2011年12月10日

たびてつ冬旅行:Chokolate Disko

5時起床。昨日寝る前からすでに気温が氷点下に突入していたこともあって、心地よく起きられるようエアコンのタイマーを設定しておく。確かに「寒くて布団から出たくない!」抵抗感はグッと落ちたが、それでもあまり早起きできなかったことは改善せねばならない。
旅行出発までは昨日の生物実験のレポート製作。

8時前に部屋を出て自転車で大学中央まで向かう。残念なことに休日には「8時半つくばセンター集合」を実現できるようなバスは一の矢までやってこないのである。ここでOさんと合流、センターにてレンタカーに乗り男7人県北を目指して出発。まずは筑波鉄道藤沢駅跡に立ち寄ってから鹿島鉄道の廃線痕めぐり。
たびてつ冬旅行:Chokolate Disko

2006.5.5 八木蒔(やきまき)駅にて

鹿島鉄道は2007.3.31に廃止されてしまったが、610は06年5月、8月と廃止直前の07年3月10日に現地入りして撮影、乗車を行っている。当時は300万画素のデジカメしか持っていない上に撮影技術もへなちょこだったために、大した写真が見つからなかったのだが、上にあるのはかしてつ一のベストショットであり、かつてPCの壁紙にも選ばれたものである。
ちなみにこの気動車、結構かわいらしいいでたちをしているが、こう見えても実働70年目の大ベテランであり、当時は「日本一古い気動車」でもあった。今は鉾田で動態保存されているというが、今回の旅行では巡らなかった。
たびてつ冬旅行:Chokolate Disko

2006.8.5 みんなでカシノリに参加

たびてつ冬旅行:Chokolate Disko


かつての石岡駅では、常磐線ホームの隣にかしてつの車両基地があって、イベントも行われていたのだが、今はその記憶をとどめるような構造物は見つけられない。かろうじて跨線橋の橋桁の周りにかつてのホームの遺構が残されていた。
たびてつ冬旅行:Chokolate Disko

石岡南台にて

線路の跡地は一部バス専用道に改修の上、およそ30分に一本写真のような銀色のバスが走っている。バスを待っている時になぜか普通自動車が走ってきて、駅の向こうに見える踏切で立ち往生していたのだが、このバスが追い付くと運転手さんが駆け下り注意を喚起したようであった。
たびてつ冬旅行:Chokolate Disko


2007.3.10浜~八木蒔※加工済

霞ヶ浦のすぐそばを走っている区間もあり、そこからは筑波山を臨むこともできたのであるが、今はわずかに線路があった土盛りが、かつての鉄路の面影をとどめているに過ぎない。
終着の鉾田駅跡は地震により無残に崩れかけてしまっていたのだが、この先も未だ残る地震の爪あとを目の当たりにしていくことになる。岩手や宮城、福島の陰で埋もれがちになっているが、茨城もかなりの被害を受けていることを「県民」として知っておかねばならない。
たびてつ冬旅行:Chokolate Disko

大洗港の状況

アクアワールドをすっ飛ばして、大洗の魚市場でお昼ご飯に。Oさんおすすめの回転寿司屋に入る。ケチでありながら魚が大好きな610には葛藤を迫られるのだが、そういうことを考えると途端に食が細くなることが幸いしてか、5皿を1,000円以内でたしなむことができた。確かにネタが大きくて、頬張るごとににやけてしまう。
たびてつ冬旅行:Chokolate Disko

塩鮭

たびてつ冬旅行:Chokolate Disko

マト(ウ)ダイ:真ん中に黒い斑点があるが、これは決して誰かが押したスタンプではない

たびてつ冬旅行:Chokolate Disko

生物学類生なら撮らざるを得ないホヤ

たびてつ冬旅行:Chokolate Disko

生物室のイシダイを思い浮かべるとこれは食べられないなあ…

それからT君と魚市場を軽く散策。610は塩辛をお土産に買ったのだが、カニやサケなど高いものもあれば、ヒラメが2匹で100円だったりイワシが発泡スチロールひと箱500円くらいで売っていたりと、このままつくばっくするなら真剣に購入を検討したくなるものもある。近所のスーパーではお目にかけないユニークな海産物も売られているから見ていて飽きず、水族館に行かなくても十分楽しめたのであった。
ただ、どこにもアンコウが置いていなかったのは残念であった。

一同は東海村に入り「アトムワールド」を見学。ここでは昔から「我々の食糧には放射性物質が含まれています」と説明がしてあるようだが、原発で放射能に敏感になっている人が見たらどう考えるのだろうか。
それから日立電鉄線の廃線跡を巡る。これは2005年に廃線となっていて、610も訪れたことが無いのでどんな感じかイメージがつかめなかったのだが、踏切跡には線路が残っていたり、それらしい雰囲気を醸す場所も結構残っており、言われれば分かる。日立電鉄とは関係ないが、水郡線の常陸太田駅の雰囲気がなかなか好みであった。
「電車くん」は民家の倉庫を改築した鉄道模型屋で、店の外には日立電鉄の車両が保存展示されている。模型に興味のない610だが、ジオラマ用の人の模型の小ささと値段に驚く。
日立駅前にはいかず、Oさんおすすめのラーメン屋へ。ここでスタミナラーメンを注文。一杯でだいぶ苦しくなりスープを飲み干せず。
そしてそのままつくばへ。帰還はずいぶん早かったのだが、610としては嬉しい。本当はもうこの時点でずいぶん眠たく、帰宅してとっとと寝たかったのだが・・・(追記に続く)

~・~・~

明日は宝篋山にもいかず、のんびり(≠グダグダ)過ごすことにします。

610が皆既月食を観ようと思い立ったのは金曜の晩。野外で見るには寝袋と銀マットが必須だなと思い、これらはやどけん部室にたくさん置いてあるのだが、つくばっくの時間次第では部室に入れない恐れがある。幸いにも今回は20時前に戻れたので難なく持ち出すことに成功。ついでに双眼鏡も借り、最低限のツールは揃った。
しかしこれだけではつくばの冬の夜を乗り切れる気がしない。考え得る限り最高の防寒対策を施したとしても、毛布があると無いのとでは体感温度が全然違うのではないか。でも今まで野外に毛布を持ち出した経験などないし、第一どうやって輸送すればいいのだろうか。色々考えているうちに部分食の時刻は迫ってくる。
靴下を3枚履き、作業服よりも暖かいトレーナーの上にセーターを羽織り、ももひきの上から裏フリースのズボンを穿く。顔面はタオルとマスクで覆い、帽子の耳当てを使って完全装備を施す。毛布は4つ折りにして自転車のリアキャリアに無理やり詰め込み、残りの荷物をリュックに詰め込み、虹の広場を目指す。当初はもっと近い一の矢共用棟の屋上で観ようかと考えていたが、警備員に引き下ろされる可能性があることやうるさそうなことも考えて遠出を決意。草むらの上に銀マットを敷き、寝袋に収まりながら観測の準備。毛布は寝袋の上に掛け、地面につかないように工夫する。さすがにここまで徹底しているとなかなか快適で、下手をするとこのまま眠ってしまいそうだ。はじめ足先が冷え冷えしていたのだが、湯たんぽ代わりに熱い紅茶の入った水筒を投入したところ、効果覿面!
顔が寒いのでマスクを外すわけにはいかないのだが、鼻にまで掛けているとどうしても呼吸するたびにメガネが曇って視界が悪くなる。息を止めていればそのうち曇りも引いていくかと思いきや、いつまでたってもそのままなので困ってしまう。結局鼻はマスクの管轄外に放り出されるのだが、これがなかなか寒い。裸眼で双眼鏡を使っても良いのだが、視野が狭くなるうえに腕が疲れるので長い間見ていられない。
たびてつ冬旅行:Chokolate Disko

月食のピーク、23:31撮影

コンデジの限界を感じずにはいられないのだが、今回は寒いこともあって肉眼観察がメインだったので、撮れているだけましであろう。月だけでなく星もずいぶんたくさん観察できたのだが、わざわざPCを持ち込んで空を見ながら星座を確認しているのにもかかわらず、木星とオリオン座しか分からない天文力不足が情けない。夜に弱く、実質的な観測が大きな天文現象が起こらない限りできないのがいけないのだろうか。
23:58に皆既が終わるが、その前に610はすでに星見に飽きてしまう。というよりかは眠くて目を開けていられなくなってきたのだが、ここで一つの決断に迫られる。このままここで寝ようかな?それとも部屋に戻ろうかな?
防寒着+寝袋+毛布により、外気はほぼ完全にシャットアウトできている。顔は毛布にうずめてしまえば寒くはないし、今の眠気なら寝付くことだってできる可能性は高い。ただし懸念材料もいろいろあって、まずPCを持ち込んだことを後悔。寝ている間に荷物を盗まれかねないからである。そして本当にこのままここで寝て明日目覚められるのかは分からない。何者かに襲われるかどうか、ではなく、凍死するか否か、の不安である。寝返りを打って毛布がズレてしまったらまずいのではないか。それに銀マットの幅が狭く、地面の上に毛布が落ちれば汚れてしまうし、寝袋ごと寝返りを打ったらあっという間に体温が奪われてしまうかもしれない。観察する分には問題ないが、寝るには不安が多すぎたので結局撤収することに。
毛布が結露しており、外でも部屋でも寒い思いをするのかと悲観に暮れていたのだが、空気にさらされていた側だけであったのは救いであった。恐らく月食が終了する前に寝付けたのではないだろうか。

―寝る前にもっと下らない文章の内容が思い浮かんでいたのですが、朝起きたらすっかり忘れてしまって後悔しています。


Posted by Impulse610 at 06:10│Comments(2)
この記事へのコメント
どうもお久しぶりです。
最近の記事に書かれている呼び掛けを何度もスルーしていて申し訳ない…

ネオテニー萌えのそみあさんは、日本人のネオテニー化(と言っていいのかは不明)に同感です。年齢を見抜きにくいのは単純に「見慣れているかいないか」の問題もあると思うけど、それにしても外国人は大人っぽく見える。見た目だけじゃなくて、やってることも同年代の日本人に比べたら大人なんじゃないかな… 前読んだ本に書いてあった「日本人はロリコンが多い説」も関係あるかも。

質問は、できるように頑張る。
動かないと始まらないよね…!


では月食の記事を楽しみにしてます(´∀`*)笑
Posted by そみあ at 2011年12月10日 23:47
>そみあ
レスポンスありがとう(´Д`)

なんだか、日本人に対しては年齢の上下だけでは判断しがたい「未熟さ」を感じるのです。自分より2~3歳年上で、外見から内面に至るまで子供っぽく思う人は多いけど、その逆は少ない。
外国人は、アジア系より白人や黒人の方が大人っぽく見えます。
年下の女(男)の子に興味がある」ではなく、「興味を持った女(男)の子が年下だった」なら分かるのですが、ロリコンは大抵前者のことを指すんでしょうか。そのあたりは610にはよく分かりません。

まだ抵抗があるなら、知っていることをわざと分からないふりして聞いてみるのもいいかもね。「質問の練習」になると思います。

記事に書き忘れたけど、流れ星も見えたよ☆
Posted by Impulse610Impulse610 at 2011年12月12日 07:40
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。