2017年04月05日

2017.4.4, 5 の人生

4.4
樹脂包埋の続きをする。そうしているうちに、行き詰まっている某観察のやり方が記されたメールをいただく。産卵直後の卵が必要らしいのだが、今年は幸いにも雪が多く、翅が生えておらず、しかも黒い某カワゲラであっても採集はたやすい。日曜日にいくつかつまんでおいたし、その時に産卵された卵もある。直後ではないが、何とかなるかもしれないと、観察の準備を進める。このつらい作業も、これで終わるのだろうか。もしくはまた来年に持ち越されるのだろうか…

4.5
昨日用意した卵の観察をする。14卵みたうち、かろうじて1卵でのみ、それっぽい構造を確認できた。とりあえずあることは分かったが、この画像は論文に載せるにはちょっと物足りない。また卵を用意しないといけないのか…

修論に追われていた頃は、手を動かすようになればもう少しモチベーションが回復するかと思っていたが、結局回復することはなく、心を無にして粛々と作業を遂行する術を身に着けてしまった感がしている。餓苦死んの申請書に残りの時間が吸い取られ、かつこちらの進捗も遅々として進まない。端的に言うと、先輩方と同様に苦労を重ねても、同様の対価が得られない可能性がある(得た場合は学位取得が厳しくなる)。これもまた、士気が上がらない要因である。率直に、研究をしていて楽しいとは思えない。そもそも研究職が狭き門である上に、そこを突破した人たちを見ていても雑務に追われている現状もふまえると、将来的に研究を続けていくというか、研究を本業にするような生き方を第一に据えるのは好ましいことではなさそうだ。



Posted by Impulse610 at 22:13│Comments(0)
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