2014年03月19日

もう除肉しか考えられない

今朝は7時起床。身支度と洗濯を終えてからウサギの剥皮を開始する。
冷凍すると解凍までに時間がかかることを嫌って昨晩からベランダに放置しておいたものをそのまま解剖学研究室に持ち込んだのだが、ダニの存在をすっかり忘却していた結果、毛皮から大量のダニが歩み出てきたのであった。中にはまだ毛皮にくらいつき、腹をぱんぱんにしている者までいる始末で、流石にこれはまずかろうということで剥皮を終えた後(ダニの存在に気付いたのは剥皮後半なのだが、それまで気付かなかったのは単に毛皮の中でダニたちがじっとしていたからだ・・・と信じたい)着替え、発生源の毛皮を冷凍したりゴミを外に出して対策を整える。
ちなみに毛皮は剥皮途中で腹側で避けてしまい全身を諦め、前半部分だけをなめすことになりそうだ。ところでウサギの外傷はなかったわけだが、タヌキのときと同様に剥ぐことでダメージを受けた部分が露わになってくる。このウサギは左太もものあたりと後頭部右側に内出血の跡があり、特に頭部から首のあたりはどす黒くなっておりあまりいい気分にはならなかった。また発見時は気付かなかったのだが、右太もものあたりの皮が破けており筋肉が損傷していた。血の跡が無かったので何かにぶつかったわけではなさそうだが、ひょっとしたら死んだ後にカラスや猛禽に啄まれたのかもしれない。それにしては小規模かもしれないなあ…
さて剥皮後に内臓を見てみたのだが、腹腔に大量の血がたまっており、それが一気に流れ出したのでバットの中は激しい状態になってしまった。ただ内臓はほとんど損傷なく完全な状態で残されており、大腸や小腸の長さに草食動物の特徴を感じることができた。せっかくの機会だから消化管を伸ばして計測してみるのもよかったのだが、設備と差し迫った事情の問題でなかなかわき道にそれないのが悔しいところである。あと、タヌキなどと違って胃の中身を見ても面白味が無いという選り好みの問題もあるが…

タヌキと比べて脂肪分が全然存在しないので剥皮も気楽で、剥皮から除肉まで3時間程度で終わる。それから鍋に入れてさらなる除肉を続けるのだが、この間に解剖学教室をいったん閉じる。すなわちブルーシートとレジャーシートを捨てたのだが、おそらくこれでダニの蔓延は防げたことになろう。そのついでにブログの更新を進める。

ひと段落ついたところで解剖学教室を復元すべく、必要な資材を再び買いに向かう。こういう時に100円ショップのありがたみと、その程度の道具で解剖や骨格標本作りに楽しめるありがたさをふつふつと感じる。
道具をそろえたついでに部室に立ち寄り、TOEICの終わりに拾ったタヌキを冷凍庫から出し、ある場所へ投入、骨格標本化を図る。それにしても、凍った状態でもかなりの臭気を発していたので、流石の610でもこれを部屋で解剖しようとは思えない…


ちなみに解剖学教室はだいたいこんな感じである。

部屋に戻り、まずはタヌキの大まかな除肉を進め、夕食と入浴を挟みウサギの除肉を行うが…いずれも頭骨が破損していた。タヌキは下顎の接合部分が欠けており、後頭骨がぱかっと開いた。またウサギは右側の頬骨が欠けていて、下顎骨が右側で割れ、頭頂骨が分離した。外見上無事そうに見えたのだが、やはり頭にもダメージを負っていたことがよく分かる。幸か不幸か、脳の除去がしやすくなったわけだが…
ちなみに一段落した時に時計を見てみたら午前1時に差し掛かっていた。適宜休憩をはさんだが、午前9時から16時間労働を行っていたと思うと、いったい引越前に何てブラックなことをしているのかと思う。器具を洗い、除肉した骨は鍋に水を張りパイプ洗浄剤を加えてしばらく放置。あと1~2回煮て脂肪分を出来るだけ飛ばしておきたい。

~・~・~

さて明日はタヌキとウサギの除肉・皮なめしを続けつつ、トビの組み立てを行うつもりです。



Posted by Impulse610 at 18:10│Comments(2)
この記事へのコメント
初めまして。

最近昆虫に興味があるので、こちらのブログが大変参考になりました。
筆力が高く凄い知識量をお持ちの様で、思わず溜息が出てしまいました。
私は文系の3回生ですが、理系の学生の方の日常が垣間見れて、興味深かったです。
理系の方の進路にはあまり明るくないのですが、将来はやはり院に進み、教授や学者になられるのでしょうか?
Posted by 大瑠璃 at 2014年03月19日 20:29
>大瑠璃さん

はじめまして。

>最近昆虫に興味があるので、こちらのブログが大変参考になりました。

私は最近わき道にそれていて昆虫をあまり探し回っていませんが、参考になったようで何よりです。
地域によっては春の昆虫が出始めているころだと思います。余裕がおありでしたら是非探してみてください。

>私は文系の3回生ですが、理系の学生の方の日常が垣間見れて、興味深かったです。

理系の学生でも、冷蔵庫で虫を飼育したり、部屋でタヌキを解剖するような極端な生活をしている学生はそんなに多くないと思います。

>理系の方の進路にはあまり明るくないのですが、将来はやはり院に進み、教授や学者になられるのでしょうか?

私が所属している生物系の学部では8割程度の学生が院に進むそうで、私もその中の一人です。
大学に職を得られるのが理想ですが、限りなく可能性は低いです。だからといって私の性格や年齢上まともに就職することも難しいので、コンビニ店員や日雇いのアルバイトをやりながら生き物さがしに全力を注ぎ、ストレスを溜めに溜めて発病し、医療費が払えず死を迎えるような、夢の無い生活を受け入れるつもりです。
Posted by Impulse610Impulse610 at 2014年03月20日 18:06
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