2013年04月21日

ラトビア人女性とイルカの解剖を見学


昨日はコジュケイの声が学内でも宝篋山でも聞こえてきたのだが、その姿は見えなかった。それが悔しかったのでyoutubeで検索してみたところ、何ともかわいらしい動画を発見。合いの手を入れる個体が最高である(´Д`)

昨日は寝不足と鼻炎で疲れ切ってしまったので、21時前に就寝。今朝は6時半に起床。エアコンを設定しておいたので寒さは大して感じなかったのだが、外は雨で気温は5℃台… この寒さと悪天候は、通常610のやる気を一滴残さず搾り取ってしまうものなのだが、今日はそうされる訳にはいかない。年に一度のオープンラボに参加しなければいけないのだ。
今朝は目覚めが良かったので、英語やヘブライ語の宿題に取り組む。ヘブライ文字はアラビア文字と違って語中形が無いので、その分覚えるのは楽そうだ。

さて時間が迫ってきたので部屋を出発するのだが、気温が低い上に雨が強く、ものすごく外に行きたくない。冬装備をして宿舎の待ち合わせ場所に向かうと、ラトビア人のIngaさんがお待ちであった。やどけんに興味を持っていただいて大変光栄だ。
彼女を部室へ案内したわけだが、強い雨の中自転車を漕ぐとどうなるかというと下半身が大ダメージを受ける。歩いて行った方が良かったかなと後悔しつつも、部室でA氏と新入生2人に合流して、今度こそ歩いて科博へ向かう。
ラトビア人女性とイルカの解剖を見学


610が一番楽しみにしていたイルカの解剖が行われていたのだが、天気予報を信じてまずは収蔵庫見学に行くことにする。剥製→人骨→化石→液浸標本の順に観ていく。最初の剥製標本エリアは昨夏生物チャレンジのお手伝いをやった時に選手と一緒に見学したことがあって、当時見たレオポンに再会できてうれしかったのだが、他のエリアは初体験。デスモスチルスのホロタイプ標本が個人的にはアツかった(´Д`)
ラトビア人女性とイルカの解剖を見学


ラトビア人女性とイルカの解剖を見学


標本を見てから、バイトでよく出入りした研究棟に向かい、鳥類と昆虫標本を見学。この時たまたまIさんと同行したのだが、いやはや、いくらトキを目の当たりにしているとはいえ、骨格標本となるとその辺にいるサギと見分けがつくのかは分からないなあと盛り上がってしまう(Iさんとお話するときはいつも盛り上がるものだが・・・)。
ラトビア人女性とイルカの解剖を見学


雨もだいぶ止んだ頃、2匹目のイルカの解剖が始まる。海岸に打ち上げられたものをこのイベントのために保管してあるようで、まずは皮膚と脂肪層を剥いでから内臓を取りつつ、同時に肋骨を分離したり肩甲骨や背びれを取り除いていく。独特のにおいは好きでも嫌いでもなかったのだが、流石やどけん、この匂いが堪らない人もいるようで何とも頼もしい。
610は骨格標本作りには目覚めているものの、不思議と解剖することにはあまり興味が湧かない。苦手意識があったり、嫌いなのではなく、どちらかというと解剖しながら器官を観察すると時間がかかってしまうこととか、組織が生のままだと何かを食べたり、あるいは撮影するときにはその都度手袋を取ったり手を洗ったりせねばならない。端的に言えば作業が面倒なので省略したいだけなのだが、それでもじっくり見ているととても面白く感じる。腸がとても太く長いこととか、肩甲骨がしっかりあること、肋骨が12対あること、子宮が体からはみ出ていて、もしかしたら出産して死んでしまったのかもしれないということなどなど…
解剖を見ていて、イルカサイズの個体を仮に自分で発見したとしても、とても一人では処理できないものだと実感する。そもそも解剖するのも2人がかりであったし、道具を用意したり体のパーツを処理したりする人も必要で、先月やったようにダンボールでIさんの家に送りつけるようなことは到底不可能だと悟る。
そして最後に、人類学の授業でもお世話になった方による、江戸時代の人のお話を聞き、お昼を済ませて部室へ戻る。寒さを除けば非常に充実していたと思う。Ingaさんには初めて来てもらった活動でいきなり解剖に立ち会わせてしまって非常に申し訳ない気分であったが、まんざらでもない様子なので安堵(ちなみに彼女は部室でサキシママダラを手に乗せた!)。
今年の8月にはラトビアへ帰ってしまうそうだが、短い期間だけでもやどけんに所属してもらって、色々な日本の生き物を観察してもらえれば幸いである。ホタルは是非ともお見せしたい…

~・~・~

明日からまた一週間が始まります。先週と違って火・木の合同新歓が無い分、週末に弱るようなことはないでしょう。
ただ、寒いのだけは勘弁してほしい。冬服がいつまでもしまえない…



Posted by Impulse610 at 18:10│Comments(0)
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