2014年08月10日

ブルドーザーを繰り出すほどおいしい

今朝は7時起床、8時過ぎに出発。リゾートセンターで知事選の投票ができるのだがこれは便利だなあと感じセンターへ向かい少しだけカワゲラの様子見を行い上田へ買い出しに出かける。唐沢の滝に差し掛かった時、死体レーダーが反応!
ブルドーザーを繰り出すほどおいしい


アナグマだ! 回収道具は車に積んでいなかったので慌ててセンターに戻り袋と手袋を取りに戻る。しかしながら大きくて重い。こんな立派な個体が交通事故で死んでしまうのは残念にも思うが、さらに悲しいのは頭蓋骨に損傷があることが分かってしまったことである。骨格標本作りのモチベーションが随分下がってしまったが、幸いにも腐敗は進んでいない新鮮な個体のようなので肉を頂くことができそうだ。山形出身のやどけんの後輩曰く、アナグマはとてもおいしいらしい。何でもアナグマが見つかったらブルドーザーが出動するとのことで、そんなエピソードを聞いてしまったら骨が砕けているくらいで見過ごしてはいけない。
ブルドーザーを繰り出すほどおいしい


ブルドーザーを繰り出すほどおいしい


回収道具を取りに戻った時にホオジロが水浴びしているのを目撃。ズーム力の無いGXR S10キットで無理にデジタルズームを使うと全然ダメな出来になってしまう。
さてアナグマの方は解剖鍋にひとまず入れるのだが、体を丸めても頭がはみ出てしまう程度に大きい。当然冷凍スペースもないので(先客たちで埋まっている)、見つけてしまった以上早いうちに捌くしかない。ダニを除くべく水を張って置いておき買い物へ向かう。菅平は朝から結構風が吹いていたのだが降りてみると至って平穏で暑かった。
ブルドーザーを繰り出すほどおいしい


昼食を済ませていざ解剖に取り掛かる。が、皮剥ぎを始めた矢先、強烈な硫黄臭とともに胃の内容物が露わになった。どうやら内臓破裂を起こしてしまっているようで、内容物が肋骨はおろか首の近くまで散乱していた。おまけに腰椎は分断しており、腹腔には血がたまっている。これはひとたまりもないなあと思いながら、徐々に解剖に対する意欲も衰えてきてしまった。どうやら610は損傷の大きな遺体に対峙するとモチベーションを維持できないようである。ただ今回は、その他の器官は至って無事で、ずいぶん大きく感じる腸や肝臓、結構大きく思う腎臓、分かりやすい睾丸(捌き忘れたことを若干後悔)、黒い斑点がいくつか散らばっていた肺、骨と筋肉の対応が今まで見てきた動物と違うように感じる前肢などは印象的であった。ちなみにアナグマの肉球はご覧の通りで、何とも言えない可愛らしさを感じる。冷凍庫に数年眠らせることで乾燥標本にしてみたい。
下半身は血がたまっていたこともあり無視して、両前肢を食用に採取。骨もセットということもあるが結構ずっしりくる。残りは埋葬。肉はとりあえず冷凍保存し、来たるときに食べようかと思う。ふと、院死が終わった記念につくばで食べるのもありかなと思ったが、いかがはせむ。
ブルドーザーを繰り出すほどおいしい


解剖の片づけをしていた時、ふと窓の外に驚きの光景を認める。正門へ通づる道が落枝でふさがれてしまったのである。買い物から帰ってきたときも小枝がたくさん落ちていて不穏な空気を感じていたが、これはたまげた。車が下にあったらつぶれてしまったかもしれない。というわけで風が強くなってきたこともあり早めの帰寮を促され16時半に戻る。ブログを描いたり草鞋を編んだりして過ごすことにする。

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さて明日は今日やろうと思っていたカワゲラ卵の固定を済ませた後は院死対策をするつもりです。



Posted by Impulse610 at 18:10│Comments(0)
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