2021年09月06日

2021. 9. 3-6 の人生

9.3 学会2日目。午前中はある施設に関連するシンポジウムを拝聴。午後は学会本部企画で、大御所の先生たちの昔話的なものを伺う。昨日ポスターをご覧いただいた先生が運良くも登壇、なかなか濃いなあと思う。その後、総会を経て学会賞受賞者の講演をきく。うち1名は学生時代に授業等でお世話になった方でもあった。夜はバーチャルで懇親会があったが、完全にコミュ障となり誰とも交流ができずに終わる。意味もなく疲れてしまい、まったくもって参加する意味はなかったと後悔。

9. 4 学会3日目だがこちらには出ず、もう1つの学会1日目に参加。結局疲れてしまったので自宅から参加するが、それができるのがオンライン学会の良いところと思う。午前中に受賞講演を聞き、おそらく我々の世代のトップスター的研究者(自身の年齢の2倍くらい論文を出している)のすごい研究の数々を目の当たりにする。またもう1名については、なんと私の論文を引用いただいた方であった。この内容でだれが興味を持つのだろうかと思ったが、どういう方の目に留まるのかはわからないものだ。その後ちょっと一般講演を伺い、お昼の1時間の間に買い出しを済ませる。戻ってきてシンポジウムその1、これからの学問の未来について考えるような内容であったが、先のスター研究者がとにかく重く暗い内容を取り上げたこともあり、お通夜のような雰囲気になってしまう(この方がこうおっしゃってしまったら、我々はどうすれば・・・)。それからまた発表を聞き、夜には午前中よりもより若手の生き残りに特化したシンポジウムに参加。こっちはもう少し明るい感じであった。懇親会にも参加してみて、ちょっとは交流できたと思う。個人的には南半球への遠征の際にお世話になった方にようやく挨拶ができたので一安心(自宅だとカメラがないので顔を合わせたわけではないが・・・)。

9. 5 学会2日目。虫の世話をする必要があるので午前はちょっと遅めであるが出ラボをして、少し講演を見てから帰宅。昼の間に自炊をすませる。午後のシンポジウムは昆虫類を含む節足動物の進化に関連する話で非常に興味深いものであった。こういう話を聞いていると、昆虫を理解するのならやはり昆虫だけを見ていてはだめで、その外である鰓脚類とかムカデエビといったやつらの発生を見ないといけないのだろう、とは思う(ムカデエビの研究が現実的であるとは思えないが)。すこし発表を挟み、夜はゴキブリの小集会に参加。いろいろな方の研究を伺えたのでそれなりに意義深い時間であった。懇親会には出ない。

9. 6 いつも通り出ラボをして、副業のプルーフを編集者に返し、シミを固定したり、発表練習をしてから学会3日目。午後に発表を済ませる。けっこう突っ込みが来るかなと思っていたのだが、マイナー昆虫(カワゲラ)のマイナーな発表(幼虫形態)ゆえに興味がないとか、あるいは議論の強引さにあきれられてしまったのか定かではないが、座長の方の優しい質問があるのみであった。これにて5日間の学会が終了。2年前にも似たように学会をはしごしたのだが、その時と同様、先に参加した学会の方では労力のわりに得られるものが多くないという印象であった。人的交流ができないのは自分の性格上の問題だからいまさらどうしようもないのだが、研究があまり他者の興味をひかないとなると、学会で積極的に発表するという戦略は有効でない気がしてくる。そうなるとやはり、業績を出して結果で示していかないといけないのかもしれない。学会から解放されたのでいろいろなネット上の情報を更新し、早めに帰り、お気に入りの中国料理屋の麻婆豆腐で私服のひと時を過ごす。



Posted by Impulse610 at 20:03│Comments(0)
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