2014年09月14日

カワゲラ研究会の設立に待った

今朝は3時起きの目標虚しく6時起床、6時半出発。脂抜きしていた骨を流しに移して灌水させ、第4のカワゲラの観察を行う。今までのカワゲラでうまく染まらなかったステージで良好な結果が得られ暗室で発狂していたのだが後が続かない。気長に待つことにして、ドイツがえりのBOSSに開口一番けしかけられた第9のカワゲラを探しに沢へ降りることに。


もう写真をあげてしまえば正体がばれてしまうのでナンバリングは無意味なのだが、その正体とはミネトワダカワゲラである。7月に一度採集したときには沢の本流の流れの緩いところでそこそこ得たのだが、今回はその沢に流れ込む支流にアタック。


どんな感じの場所かというとこんなところ。土砂崩れのあとにできたようなちょろちょろした流れにある石をひっくり返すと数匹単位でへばりついていたりするのである。水深なんて1センチも無いような源流の中の源流域に棲息していることを思うと、どことなくこのカワゲラが原始的である裏付けになるような気もする。ちなみにここではトワダの他にカワゲラ科の幼虫もいて驚き、サンショウウオがそこそこ見つかって撮影に挑んだが逃げられて叶わなかった。


中には水の流れが届かないところにいた幼虫も多く、彼らはきっと成虫への羽化が間近なのだろう。事実、終齢幼虫と見られる大きな幼虫には胸部の正中線に白い線が入っていたり、胸部端の縁取りの雰囲気が変わっていたりした。合計20匹の幼虫を採集したが、彼らが無事に孵化して成虫になってくれることを祈り、インキュベーターに突っ込む。
その後蛍光観察を再開し、先ほどよりよく見えている卵が増えていることに手ごたえを感じ、再び湿原へ。




昨日ホバリング個体を見た場所は、昨日より多いランナーの影響もあって絶望的状況にあった。諦めて研究室に戻ろうかなと思ってふと水面を見たらメスが産卵しているではないか。しばしここで撮影会を開催。橋の上からの撮影だったのでどうしても上からのアングルばかりになってしまい、横から撮影したかったのだか叶わず。


これはカワラヒワの若鳥かなあ・・・
研究室に戻り大した作業をすることなく18時に帰寮、カニ鍋を頂く。おいしかったが早々に容量不足でギブアップ。なぜかアイスを買いにコンビニに行ったりして23時ごろお開き。

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明日は午前中カワゲラに隷属し、午後はマダラヤンマ撮影です。飛翔写真の撮影を目標に、彼らの美しい姿を目に焼き付けてきます。

あと明日からやどけんでは夏合宿が始まるようで、今年は奄美大島に行くようです。610は実習に来ていたY氏にカワゲラ採集グッズを託し、活動のついでに万が一カワゲラが採れてしまった時に使ってもらえるようお願いを申し上げたのだが、どうやら現地での天気予報が悪いそうです。そこで本来の活動ができなくなるついでにカワゲラ採集をメインにしてしまおうかと現会長が示唆しているので、カワゲラの奴隷という立場からNoを突き付けなければなりません。天気が悪くても林道を歩いていれば鳥の羽くらい落ちているかもしれませんからね(万が一鳥の羽を拾った時には深く正体を追求しない方が幸せかも)。
あと雨でも夜間は両生爬虫類が動き回っているかもしれないので希望を捨てずに車流しをすればいいんじゃないかなあ。くれぐれもハブと「法令や条例を根拠としないあるいは明示しない、思い込みによる言いがかりによって、合法的な採集を禁止あるいはその行為を罵倒するようなヒト」にお気をつけて。奄美では昆虫採集に対する規制が厳しいので、その手の文章のコピーを持っていると強力な武器になりそうですね。スマホの画面で見せるより信ぴょう性が高い印象を与えられそうです。理論武装に自信が無ければグレーゾーンには突っ込まない方がいいでしょうね。
万が一同定してもらいたい生物がいて、ヘルプを求めたかったら連絡を下されば協力します。まあスマホがあれば解決するようなら声をかけない方が良いと思いますが。
楽しんできてください。
  


Posted by Impulse610 at 06:10Comments(0)