2014年02月17日

カワゲラ成虫シーズンイン

今朝は7時起床。準備を整え宝篋山へ向かう。
Namaさんが現れなかったので先にカワゲラ探しを行う。


ムカシトンボの1齢幼虫と思われる小さなヤゴを発見。ここまで小さい個体を見たのは初めてかもしれない。たまたま先に採れたオニヤンマの終齢幼虫と比較してみるとそのサイズの違いは明らかである。ちなみにムカシトンボは成虫になるまで7年近くかかるが、オニヤンマも5年くらいかかるらしい。


ムカシトンボと共にゴールデンウィークの渓谷でよく見かけるヒメクロサナエだったが、今まで数回ガサ入れをやってきたのだが一度もお目にかけることができずにいた。幸いにも今回初めて採取できた。


いつものようにヒラタカゲロウ科の幼虫もよく見つかったのだが・・・何だか違和感がある。


これもヒラタカゲロウ科の幼虫だが、鰓の数・形態とか頭部形態といったところに違いがあるように感じる。
どうやら前者のヒラタカゲロウは、出現時期からいってタニヒラタカゲロウの可能性が高い。ちなみに後者はクロタニガワカゲロウに似ているがこちらは確信が持てない。


さてカワゲラの方はいつものようにアミメカワゲラ科幼虫がたくさん、フサオナシカワゲラ属幼虫ふつう、ユビオナシカワゲラ属少々、カワゲラ科ほんの少しといった感じのラインナップであった。しかし、今回は今までで最も大きい幼虫を採集することができた。自宅で同定を試みたところ、カミムラカワゲラ属に近い印象を感じた。ただ、判別のポイントとなる腹部中央部にある剛毛が我が家の設備(裸眼+ルーペ)では満足に確認できず、違う可能性もある。
それから驚いたことに、成虫が見つかった。さらに驚きなのは、成虫を入れた容器をうっかり幼虫の持ち帰り容器に採用してしまい、気付かぬうちに沢に流してしまったことなのだが、もう成虫のシーズンが始まろうとしているのか。不思議な感じである。体が細長かったことと尾毛が見えなかったことから、ユビオナシカワゲラ属の成虫のように思う。


その後Namaさんと合流しオサ掘りを行う。1月13日に掘り出し埋め戻したオサムシたちに再登場してもらったのだが、7匹埋めたうちの4匹しか見つからなかった。残り3匹はもっと深いところへ移動したのか、或いは別の場所へ旅立ったのか・・・ゴミムシダマシも見つかったのが個人的にはツボであった。

帰還時は逆風が強く、宝篋山で活動していた時よりもエネルギーを消費した気がする。

さて秋Cモヂュールの成績開示が始まったのだが、いまのところ生物多様性情報学IIIしか閲覧できない。


どうやら私の生物多様性情報学IIIの理解は7割程度(菅平へ行って欠席した分を考慮して)らしい。試験問題をもっとマトモなものにできればもう少し良い評価が得られたかもしれないなあ。



ちなみに他の科目はご覧のとおり。専門科目よりよい成績を得られる謎…
博物館実習は無事に単位が得られたことにより、610は卒業後博物館に関する科目の「単位修得証明書」を手に入れることができる(平成23年度履修要覧 131頁 (備考)3)。それにしても、博物館実習のレポートでは支援室の配慮の無さと受け入れ先の博物館で見られた人間関係の歪みを思いっきり指摘し糾弾しているのにもかかわらず、まっとうな成績が与えられたことには驚きを隠せない。後者はともかくとして、前者に関しては実習担当の先生も不満をお持ちだったりするのだろうか、或いはこういう意見は成績の考慮とは関係なく扱われているのだろうか・・・
ヘブル語とロシア語は610のポリシー的に基礎科目関連科目(自 由)にはしたくなく、それぞれ基礎科目共通科目第2外国語(選 択)と基礎科目共通科目第2外国語(必 修)に無理やりあてはめている。ちなみに、選 択にはヘブライ語とアラビア語(4.5単位)が、必 修にはロシア語(12.5単位)、自 由にはそれ以外の言語(ラテン語、サンスクリット、イタリア語5.5単位)がぶち込まれている。

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明日は部室で標本整理(第2回標本学特講)です。昼ごろに哲学カフェがあるので立ち寄るかもしれません。
  


Posted by Impulse610 at 18:10Comments(0)