2014年01月18日

牛久散策

昨日面白い事件が起こったので記しておきたい。
朝にゲンゴロウ水槽を見てみたら、コガタノゲンゴロウが水底でじっとしている。ただその様子が明らかにおかしく、物に捕まっていないのに沈んでいるのである。ああこれは死んでしまったかもしれないと思い引き上げてみたのだが、お腹の先ははみ出ているわ、首も伸びてしまっているわ、しかも触っても動かないわで、やはり死んでしまったらしい。貴重な南大東島産の個体なのでもう少し元気でいてほしかったとは思うのだが、死んでしまっては仕方ない。次になすべきことは、きちんと標本に残すことである。
そうして先日宝篋山で掘り出したオオスズメバチと共に標本にする準備を進めた。とりあえずゲンゴロウはひっくり返して適当に脚を整形して放っておいたわけである。

さてバイトに行こうと思った時、ふとコガタノの様子を見てみたら…動いているではないか! しかも結構元気そうだ。
訳が分からないのだが、とりあえずタッパーに水を張ってそこに投入してみる。腹部が思うように沈まないのだが、それでも普段とあまり変わらない泳ぎを見せている。何があったのかは分からないのだがひとまず元の水槽に戻すことに。
帰ってきて見てみると、彼は浮き島に頭を出してしがみついていた。おいおい、その姿勢では窒息するだろうと心配になったのだが、とりあえず元気そうで何よりである。

このようなトラブル、すなわち何らかの原因で窒息して水に沈んでしまうような水難事故はゲンゴロウ界ではしばしば起こることなのだろうか。

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今朝は7時半起床。やたら部屋が寒い気がしたが、ベッドの横に備え付けてある温水暖房の暖気を吸収して這い出すことに成功(逆に、暖房が稼働していない時間帯に起きるのは辛い)。昨日内容を示唆していた、カワゲラのフ節(tarsus)近辺の構造に関する論文の、結果をすっ飛ばして考察だけを読む。カワゲラ目に属する全ての科を材料に使っていることと、結果に基づく系統関係の考察がなかなかクリアーに現れていたのは良かったなあと思うのだが、この結果からカワゲラ目の系統関係についてもっと考察を述べてほしかったなあと感じた。

その後車を借りにバスでつくばセンターまで出て、文サでやどけんメンバーを拾って牛久へ向かう。
レンタカー屋が思ったより遠く時間を食ってしまったのだが何とか許容範囲内に間に合い、牛久自然観察の森へ出かける。J君プロデュースのタガメ水槽にて久々にストイックなタガメに挨拶したり、キツネやタヌキ、ハクビシン、マガモの剥製を堪能する。
この施設に来る前に一羽の猛禽に遭遇。幸いにして枝にとまったので観察ができるかと期待したのだが、手前の枝枝が視界を妨げよく見えず、気が付けばいなくなってしまった。このイベントをスタッフの方に伝えたところ、どうやらこの鳥はオオタカらしい。いやはや、いいものを見られた。
散策中にはエナガ、シジュウカラ、コゲラ、シロハラなどを観察。あとアシナガバチのなかまの巣も確認。

そして牛久大仏へ立ち寄る。目的は境内の池にいるという、地上に上がってくるコイを見ることだったが時間が遅くて中に入れず撤退。まあモズがいたからいいか…

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明日明後日はやどけんで南房総へ出向いてきます。



Posted by Impulse610 at 18:10│Comments(0)
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