2011年08月08日

過去最高の網さばき

3時半起床。かなり眠いのだが今日の二度寝は許されない。
荷造りを終えて5:45筑波大学発東京行高速バスに乗り込む。7:20に東京到着予定で、混雑を考慮しても集合時刻の8時には間に合うだろうと読んでいたのだが、これがえらい見当違いであった… ちなみに1本前となると5:15発、6:50到着予定となってさすがに早すぎるかなと思っていたのだが、実はそうでもないことがのちに発覚する。
バスの最後部にはトイレが設置されているのだが、その都合上一番後ろの席には不自然なスペースが設けられており荷物を置くのに重宝する。荷物が少なければ最前列左側の席に座って展望を楽しむのであるが、今日は迷わず後ろへ直行。ちなみにここならリクライニングも遠慮することなく倒し放題なので、朝の眠気を解消すべく睡眠に入る。
しかし余裕をかましているのもつかの間、渋滞に入って進みが遅くなったところで目を覚ます。時刻は7時に差し掛かろうとしているが、いまだに三郷JCT… 間に合うのか?
バスに備え付けられている案内によれば、途中八潮パーキングエリアにて下車→TXに乗り換えという措置がとられる、と書いてあったのだが、このバスに関しては停車する気配が見られない。もしかしたら寝ているときに案内があったのだろうか。いずれにせよそわそわしてしまって焦ってくるのだが、どうすることもできない。高速道路の混雑を甘く考えすぎていたようだ。7時40分ころにF先生に遅刻のメールを送り、今後の措置を考える。
このバスは東京駅へ行く前に上野駅を経由する。このまま終点まで乗り続けるだけで結構時間を食う上に、集合場所は地下深い総武快速線ホームであるので駅に着いてからもさらに時間がかかってしまう。現地集合にこだわると乗車予定の列車に間に合わない可能性がある。しかし上野を経由した場合、秋葉原乗換で錦糸町に出れば階段を2階分上り下りしただけで済む。東京へ出てしまうよりもリスクが低いと考え、7時50分ごろ上野で下車。
京浜東北線と浅草橋までの混雑に萎えつつも、どうにか錦糸町での合流を果たすことができて一件落着・・・バスは出来るだけ始発(4:45)を利用した方がいいのかもしれない。

無事合流をした列車で千葉まで向かい、その間は立ったまま車窓をボーっと眺めて過ごす。接続時間を使って昼ごはん(おにぎり2つ)を買ってから、安房勝山までは『唯幻論物語』を読んだり外を眺めたりして現地を目指す。2年前の合宿ではSSHの発表があったので桜木町から東京へ出た後に特急を使ったものだが、今回のように普通列車を乗り継いで勝山入りするのは高1時の臨海合宿以来である。まあ、その時と違うのは勝山駅で一水会の皆様が仁王立ちして私たちを待っていないことくらいか。

※先日勝山寮に宿泊するのが今回で3回目だと書いたが、これが思い違いであることに気が付いた。実はこれで4回目だ。
高1・夏 臨海合宿 一水会の皆様から古式泳法「神伝流」を学ぶ
高1・春 臨海実習 ウニの発生実験やタツナミガイの解剖をする
高3・夏 生研合宿 昆虫や魚をひたすら追いかけまくる2泊3日


寮について早速部屋を割り当てられる。たぶんMr.SSHの後輩となったリン君と一緒になるのだが、彼は天文部所属でありながら生研の活動にもよく来ていて、2年前の合宿にも参加している。当時は布団を敷かないで畳の上で寝ていた光景が強く印象に残っているのだが、果たして今回はどうやって寝るのだろうか。
過去最高の網さばき


着替えをして磯へ向かう。今日は潮汐の都合が悪く(満ちている)、山越えをして向かうポイントへは行かずに手前の海辺で採集を行う。水着は一応着用するが、目的は海水浴ではなく生き物さがしであり、場所も岩がむき出しで藻類が繁茂していたりするためジャージと靴の着用も必須である。荷造りの際いつものようにジャージにしておこうかと考えたのだが、陸上でしか出番のない作業服の水圏デビューに今回の合宿はうってつけではないかと気づいてしまった。なるほど、ジャージよりポケットがあるから収穫物をしまうのに便利である(こうしてタカラガイがしまわれる)。
海に入ったのは前回の合宿以来だし、水に入るのも高3の9月以来だから泳ぐのは大体2年ぶりである。思わずはしゃいでしまって魚を探しつつも泳ぎ回っていたのだが、心地よかった水もだんだんと冷たく感じ始めて陸に上がって休みたいなとも思い始めてくる。しかしここでゴンズイ玉を仕留めてからチョウチョウウオ、オヤビッチャ、カゴカキダイと短期間に次々と採集。とくにチョウチョウウオは捕まえた当初名前が分からなかったのだが、今まで捕まえたことのない綺麗な魚で大変に興奮した。こうなったら寒さなんてどうでもよくなってさらなるチョウチョウウオの追加に全力を注ぐのみである。もう1匹違う種類のチョウチョウウオがとれたが、それから潮が満ちるにつれて魚の姿も見えなくなり1日目の採集は終了。今まで自分がとった中で一番の大物は何と言ってもマダコ(高1・夏・葉山にて)なのだが、今回のチョウチョウウオは小ぶりながらも綺麗さという面では文句なしの一位だと思う。

寮に戻って魚たちの一時保管場所の設営に入る。しかし610は2年前の合宿では唯一人の3年生として参加したことや、ムシばかり探していて魚の設備に関してはほとんど忘れてしまったこともあって準備の際にはほとんど役に立たない。まあOBという立場ではこうやってただ様子を眺めているだけでも文句は言われないだろう。それに引き替えEさん、Kさん、リン君はよく働いていて610とはえらい違いである。まあこれは今に始まったことではないのだが… 一足先にシャワーを浴びるが、浴槽のお湯は人を入れる気が無いのではないかと思われるほど熱い。

1年生数名とリン君とともに、寮近くの大黒山へ登る。頂上まで10分くらいで到達できる小さな山で、あまり昆虫の方は期待できないのであるがやはりその傾向は変わっていないようだ。1年生のうちのI君はなんと野球部と兼部しているそうなのだが、昆虫が好きだという。ただ、まだヒグラシを見たことが無いと言っていたので、そこまで詳しいわけではないようだ。教育し甲斐があるではないか。

夕食後にさっきのメンバーにM先生を加えてコンビニまでの灯火めぐりをするのだが、こちらも全然ダメ。去年は全く昆虫が摂れなかったとF先生から聞いていて、また自分の経験からもあまり期待してはいけないと分かってはいたものの、とくに夏に入ってつくばでは毎日のようにカブトムシの生体や死骸を目にしてきたせいか、余計に物足りなく感じる。植林がされているわけでもなくそれなりの環境は整っているのだが、やはり海沿いだと都合が悪いのだろうか。2年前は大黒山へ向かう途中でミヤマクワガタを捕まえたので、いないことはないはずなのだが…

このあたりでずいぶん眠かったのだが、タツナミガイの解剖予告編を見学。解剖を見るのは2年ぶりだが、するとなると臨海実習を最後に3年半近いブランクがある。今日は1匹しかいなかったのだが、明日は1・2年生全員分のタツナミガイを用意する必要があり、610には5匹採取のノルマが課せられる。見つけられるかなあ・・・



Posted by Impulse610 at 06:10│Comments(0)
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