2012年04月25日

花見は生物の進化を遡る

5:30起床。昨日書いた通り今日は自転車のタイヤ交換をするため宝篋山には出向けない。その代わりとして宿舎周辺を散歩することにし、植物見本園に向かう。近くでキジが鳴いたので探してみると、ツツジの向こうで屹立していた。



しばらく追いかけてみたがこれ以上近寄ることができず断念。それからしばらく付近をフラフラしていたが、シジュウカラがやかましく鳴いている現場に遭遇。



鳥に疎い610がシジュウカラを「見える」ようになったのはつい最近のことなのだが、なかなかかわいらしい。ただ近寄るのはキジ以上に難しい。



ネコが610をにらんでいる。残念ながらお近づきにはなれなかった。

その後二度寝をしたりアラビア語の勉強をしたりしてからつくば駅へ出て、サイクルベースあさひ目指して歩いていく。ところが道を間違えてかなり無駄に歩いてしまい、到着までに40分もかけてしまった。タイヤが14インチと小さいant用のタイヤは「子ども用」として売っているもので妥協するしかないのだが、チューブが売っていない。ホームセンターにあるものでは規格が違っており(米式バルブのチューブは一般店には無い、しかも14インチとなるとなおさら…)、これはネットで買うか今あるのを騙しだまし使うしかない。
予想以上の無駄足により、パンク修理をするまでの時間が確保できない。前輪から古いタイヤを取り外し、歩いて教室へ向かう。

3限 動物系統分類学Ⅰ
「動物とは何か?」という話から始まり、各系統群の説明が行われる。「魚類」「爬虫類」という我々が慣れ親しんでいる分類区分は厳密には「間違った」方法であることはなかなか不思議でもあり、そこに分類学の限界が現れているようにも思える。それはそうと、H先生の花見談義は非常に愉快であった。しらふなヒトは酔い始めるとゆらゆらし始め(←脊椎の喪失)、気が付いたら横になっており(←軟体動物化)、食べ物の入り口と出口が一つとなり(←クラゲ化)、そして泥のようになる(「原始のスープ」)。これは今後の飲み会ではやること請け合いであり、610はきっと33R会にこのネタを持ち込むことになろう。

4限 専門英語AⅠ
最終的には英語の文献を読んでプレゼンをすることになるそうだが、この1週間で「自分で英語の論文を見つけられるか」「それとも先生が出す課題を使うか」猶予が与えられる。610は文句なしにガロアムシ語りを展開することが決まったのだが、果たして自分の読解力に堪えうる論文は見つけられるだろうか。
それだけアナウンスして授業が終わるのもいけないということで、ナメクジウオについて書かれた英文を20分で読み、その内容を質問し合う授業が行われる。ロシア語ラテン語アラビア語にかまけていて英語をすっかり勉強していないせいか、読めるには読めるが意味を把握できず質問の流れに入っていけない。英語はほかの言語と違ってかなりの「キャリア」があるのは分かっているが、これだけはそこに甘んじていてはいられない。調べ物をするときにでも読む習慣をつけなければいけないのだが…

5限 パンク修理
授業後、持ち込んだツチハンミョウを先生に見せたり、4クラ民と談話してから部屋に戻ってパンク修理。新しいタイヤを嵌め込む作業は物理的に非常に大変。こうしてantは(仮)復活を遂げ、何とか宝篋山観察に行ける体制が整った。あとはチューブも用意すれば万が一パンクしたとしてもその場でのチューブ交換で済ませることができる。
antを使って大学に向かい、島根大学の公開臨海実習に申し込む書類を用意する。これは他大学向けの臨海実習で、2年生以上の大学生なら基本的に誰でも申し込みができる。なぜ610がこれに参加しようと考えているかというと、隠岐の島に行かれるからといことが主たる理由である。しかも実習の費用は6,000円程度と、個人旅行で滞在するのに比べてずっと安く寝泊まりできるのだ。もちろんつくばから隠岐に行くまでの交通費はかさむのだが、そこは四日市への帰省をうまく織り込めたら楽かもしれないし、当然18きっぷを使うことになろう。まだ実習に参加できるかは分からないが、何とも楽しみなものだ。 万が一これがダメなら北大の臨海実習に出向くかもしれない(これは厚岸で行われる)。
ちなみに隠岐の実習は生物チャレンジとは被っておらず、その代わり集中授業と被ってしまっているが、それは切っても耐えられる部類のものなので救われる思いだ。

6限 アラビア語基礎
小テストの後自己紹介。シリアのネイティブ、インドネシアからやってきた学類生や、パキスタンのハーフの人なども混ざっていて何とも国際性豊かな参加者相である。その自己紹介を聞いていてふと思ったのだが、610は半ば道楽でいろんな国の言語に手を出している。言語力の上達に伴って、土地の人がそこにいる昆虫とどうかかわっていくかが見えてくるのではないか。比較昆虫文化学誕生の瞬間である。文化昆虫学自体は(マイナーではあるが)それなりに研究もされている分野であるが、恐らく言語レベルで深く洞察を重ねている研究は無いのではないか。英語を除いて語学と昆虫の勉強は別物だと思っていたが、こういう気違いじみたこともやろうと思えばできるかもしれない。そう考えると学術的に使える英語と世界一広いロシア語と20か国以上にまたがるアラビア語のほかには、スペイン語を抑えておく意味はあると思われる。まあ来年度は時間割が全く把握できないし、そもそも実験をどうするのかも併せると悩みのタネは尽きないのだが・・・

放課後 発送作業
保護者向けに大学の同窓会の冊子を封筒につめる作業を行い、それからやどけん部室へ立ち寄る。Kさんの「渡良瀬みやげ」の豪華さに驚く。これは羨ましいですねえ・・・

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今日行けなかった宝篋山散策は、多分明日行くことになります。天気が悪いようで残念ですが…  


Posted by Impulse610 at 18:10Comments(0)