2013年10月20日

見えるところは片付いた。では、見えないところへ…

今朝は8時起床。朝の寒さに耐えかねて、ついに暖房を始動。エアコンの力の偉大さを感じるとともに、たかが室温20℃程度で耐えられないとなると、この先を乗り越えられる気がしない。

さて本日は標本整理に出かける前に論文を読んでおきたかったのだが、読む気が起こらず、代わりに考え事を巡らせる。追記の欄に書いてありますので、ひねくれた論考が好きな方だけご覧になっていただきたい。そうでない方が読むと、気分を害するかもしれない・・・

午後から部室で標本整理をやることになっているが、あいにくの雨模様。いや、秋晴れの宝篋山の誘惑が無い分、室内作業はうってつけではあるのだが、問題は自室から部室までの移動手段である。11時現在の降水量が8ミリと結構多く、外に出る気が失せてしまうのである。結局バスを使って向かうことに。
誰も来ないことを期待していたのだが、次期会長Kくんと次期局員Yくんが協力に来てくれた。結果的に、部室に散乱していた作りかけの乾燥標本たちには無事にラベルという住所と、ドイツ箱という安寧の地が与えられた。一人で行おうとすると5時間くらいかかる作業が、およそ3時間くらいで終わったのだから素晴らしい。わざわざ雨の中来てもらって大変に助かりました。

さて、雙峰祭まで残り2週間。610はこの時までにドイツ箱6箱分に相当する昆虫標本の整理、夏合宿と大東避行、それからロシアの昆虫に関する資料の印刷、さらに色々なところで収集してきた骨やら生物の遺骸やらの同定能力の獲得、ヘビや昆虫の抜け殻の整理、展示したい写真の印刷などを行わなければならない。ヘブライ語やサンスクリットの予習、或いは3本の論文の読み込み、専門科目の学習をこなさねばならない中、いったいどこまで消化できるだろうか。ここが踏ん張りどころである。

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明日は通常の月曜日課です。

今回は「当事者でない人が正義を語る」ということについて。

http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2013100600003.html
この記事を読んで思ったことを書きます。
おそらく、記事の内容はあまりリンクしていないと思いますが、これをもとに考えたことなので紹介しておきます。

ここでは、7月に起きた未成年の飲酒に関する一連の事件を引き合いに出します。

http://ashihara.tsukuba.ch/d2013-07-08.html
当時書いた記事では、外野が加害者に私刑を加えることのおかしさをほんの少しコメントしたのですが、紹介した記事を読んで何となくつながりを感じました。

これはテレビや新聞でとても顕著だと思います。こういったメディアでは、何らかの事件が起こると連日のように加害者の性格や所有物を露わにしてお茶の間に供給しているわけです。そしてなぜか、この歪んだ正義に対して、疑いの余地を挟むことなく受け入れている人が多いようです。これを如実に表しているのが、ネットを使えばすぐに見つかる、いじめの加害者の個人情報であったり、飲み会を機に未成年者を死に至らしめた団体の所属者のプロフィールであったりします。

そりゃ、凄惨な事件が起こった時には、加害者に対して憤懣する気持ちもあるでしょう。ただ、その事件に対して「外野」である以上、我々が被害者や遺族のことを思って加害者に攻撃しても不毛でしょう。いや、不毛であればましかもしれません。行き過ぎれば害悪でしかないかもしれません。外野は外野としてやるべきことがあって、それは加害者に対して不当な攻撃を加えることではなくて、どうすれば事件が起こらないようになるか建設的に考えることだと思うのです。

ただ、自分の立ち位置をしっかり判断するのは至難の業だと思います。センスのある人は別ですが、610ですら今年度に入ってようやくこういうことが分かってきたのです。それから、人によるかもしれませんが、こういう考えを持つと日常生活が苦しくなるかもしれません。


Posted by Impulse610 at 18:10│Comments(0)
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