2014年11月30日

без названия

11月29日
何時に起きて出発したか忘れたが、早い時間にセンター入りしてスライドの最終チェックを行い和服に着替える。セミナーが始まってから2題目に発表。淡々と原稿を読んでいればよいものを、無理にアドリブで説明しようとして発表時間を無駄に長くしてしまい、質疑応答の時間を削ってしまったことが悔やまれる。その後カメラ係として、不慣れな人物撮影を行いながら19時頃まで延々と講演を聞く。
菅平に来てから構成上の細かい注意点(英数字の前には半角スペースを入れる、単位は一般に半角を入れる、文献引用のスタイルは統一する、図表やテキストボックスが僅かでもずれていれば揃える)を徹底的に叩き込まれ、今ではそのずれの解消に莫大な時間を捧げるようになってしまったためか、どうしても他の講演者のスライドを見ていると気になってしまう。意図的に統一を乱しているのであればそういう魅せ方もあるのだと納得したいが、そうでなければ、簡単に直せることだし(610としては)無駄なことに気を散らすことも無くなる。レイアウトが整い過ぎていることに疑問を抱くような聞き方は私見だが一般的ではなく、乱れが生じるからこそ気になってしまうものだと思う。
また、スライドの色使いとか記号の使い方を見ていると、色覚バリアフリーを考慮しているように感じられないもの多かった。つい数日前の610のように、そもそもそういうことを気にかける意識そのものが無いのだろうなあ、そしてそれは気配りが足りていないと非難されるべきものではなく、ある程度仕方のないことなのかなあと思う。こういうことは誰かからアドバイスを受ける機会が乏しく、自分で意識しないと気を付けようと思えない類のものだからだろう。
あとは、教育系の学生の発表内容の雰囲気に生物学系とは違うものを感じた。実験科学的な枠組みでスライドを理解することに慣れてしまっているからか、その枠組みがあまりはっきりとしていないところにもどかしさを感じもしたのだが、教育系だからこれでも許されるのだろうか。
怒涛の発表を終えてからホテルに移動し懇親会。豪華な料理が次から次へと出てきて処理系統に不具合が生じる。自己紹介のコーナーでは何の前触れもなくロシア語で自己紹介をした後に鳥獣遺体の供給を求めるというどうしようもなさを披露。多くの方に、カワゲラのことよりも和服や謎言語、猟奇的趣味の面で印象付けてしまったかもしれないがどうしようもない。二次会では会場の隅っこでぼそぼそ行われていたアカデミックな議論に参加。日付を回ってしばらくしたころにひっそりと抜けて就寝。

11月30日
7時15分起床。夜に「湿原にネズミの死骸があった」との情報を頂いたのでセンターに行く前に立ち寄ったが見つからず。遺体の認知に全力を注いだことと双眼鏡をもっていないことにより鳥見は満足に行わず。センターで会場の片づけを行い、終了後上田へ。ブックオフやリサイクルショップに立ち寄りいろいろ物色したが魅かれるものは見つからず。その後、明日からしばらく通行止めになる県道182号線の走り納めをしようと思っていたこともあって鳥居峠に寄り道。プチ鳥見をしてみたが、嬉しいことにゴジュウカラに出会えた。頭を下に向けて木の幹をぐるぐるしているさまは非常に不可思議なのだが、その姿は実に格好いい。ゴミのような写真しか撮れなかったのは無念である。センターに戻り食料品等を搬入したのち帰寮。明るいうちに業務を終えるのはいつ以来のことだろう。結局今日は卵固定すら行っておらず、基本的に隷属に背くことは許されないのだが、今日くらいは休みたいものである。部屋でのんびりした後、牛丼パーティーが開かれるらしいので参加。

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さて、明日からまたカワゲラに隷属する生活が始まります。スライドから解放され、その分カワゲラに隷属する時間が増えるのは素晴らしいことです。

12月末に高校の同窓会的なイベントがあるのですが、610的には31日に東京に戻り、2日には帰りたく考えているため参加できそうもないです。実家に戻っても鳥見くらいしかしたいことが無い上に、ネットの環境と室内温度が菅平より悪条件なので、それならカワゲラに隷属している方がましだということです。ぶっちゃけて言えば帰省すら面倒であること(でも自転車をこちらに持ち込まないといけないので、どこかで車で帰省する必要がある)、渋滞を極限まで避けたいので帰省やUターンラッシュの影響が一番薄そうな日時を狙って行動をしたいのです(燃費が 6 Km/hを切るような車なのだから、渋滞による無意味なガソリンの浪費は避けねばならない)。そう考えると、大晦日の夜に下山を始めて、初日の出と鳥見を堪能した後実家で寝て、夕方には帰菅するのが一番良さそうに思えてきました。

何が言いたいのか。要約すると、「菅平以外で発生する何らかのイベントに参加する意欲がほとんどなくなっている」のです。「カワゲラの研究が他の何よりも優先すべきことである」とは思っていないのですが、例えば同窓会なら「同窓会に合わせて29日に帰省すれば、30日・31日は無駄に過ごすことになる。きっとUターンラッシュもひどいだろう。それよりかは、31日まで菅平で研究や死体いじりをしていた方がいいんじゃないか。センターにも殆ど人はいないだろうし、きっと快適だろう」となってしまいます。菅平があまりに610に適した立地であるため、そこから出ることに抵抗を覚えている、出ようと思える価値を見いだせないでいる、ともいえます。

実は3月ごろにやどけんでの卒業旅行的なイベントも企画されているようなのですが、行ってもいいかなあとは思うのですが、今一つ乗り気になれません。そもそも3月には実習のお手伝いをしなければいけないのだし、今後の研究に向けた修行のシーズンでもあるので、春休みと言う概念が崩壊し、宿泊を伴う旅行に出向く時期であると認識できなくなっているのです。
いや、もっと大きな問題として、今まで旅行先でやりたいと思っていた採集や観察が菅平で事足りてしまうことと、金銭的な問題があります。鳥も獣も虫も沢山いるのだし、星もきれいに見える。それなら、わざわざ出かけて見にいかなくても・・・となってしまうのです。もちろん、菅平には海はありませんし、南方系の生き物もいないので、南の島に行きたい気持ちが起こってもいいのですが、車を手に入れてからお金がかかりにかかり、毎月6万の仕送りでは足りずに赤字が続いており、貯金がどんどん減っています。そもそも車は自分の好きな時間帯に研究所に行ったり来たりできるようにするために両親に無理を言って買ってもらったものであり、何らかの制約を受けて然るべきなものです。それが金銭的な問題となって現在表出しているのであり、なるべく無駄遣いをしない(ピーマンの代わりにモヤシで生きる)で対策を取っているのですが、こんな状況で旅行のための資金がたまるとは思えません。そこでさらに旅行のためのお金を求めるような図々しさが、幸か不幸か私にはないのです。うむ、ここはメンバーから外してもらう方がよいかもしれない。あるいは、旅行先を菅平にしてもらうこともできますが、一個人の金銭的あるいは精神的な都合で候補地を絞る楽しみを奪うような傲慢さが許されるとも思えません。

もう少し内容を整理して書きなおした方が良さそうに思えますね。そのうちやるかもしれません。




Posted by Impulse610 at 18:10│Comments(0)
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