2011年12月09日

どうすればクラセミでAをとれるだろうか

5時起床。雨が降っているが、これがみぞれに変わる可能性もあるという。こういう時、狂暴になった610がどんな被害に遭うかを考えてみると、とてもじゃないが自転車なんて乗っていられない。

1限:英語基礎(PE)
例によって『幸福論』の英訳。610は日本語訳を見て、それに対応させて英文構造を見抜いているため、今までの予習の様に英文が頭に入ってきていないことに(ようやく)気が付く。これを使うのは予習後の方が良さそうだなあ…

2限:昆虫機能制御学
寄生のいろいろについて。この授業で扱われる昆虫はほぼ寄生バチに限定して良さそうなのだが、彼女らの生活様式の多様さにとても興味が湧いてくる。イモムシに寄生するハチがいるが、そのハチに寄生するハチもいるわけのわからなさ! 普段はメスしか存在しないが、オスがどう出現するかというと、寄生虫のメスの幼虫に寄生した幼虫がオスになるという奇怪さ! 先日バッタの分類の研究がしたいと書いたが、この手のメカニズムを探求するのも非常に面白いと思う。特に610は「単為生殖」のわけのわからなさ、とりわけ、ネオテニーここに極まれる幼虫生殖に魅力を感じるもちろんこれは授業範囲外の、610の勝手なる妄想の世界の話である。授業に話を戻すと、動物生理試験対策で頭に叩き込んだ、昆虫の生体防御機能にも関係していることが取り上げられて、ワクワクして仕方が無かった。
フェロモンと聞くと、同種他個体にしか作用しないものと思っていたが、このにおい物質は、例えばフェロモンを出す昆虫に寄生するハチにとっても作用するのである。高校生物の原則を打ち破るこのカラクリが理解できずに質問してみたところ、これはハチにとってはフェロモンではなく「エサのにおい」のようなもの(専門的にはカイロモンと呼ぶ)である、という答えを得て非常にハッとさせられる。そうかそういう見方があったのだという驚きもあるが、それ以上に「フェロモンは同種個体にしか作用しない。つまりは他の生物には受容できないもの」という固定観念に縛られて自分の思考が停止していたことに対する恥ずかしさというか、愚かさというか、そういうものが露見して気が楽になったのである。ついでに言えば、このカイロモンという物質については先週の授業で教わってもいるし、授業開始時の小テストでも質問の解答を示唆する設問が見受けられた。610はただ表面的な記憶力で試験を処理していたが、その無意味さが切に感じられたのである。
もちろん質問せずにあとでじっくり考えたり、資料を漁ったりすればこの見方に気が付けるかもしれない。ただ、上で長々述べたような「一瞬のひらめき」がいつ起こるかは分からない。610の経験則で言えば、こういったひらめきは活字と対面している時よりも、しどろもどろになりながらも自分の言葉で疑問を投げかけた時の方がはるかに湧きやすい。

―というわけで、そみあさん、勇気を出して質問してみましょう(´Д`)

3限:2学期成績開示
帰宅後さっそく成績を確かめてみることに。内容の4分の3を昆虫色に染めた動物生理学では嬉しいA評価を頂けたが、厳しめに採点されたという微積分でもAがついているのは不思議である。過去のレポートを振り返ると、中身より提出することに意義があるのではないのかとも思えてくる。もっとも単位修得から遠いと思われていたHuman Geography of JapanにA評価が下りたのは、きっとお情けに違いない。
そしてクラセミでC評価をもらう。毎回欠かさず出席して、先生方の発表を聞いて出席表の裏にメモを書いているが、よほど内容に問題があるのだろう。中身を思い返してみればこれは仕方ない、というよりかは、微積分よりも的確に評価されていることがよく分かる。今学期のテーマプレゼンではふざける予定だが、これはこのままC評価継続の可能性がある。まあいいや…
化学Ⅰ、有機化学ⅠともにC評価だったことには(自分の目算が合っていることもあり)納得。

そしてあろうことか「身体と文化のサイエンスⅡ」を落とす。総合科目は普通に出席して、試験にも参加していれば単位が落ちないようになっていると思っていたのだが、それは幻想なのかもしれない。それにしても、初めての不合格科目が総合科目とは悲しいものよ…

4~6限:基礎生物学実験Ⅲ
藍藻の窒素代謝の測定。テキストを前もって読んでみたり、先週実験をやった1,2クラメンバーのツイートを見たりすると、今回の実験にPCを持ち込んでおくと楽そうなことが判明したので持ち込んだのはいいが、データが可視化されるまでに随分時間がかかって、その間は手持無沙汰気味。ちょうど本日から成績開示が始まったこともあって、不思議ないきさつで610のPCを使って4クラメンバーの成績が参照されることになった。ただし、こういうオープンな場で見ることは公開処刑に等しい。
簡単に言えば「藍藻の早食い競争」で、藍藻に窒素源を与えて1時間、10分ごとにサンプリングする。それを遠心分離器にかけて、上澄みを水で薄め、そこに発色剤を投与し吸光度を測る。ここでPCの真価が発揮され、検量線が一瞬で現れる。我々の班では若干期待されたものと違うようだが、これをいかに考察するか。

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明日はたびてつ冬旅行。レンタカーで茨城県内各所を巡ってきます。  


Posted by Impulse610 at 18:10Comments(0)