2015年03月31日

年度末はカワゲラの卵とともに


3月30日

2時から目覚ましをかけていたが1時30ごろ目が覚める.何をしていたか忘れたがのんびり過ごしてからラボに向かい,朝ごはんらしきものを食べてから3時半過ぎ出発.無事に西松井田に到着して始発列車も何事もなく動き,高崎から籠原乗り換えを経て東京に降り立つが,今日は平日,世界レベルの通勤ラッシュを前にして早くも帰りたくなるが気を確かにして千葉へ急ぐ.色々な原因で遅延しており,すんでの所で内房線に乗り遅れる所であったが,ここまで来てしまえばあとはただ電車に揺られるだけである.

10時47分,富浦駅に到着.4時間半ほどのビーチコーミングをしながら,浜辺に打ち上げられている貝のごとく人生の選択を行う.骨こそイルカ,クジラの類は見つけられなかったものの,またウミガメの骨を1つ,それから正体不明の骨端を発見した.ウミガメに関してはここ1カ月の打率が高いながらも,彼らを取り巻く面倒な決まりごとのせいで発見してもあまり喜べない部類のものに成り下がってしまった.ただ,浜に打ち上げられた個体全体の一部分でしかない骨を拾うか否かで,ウミガメの種の保存に支障を及ぼすとはとても思えない.なので,合法的な手続きを踏めば問題なく取得できるのだろう.


そのほかの収獲として,まずは2度ほど狩りに挑戦するミサゴの観察ができたことが挙げられる.海に飛び込まないまでも,空を力強く飛び回る様子を見られたことに満足する.本当はノートリミングでの撮影をも成功させたかったのだが,そこまでは望み過ぎだろう.


また砂浜には正体不明の鳥も見かけた.チドリの類であろうか,それとも違うのだろうか.きちんと同定に取り組めば2,3種類位に候補が絞れそうだが...




トビはありふれた存在だが撮影対象としては申し分ない.幸運にも状態の良い次列風切らしき羽を拾えたのだが,羽を拾うことまで頭側割っておらず適当な容器を持ち合わせていなかったせいで,菅平に着くころには大分毛並みが乱れてしまった.クリアファイルを1枚忍ばせておくべきだなあ...


骨を探しながら浜を歩いていると,黒い虫が動くのが目に入った.さて何かと思えばヒョウタンゴミムシではないか.つくばや六郷といった場所では似て非なるナガヒョウタンゴミムシをしばしば見かけたものだが,本家海浜性のものは初見である.ダンゴムシを加えて逆走していたのが愉快であったが,クワガタ屋のK氏に献上と相成った.ちなみにここにいるのかは知らないが,オオヒョウタンゴミムシというもっと大きいものもおり,いつかは出会ってみたい虫の一つである(棲息適地である砂浜が少ないため,ただのヒョウタンゴミムシよりずっと珍しい).

さて帰りの電車の時刻を間違えていたのだが奇跡的に早めに駅に戻っていたため無事に予定通りの行程を終えることができた.道中は『帰ってきたソクラテス』を読みながら人生を考えたり哲学的思考に想いを馳せたりする.20時31分に西松井田に到着し,22時過ぎ帰菅.

3月31日

昨日はなんだかんだいって帰りに20分ほど寝ただけでフラフラになっていたため,目覚ましをかけず午前中は気が済むまで寝るつもりでいたのだが,8時半くらいには気が済んでしまった.ただ少しのんびりしていたい気分ではあったので10時頃まで過ごしてからラボに向かう.昨日の収穫物の整理や固定していた卵や生きている悪魔たちの処理を行い,お昼過ぎからは固定災を開始し,2時間半くらいの隷属ののちは久々の蛍光観察準備を始める.春休み気分の脱却をめざし,新年度からの快適な隷属人生を生きるための下準備であるともいえる.夕食後にその続きを行い,21時過ぎ帰寮.

~・~・~

そういえば菅平に来てから1年経ってしまいました.今年度を思い返してみると,この3月に限っては随分と研究から逃避していましたが,おおむね狂ったようにカワゲラに隷属していながらも,破滅しないように適度に抜け道を見出しては精神の安寧を図っていたように思われます.
ただ不幸なことに,卒研発表が終わってからの解放感に身を任せて,カワゲラの隷属を放棄する楽しさを知ってしまいました.なので年度が明けてからは,台風が過ぎた直後に新潟の浜で漂着物を探すような行動を起こすようなことがあるかもしれませんが,まあ基本的には有無を言わさずカワゲラに隷属する日々が続くのでしょう.
というわけで明日は新年度を祝福するための「悪魔の蛍光観察」が待ち構えています.心して挑みましょう.



Posted by Impulse610 at 18:10│Comments(0)
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