2016年01月07日

life of 7. 1. 2016

今朝は7時起床30分出発,830まで朝食とドイツ人昆虫形態学者にカモシカ・リス・オオマシコの写真を送る業務に携わる.その後昨日固定した卵を処理してからミネトワダカワゲラの切片を21時まで切り続ける(昼食,ポタージュスープ休憩,夕食をはさみながら).最初のうちはラボが乾燥しているとか試料の状態がよくないとかで,ゴミのような不連続切片創成のプロと化していたのだが,加湿器の威力やもっとましな試料,それに継続的に作業をすることのなれにより,だんだんacceptableなものが作られていくのであった.
それにしても,切片創成装置たるミクロトームは位置が固定されているゆえ,作業する人自身でワーキングスタイルを整える必要があるのだが,無駄に座高が高い奴隷にとって長時間の作業は肉体的にしんどい.座高をごまかすため椅子を最大限低くしているのだが,不幸にも無駄に長いらしい足が落ち着かず,かといって椅子を高くすればかがむような姿勢となるため肩がこる.
こういうことを誰かに言うと,なぜか足の長いことに関して批判を浴びることがある.私は環境に適応してこの外部形態を獲得したわけではないし,もちろん自分の意志でもやしみたいになったわけでもない.どちらかと言えば,今回のケースのようにもてあますというか,完全にデメリットしか感じられないことの方が印象に残るものである(ほかにもワークスの運転席でハンドルに腿が時に触れるとか,着物の丈が合わないとか,我が趣味嗜好に真っ向から対立する形質と化してしまっている).そういえば昨年は,虫かごを洗うとき,手が大きすぎて内部の洗浄ができず,先輩にやってもらうという哀しい人生も経験した.先日は自身の研究能力の乏しさをアカデミックな観点から証明して見せたが,今日の作業から,外部形態さえも,奴隷として生きていくことの不都合さを支持する形質であることが示唆されてしまった.しかし,それでも隷属人生は終わりが見えないのである...  


Posted by Impulse610 at 21:53Comments(0)