2014年04月18日

行動の先に光が見え始める瞬間

今朝は6時半起床。雨が降っている。

本日一番のイベントは、K君の研究対象となる予定のナガヒラタムシの一種、チビナガヒラタムシが届けられたことである。さらに驚くべきことに、明日には本家本元のナガヒラタムシが詰まった木材が送られてくるという。いやはや楽しみである。
ナガヒラタムシはカワゲラと違って簡単に見つかるものでも飼育できるものでもないし、何処にどれくらい卵を産むのかといった知見はおそらく無いだろう。しかしながらナガヒラタムシは甲虫目の最原始系統群とされているのだから、その系統を考えるうえで無視することはできないわけである。菅平に来るまで採集できる気配が感じられず、昨日も書いたようにバックアップとしてのコオロギに流されようとしていた矢先の出来事であった。

610の方にも嬉しい出来事があった。帰省されていた先輩が帰りがけにカワゲラを採集してきてくださったのだが、その内訳が素晴らしいことに、菅平で採集記録が無いシタカワゲラ科とホソカワゲラ科が大半を占めており、しかもシタカワゲラは産卵していたのであった。さっそく卵を見てみたのだが、ミヤモトクロカワゲラより大分大きく、しかも孔があけやすく感動的であった。ただ悲しいことに、プラスチック容器にすらしっかりと付着してしまい、この粘着物質はクロカワゲラやオナシカワゲラで行う処理方法では除去できないのである。これは明日以降の課題なのだが、ホソカワゲラ(と地理的に無理なNotonemouridae)を除いたオナシカワゲラ上科の卵をざっとではあるが目を通したことになり、粘着物質だけでも何となく系統を反映しているような気がしてワクワクしてくる。



Posted by Impulse610 at 18:10│Comments(0)
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