2015年02月20日

別れの季節

2月19日

起床時刻などを忘却.実習生は朝から自由研究に取り組む.ミヤモトクロカワゲラの産卵を確認し,卒業研究後の安寧の時間はわずか5日で終わってしまった.飼育環境の整理や卵固定,文献の電子化,蛾の採集などを行い時間が過ぎていく.
夕食後に発表会が始まる.2年前実習生として参加したときにセンセーショナルを巻き起こしたウサギの糞茶が再来し,糞のデータと味の関係性の考察を行っている発表が個人的なお気に入りであった.
発表会後は反省会.1年生も参加していることからアルコールのない健全な打ち上げとなり,間もなく菅平を去るN氏やMさんらと談笑.こういう時に限ってMさんがロシア政治を履修していたという重大な事実を知ることになり,人生のちぐはぐさを痛感するというものである.それから610と似て複数の語学の学習に興味を持っていて,なおかつ意欲に満ち溢れている実習生とお話しする機会があったので,海外に出てみたり,色々な公開臨海実習などの履修を強くおすすめした.この実習を受けて大きな刺激を受けたようで,かつて実習を受けていた頃の気持ちが思い起こされた.
日付が回って少し経った頃にお開きとなり解散となったが,積雪がひどく先輩の車に便乗して帰宅することになった.無事に帰寮出来て一安心.

2月20日
6時10分起床,7時ごろ出発.先日の卒研発表を見た1,2年生のコメントの一覧が送られてきたので早速チェックしてみたのだが,けっこう良い印象を持ってもらえたようである.自分を含めた菅平組はけっこう準備に力を入れていたので,それが実を結んだといえよう.
さて積雪は凄まじく,何とかセンターに着いたのはいいが後発のスタッフの車がセンター入り口でスタックしてしまった.総出で雪かきをして難を逃れたものの,菅平の冬をまざまざと見せつけられた.
朝食を済ませ後片付けを行い解散.終わってしまえばあっという間であったが,実習生のみなさまには楽しんでもらえただろうか.2年前に履修したときもそうであったが,この実習を振り返ると何とも言えない郷愁というか,目頭が熱くなるような思いが込み上げてくるのである.一言で上手く言い切りたいものだが言葉が見つからない.
実習生が帰ったあとにはN氏のお別れに立ち会う.楽しげなにぎやかさを創成する能力に恵まれた彼がいなくなると菅平も静かになってしまい物悲しい.昨日までは人気のあった彼のオフィスが真っ新になっている現実はけっこう辛いものである.
その後には日曜に去る研究室の先輩Mさんを囲んでささやかなフェアウェルパーティも行う.N氏とは対極にとてもおしとやかでしおらしく研究に就活に励んでおられたが,菅平でお過ごしできるのもあと幾何.オフィスが同じということもあり寂しさもひとしおである.
その後は入院書類を書いたりミヤモトの卵固定をしたり文献をひたすらスキャンしたりして過ごす.20時過ぎ帰寮.

~・~・~

明日は買出しややどけん春合宿のための荷物を送ったり,剃髪したりする予定です(昨年11月末から3カ月ほど,冬毛と称して髪を伸ばし続けていました).余裕があれば翅のあるクロカワゲラを求めていくつかの渓流に挑んでみたいです.東京秘封? まあ無理ですね.来年に期待しましょう.



Posted by Impulse610 at 18:10│Comments(0)
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