2016年10月09日

久々に人生を振り返る

思えば,中 3 途中?から修士 1 年に至るまでのおよそ8年以上,ほぼ毎日ブログを書き続けていたものだが,研究生活が忙しくなるというか,研究以外のことを行うことに抵抗を覚えるようになり,徐々にブログの更新頻度が低下してしまった.しかし,このブログの存在を知るいくばくかの方々から,復活の要望をいただいたこと,また,ブログを放棄したことにより自らの人生を記録しなくなることも不都合かもしれぬと思い至ったこともあり,久々に個々の更新を行う次第である.

2016 年 7 月
・高山蝶パトロール 3 回 たくさんチョウを見られたのは 1 回のみであった.ただ,ホシガラスをたくさん観察できて満足.

・プロ野球観戦 今年長野県で唯一開催される阪神 V.S. ヤクルト戦のチケットを入手.市街地の混雑ぶりに仰天.ヤクルトの先発はアンダースローの山中投手で非常に興奮(私はオーバースローやスリークォーターなどの正統的なものよりアンダースローのような変則投法が好みであり,小学 4 年生の時の夢として,猫になることとともに身長 2 m のアンダースロー投手になりたいと語ったことがある).

・ろくもん号 12 か月点検 ブレーキペダルを踏むと,キキキキキっと音がする不具合があったのだが,点検に出して音がしなくなる.12 か月点検そのものは数万円かかるものと思っていたが,ブレーキ点検込みで 1 万円であった.

・昆虫実習 今年は天候に恵まれず,採集日にずぶぬれになる不運.例年 5 (亜)目のスケッチを課していたのだが,今年は多くても 3 (亜)目しか書いていなかった気がする...

2016 年 8 月
・中高生対象の実習 ゆるゆると実施.

・昆虫調査のお手伝い 八ヶ岳方面にある大学の演習林主催の生物調査(ピットホールトラップ)に,昆虫担当として招聘される.前泊して,担当教員の学生さんたちと交流.星がとてもきれいであったとともに,専攻(学類)の違いからくるであろう雰囲気の違いを味わう.調査自体は,制限時間内に種同定が終わらず持ち越しになってしまったが,この辺りは来年以降の検討課題になるのだろう.

・教員インタビュー 専攻の専門科目の中に,サイエンスライティング講座が設けられると知り,受講を試みる.プロのサイエンスライターに直接指導していただきながらインタビュー記事を作る,という趣旨のもと,センターに着任した教員に取材を試みる(ライターさんがわざわざ来菅された).やってみて思ったのは,自分はインタビューする側よりもされる側のほうが向いているのでは,ということであった.ただ,する側の視点を知るということも,される立場になった時に活きてくるだろう.

2016 年 9 月
・佐渡島での公開実習 去年の締め切り直後にその存在を知り,1 年間楽しみに待っていた公開実習.前半には野生復帰されたトキや,トキが生きる里の生物(サドガエルも)を観察し,中盤には海の生物を採集し同定.後半は山で植生を観察し森を勉強,佐渡の自然を丸ごと満喫.佐渡といえばサドマイマイカブリを真っ先に思い浮かべてしまうのだが,残念ながら今回は出会えず.だが,かつてトワダカワゲラモドキと記載されたトワダカワゲラの幼虫や,佐渡の固有亜種であるサドホソアカガネオサムシなどの採集に成功.また,里の実習でセンブリの幼虫を初めて観察し,たくさんいる実習生の中でただ一人異様な興奮を見せてしまった...
なお,TA としての視点から,他大学の公開実習の運営を知ることもできたのは意義深いものであった.後述するが,やはり受講生を定員いっぱいとるのはしんどいだろう...

・公開実習のTA 生態学研究室主催の実習だが,カワゲラの奴隷も TA として参加.菅平のフィールドを対象に木本の種同定や調査・解析を実施するのだが・・・今まで担当した実習の中で最も過酷なものであった.ここで書くことにあまり意味がないかもしれない(スタッフでの反省会で大体述べてはいるが)が,
1. 参加人数が収容定員いっぱいに近く,スタッフの指導が行きわたらない
2. スケッチ・自由研究・樹木同定試験と3つの課題があり,実習生には休む暇がない
3. 自由研究のディスカッションや質問に対するアドバイスなどのため,スタッフにも休む暇がない
4. 参加人数が多すぎてスタッフの分まで食事を提供してもらえない
という,すさまじい状況に陥ってしまった.特に奴隷には 4. が重くのしかかり,自炊が底をつきかけた後半には先輩お手製のカレーを恵んでいただくという事態になってしまった(これがまたあまりにおいしすぎて泣きそうになる). 3. によって連日日付を超えても帰れない状況が続き,かつては無限の体力を追い求めていた奴隷が,最終日にはフラフラになって抜け殻のようになってしまった…

・人生の漂泊 上記の実習による肉体的疲労,また夏場の TA 等により研究に集中できない環境から魔が差してしまう.BOSS に 2 時間近く人生相談に付き合っていただき,1 週間ほど研究をなげうって放浪することに決定.とはいうものの,これまで出かけるときには大なり小なり計画を立ててから行動していたので,いきなり行ってこいとなってしまい,戸惑う.金銭・移動手段・日数を考慮して,ろくもん号で新潟県を走り回ることにする.
まず親不知に向かう.途中の能生で海鮮丼をいただき,親不知駅を訪問後,親不知の断崖で名曲『親しらず子しらず』を口ずさむ.

この曲とは中 1 の時,当時の 3 年生が合唱コンクールで歌っていたのに衝撃を受けて以来,ずっと脳裏に焼き付いている曲である.岩に刻まれた「如矢如砥」の文字に,当時の里人の喜びを感じる.この旧道を歩ている時に,前方から聞きなれぬ鳴き声がしてくる…サルの群れだ...その辺に落ちている石や木を投げて威嚇しその場をやり過ごしたが,いくら哺乳類の骨集めが好きだからと言っても,サルに行く手をふさがれるのはいい心地ではない.その後見つけたアリバチに心を癒され,そのあとはひたすら新潟県内を北上.
翌日から 2 日ほど,村上の瀬波温泉界隈に滞在.昼は海の幸,日中は温泉,夜は中華料理を食らう.車中泊ではあるが結構快適に眠れることもあってか,見る見るうちに体力がみなぎってくるのが分かった.この 1,2 週間で,人生で最も食の大切さを思い知ることとなった.
村上でリフレッシュしたのち,岩船港から粟島へ渡る.いつか訪れたい離島の一つであったが,こんな機会に訪問することになるとは.そして,この1か月で,佐渡と粟島,新潟県内の 2 つの離島を訪れることになるとは…粟島では天候に恵まれなかったが,徒歩で島を半周し,自転車で一周するなど動きに動き回り,粟島特産のアオマイマイカブリを採集したり,人生に思いをはせたり,ビーチコーミングをしたりして過ごす.アオマイマイカブリは他のマイマイカブリと比べて個体密度が高く,また日中でも平気で道路を横断していたりするので,非常に採集しやすい印象であった.島の民宿でも海産物に舌鼓を打つ.
その後はのんびりと帰菅.

2016 年 10 月
・高山蝶パトロール クロマメノキの監視
・ソフトテニスサークル 2か月ぶりくらいに参加.レシーブが返せない…

~・~・~

本日はここまで.



Posted by Impulse610 at 20:43│Comments(0)
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