2014年02月16日

解剖娘つくばに現る

今朝は7時起床。
雪の中に埋めておいたタヌキのロードキルを採集しに出かけるが・・・案の定、雪は昨日の大雨で溶けてなくなり、露わになったタヌキはカラスにつつかれたようで無残にも道端にうち棄てられていた。よく見るとはみ出していた腸をはじめとする臓腑が全く見当たらない。もともとこの遺体は毛皮しか標本にできないと見なしていただけに、あらかた内臓を処理してもらえたのは好都合だったかもしれない。
解剖娘つくばに現る


さてシュモクザメについては、Namaさんが元旦に鈴鹿の浜で拾った遺体をその日のうちに610の住まいに向けて発送されたものの、荷札が脱落するトラブルがあったらしく3週間近く到着が遅れ、しかも送り主のNamaさんが音信不通になった影響で3日3晩我が家のベランダにて放置されたなかなかの経歴をお持ちである。しかしながらご覧のように全身は至ってきれいで、恐れていたほどにおいはない。
しかしながら、このシュモクザメも内臓がすっからかんであった。鰓の部分に穴が開いていたのだが、おそらく漂着している間に小魚なり微生物なりに喰われてしまったのか、はたまた配達のお兄さんかおじさんかが、内臓があってはサメも痛んでしまうだろうと、小さな穴からご丁寧に内臓を掻き出してくれたのかもしれない。タヌキの場合はこの後8時間程度延々と皮下組織を剥ぐ作業に追われていたので内臓が無いことは好都合だったのだが、サメの場合は非常に惜しいことであった。

さて今回の解剖は、拾い主のNamaさんがTwitterを利用して見学者を募集したところ、学外の方にも内容が目に触れたらしく、遠路はるばる埼玉から1人の高校生がやってきた。彼女の名を借りにSお嬢とすると、獣医志望で過去にウシの生殖器の解剖をしたことがあるらしく、また今回はサメの内臓を見てみたかったのだという。日常的に解剖をやるレベルではさすがに到達してないようだが、今回はタヌキの上腕をいじってもらったりシュモクザメの頭部の剥皮を手伝ってもらったりした。こんな方がやどけんに入ってくれたら即戦力になるなあと思いつつも、つくばに獣医学類が存在しないという不条理を眼前になすすべはない。
折角だから雙峰祭にでも足を運んでいただけたら嬉しい限りなのだが・・・こう書いて重大なミスをやらかしたことに気が付く。彼女が骨が好きかどうか問いただしそびれてしまったのだ! 

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明日は宝篋山でオサムシとカワゲラを探します。



Posted by Impulse610 at 18:10│Comments(0)
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