2014年07月02日

夏の滝カワゲラ合戦

今朝は7時起床。目覚めは悪かったものの、シャワーを浴びてスッキリする。後に引かないのはありがたい。
午前中は例によってカワゲラに隷属、お昼ご飯を少し早めにとり、5月11日以来の唐沢の滝に向かう。


相変わらず滝の周りは風と水しぶきが激しい。しかし最もカワゲラの密度が高いのはそんなところなのである。


ここしばらくカワゲラ採集は低迷していたのだが、ここではおそらくアミメカワゲラ科クサカワゲラ属Isoperla sp.と思われるカワゲラがけっこう出現していた。この写真のブレ具合から、彼らが撮影どころではない場所にいる様子がお分かりいただけよう。アミメカワゲラといえば4月下旬にヒロバネアミメカワゲラらしき個体を採集して以来で長らくご無沙汰のグループでもある。しかしながら果たして同定がどこまであっているだろうか。原則カワゲラは飼育させるので、彼らの寿命が尽きるまでは何とも言い難いのである。そのほか、今まで他の場所で採集していたミヤマノギカワゲラがそこそこ見つかり、セスジミドリカワゲラを巨大化したような謎のカワゲラが現れた。こいつ、現段階ではミドリカワゲラ科なのかアミメカワゲラ科なのか判断がつかず悩ましい存在である。頭部がアミメっぽいのだが色合いとか腹部のプロポーションがミドリっぽいのである。


副産物としてまず目に入ったのはミカドアリバチ。オスは有翅でメスが無翅、マルハナバチの巣に寄生するというみょうちくりんな蜂である。図鑑の片隅で見たことがあっただけの存在で実物を見たのは初めてだが、アリにしては大きすぎる。そしてなんと愛くるしいことか!


一応刺す蜂ではあるが採集は楽ちんである。こいつ、タッパーの容器にうまく捕まることができないらしく、肢をせわしなく動かしてどうにかしようとするのだが、そのしぐさがたまらない。なんなんだこの可愛らしさは・・・おまけに摘まんでみるとキイキイと音を出すではないか。おまえには立派な針があるというのに、それだけでは防御手段として不十分なのか。いやそれとも、防御反応とは関係の無いイベントで鳴らすのだろうか。謎である。
行きは歩いて行ったが、帰りはバスを利用。このところバスを頻繁に利用しているが、菅平地区内は100円で利用できるので便利である上に、7月から本数が増えたので使い勝手が良くなる。まあ今回乗ったのは年間通じて運行されているダイヤだったが・・・今回の乗客は610ただ一人であった。

センターに戻り、カワゲラの整理をしたり、先輩の発表練習を拝見したり、アリバチとかカワゲラについて調べてみたりして、夕食後21時半に帰寮。

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明日はなんと東京に向かいます。ここ数日宣言していた学会に参加するためです。いやはや、夏服が無いということで既に死が予見されるのですが、蒸し暑さに耐えられるのでしょうか。明日出発しあさってには帰ってくる予定で、帰省はしません。せっかくならヒヌマの様子見でも怒れれば良いのかもしれませんが、今はカワゲラに隷属する身。交通費の問題も考えると、Iターンが賢明です。
作業時間確保のため始バス登校を実現したいのですが・・・出来るだろうか???  


Posted by Impulse610 at 18:10Comments(0)