2014年03月31日

南半球への憧れ

昨日は6時40分起床、9時ごろ研究室に出発、いつものようにカワゲラの様子見をしてから観察をしたり文献に眼を通したりする。
カワゲラ目は南半球にいるミナミカワゲラ亜目と北半球にいるキタカワゲラ亜目の2亜目に大別できるのだが、何となくミナミカワゲラ亜目の方を調べていると非常に実物を見たくなってくる。
http://www.insecta.bio.spbu.ru/z/excursio/Chile2011-2012/Chile-04/Chile-04.htm
ロシアのカゲロウの研究者?がチリに出向いたときの報告に、とても素敵なカワゲラが写っている。Diamphipnoaで検索をかけられたい。
http://collections.museumvictoria.com.au/imagedisplay.php?irn=344754&reftable=ecatalogue&refirn=1004769
http://collections.museumvictoria.com.au/imagedisplay.php?irn=347684&reftable=ecatalogue&refirn=1004770
カワゲラの中でもっとも原始的とされているEustheniidaeという科のタイプ標本が閲覧できるのだが、こんなカラフルなカワゲラがあるものかと驚嘆する。日本のセンスで言えばムラサキトビケラを彷彿とさせる翅の色合いである。

午後は菅平でどんなカワゲラが棲息しているのかまとめられているリストに眼を通したり―日本に9科いるカワゲラのうち7科がいるらしい―昆虫の胚発生に関する邦文を読んだりした後、山を下りて住民票の移動をしようと思ったのだが…転出証明書が必要なことが発覚。後日で直す必要があるようだ。

夜にはせっかくだからということでカワゲラの卵を顕微鏡下で観察してみたのだが、残念ながら死んでしまっているらしい。ということは卵の保管というか飼育を改善しなければならない。今のところ死卵でも研究に利用できそうだから問題ないのだが、もちろん正常発生を続けて孵化してもらえた方がありがたいことには変わりがない。

~・~・~

明日から2014年度の始まりです。色々な係決めがあるらしく、下っ端の610がどういう扱いを受けるのか注目です。
  


Posted by Impulse610 at 18:10Comments(0)

2014年03月31日

余裕のある時に時間の浪費を薦める

菅平に来てからというもの、大半の時間を研究室で、人の目の行き届くところで過ごしている都合上、1人でいろいろな物に向き合う時間というものがどうしても取れない。どこへ行くのにも先輩の車に便乗させてもらっている現状では、自分の動きたいときに動くことが基本的に不可能で、やろうと思えばやれないこともないが、それはある意味で他人を利用することになるのだから、どっちにしろストレスになることは否めない。
菅平で研究生活を送るとはいっても、もしかしたらつくばにいる時よりも孤独になれる時間は少ないのかもしれない。とりわけ610は行動がいちいち奇怪らしく、そのたびに注目を浴びてしまいかねず、「ふつう」に過ごそうとすることでまた余計なストレスを感じてはしまわないか心配でもある。

さて昨日の16時ごろから部屋にカラーボックスや収納グッズを設置したり、段ボールの山を処理したりして一段落つき、ようやく落ち着いて1人でいられる時間を確保することができた。いろいろ気になる記事があるのだが、とりあえず1つは感想を書いておきたい。
http://futoimegane.hatenablog.com/entry/20140328/1395987690
右傾化に関して言えば、予想していない人(私の身近な人)から予想していない発言(韓国を嫌う内容)があったことで、思っていた以上に身近なところでもこういう現象があるものかと驚いている。冗談で言っていたのなら良いのだが、どうやらそうではない感じがしており、何とも言えない気持ちになってしまった。
通り魔の犯人や剽窃の論文を提出した研究者などに対して、あの人は在日かどうかいちいち探りを入れるような記述を時たま目にするのだが、謎である。不祥事をやらかすことと民族や人種という概念は関係ないのだから独立に扱うべきであろう、というお決まりのパターンを持ち出すだけでは面白くないのでもう少し紹介した記事に関連付けれると、この手の差別意識から感じる「日本人」という肩書に対する誇りというものにすがる気持ちもまたよく分からない。もちろん610は自分が日本人であるということに誇りを感じないし、劣等感も抱いていない(英語でうまく話ができない現状に対しては、日本人だから云々ではなくて、そもそも「日本人だから英語ができない」と思い込むことによって自分の英語能力の低さを正当化してしまうような自分に「甘い」態度がいけないのである)。
何が言いたいかよく整理できていないのだが、右傾化しようがしまいが610にはどうでもいいことなのだが、その主張があまりにも幼稚というか下品だと、彼らが誇りにしている「日本人」というレッテルがどんどんみすぼらしいものになってしまうだろうなあと思ってしまう。民族とか差別意識を超えないとダメなんだろうなあ…

その他、610が目を通して感じたところのあった記事を掲載しておこう。もしかしたら過去に掲載しているかもしれない…

http://anond.hatelabo.jp/20140208002745
この記事では職場の人について書いてあるが、つくばにいたときにもよく感じたことである。

http://anond.hatelabo.jp/20140212113833
「田舎暮らし」というレッテルが人をダメにしてしまう恐ろしいケース。書き手にはかなり親近感を抱くのだが、おそらく610がお嫁さんをもらう(何となく「もらう」と書いてしまったが、不適切な表現である気がしてならない)ともっとダメになってしまうだろうなあ…晩御飯のおかずは茹でたこんにゃく半切れ(味付け、切り分けなし)でよいなんて主張されたらたまらないだろうなあ…

http://ueshin.blog60.fc2.com/blog-entry-904.html
この方のブログに610は結構影響されているのだが、プロ野球中継を除くスポーツ関連の報道は610にとって受け入れられない。その中の要因の一つには、きっと最初の記事で書いたような「日本人」を際立たせる要素に満ちているからなのだろう。

http://ueshin.blog60.fc2.com/blog-entry-1991.html
上の記事と関連しているが、アスリートに限らず女性が何らかの分野で成功すると必ずと言っていいほど情緒に訴えたり女性性を強調させるようなストーリーが展開される。

http://ueshin.blog60.fc2.com/blog-entry-1798.html
610は比較優劣をあまり気にしない「素質」に恵まれているらしいことが最近分かってきたのだが、なおこの本を読んでみたい。ブックオフで見つけられたら天恵だろうなあ…

http://allabout.co.jp/newsdig/w/60849
大雪の際に現地の報道をすることよりもオリンピック中継を優先させたテレビ局の対応について。

http://kinutoido.tumblr.com/post/77366367684#
心が痛む…虫絡みだから余計に残念である。

http://d.hatena.ne.jp/locust0138/20140225/1393341659
上の話とつながりがあると思う。オトナの都合で子どもの可能性を狭めるのは暴力だという話であると同時に、ラクしようと思ってもそう簡単にできるわけではないという教訓もはらんでいる。

http://honz.jp/articles/-/40159
610はこのブログで愚痴をこぼし続けてばかりいるが、四六時中そんな記事を漁って読んでいるわけではない。このどうでもいい事象に対して知の限りを尽くして挑みかかっている方々の姿勢がたまらない。

http://kimaya.hatenablog.com/entry/2014/02/25/231148
視界の狭い人間にはなりたくないが、そう思う時点で610の視界は閉じる寸前だろう。眠いときに眼を開けているのが辛いのと同じように、ここからこじ開けていくのには相当な覚悟が必要だろう…

http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1403/06/news049.html
明日は我が身。性別なんてこの際関係ないのだが、おそらく女性は男性以上に余計な面で不利益を被るのだろう…この辺の「平等」は、法律を決めれば解決するような次元ではないのだろう…

http://juverk.hatenablog.com/entry/2014/03/09/183023
女性差別をよく取り上げているが、男性差別を無視している訳でも忘れ去っている訳でもない。人ごみの中で電車に乗ることを毛嫌いする理由の一つには、この理不尽を前にしたくないという事情もある。とりわけ610は外見で損しているので、表面的な人たちから誤解を受ける可能性もあるので気を配らないといけない…まあ菅平にいればかかわりが無いのだが…

http://anond.hatelabo.jp/20140310070222
恋愛を学校に押し付けることにメリットが感じられない…せめて自由参加で外部講師を招いて行う程度にしないといけないが、恋愛の方にはまたパターンを教えるということは、人間性の固定化につながるのでは? 男女平等をうたう今の風潮の中に、男らしさや女らしさの顕在化を復権させようというのか?

http://ueshin.blog60.fc2.com/blog-entry-1676.html
610は根本的な自己中心主義者なので、「必要とされること」がよく分からない。ただ、今自分が知っているすべての人が死んでしまったら少しは気持ちも変わるのかもしれない。まあ、ロシアに行っていた時に、何かが起こって日本に帰れなくなってもいいかなあ、と考えているようでは変わらないのかもしれない…

http://ueshin.blog60.fc2.com/blog-entry-1689.html
片っ端から全部読みたくなってくる。

http://ueshin.blog60.fc2.com/blog-entry-1664.html
Yさんとの鼎談を思うと、ぜひこの中にある何かに眼を通してもらいたいと思う。もちろん、彼女に限らずなぜかこのブログを定期的に見てしまっている方にも見てほしい。そうするときっと、このブログを観る必要から解放されるだろう。

http://yamayoshi.hatenablog.com/entry/2014/03/13/190810
誰かと話している時にいつも思うことである(相手の言動も気になることがあるが、それ以上に自分の語彙力の無さに絶望している)。これは意識しないと改善?できない…

http://anond.hatelabo.jp/20120613213735
前も紹介した気がするが、こういった他人より上に立つことで得られる幸福みたいなものにすがりたくはない。今のところ誰かに対する妬みはないのだが…

http://yamayoshi.hatenablog.com/entry/2014/03/16/182244
例えば虫に対しては、ついつい自分の感覚で「好き」の尺度を考えてしまうので気をつけねばならない。
少しそれるが、「好きなものに対して詳しいのは当然である」という先入観は絶対に破壊しなければならないとつくづく感じている。

http://anond.hatelabo.jp/20140316102741
博士後期課程進学を検討しているものにとっては、博士号という学位の価値が世間から軽んじられてしまうといろいろと不都合なのかもしれない。どっちにしろ、この先自分の人生は悪くなっていく一方なのだから、そんなことで悲観に暮れていても仕方がない。

http://anond.hatelabo.jp/20140321232815
この方の気持ちがなんとなく分かる―特にこの文字の多さから―のは、きっと610にもアスペルガーとまではいかないが、何がしかの「異常」があるからなのだろう。

http://anond.hatelabo.jp/20140326001403
コメント欄の指摘がなかなかキレている。加害の正当化は許されてはならない。

http://anond.hatelabo.jp/20140326221126
コメント欄は果てしないので読まない方が良いだろう。私は1人でいることに価値を見出しているのでこのお母さんのような気分にはなれないのだが、もちろんこれを子どもに押し付けるのはよくない。お母さんと考えは正反対だが、各々の価値観を子どもに押し付けている点では同類になってしまうのだから。

http://the-liberty.com/article.php?item_id=7595&fb_action_ids=478046858985130&fb_action_types=og.likes&fb_source=other_multiline&action_object_map=%255B653335084703830%255D&action_type_map=%255B%2522og.likes%2522%255D&action_ref_map=%255B%255D
研究に対する非難と個人攻撃とは分けるべきだと何回主張してきたことだろうか…いい加減この手の話題から離れたほうがいいのかもしれない。

~・~・~

平日になってブログの更新に手が回らない可能性があるので一気に記事を挙げました。
毎日行動の予定が不透明なので、リズムが落ち着くまではこんな感じの更新が続くかもしれません。

  


Posted by Impulse610 at 06:10Comments(2)