだが、そうでない人にはそこまで興味をそそられる内容ではないのかもしれないなあ・・・まあそれはそれでいいのだが。

2限 植物系統分類学Ⅰ
今回から担当の先生が変わり、藻類の各分類群についての詳細を見ていくことになる。まず共生説のいきさつと灰色植物(原始的な共生藻類)についての説明が始まるのだが、前回担当の先生より英語は理解しやすく思えた。灰色植物の体内にある葉緑体は、かつてシアノバクテリアとして存在していたころの形質を程よく残しているのだが、それが現生まで生きながらえているということは不思議に感じる。

3~5限 植物系統分類学実験Ⅰ
果実の観察を行う。普段何も意識しないで切ってしまう果物や野菜でも、切り方を変えてみるだけで見たこともない形態が浮かび上がってくるのはとても新鮮である。バナナなんて皮をむいたらそのまま身を食べてしまいがちだが、これを縦方向に切るとめしべの痕跡を中心として子房が取り囲み、これまた痕跡的な種子が多数配列しているのがよく分かるし、何気なくかじっているりんごの周辺部分は実は「茎」であったりするなど、普段意識していないことが見えると途端に面白くなる(その前がつまらない、という意味は含まれていない)。今後、果物を食べるときはいちいちバラしてみることになりそうだ。
スケッチを仕上げた後のまったりした時間はこれぞ生物学類生冥利に尽きるというものだったのだが、その詳細はネット上に晒すわけにはいきません(´Д`)

6限 文化人類学概論A
アメリカの文化人類学についての解説。『菊と刀』はそのうち読んでみたいなあ・・・

放課後 
写真部の見学に行こうと思ったのだが面倒になり帰宅。やはり雨だと外出は必要最低限に抑えたくなる。この時期になるとヤリイカが非常に安くなるのだが、このボイルしたものにからし酢味噌を付けて食べると非常においしい。昨年11月ごろから焼き魚が夕飯の主菜であったが、しばらくはイカに切り替えても良いかもしれない。

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明日はやどけんの新歓活動と、自身の課題消化も兼ねて植物園に行ってきます。時間があればその後宝篋山に向かい、ムカシトンボ探しをするつもりです。  続きを読む


Posted by Impulse610 at 18:10Comments(0)