2014年09月12日

これが全国区の寒さだ!(運転席の窓全開にしながら)

今朝は7時半起床、8時半出発。カワゲラの卵を固定し、昼間は少し休憩。


センター構内ではこの前と同じ個体であろうリスがこの前と同じ場所でクルミを齧っていた。


クルミを食べ終わったのか、それとも撮影者の気配を感じたのか。枝から枝へと駆け抜け、あっという間に見えなくなってしまった。


ダム方面まで降りて鳥見をしてみるがよく見えない。上空でぐるぐるしているトビと特徴的なアオサギの声を聞いただけで不発だったのだが、別荘を経由して帰ろうと思い立ったのが功を奏し、道端で延びているモグラを発見。日に数台しか車が通らないだろうこともあり、潰れた形跡は見られず、死後時間が経過したらしく内臓のある部分がゆるゆるしていたのだがここは菅平である。毛皮が痛んで抜けるような状態ではなかったので、深刻な腐敗は進行していないとみてよいだろう。つまり、剥製づくりに挑戦する価値はあるだろう。先日やどけんの有志が科博で鳥の剥製づくりを実施したという羨ましいお知らせを聞いたばかりであるから、そのうっぷんを晴らすにはちょうど良い材料だ。
さてモグラを拾ったのでこのモグラの名前を把握しようと図書室の図鑑を紐解いてみたのだが、可能性としてはアズマモグラとその亜種?コモグラの2択であるらしい。採集地点は標高1200m程度だったので生息域的にコモグラが相応しいような気もするのだが、体サイズ的にアズマモグラチックである。体重を計測し忘れたので解凍後測ってみて、それで一応の決定をしておこうかなあ。


種同定に関して一つ進展があったのでここにも書いておこうと思うが、先日作った「コガモ」の羽標本、これはやはりコガモではない疑惑が浮上した。そこでたどり着いた結論は、これはコガモとカルガモ、あるいはカルガモとマガモの雑種なのではという所であった。羽の大きさ、次列風切の光沢のパターンはカルガモそっくりで、でも光沢の色合いや生体生存時の外見からはおよそカルガモらしさ(くちばしの先端の黄色さ、メモとの黒い線)は感じられなかった・・・果たして真相はいかに?

さてモグラを凍らせてから第3のカワゲラの蛍光観察を行ったが、有効なデータは僅かしか得られなかった。このカワゲラ卵は扁平で観察しやすく楽しみにしていたのだがこれは困ったぞ。うまくいかないと来年まで待たないといけないことになるなあ。その後第4・第5のカワゲラ卵の脂抜きを行い、蛍光観察の仕込みを大方整えておく。第6のカワゲラの試料は机の上に持ってきて配列を整えただけで力尽きてしまったのだが、これがうまくいくと非常に見通しが良くなり、サイズ的に最も困難を感じそうな第7のカワゲラ攻略に向けて士気が上がるはずである。20時半帰寮。
※番号で書くと私はもちろん、読者の方も分からないので科レベルまでは公表しちゃってもいいかなあと思ったりしますが、やっぱり卒研容姿がweb上に公開されだれでもアクセスできるまでは控えておくべきかなあ…

夕方ドイツに出張していたラボメンバーの方々が帰菅。空港タクシーの方のご厚意で610が車出しをする手間が省かれる(荷物を積んだBRAVOがどんな山登りを見せてくれるか楽しみだったがまあ仕方ない)。無事であったようでなにより、610はお土産に指定した水のペットボトル及び水を頂きご満悦。


一部の方はご存じだろうが、610はペットボトル集めが趣味とまでは言わないが、結構好きであったりする。ロシアに行ったときは悩みに悩んだ末6本も持って帰ってきたのだから狂気の沙汰ではあるが、ドイツ産のものは3本も頂いてしまった。そのうち1本は750mlの大容量でビックリ。菅平の水はおそらくロシアやドイツよりもおいしいのでボトルキープに、屋外へ行くときに大活躍間違いなし!

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明日は寮の掃除をしてからカワゲラに隷属です。そろそろミネトワダカワゲラの成虫も出始めているかもしれないので探す余裕があれば探したいです。  


Posted by Impulse610 at 18:10Comments(0)