2018年09月09日

2018.8.31-9.9 の人生

8.31 午前中は胸部形態のお勉強。午後も継続したり、来るドイツ人研究者に提供する標本を選出したりする。SEM観察をしていたら急に画面が真っ黒になり、フィラメント切断を予感。夜、胸部形態の文献漁り。いろいろな歴史的背景から、オフィスの隣の部屋にはその手の文献がほぼそろっているのだが、これがいかに恵まれた状況であることか。だが、いろいろな事情から、これを活用できる人はそう遠くないうちにいなくなってしまいそうなので、先行きが不安である。

9.1 午前中は買い出し。8月にはエンジンから煙を吹いていた弊ろくもん号だが、何とかなる。午後、あんまやる気なくアイスを食べたり、幼虫の記載を読んだり、ミナミカワゲラ亜目関係の文献を漁ったりする。Illies 1960aはこの期に及んで知らなかったことを恥ずべきようなものなのだが、Diamphipnoidaeがいくつか記載されており、いいものを見つけた気分になる。

9.2 昼に研究室の学生+解剖女学生とカレーを食べに出かける。その後間髪入れずに、彼女の強い希望により、4月末に埋めたキツネを掘り起こす。肉はほぼなくなっていたようだが毛は分解されておらず、これを処理するのは大変に思えたので、説得ののち元通りに埋め戻す。

9.3 後輩を呼び、SEMのフィラメント交換を実施したが、結局、フィラメントが切れいたわけではなく、軸がずれていただけであった。余計なトラブルシューティングについても後輩に指導。その後少し観察。これでOKであると思いたい。昨晩来たドイツ人研究者と久々の再開。日本滞在の後、なんとニュージーランドに行くらしい!

9.4 午前中D論。午後、山で得た経験を活かし、下界でも様々な行動をとるという宣言を残し、解剖女学生が去って行った。いやはや、まれに見る人材であった…だんだんと台風が近づき、早期帰宅勧告が出る。逡巡の末、D論とともに研究室に居残る決定を下し、作業をしていたところ、停電が起こる。ほかに残っていた同期の学生、技術職員さん、BOSSや教員の方とあれこれ話し、電力会社の人に来てもらい、なんとか復旧にこぎつける。これは帰ってゆっくり休んでおくべきだった…帰寮後、怒りの飲酒をかます。

9.5 D論、TEMの復旧作業、洗濯。教育修士の実習が始まる。

9.6 少しSEMの確認をしたかったのだが、サンプルを破壊してしまいかなわず。こうなったら手元のデータでいえることだけをいうべきである。教育修士の構内昆虫採集に随行したものの、7月末の実習と違って非常に緩いものであり、ほとんどいるだけであった。だがその最中、とある歴史的発見の瞬間に立ち会ってしまった。

9.7 午前中、D論。午後、エクスカーションで行内散策。普段歩かない大回りの散策路をたどったものの、後半は道がほとんど存在していないような状況となり、結構体力を消耗する。今年度は特に運動をしていないこともあって、思っていた以上に疲れてしまった。
北海道で地震が起こり、その影響で、翌週に開催予定であった学会の開催が見送られてしまった。まあ当然の判断である。このご時世、仮に学会を強行して死者でも出ようものなら大変なことだし、そもそも、自ら被災者になりかねないというリスクを冒してでも研究発表をすることに意味を見出せない。夜、学会の移動時に読もうと思っていた『博士号の取り方』を読み始める。博士号を取る意味というか、博士課程という教育課程で得られるものがどういうものなのかということが明確に書いてあり、これは私が最近うすうす感じていたこととおおむね一致していたので、ひとまず安心する。

9.8 午前中買い出し。思い立って業務スーパーに行ってみたが、そこで軟式テニスのコーチとばったり遭遇。テニスコートからそのまま出てきたような恰好をなされていたが、そうであってほしい(テニスの合宿とかイベントで大量の買い出しが必要なんだろう)。テニスには久しく行っていないなあ…午後、自炊をしたり、ニュージーランドでミナミカワゲラ亜目の卵のサンプリングをドイツ人研究者にお願いしたりする。うまくいくと研究できるので、かなり楽しみ。『博士号の取り方』をひとまず読み終える。

9.9 午前中は寮でのんびり。午後はあまりやる気が出ず、のんびり過ごす。最近パソコンの挙動が遅くなってきたので、メモリを増設しようかと思案したりする。  


Posted by Impulse610 at 20:42Comments(0)