2015年11月23日

not James, but Justice!

11-23
疲れを撮るため目覚ましを放棄し9時半ごろ出発したのだがやる気が湧かない.お昼頃真田へ降り昨日買いそびれたものなどを買い,某地点で3年ぶり?のガロア掘りを行い♀成虫を1匹採集.採集者が入っているような感じでもあった.その後某所に提出する原稿を考えたがまとめらず失意のうちに夕食を済まし帰寮.

11-22
帰寮する余裕はなくなったので休憩室で斃れ,翌日は朝食後構内散策.遠目にカモシカののそのそ歩くさまを観察し,滝では野生のエノキとガロアムシを見つけるなどする.その後解散となるが現役生は残りオサムシ探しなどをしてから上田へ送る.奴隷は買い物をして帰菅.

11-21
5時半起床で鳥見を行うが,これは!という成果は得られず.11時過ぎに湿原に移動したが霧がひどく大した成果は得られず.センターで一休みしてから610ご用達?の渋沢温泉を嗜み,夕食の準備.つけしゃぶをいただきながら偉大な先輩方のお話を伺うが,ここでもYから始まる4文字の単語の話題があがるなど,影響力の大きさを知る.


11-20
生卵解剖と予備審練習,それからやどけんOB合宿前泊組のメンバーとの懇親会.James ではなく Justice が相応しいという点で合意が得られたのがハイライトであった.
そういえば先日見つけたミナミカワゲラ亜目の論文がacceptされたらしい.
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1055790315003310
パッと見た感じ興味深いのは,大まかな分類体系がZwick (2000)と相違ないこと,キタカワゲラ亜目の方がミナミカワゲラ亜目よりも分岐年代が早いことである.

11-19
夜に卵の電顕観察をしたのだがその他の人生を忘れる.

11-18
ゴミだし当番なのでゴミを捨ててから隷属開始.柔らかいカワゲラの卵を収縮させずに乾燥させるため,じっくりと脱水していく.その合間に同期に切片作りの方法を(自分の確認も併せて)教えたり,論文を読んだりする.お昼過ぎにDVDで授業鑑賞をしてその後は文献渉猟.久々にPLECOPTERAでgoogle scholar 検索をしたところ,カワゲラについて書かれている最新の生態学の教科書のPDFをゲット.これは私の存在が無くても十分にカワゲラについて知ることができよう.その参考文献から,ミナミカワゲラ亜目の分子系統解析(博士)論文の存在を認識し大いにテンションが上がる.M1ともなれば,こんな研究があったのかと知らないでは済まされないのだが,当該論文を検索してもヒットしない...あ,D論の段階でsubmittedだ,で今見つからないということはrejectされてそれから進んでいないのだろうか...



11-17
6時から行動を開始し発表練習や仕事の準備などをする.午後に学生セミナーがあり自分の研究について発表.昨日のような戦慄する場面はなく,セミナーでよく見られる質疑応答が行われて安堵.そこで話が盛り上がり,予想もしない副業を行う可能性が現実味を帯びる.ただこれ,現時点で日本のカワゲラ関係者と全くつながりを持たない山奥の奴隷が万が一論文を出したら,政治的な大問題を引き起こしかねないなと一抹の不安を感じる.

11-16
午後に進捗報告とスライドのチェックをしてもらったところ,BOSSの雷が落ちる.私の研究に対する態度(そこから垣間見える人間性)に問題があり,非常に厳しく教育的指導を受けることになった(4ヶ月ぶり2度目).今回は研究室メンバー全員の前で処刑され,ああこれが人生なんだよなあと痛感する.解散後論文を読んだりしているうちに,自分は言葉の意味を字面で分かっていながらそれを会話の中で正しく運用できておらず,言っていることがめちゃくちゃになるのだなと,コミュニケーション能力の障害を正しく認識した.他にもお叱りを受けた要因がいくつも思い浮かび,今までの隷属の厳しさがいかにいい加減であったかを痛感.まだまだ本当の厳しさを分かっていなかったのだ.

11-15
午前中は久々に目覚ましを放棄してのんびり寝てラボに向かう.午後はタイヤ交換のついでに下回りの防錆処理を行う.思い切ってインパクトレンチとトルクレンチを買ってしまったのでタイヤ交換の作業自体はものすごく楽ちんであったが,下回りにシャーシブラックを塗る作業が厳しいものであった.アルトワークスの車高が低いのもその一因だが,嬉しいことに車齢24年にもかかわらず深刻な錆が,パッと見た感じ見当たらなかった.大事に乗って行きたいものだ.

11-14
午前中は寮の定期清掃.その後ラボに向かうとBOSSから蛍光染色の過程にアレンジを加えてみてはどうかと打診され,それをひとまず試す.その結果,面白いことになるかもしれない結果が得られたようで,今後よりしっかり検討することに.その結果テニスに遅れてしまったが雨だったこともあり問題にならず.買い物をして今日は終わり.

11-13
午前中は生卵解剖,午後は別研究室の先輩の予備審発表,そのあとスライド作りと顕微鏡操作のお勉強.予備審発表では大分炎上し,そこから自分の研究発表の改善点を見つけ出そうと耳を傾けていたが,分野が違うせいかあまりしっくりこない.

11-12
一日中スライド作りをして過ごす.だいぶ行き詰まりを感じやる気が湧かず辛い思いになる.気が付けばカワゲラ爆弾を作る始末になったが,これは次回の進捗報告で大荒れの予感...

11-11
一日中生卵解剖をして過ごす.相変わらず打率が1割に満たないような哀しさの中で工夫すべき場所が分かってきたことは幸いである.

11-10
本調子ではないが大体回復したので,暗くなるまで生卵解剖.途中同期の論文紹介ゼミを挟み,夕食後からスライド作りを再開.

11-9
朝から眠気が取れず,しかもやる気が湧かない.ピンセットを3時間研ぐなどして何とかやる気を出そうにもどうにもいかず20時終了.下界で買いそびれたものを補給するため真田まで降りるなどする.

11-8
葬崩災に参加.雨となり屋外企画が軒並み死んでいる中,やどけんの展示は例年通りの賑わいであったように思う.あるお客さんから,サバでの骨格標本作りやヘビの剥製づくりのアドバイスを頂いたので今後実践したいところだ.高校の後輩にも運よく遭遇,夜は買い物等をしたこともあり6時間ほどで帰菅.シカとカモシカに1頭ずつ遭遇.

11-7
いつもの隷属やつくば行きの準備をしてから山を降り,久しぶりのテニスを行い,温泉で休んでから出発.4時間半ほどで到着したが,久しぶりに眠気を感じない快適な運転ができたが,碓氷峠でひどい霧に見舞われたのは心臓に悪かった.

11-6
午前中は生卵解剖.相変わらず成功率が低くて辛い人生であるが,同期から有益な情報を得られたので希望が湧く.午後は先輩の研究紹介セミナーを見て気分がひと段落してしまい,研究職や学芸員の募集要項を調べるなどして過ごす.夜にBOSSの所へディスカッションに赴き,カワゲラ卵の多すぎることに胡坐をかいている生ぬるい態度を看破され,己の研究手法の未熟さを知る.奴隷であってもご主人様には敬意を表さなければならない.

11-5
午前中は隷属,午後はゼミ.左右相称動物の分子系統解析の論文紹介をする.
Nicolas Lartillot and Herve Philippe (2008).
Improvement of molecular phylogenetic inference and the phylogeny of Bilateria.
Philosophical Transactions of the Royal Society B, 363: 1463-1472
http://rstb.royalsocietypublishing.org/content/363/1496/1463.short
BOSSは分子屋にしばしばみられる雑な?態度にご立腹.そう思う気持ちもよく分かるが,分子生物学的手法が興隆しているこの現代生物科学のただなかで,形態の立場から反抗したところでなす術がないというのも事実である.This is life.
さてゼミ終了後切片の確認や顕微鏡の操作方法をBOSSから直伝していただく.顕微鏡観察のプロ意識を目の前にして,その職人技を身に着ける意欲が高まる.かつて考察したかもしれないが,生物学類の学生実験では顕微鏡操作に関する実習を十分に受けられていなかったように思われる(光軸の合わせ方とかレンズに書いてある記号の読み方など).
さて帰寮する前何気なく青色のSNSサイトを見ていたところ,中学時代のクラスメートが逮捕されたというニュースを発見.かつての知人が逮捕されたのは,私が知る限り2回目(最初は高校の同級生が大学時代に逮捕)のことである.いずれのケースも罪状から何となくシチュエーションが想像できてしまい,まあ人生こんなもんだよなあという感じに思えてしまう.

11-4
日中は切片づくり.BOSSに勧められたいつもと違う方法で用意した切片の扱いが非常に楽ちんなことに感じ入る.

11-3
午前中は隷属,午後はガラクタ整理.今週末に葬崩災でつくばに行くので,そこで展示するものの選定も兼ねた標本整理がメインとなる.

11-2
昨日オフィスに戻ってから左目の眼底が激しく傷み,何にもする気力がわかず17時帰寮,18時前に就寝をかます.5時半に目を覚ましすっきりしたところで隷属開始.ところが朝食の準備をしていたところ停電発生.先輩の協力を仰ぎ,研究室関連の機器の復旧を行うなどしてから日常隷属業務開始.固定をした後は夕食までゼミの資料づくり.その後はスライドいじり.日頃笑いに飢えているからなのか,やたらとネタが多くなってしまっているのだが,次回のセミナーの雰囲気からすれば許されるはず.ゼミという関門を超えられるかどうかは別だが...

11-1
隷属に対するやる気が湧かず,オフィスやラボのデスク環境を整理したり,考えるための書評集(http://ueshin.blog60.fc2.com/)を読み漁って人生について考えるなどして逃避行動を続けてしまう.思うに休日はこころとからだが隷属に対する蜂起を企て,リソースの全てをさぼることに当てているのだろう.もちろん.休日に休むのはまっとうな行いであり,以前言及したように,休むときは休んで,やる時はやる,というメリハリを立てた方が,結果として日々休みなく生きたときよりも,得られる進捗が大きくなるのだという希望的観測が背景にある.
その一連の流れに身を任せて痴漢に遭った人のブログを読んでいたら非常にいたたまれない気分になってくる.痴漢被害にあった人に対するセカンドレイプ的な対応がどうして取れてしまうのだろうかと思う.私のように,性別に限らず,見ず知らずの他者との接触に拒絶感を覚えるものには信じがたい.
さてやる気が出なかったので昼食後,以前から気になっていた北信鉱山廃鉱跡の探索に出向いたのだが,途中なんとクマを目撃してしまい撤退を余儀なくされる.こちらは鈴を携帯し,しかも秘封VOCALまで歌っていたというのに,クマさんは距離にして100メートルも無いような斜面から,沢の上流へ駆け抜けていったのであった.去年ニアミスしたのをカウントしなければ,菅平で初めてのエンカウントである.クマさんの様子からしてこちらに襲い掛かってくる様子はなかったので,できれば写真撮影をしてみたいところであったが,ここは人生の継続を優先すべきところなので大人しく引き下がる.廃鉱のリベンジは今年中にできるだろうか・・・



Posted by Impulse610 at 06:10│Comments(0)
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